心の整理ができてきたのでようやくかける。
どこかで書かなくてはならないと思っていながらも、何故だかわからないけれども書くことができず、引き延ばし、引き延ばし、今になってしまった。
僕は書くことで心を整理している節があるので、この話は僕の中でなかなか整理し難く、また理解し難く、もしかしたら心のどこかで認められない事実だったのかもしれない。
でも今、こうして書く気になったということは、ようやく僕なりにそこかしこに散らばった気持ちを整理し、けじめをつけようと思っているのかもしれない。
自分の気持ちさえわからず、それは憶測でしかないけれど。
実は、今年に入ってから僕の恩人とも言えるかたが亡くなった。
僕に仕事とは何かを教えてくれた数少ない方の一人だ。
その人は、今の仕事とは関係ない、ひょっとすると僕の人生においておよそ関わりを持たない可能性が高かった人であり、もしかしたら僕と関係を持つことなく、その他大勢の人のように静かにサヨナラをしていく一人だったかもしれない人だ。
僕がこの先の人生をどう生きて行こうかと必死に考えている時に、僕に仕事とは何かということを示唆してくれた。
つまり今の僕の考えを持つようになったきっかけをつくってくれた人とも言える。
そんな僕という一人の人間を構成する人がなくなってしまったのだから、僕にとっては本当に言葉には言い尽くせないほどの悲しみであったのだろうと思う。
いまだに思う。
「ああ・・・もうこの世にはいらっしゃらないんだな」と。
でもどこかでお別れを言わなくてはならない。
「さようなら」と。
これはそんな僕の個人的なお話だ。
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