「富を持つもの」はその資本を使い、国や役人と結託して法律や規制を自分たちの都合のいいようにかえ、あらゆる意味で「独占」状態に導くように働きかけていきます。
特に1990年代後半以降の日本の環境を見るとこれは明らかです。
それまで共産主義諸国との間で均衡をたもっていた世界情勢が崩れ、資本主義経済一辺倒の経済体制に入るとマネーゲームが加熱し、世界的に拝金主義とも言える様な体制が築かれました。
そしてこのマネーゲームが加速し、投資家や資本家、富裕層に有利な法律に書き換えていくことで世の中のバランスが崩れ人々の間から当たり前のことやそこにあるモラルが薄れていってしまった様に思えるのです※。
つまり富あるものに下層の人々が搾取され、人々の間からモラルが失われ、稼げればなんでもいい、どんな手段を使ってでも財を築いた人が正義であるという考え方が生まれてしまった様に思うのです。
>>>市場が熱狂状態にある場合、詐欺の発生率と複雑性が急激に増す
※もちろんモラルの欠如は、ビジネスの世界ではそれまでもあったけどマネーゲームが加熱してからは当然のこととしてあったモラルが激しく薄れていった印象を受けます。
「金儲けできればどんな手段を使ってもいい」と言ったような論法は側から見ればかっこよくうつるのかもしれませんがはっきり言って迷惑ですし単細胞でダサい主張だと思います。個人的に。
ただ現在のビジネス環境は、金儲けさえできれば基本的になんでもありな風潮があるので、現在のビジネスの現場で戦うということを考えるとあらゆる手段を使わないと戦うことが途端に難しくなります。モラルの欠如はやがてあらゆる階層にも及ぶというのはこれまでの歴史を見れば明らかです。