「オウンドメディアってよく聞くけど、実はなんのこと言っているのかわかっていないんだよね」
「オウンドメディアってブログのことでしょ?・・・え?違うの!?」
「え?オウンドメディアってホームページでしょ?・・・もう!オウンドメディアとホームページって一体何が違うのさ!?」
あなたはこんな疑問を抱いていませんか?
いいでしょう。この記事一本でオウンドメディアについて完全理解できるようにまとめさせていただきます。
今までなんとな〜くオウンドメディアについて理解していたつもりでいた方も、全く知らなかった方も、ぜひぜひこの記事を読み進めていただきオウンドメディアについての理解を深めてください。
基礎的なことから、なぜオウンドメディアが必要なのか、なぜ多くの企業がオウンドメディアを立ち上げてリソースをかけてまでして取り組んでいるのかに至るまで、この記事一本で完全理解できると思いますよ!
ぜひ、あなたのビジネスにお役立てください!
目次
- 1 オウンドメディアって何のこと?
- 1.1 オウンドメディアはブログと相性が良い
- 1.2 SNSがオウンドメディア(自社メディア)としてふさわしくない1番の理由
- 1.3 ブログがオウンドメディア(自社メディア)として適している理由
- 1.4 オウンドメディアはなんのために運用するの?目的は?
- 1.5 オウンドメディアの役割
- 1.6 オウンドメディアはホームページとは何が違うの?
- 1.7 ホームページに掲載される内容(コンテンツ)とターゲットについて
- 1.8 オウンドメディアに掲載される内容(コンテンツ)とターゲットについて
- 1.9 オウンドメディアの効果を最大限に高めるために
- 1.10 オウンドメディアについて
- 1.11 ペイドメディア(Paid Media)とは
- 1.12 アーンドメディア
- 2 オウンドメディアを持つ8つのメリットと活用方法
- 3 オウンドメディアを持つ4つのデメリット
- 4 オウンドメディア(ブログ)を軸に横展開する
- 5 まとめ
オウンドメディアって何のこと?
オウンドメディアとは、広い意味では「自社が発信するメディア全般のこと」だと思ってください。
だから、オウンドメディアには自社が発信する「複数のメディア」が含まれます。
例えばオウンドメディアと聞いて誰もが思い浮かべる「ブログ」。これもオウンドメディアです。次に「SNS」、広い意味ではこれもオウンドメディア、出版物、パンフレット、果ては動画に至るまで自社が発信するメディアは全てオウンドメディアに含まれます。
ただこれはあくまで広い意味になります。
WEBの世界では、一般的には狭義の「ブログ」を指すことが多いです。
ブログ
WEBの世界では、オウンドメディアとして「ブログ」が相性が良いですし、オウンドメディアと言われた場合、発信手段としてもとも手軽な「ブログ」を指し示すことが多いです。
ブログは情報発信や情報の更新が手軽なんです。それこそほんの数秒で修正できますし、更新作業もクリック一つで簡単にできます。
だからオウンドメディアと聞くと「ブログ」を思い浮かべることが多いんですね!
オウンドメディアはブログと相性が良い
またメディアとしての特性を見てもオウンドメディアは、ブログとの相性が良いです。中長期的な視点で取り組んでいけるし、オウンドメディアは「コンテンツそのもの」が蓄積され、自社の資産となるからです。
例えばSNSは、即効性はありますが、継続性は見込めません。またメディアの傾向として常に新しい情報だったり話題性を追いかける必要があり、古いものには価値が生まれづらい傾向があります。
常に話題性を追いかけたり、情報を新しいものとして絶えず発信する必要があったりします。これはアルゴリズム的にも(ユーザーの目に留まるコンテンツの傾向としても)新しい新鮮なコンテンツが優先され、古いものには価値が生まれづらい傾向があるからです。
SNSの世界では情報が日々、消費されていくと表現してもいいでしょう。
SNSは常にトレンドに左右される
アルゴリズム的にも新鮮なコンテンツほど優遇される
例えば、SNS上で1年前に流行ったコンテンツいくつ覚えていますか?
覚えていないですよね。それもそのはず、このようにメディアとして、新しい情報がどんどん更新され消費されていくのがSNSの大きな特徴なのです。そしてスピードがはやい、次から次へと新しいムーブメントが生まれては消え生まれては消えを繰り返します。
だから記憶に残らない。
そしてコンテンツが古くなればなるほどユーザーは古い投稿にアクセスしなくなります。
また、アカウントそのものに価値は生まれても、コンテンツそのものが価値となることはほとんどありません(SNSに投稿された過去の記事を遡ってまで見る人は、ほとんどいません)。
一方でブログは即効性はありませんが、継続性の面で優れています。最も大きな違いは古いものでも、しっかりと価値が担保され、コンテンツそのものが資産として扱われる点にあります。
もちろん、古ければ古いほど、コンテンツに価値が生まれるというわけではありませんが、一旦評価された記事は更新(リライト)を繰り返すことによりそのコンテンツそのものの価値を継続させていくことができます。
ブログはトレンドに左右されづらい
古い情報でも更新(修正)をかけ続けることで価値を継続できる
SNSがオウンドメディア(自社メディア)としてふさわしくない1番の理由
また、SNSをオウンドメディアとして利用する場合は注意しなければならない点もあって、それは、あくまでもそれぞれの会社の「プラットフォームを使わせてもらっている立場である」ということです。
定期的に話題になりますが、どんな企業であれ個人であれ、それぞれのプラットフォームには提供する会社が決めたルールがあります。そして、利用規約に違反すると突然アカウントが停止されてしまうこともあります。
たとえ、こちらに非がなかったとしてもアカウントが停止されてしまうこともあり、メディアにアップするコンテンツ(内容)をコントロールできません。必ず規約に則った投稿をしなければならないので、コンテンツ(内容)のコントロールがしにくい傾向にあるのです。
そして規約はコロコロと変わります。
ブログがオウンドメディア(自社メディア)として適している理由
その点ブログではあくまで自社の所有しているメディアとなるため、規約は自社が決めるものであり、自由に好きなようにコンテンツを提供することができます。
ようはブログとして運用すると他社のルールに縛られることがないという性質があるのです。
だから、SNSをオウンドメディアとする場合でも、自社メディアの一つとして、ブログを利用したオウンドメディアは持っておいた方が良いです。
オウンドメディアはなんのために運用するの?目的は?
オウンドメディアの目的は、自社商品や自社サービスとの接触回数を増やし、それらについて理解を深めたり、興味を持ってもらったり、ゴールとして実際に手に取って利用してもらうことを目的として運用されます。
・自社商品やサービスとの接点を生み出し、理解を深めたり興味を持ってもらう機会の創出。
・ゴールとして実際に手に取ってもらう利用してもらうことを目的として運用される。
例えば、ここに「輪ゴム」があるとします。そしてマーケティング担当者として、あなたは輪ゴムの売上規模の拡大を目指すとします。
この輪ゴムは様々な用途に使用できるのですが、一般的には「しばるもの」「束ねるもの」として認識されています・・・が、それ以外の用途でも様々な形で利用できます。
そこで、一般的に知れ渡っている「しばる」「束ねる」以外の輪ゴムの活用方法として公式でいろいろな使い方を提案し、ユーザーと接点を生み出し、興味を持ってもらう施策を施すことにします。
ティーパックのタグ落ち防止
まな板のズレ防止用途
掃除道具としての使い方
計量カップ使用時のすり切り
洋服ハンガーにかける際の洋服のずれ防止
フタのグリップ
このようにユーザーとの接点を生み出して、商品やサービスについてより理解を深めたり興味を持っていただく。ユーザーが気がつかない意外な角度から提案をし、より広い層からユーザーの支持を得る。獲得する。そのためにオウンドメディアとして情報配信し、訴求していく。
ユーザーとの接点を生み出し、接触回数を増やす。自社商品やサービスについての理解を深めてもらい、購入してもらう。それが、オウンドメディアの役割です。
オウンドメディアの役割
つまりまとめると、オウンドメディアは大きく分けて2つの役割を持っています。
1:ユーザーとの接触機会を増やす
2:自社の商品やサービスをユーザーに理解してもらう
1:ユーザーとの接触機会を増やす
ブログの記事は公開すると、Googleなどの検索エンジンに自動的に登録(インデックス)されます。
上位に表示させやすくする施策(SEO対策)を施すと、検索された際にユーザーの目にとまりやすくなりますから、たった一つの記事からたくさんのユーザーがオウンドメディア(ブログ)にアクセスしてくれるようになります。
しかも上位に表示されている限り、この時の広告費用は無料です。
検索結果として上位に表示されている限り、オウンドメディアにアクセスしてくれたユーザーを広告費ゼロで自社のホームページに送客したり、露出する機会が増えることで自社の認知を高めたり、オウンドメディアの記事がSNSで話題になったりと延いては自社や自社商品、自社サービスについて興味を持ってもらえるユーザーが徐々に増えていきます。
オウンドメディアは、このようにユーザーとの接触機会を増やす役割を持っています。
2:自社の商品やサービスをユーザーに理解してもらう
またオウンドメディアは自社の「商品」や「サービス」について理解を深めてもらうのにも役立ちます。
例えば、検索エンジンで調べ物をするときはどのような時でしょうか。その動機を探ってみるとおおよそ下記の通りとなります。
悩み事を解決したいとき
理解を深めたいとき
問題を解決したいとき
情報を探しているとき
つまり、特定のユーザーが抱えている悩みや問題に対して、それに応えられる内容の記事を用意することで、そこから商品やサービスの販売への機会の創出につなげていくことができるのです。
このとき、ユーザーが検索するであろう検索語句をあらかじめ想定しておき、検索エンジンで検索をかけた際に発見しやすいように、見つけやすいように施策を施す、これがSEO対策です。
ユーザーが悩んでいることをあらかじめ想定し、それに対しての答えを用意、そこからスムーズに自社商品や自社サービスに触れるきっかけを与える。
これがオウンドメディアのもう一つの役割です。
オウンドメディアを通してサービスの購入に至るユーザーの流れ
ユーザーが悩んでいることや検索をかける問題を想定して記事を作る
記事の中で悩み事や問題に関しての解決策を提案する
プランの一つとして、自社商品やサービスを検討してもらう
自社商品やサービスへの理解を深めてもらい購入してもらう
オウンドメディアでは、以上のような流れでユーザーとの接触機会を増やし、自社商品や自社サービスへの理解を深めてもらいます。
オウンドメディアを通して、商品の特徴や機能(サービスの特徴や機能)他社との違い、などの細かい情報を配信し、ユーザーの理解を得るのです。
すると、自社サービスについてきちんと理解した上で申し込みをしてもらえるようになりますから、お互いの関係をWIN-WINに構築できるメリットがあります。
オウンドメディアはホームページとは何が違うの?
オウンドメディアもホームページの一つです。
ホームページは目的や役割ごとにおおむね以下の種類に分けられます。
ホームページの種類 | 目的 | 役割 |
---|---|---|
コーポレートサイト | 会社のことを知ってもらう | 会社の基本的な情報が掲載される名刺代わり |
ブランドサイト | ブランドのことを知ってもらう ブランドの信頼性や価値観を伝える | ブランドの確立 |
サービスサイト | サービスのことを知ってもらう サービスを申し込んでもらう | サービスのスムーズな提供 |
ECサイト | 商品のことを知ってもらい購入してもらう。 | 商品やサービスのスムーズな提供 |
リクルートサイト | 人材を獲得する | 自社の求める人材の獲得 |
これらの目的を達成するための補助的な役割として、オウンドメディアがあります。
ただし、オウンドメディアとホームページにはひとつ決定的な違いがあって、それがターゲットの違いです。
一般的なホームページとオウンドメディアはターゲットが違う
一般的なホームページとして認識されている(コーポレートサイト)もオウンドメディアも「取引先の開拓」という明確な目的がありますが、ホームページとオウンドメディアでは、ターゲットが違います。
顧客
取引先
従業員
投資家
銀行
見込み客
既存客
そしてターゲットが違えば、掲載される内容(コンテンツ)にも下記のような違いが生まれます。
自社が伝えたい情報を基点として考える
・自社のことを知ってもらうための会社概要
・自社について理解を深めてもらう企業理念
・自社の代表を紹介する代表挨拶
・自社の事業を知ってもらうための事業内容
ユーザーが知りたい情報を基点として考える
・自社商品に興味を持ってもらうためのノウハウ
・自社商品やサービスに興味を持ってもらうためのインタビュー記事
自社商品に興味を持ってもらうためのアンケート結果
これをわかりやすく表にまとめると下記のような形になります。
ホームページの種類 | コンテンツ | ターゲット |
---|---|---|
ホームページ | 会社概要 企業理念 代表挨拶 事業内容 | 顧客 取引先 従業員 投資家 銀行 |
オウンドメディア | ノウハウ インタビュー アンケート結果 | 見込み客 既存顧客 |
ホームページに掲載される内容(コンテンツ)とターゲットについて
一般的なホームページの目的は「会社のことを知ってもらう」です。
ですから「自社が伝えたい情報」をホームページ上に掲載します。
例えば会社概要、代表挨拶、企業理念、事業内容・・・これらは全て自社が伝えたい内容です。
では「誰に?」ということなのですが、これはステークホルダー(利害関係者)と呼ばれる顧客・取引先、従業員、投資家、銀行などです。
そのため、目的はもちろん、ターゲットが違えばそこに掲載するべき内容も変わってきますから、コーポレートサイトは「自社のことを知ってもらう」「自社に関する情報」を掲載していきます。
オウンドメディアに掲載される内容(コンテンツ)とターゲットについて
オウンドメディアの目的は「接触機会を増やし自社の商品やサービスへの理解を深めること」です。
ですから基本的には「ユーザーが知りたい情報」をオウンドメディア上に掲載します。
例えばノウハウ、インタビュー記事、アンケート結果、悩み事を解決する記事、問題を解決するための記事など・・・これがユーザーが知りたい情報です(それらを知るために検索をかけます)。
では「誰に?」ということなのですが、これは見込み客、または既存客にです。自社のことや自社のサービスについて知らないユーザーに対して、商品やサービス周りの情報提供をきっかけとして「自社メディアとの接触回数」を増やしていきます。
ただし、ユーザーが得する情報を掲載するだけでは全く意味がありませんから、同時に自社の伝えたい情報もからめていきます。入り口のページをきっかけとして興味や関心を深めていただけるように掲載していく。
そして、自社商品に興味を持ってもらい最終的に利用してもらえるように巧みに導線を組んでいく。
これにはWEBマーケティングの知識が必要になりますが、SEO対策と絡めていくことで費用対効果抜群のメディアとして運用することが可能です(極めて専門的な知見が必要になります)。
オウンドメディアの効果を最大限に高めるために
オウンドメディアは広告費を払って掲載する「ペイドメディア」と消費者などの第三者が発信する「アーンドメディア」と連携して取り組んでいくことでより費用対効果の高いメディアとして機能させることができます。
・オウンドメディア
自社メディア全般
・ペイドメディア
広告費をかけて露出させるメディア
例:新聞広告、雑誌広告、リスティング広告(検索連動型広告)、ディスプレイ広告(バナー広告)
・アーンドメディア
消費者などの第三者によって発信されるメディア
例:YouTube、Instagram、個人ブログ、TikTok、X、Facebook
例えばバーガーキングはこの辺りの戦略はうまく、オウンドメディア、ペイドメディア、アーンドメディアを効果的に活用することで消費者を巻き込み、業界最大手のマクドナルドを追う立ち位置としてのポジションを確立しています。
ここからは、前述したトリプルメディアについて、より理解を深めるためにそれぞれのメディアについて、詳しく解説していきます。
オウンドメディアについて
オウンドメディアは自社メディア全般のことを指し、主な集客経路はオーガニック検索(広告費を使わない検索での自然流入)にあります。
ユーザーは検索語句で検索した際に表示されるメディアにユーザーの意思で自然とアクセスしますから、SEO対策などをし、検索された際に上位に表示させるように仕掛けていけば、広告費をかけることなく集客をすることができます。
そしてこのオウンドメディアを基点として、次のペイドメディアやアーンドメディアを活用していくことが一般的です。
ペイドメディア(Paid Media)とは
ペイドメディアとは広告費を支払って掲載するメディアのことです。
自社が運営している自社メディア以外のメディア、もしくはプラットフォームに広告費としてお支払いし集客経路を増やしオウンドメディアへと送客します。
露出を増やすことで自社商品や自社サービスについて認知の獲得をはじめ商品やサービスへの理解を深めていけますし、最終的に購入につなげてく広告運用をすることが狙いです。
ペイドメディアは、お金を払って「アクセスを買う」というイメージで構いません。
アーンドメディア
アーンドメディアとはユーザーなどの第三者が発信するメディアのことで、SNSでの発信や口コミなどがこれにあたります。
一般の消費者から見れば企業から発信される情報ではなく第三者から発信される情報ということで、信頼性が高いと思われている節があり、アーンドメディアから発信された評価によってはユーザーの購入の判断材料として大きく影響します。
例えばインフルエンサーから記事が紹介されると拡散され爆発的にアクセス数が増加します(これは本当に面白いくらいです)。
それぞれのSNSから記事を紹介されることで、その記事へアクセスするユーザー数を増やすことができ、アクセスした場所に魅力的な内容が掲載されているとそのまま商品やサービスの購入の動機へとつながっていきやすい特徴があります。
アーンドメディアは「サービスの利用や購買に直接繋がりやすい信頼性が高い情報」だというイメージで構いません。
例えば、Amazonなどで、何か商品を購入する際、高い確率で口コミを見て、口コミを参考にして購買の判断をすると思います。知らないブランドの商品であったら尚更参考にすると思います。
このように紹介されると、直接購入に結びつきやすい層へとリーチをすることができるのです。
オウンドメディアを持つ8つのメリットと活用方法
ここまででオウンドメディアについての概要はおおむね理解できたかと思います。
けれどもいいことばかりではありません。オウンドメディアにはメリットもあれば、もちろんデメリットもあります。
ここから先の記事ではオウンドメディアのメリットとデメリット、それに活用方法についても触れていきたいと思います。
1:広告費がかからない
2:コンテンツを好きなように量産できる
3:自社が発信する公式の情報として正しい情報を届けられる
4:潜在的な顧客を自社の顧客に引き上げられる
5:見込み客を獲得する窓口になる
6:企業や商品のブランド力を高められる
7:既存顧客との関係性を深められ経営が安定する
8:コンテンツが企業の資産になる
1:広告費がかからない
オウンドメディアは、広告費をかけることなくアクセスを集めることができます。
主な集客手段はSEO(検索エンジンからのアクセス)で、オーガニック検索からの集客経路(検索した際に表示される、広告枠を除いた検索結果)、それにSNSからのアクセスになり、いずれも無料でページへのアクセスをうながすことができます。
ユーザーが深い関心や興味をひかれる記事を書けば、検索エンジンが勝手に評価してくれるため、その記事が必要なユーザーに表示させ、そこからアクセスを促すことができます。
「オーガニック検索」でのアクセスは無料ですから、検索結果として上位に表示されている限り、半永久的に無料でアクセスをうながすことができます。
2:コンテンツを好きなように量産できる
オウンドメディアではコンテンツを自社コンテンツとして好きなだけ量産できます。
SNSなどの他社のプラットフォームに依存するメディアの場合、メディアごとにルールやフォーマットがあり、規定に縛られることがありますが、オウンドメディアでは、自社でルールを決め、自社のルールに則って運用することができます。
また、オウンドメディアは、ブログ形式で記事として書かれることが多いので、一定のデザインで記事を量産できるため、デザイン構成に余計な時間をかけることなくページをひたすら量産していくことができます。
さまざまな角度から自由にコンテンツを制作でき、いろいろな方向から自社商品や自社サービスについて訴求できます。
(自社で記事を書くのが難しい場合は外注するという方法もあります。その場合は費用がかかります)
3:自社が発信する公式の情報として正しい情報を届けられる
オウンドメディアは自社メディアですから、ユーザーにダイレクトに公式の情報、もしくは公式の見解として情報を届けることができます。
一般的にSNS上の情報よりも、オウンドメディアが発信する情報の方が信頼性が高いと思われている傾向もあり、自社メディアを通じて、自社の見解として信頼性の高い情報を発信できます。
4:潜在的な顧客を自社の顧客に引き上げられる
オウンドメディアは、コンテンツを通して潜在的な顧客を自社の顧客として引き上げやすいメリットがあります。
1つのコンテンツを入り口として、オウンドメディア内でそれに関連する包括的な情報を顧客に発信することで、商品やサービスの魅力、その必要性を喚起し、そこからスムーズに購入に結びつけることができるのです。
オウンドメディア内での記事コンテンツはキッカケに過ぎません。きっかけをもとにどのように自社商品や自社サービスに興味を持ってもらえるのか、利用してもらえるのか、その導線をしっかりとと作り込むことが大事になります。
コンテンツをしっかりと作りこむことで、それが信頼性につながり、やがて安心感になり、思わぬところでユーザーが自社商品や自社サービスに興味を持っていただけるようになったりします。
オウンドメディアを通じて接触回数を増やすと、ユーザーが何かをきっかけに類似商品を欲しいと思ったときに候補の一つとして検討されたりして、機会の創出へとつながっていくのです。
5:見込み客を獲得する窓口になる
オウンドメディアは見込み客の獲得(リードの獲得)に非常に優れたメディアです。
企業間取引(BtoB)は高額な商品やサービスが多かったり、自社に適切なサービスであるかを判断するため購入を決定するまでに検討時間が長くかかるケースが多いですが、検討期間中に専門的な知識の獲得を必要とします。
だから、しっかりと検討していただけるようにオウンドメディアで専門的な知識を公開し提供します。
オウンドメディア上に公開されているページは、好きなページを自由に、知りたいと思う情報ごとに分類されていますから、ユーザーは好きなタイミングでアクセスし閲覧できます。
「これについてもっと知りたい」、「本格的にサービスの導入を検討したい・・・」といったタイミングになれば、「お問合せ」や「メルマガ登録」または「LINE登録」などを得て、サービスを真剣に検討してくれるようになります。
周辺知識について専門的な知識を獲得し、なおかつお互いが納得したタイミングで、商品の購入、サービスの提供につなげていけるのでその後のやりとりも非常にスムーズになります。
商品やサービスについて理解ある見込み客の獲得にもつながる
また、オウンドメディア内での記事を読み込んでいただくことで、よりサービスについて理解しれくれる見込み客の獲得もできるようになります。
もちろん、個人間取引の場合も同様のことが起きます。
オウンドメディアはBtoB(企業間取引)はもちろんのこと、BtoC(対個人向け)にも非常に有効なメディアだと思ってください。
6:企業や商品のブランド力を高められる
質の良い記事を提供することで、企業や商品への信頼感につながり、ブランド力を高めることもできます。
役に立つ記事やためになる記事、参考になる記事をたくさんインターネット上に公開することで、商品やサービスについて専門的でいて詳しい企業であると認識されます。
その結果、企業や商品のブランドが自然と高められていきます。
7:既存顧客との関係性を深められ経営が安定する
オウンドメディアで定期的に情報を配信することで、既に商品を購入したり、サービスを利用している既存顧客との関係性を深めることもできます。
既にサービスを受け取っている顧客にとってみれば、よりそのサービスについて知ることができるでしょうし、定期的に新しい情報が更新されることで商品やサービスに対しての愛着はもちろん信頼性を感じていただけるようになります。
既存顧客との関係性を高めていくことで継続的にその商品やサービスを使用していただけるようになり、経営も安定していきます。
8:コンテンツが企業の資産になる
オウンドメディアに掲載されたコンテンツは「資産」です。
「商品」や「サービス」に対してはもちろんのこと、会社にとっても資産となります。
SNSのようにたくさんの情報の中に埋もれてしまい、探したい情報がなかなか出てこない・・・とはならずに、ブログでしたらカテゴリーごとにきちんと情報が整理されていますので探したい情報にすぐにアクセスもできます。
SNSの情報は、投稿を重ねるごとに古いものとしてその価値を失っていきますが、オウンドメディアに投稿されたコンテンツは自社メディア内に蓄積され、整理された情報としてストックがどんどん増えていくからです。
最新の記事はもちろん、過去の記事に至るまで関連した情報までを遡って探すことができ、それぞれの関連したコンテンツ同士を組み合わせたり、リンクを張ったりすることでより、コンテンツに対しての理解を深めていただくこともできます。
オウンドメディアを持つ4つのデメリット
ここからはオウンドメディアのデメリットについても触れていこうと思います。
オウンドメディアはメリットがあれば、もちろんデメリットもあります。デメリットを事前に把握しておくことで、効果的な運用ができるようになります。
以下、代表的なデメリットは下記の通りです。
1:運用管理が大変
2:すぐに効果が出ない(即効性がない)
3:SEOやWEBマーケティングの知見が必要
4:良質な記事を書く必要がある
1:運用管理が大変
まずオウンドメディアの最大のデメリットは運用管理が大変だということでしょう。
正直面倒くさいです(笑)
継続して更新や投稿が必要になりますし、既存記事をリライトし、常に新しい情報として情報の価値を担保していかなくてはなりません。
基本的にはドメインが古いほど、そのドメインの持つ力が上がり、検索された際に上位に表示されやすくはなりますが、一方で更新されていない古い記事はGoogleからも評価を受けづらくなる傾向があります。
評価が低いと検索された際に上位に表示されなくなってくるのです。
だから、継続的に成果を出すためには、きちんと情報を最新のものとして、管理していかなければなりません。
もちろん、きちんと管理するために外部委託という手段もありますが、完全に外注するというのは難しいもので、ある程度リソースが必要になることは覚悟しておいた方がいいと思います。
2:すぐに効果が出ない(即効性がない)
オウンドメディアはSNSと違いすぐに効果が出るものではありません。だから即効性は期待できません。
また拡散性もありません。
多くのケースでは、すぐに人目にとまるものではないし、検索エンジンの結果として上位に表示されるまでも時間がかかります。ましてや、そこからサービスの購入へと繋げるとなると時間がかかります。
検索結果として上位表示されるまでどれくらい時間がかかるの?
Googleの検索エンジンにしっかりと認識されて、上位に表示されるまでには最低でも3ヶ月は見ておいた方がいいでしょう。
キーワードにもよりますが、半年から1年、なかには上位に表示されるまで2〜3年くらい期間が必要なキーワードもあります。
最低限SEOの知識を持ち、その上でユーザーにとって有益な記事を書く必要があるのです。
中長期戦略であるということを理解する
オウンドメディアは中長期戦略としてとらえてください。
ですから早急に成果が欲しい企業には向いていません。必ず中長期的なプランで「戦略的に」取り組むことが大切です。
運用コストがかかるのはもちろんのこと、オウンドメディアそのものから商品やサービスを販売するわけではありません。
オウンドメディアの目的は商品を販売するものではありませんから、サービスサイトやECサイトにアクセスを流していき、最終的に購入に結びつけていきます。
3:SEOやWEBマーケティングの知見が必要
オウンドメディアはWEB周りのマーケティングに対する深い洞察と知見が必要になります。
例えばSEO。これは検索された際にユーザーに発見してもらいやすいようにGoogleに評価してもらう技術のことを言いますが、このSEOの知見がないと正直運用は難しいです。
記事を作ってアップしても、アップしても集客できない、人が集まらない形だけのページがたくさん出来上がってしまいます(SEOを意識してコンテンツを作成しないと普通にあり得ます)。
オウンドメディアの目的は自社商品やサービスについて関心があるターゲットに探してもらい、最終的に自社商品やサービスの購入へと繋げる役割がありますから、探しやすくする施策を練る必要があります。
特定のキーワードで検索された際に上位に表示させる確率を高めたり期間を短縮させる技術が必要になったりと、色々と小難しいことがたくさんあるのです。
ちなみに、先ほどの例では最低でも3ヶ月と言いましたが、キーワード次第では0.5ヶ月くらいで上位に表示されるものもあります(トレンドが働く新鮮さが要求されるキーワードは1時間とかその程度で表示されるケースもあります)。
また私の経験上、長い期間を要するものでは特定のキーワードで上位に表示されるまでに2年ほどかかったことがあります。誰もが狙っているキーワードで上位に表示させようとした場合、それくらいはかかるものであると認識しておいた方がいいと思います。
オウンドメディアの運営フローについて
一般的にオウンドメディアは以下のフローで運営されます。
1:記事企画立案
2:キーワード選定
3:ターゲット設定
4:見出し構成立案
5:記事執筆
6:画像作成
7:推敲(文章の見直し、練り直し)
8:記事の公開
9:アクセス解析(1ヶ月ごと)
10:リライト(改善施策の立案と実行)
必ずしも、このフローに則って進行されるわけではありませんが(例えば私の場合は、一度あげたら、ほぼ放置していることが多いです。キーワードによってはそれでも上位に表示され、しっかりとサービスの購入に至る集客(送客)ができます)おおむねこの通りに進むものだと思ってください。
また必ずしもアクセス数が多ければいいというわけではありません。きちんと想定したターゲットに届いているかどうかが大事です。
例えば私の所有しているメディアには3,000PVでようやくサービスの購入につながったものもあれば、10PVしかないのに継続的にサービスの購入につながっているものもあります。
オウンドメディアでは、このようにターゲットを絞り込んで、そのターゲットに対して、訴求をしていくことが必要になります。
4:良質な記事を書く必要がある
きちんとわかりやすく伝える・・・というのは非常に大変です。
ブログの場合はライティングスキルも必要になりますし、SEOに対して深い洞察力のあるウェブライティングの技術を兼ね合わせている必要があります。
さらには、オウンドメディアに掲載される記事は読み物ですから、読むに値する文章を書かないと評価されません。
Googleからの評価はもちろんなのですが、ユーザーからも評価されません。
記事の質が悪いと最悪、企業価値を落としてしまうことに繋がりかねませんから慎重に取り扱う必要があるのです。
実際、良質な記事を書き続けるというのは非常に大変で、内容はもちろん、Googleからも評価を得る書き方、ユーザーへの伝え方などさまざまなところに気を配る必要があり、その苦労が報われるのがアップした直後ではなく半年後から・・・となると、気持ちの面でも大変なところがあります。
オウンドメディア(ブログ)を軸に横展開する
記事内でもお話ししましたがオウンドメディア(ブログ)は中長期的な戦略で取り組むことが大事です。
もしも早急に成果を求めるのであれば、他のメディア、例えばSNSの利用と同時進行で進めていくのがいいと思います。
SNSは即効性があるものの継続性には弱いです。「なまもの」だと思ってください。すぐに価値が失われ、情報としての価値が失われます。
一方でブログは即効性はないものの継続性があります。時間が経つほどに旨味が凝縮される発酵食品のようなものだと思ってください。
複数のメディアから送客する
1つのメディアに全てのリソースをかけるのではなく、さまざまなメディアから自社メディアへと流入させていくことで非常に強いメディアへと育っていきます。
またオウンドメディアを軸にペイドメディアやアーンドメディアをうまく利用していくと最短で成果を掴み取ることができます。
それぞれの長所、短所をうまく利用して、うまくミックスさせていく必要があるのです。
まとめ
今回の記事ではオウンドメディアの基礎知識とオウンドメディアを運営するメリット並びにデメリットについてまとめてきました。
またオウンドメディアを有効的に使うにはどうしたらいいのかなどについても解説してきました。
・オウンドメディアは「自社メディア全般のこと」だが多くのケースでは「ブログ」をさす
・オウンドメディアとホームページとの違いは、「ターゲット」と「コンテンツ」にある
・オウンドメディアは顧客とのリレーションを築きやすい
・オウンドメディアはメリットとデメリットがある
・オウンドメディアは中長期的な視点で運用していくことが大事
以上、オウンドメディアの基礎的なことについてまとめてみました。
オウンドメディアは、管理するのも大変ですが、今はどこの企業も運営に力を入れているところが多いです。
この記事があなたのビジネスの参考になれば嬉しく思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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