SEOのレシピ筆者 プロフィール

SEOのレシピ開設の思い

私がインターネットの世界に足を踏み入れてから17年が経とうとしています。

この間、目まぐるしいスピードで世の中が変わり、様々なテクノロジーによって世界が発展してきたように思います。

そして、良くも悪くも2020年を境に、いまだかつてないほど、インターネットを活用したビジネスが注目されるようになったようにも感じます。

コロナ禍ということもあり、人との接触が憚られているからでしょう。

だからこそ、改めてインターネットに注目が集まっているのだと思います。

コマーシャリズムに支配されたネット社会

ただ、どのようにインターネットを活用したらいいのかわからない個人の方や、企業様も多いのではないのでしょうか?

それもそのはず、長年インターネットに携わってきた私から見ても、現在のインターネットの環境は嘘も本当も玉石混合入り混じり、かつてないほどコマーシャリズムに支配され混沌とした環境にあるように感じるからです。

今のインターネットの世界には、商業に迎合した適当な情報ばかりだと言うことは利用する側の心構えとして心得ておくべきだと思います。

残念ながら、今のネットの世界で検索結果の上位に表示される情報は、どこもかしこもコマーシャルだらけで広告であふれてしまっていると思ってもらっても構いません。

誰かが得をする方向へ意図的に情報がねじ曲げられている

ほとんどのケースで誰かが得するような情報、つまり、誰かの意図する方向に導くようにコンテンツが作成されている・・・・もっとストレートにいえば、コンテンツとは名ばかりの意図的に操作された商業的な広告コンテンツまみれであると言うことです。

もちろん趣味ではなく商用で情報を発信している人も多いでしょうから、一概に商業よりのコンテンツが悪いとは言いませんが、現在の状況はいささか傾きすぎてしまっているように思います。

不正確な情報が広がりやすい世の中

情報発信するプレイヤーが増えてしまったからなのか、商用利用としてインターネットを利用する勢力が強くなってしまったからなのか、それとも人々の意識が変わってしまったからなのかハッキリとはわかりませんが、一昔前の状況とはだいぶ変わってきています。

明らかにファッショナブルでいて消費されるような不正確な情報が増えてきてしまっています。

そして、ファッショナブルでいて「本質を欠いた情報」の方が大衆受けしやすく、結果として「本質を欠いたコンテンツ」の方がGoogleの検索結果の上位に表示されやすい傾向にあります。

FacebookやInstagramなどのSNSの台頭をはじめ、YouTubeやニコニコ動画などの各種プラットフォームやブログを通じて、誰もが手軽に情報を発信できるということは、決していいことばかりではありません。

逆に良くないことの方が多いようにも思います。

誰もが気軽に情報を発信できるということは実は弊害の方が多いのです。

商業に迎合し、言葉に責任をもたない人が本当に増えてきているように思います。

影響力が高い人が発信する情報 = 正確な情報とは限らない

一定の影響力を持つ人が正確な知識や、本当に人々の役に立つ情報ばかりを提供できればいいのですが、現実はそうはいきません。

不正確な情報であったり、きちんとした意図を持たない、または意図が正確に伝わっていない手軽な情報ばかりが世の中を席巻しているように思います。

ある程度その道を極めた人には共感いただけるかと思いますが、経験からくる、きちんとした知識というものは簡単に言葉にすることはできません。

それは単純に言語化する能力がないと言う見方もできますが、決してそうではありません。

真摯に取り組み研鑽を積んで得た経験や知識、深い洞察からもたらされる知恵というものは、決してそう簡単に誰にでもわかるように言葉にして人に伝えられるものではないのです。

ある視点からすれば、それが正しいことでも、違う視点に立った場合、それが正しいとはいえなくなることがあるからです。

ですから、経験を重ねるほどに言葉を選ぶ必要性が出てきますし、影響力を持てば持つほどにその言葉が持つ意味と影響力をしっかりと考えてから発言する必要があるため、気軽に言葉にできなくなってしまうのです。

だから本当のプロは簡単にものを誰かに伝えることはしません。ゆっくりと言葉を慎重に選びながら発言します。

それがどうでしょう。

現在のインターネットの環境は質よりも量と言わんばかりに、ありとあらゆる情報が発信され、本当に価値のある質の高い情報は量の情報により駆逐されてしまっていっているように思います。

そしてその片棒を担いでいるのが絶対的な立場として存在するGoogle検索という検索エンジンにもあるように思います。

もちろん情報を受け取る「受け手側の問題」もあるかと思います。

「大衆は常に間違う」という有名な言葉がありますが、プロの私からみると、今のネット社会はまさしくその言葉の通りになっているように感じるからです。

しかしそれを抜きにしても、情報を発信する側がコマーシャリズムに踊らされ言葉に対して責任をもたなくなってきてしまっている現実は事実としてあるかと思います。

現在の検索エンジンは本当にユーザーの役に立つコンテンツを表示しない

SEOやコンテンツマーケティングについて執筆している当サイトでこんなことを言うのも憚られますが、現在の検索エンジン、Googleのアルゴリズムは本当にユーザーの役に立つ記事を表示しません。

本当に役に立つ質の高いコンサバティブなコンテンツは、量のコンテンツの中に埋れて行ってしまう傾向にあります。

つまり、読み手にある程度の読解力が必要となるため、どうしても人気が生まれないのです。

ではどういうコンテンツが上位表示されるのかといえば、お手軽でわかりやすく当たり障りのないコンテンツや、物事を深く追求せずに表面についてしか言及されていない読みやすさを重視したファッショナブルなコンテンツです。

表面的には良くなったように思える「一瞬で●●できる」に見られるような、すぐに効果があり改善を促せるように見せた「即効性」のある方法が人気があり、時間がかかるけれども「根治」を目指すコンテンツは人気が生まれません。

もちろん、これは先ほど少しだけお話ししたように、検索エンジンを使う側の問題もあります。

検索エンジンに頼る人は皆少なからず「すぐに問題を解決したい」と言う思いが根底にあり、そうしたユーザーの思いや問題を解決するために、Googleのアルゴリズムは大衆に迎合する性質があるからです。

そして、より「素早く」より「少ない手順」で問題解決の糸口を探るコンテンツをGoogleは上位表示させる傾向にあります。

ユーザーの利便性を追求した結果として、表面をなぞっただけの情報だったり、その場しのぎの情報や、当たり障りのないコマーシャリズムに支配されたコンテンツばかりが検索結果として上位に表示されてしまっている現実があるのです。

役に立つコンテンツ = 人気の高いコンテンツではない

語弊を恐れずにいえば、Googleアルゴリズムはその設計上、「人気投票により検索順位が決められる」という重大な欠点があります。

現在のSEOは、必ずしも役に立つコンテンツを上位に表示しているわけではなく、有名でいて、なおかつ信頼でき(ると一般的に思われていて)、多くのユーザーから支持を受ける大衆受けしやすいファッショナブル、かつ人気の高いコンテンツを検索結果の上位に表示しやすいと言う重大な欠点があるのです。

そしてほとんどのケースで、本当に「役に立つコンテンツ」は「人気の高いコンテンツ」とはならず、本質をついた「役に立つコンテンツ」はファッショナブルなコンテンツに駆逐されていき、その上、今現在支持されている「人気の高いコンテンツ」は、消費され、時代とともに「役に立たないコンテンツ」となっていきます。

当サイトの「悪貨は良貨を駆逐する」と言うコラム記事でも書きましたが、役に立つコンテンツは役に立たないコンテンツに駆逐されていってしまうのです。

本当に質の高い「役に立つコンテンツ」は、そうした流れの影響を受け駆逐され、「人気の高いコンテンツ」によって食われて行ってしまい再び日の目を見ることはなくなってしまいます。

本当に役に立つコンテンツが上位に表示される世の中にしたい

私はこれまでの経験からくる知識や知恵を当サイトで発表することで、できることならば多くの人を助けるような本当に役に立つコンテンツばかりが上位表示される世の中にしたいと考えています。

ファッショナブルなコンテンツばかりが表示されても世の中は、ただそこにある情報に流されるだけで、消費することばかりに目が行きがちで、発展性をのぞめないと考えているからです。

もっといえば、非常に息苦しい世の中になってしまうと思いますし、私はインターネットによってそんな世界になってしまうのを恐れています。

今私たちが生きる社会は、ネットの台頭によって画一化された社会になってしまっているように思えるのです。

インターネットによって多様性を認め、多様な価値観を生み出すはずのツールがいつの間にか画一化を進めるツールになってしまっていることに、私は強い戸惑いと違和感を覚えています。

コマーシャリズムに踊らされない本質的な記事で溢れる世の中にしたい

私は本質を追求し、核心をついたコンテンツこそが検索結果として上位表示されるべきだと思うのです。

ファッショナブルなコンテンツはちょっとした時代の変化によってすぐに風向きが変わりますし、時代によって求められるものは変わっていきます。

木の枝葉のようなものです。季節によって変わっていくのです。

けれどもコンサバティブなコンテンツは物事の核心をついた内容です。より発展性があり、その情報を受け取った人は、そこから感じられる知恵を使って、自分の頭で考え、行動できるようになります。

それがコツを掴む意味であり、本質を掴む意味でもあると思うのです。

木の幹や木の根にあたり自らの手で養分を吸いあげ、より大きなものを成し遂げられるようになっていきます。

もしかしたら、私の力は微力かもしれません。

ウェブ全体の秩序を形成していくには私個人の力なんて本当にちっぽけなものだと思います。

けれども、私が歯を食いしばりながら書いた記事が、あなたに伝わり、それが違う誰かに伝わり、波紋のようにどんどん広がっていけば、それはやがて良い方向に向くのではないかと思っています。

最後に・・・

当サイトでは、私のこれまでの経験から、実践的でいて今すぐ活用できるブログの活用法をどこよりもわかりやすく、お伝えしていきます。

そして、サブタイトルとして「好きなことでメシを食っていくためのレシピ」と謳っているように、好きなことを通してメシを食っていくための方法論を中心にお話ししていきます。

私も人間ですから、間違った情報を提供してしまうこともあるかもしれませんが、経験から来る知識と照らし合わせ、出来るだけ正確でいて、あなたの役に立つ情報を提供していく姿勢で一つ一つのコンテンツと向き合っていきます。

せっかくですから、楽しみながら読み進めていただければ幸いです。

いつか平和な世の中になった時に、どこかのバーでお酒片手にあなたと飲めることを夢見て丁寧に書き進めていきます。