「ホームページの代表挨拶に何を書けばいいのかわからない・・・」
「魅力的な代表挨拶をホームページに掲載したいけど、どのように書けば、何から手をつけたらいいのかわからない・・・」
この記事に辿り着いたあなたはそんな悩みをお持ちではありませんか?
ホームページに掲載される代表挨拶は利害関係者であれば、必ずと言って目にするほど大事なページですし、対外的にも会社として何を目指しているのかを示す重要なメッセージの一つとして見られています。
とらえ方によってはホームページの顔となるページが代表挨拶と言ってもいいでしょう。
そこで今回は魅力的な代表挨拶の書き方と構成要素について解説して行きたいと思います。
この記事を読んでポイントをおさえていただくだけで、すぐに読んだ人の記憶に残る魅力的な文章が書けるようになりますので、是非参考にしてみてください。
目次
代表挨拶はそもそも「誰が」読むものなのか?
魅力的な代表挨拶を書くうえで何よりもまず先に考えたいのは、その代表挨拶は「誰が」目にするものなのかということです。
自社のホームページを閲覧してくれる人は、一般的にはステークホルダー(または利害関係者)とよばれ、顧客(既存・見込み客含む)であったり、求職者、取引先、金融機関、果ては株主に至るまでが含まれます。
だから、どのような相手に対して発信するのか?
まず代表挨拶として発信するメッセージは「誰に」対してのメッセージなのかを考えることからはじまります。
代表挨拶を読む理由は、会社のことを知りたいから
では代表挨拶を読む理由はどこにあるのでしょうか。
代表挨拶を読む理由は、その会社のことを知りたいからです。
どのような人物が代表を務めていて、どのような方針で、どのような考えで会社組織を運営しているのか知りたいから、また会社組織として何を目指しているのか、どのように世の中を変え、社会貢献をしてくれるのかを知りたいから代表挨拶を目にします。
そして金融機関や、投資家であれば、代表挨拶を読んでその会社に出資していいのか、将来性はあるのか?などを判断する一つの検討材料にします。
つまりホームページの代表挨拶を読んでいただける方は、会社に対して何らかの興味を示していて、その会社にまつわる何かを検討している最中の方が多いと思ってください。
ケースによっては代表挨拶が決め手となる場合もあります。
ホームページに掲載される代表挨拶を読む5人の利害関係者
では、具体的には会社にまつわるどんな利害関係者に「代表挨拶」が目に止まるのかを以下にまとめて行きます。
ステークホルダー | 代表挨拶を閲覧する理由 |
---|---|
顧客 | 取引して良い会社なのか |
取引先 | 取引して問題ない企業なのか |
求職者 | 就職先として適切な企業なのか |
金融機関 | 事業に将来性があるのか、融資しても良い企業なのか |
株主 | 投資して良い企業なのか |
このように代表挨拶は、必ずメッセージを伝えたい相手がいて、その相手に向かって書くものだと思ってください。
そしてこの相手(ターゲット)が明確であればあるほど、書きやすくなり、またメッセージとして伝わりやすい代表挨拶が出来上がります。
ホームページの代表挨拶一つで会社がわかる
私自身、この記事を書くにあたって、あらためてさまざまな業界や業種のホームページに掲載される代表挨拶を見てみました。
その結論として、しっかりとした代表挨拶がホームページに掲載されているだけで不思議と企業として安心できる、信頼感が増す・・・ということでした。
なかにはウィットに富んだとても興味が引かれるような書き方をされる経営者の方もいて、トップからのメッセージひとつで、その会社のブランドを決定づける大きな要因の一つになるのだと再認識したものです。
特に弁護士や税理士、行政書士、などのいわゆる「士業」と呼ばれる高度な専門資格を必要とする職業の方や、病院を含むクリニックの場合は、経営者自身が商品やサービスの一部となるので、代表挨拶はとても重要なものになります。
一般的に広く使われる代表挨拶のテンプレート(例文)
参考までに、ホームページでよく見かけるのが以下のような代表挨拶です。
そして一般的な企業のホームページに掲載される代表挨拶は下記のように構成されていることがわかります。
1:挨拶
2:自己紹介(プロフィール)、会社紹介
3:起業(開業)の動機、経緯や歴史、社名や商品名の由来、経営理念、
4:事業の社会貢献性、事業の存在意義
5:将来的なビジョン(または会社として取り組むべき課題)
大体どの企業の代表挨拶を見ても、このような構成でまとめられています。
代表としての利害関係社への挨拶からはじまり、簡単に自己紹介を兼ねた会社の紹介、続いて経緯や歴史を経営理念と交えて展開、その後に事業の社会貢献性や会社としての存在意義を示し、最後に結論として将来的なビジョン(目指しているもの)や会社として取り組むべき課題で占める。
1:利害関係社への挨拶
2:自己紹介を兼ねて簡単に会社の紹介
3:代表に選ばれた経緯や理由
4:会社の経緯(これまでの歩み)や経営理念
5:会社としての社会貢献性や存在意義
6:将来的にどのように社会に対して価値を提供して行きたいのか
7:そのために取り組むべき課題
8:結論として会社として利害関係社への約束
読んだ人の記憶に残る代表挨拶を書くポイントは4つ
数多くの代表挨拶を読み進めていく中で、私自身、妙な感覚に襲われました。
不思議と記憶に残る代表挨拶とそうでない代表挨拶があったのです。
そこであらためて読み直してみると、記憶に残る代表挨拶にはいくつかのポイントがあることに気がつきました。
では記憶に残る魅力的な代表挨拶には何が含まれていたのか。
以下から魅力的な代表挨拶に共通する4つのポイントについてまとめて行きます。
1:ターゲットが明確である(誰が読むのかを想定している)
2:代表者の人間性や思いが伝わってくる
3:未来に向けて書いている
4:重要となる部分が見出しで大きく表示されている
1:ターゲットが明確である(誰が読むのかを想定している)
まず1番のポイントは記憶に残る代表挨拶は、誰が読むのか、読む人が明確であるという点です。
「利害関係者に向けて」・・・という広い層に向けて代表挨拶を書いているのではなく、ホームページを読んでくれる人をきちんと絞り込んで書いています。
例えば、ここでは具体的なリンク先を貼ることはしませんが、創業間もない会社のホームページで魅力的な代表挨拶を見てみると、どちらかというと金融機関や投資家に向けて書かれていることがわかります。
これは資金調達の手段としてホームページを作成しているため、現在の太い顧客である金融機関や投資家などを想定して代表挨拶を書いている・・・ということになります。
また別のホームページでは、より求職者に向けて会社の魅力をアピールするための内容にまとめられていたりします。例えば事業の魅力や、会社の将来性を十分に語り、「あなたも一緒に」「力を貸してください」というような言葉で締めくくられています。
このように目を通していてホームページの魅力的な代表挨拶に見られる文章の共通点としては、「利害関係者に向けて」という言葉で濁すことはせずに、会社のフェーズに応じて、ある程度読んで欲しい人、目を通して欲しい人に絞り込んで、その人に向けて代表挨拶がまとめられているということがわかります。
記憶に残る代表挨拶は「誰」に向けて書いているのかが明確。
2:代表者の人間性や思いが伝わってくる
また会社代表者の人間性や思いが文章から滲み出ていると感じている代表挨拶は、やはり記憶に残ります。
複数社のホームページの代表挨拶に目を通してみると、不思議なことに代表挨拶としての構成は全く同じなのに、なぜか記憶に残るものと記憶に残らないものがあります。
その共通点を探し出してみるとやはり、人間性や思い、考え方が文章から滲み出ている代表挨拶だということがわかります。
これは会社としての基本情報は「会社概要」に任せて「歴史」は「沿革」にまとめ「考え方」は「企業理念」にまとめ、代表挨拶では会社組織を率いる「代表者」の考え方、方針、思い、人間性にフォーカスしてまとめているためだと思います。
代表者として何を伝えるべきなのか?何を伝えたいのか、そのメッセージをしっかりと考え、素直な思いと共に文章にまとめられているページはやはり記憶に残る代表メッセージになります。
代表挨拶ページで何を伝えるべきなのかが明確で代表者の人間性や思いが伝わる。
3:未来に向けて書いている
魅力的な代表挨拶では、共通して未来に向けてメッセージが書かれています。
過去の出来事にフォーカスするのではなく、未来に向けて、どのように、どのような考えで取り組んでいくのかを明確にそして簡潔に語っている代表挨拶はやはり記憶に残ります。
読む人に向けて、しっかりと会社としてどのような社会を作って行きたいのかビジョンを伝えようとしている代表挨拶はやはり記憶に残る代表挨拶と言えるでしょう。
自社が理想とする未来に向けて文章が展開されている。
4:重要となる部分が見出しで大きく表示されている
記憶に残る代表挨拶では、特に伝えたい、強調したい部分が抜粋して見出しに掲載するなどして大きく表示されていることが多いです。
これは代表挨拶を通して何を伝えたいのかがしっかりと練り込まれているからに他なりません。
代表者として言いたいことはたくさんあるけれども、一つの重要なメッセージを伝えることに絞って文章をまとめている代表挨拶はやはり記憶に残ります。
キーセンテンスと呼ばれる、重要な言葉を見出しに掲げ、本文ではそれについて語る。
そうした書き方をしている代表挨拶は記憶に残る代表挨拶になります。
先にキーセンテンスが見出しで抜粋され大きく表示されている。
代表挨拶の参考事例の探し方
ホームページの代表挨拶の書き方や構成要素はわかった・・・けれども、具体的な例が欲しい。
言いたいことはわかったけれども、いまいちイメージが湧かない・・・参考となるページはないのか?
ここまで読んできて、そう思っていらっしゃる方も多いのではないのでしょうか?
そこで業界や業種ごとの代表挨拶の参考事例の探し方を紹介しますので、たくさんの代表挨拶の事例に触れて、あなたの会社の代表挨拶に当てはめるなど参考にしてみてください。
1:「代表挨拶+○○」でGoogle検索をかける
2:ギャラリーサイトで探す
3:まとめサイトで探す
1:「代表挨拶+○○」でGoogle検索をかける
代表挨拶の具体例が欲しいと思ったら「代表挨拶」または「代表メッセージ」「社長メッセージ」+「業種」「業界」などで検索をかけてみてください。
そうすると複数の「代表挨拶」がヒットします。
「代表挨拶」だけで検索をかけるとさまざまな業界の代表挨拶が出てきてしまいますので、必ず「業界」や「業種」まで絞り込んで検索をかけてみてください。
同じ業界、業種の代表挨拶を参考にすることで、代表挨拶が書きやすくなると思います。
2:ギャラリーサイトで探す
また、企業のホームページが業界ごとにまとめられてるギャラリーサイトを使うのも効率的です。
リクルートサイト、コーポレートサイトなどホームページの種類ごとに探すこともできるギャラリーサイトもあるので、その他、魅せ方なども参考にできる点は多いと思います。
>>>SANKOU! | Webデザインギャラリー・参考サイト集
3:まとめサイトで探す
例えば勢いのある、さまざまなベンチャー企業の代表挨拶を参考にするのも効率的です。
例えば「Best Venture 100」や「注目の西日本ベンチャー100」「人財力Wowman」などが参考になると思います。
>>>人財力Wowman
ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
今回の記事では、ホームページに掲載する代表挨拶の書き方と魅力的な代表挨拶を作成するポイントについてお話ししました。
・「誰が」みるのかをハッキリしており、相手を意識して挨拶がまとめられている。
・代表挨拶には構成があり、要素ごとにまとめられている。
・自分達が理想とする未来の社会に向けて、どのように取り組んでいくのかを明確にして代表挨拶を書いている
・魅力的な代表挨拶はもれなく4つのポイントを押さえている
代表挨拶は誰もが目にできるものですが、だからと言って万人に向けて書けばいいというわけではありません。
読んで欲しい人に向けてしっかりと、メッセージを伝えていくことが大事です。
もちろん、代表挨拶には正解はありませんが、記憶に残る代表挨拶には共通しているものがあります。
ぜひ、ポイントを押さえた上で魅力的な代表挨拶を作成して行ってください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
平素は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
弊社は○○年に創業し、○○という問題に取り組んできました。
現在○○や○○といった課題がありますが、弊社はそのような課題に真摯に取り組んで参ります。
より地域社会に貢献できる企業組織を目指し、これからも社員一丸となって、たゆまぬ努力を続けて参ります。
今後とも皆様のご愛顧の程、よろしくお願いいたします。
CEO ○○ ○○