世の中はどこもかしこも効率化に向かって進んでいます。
大きな時代のうねりのようなものですから、この流れは結局行き着くところまで向かうのでしょう。
効率化ときいて抱くイメージは人それぞれだと思いますが、私の個人的見解としては効率化もいいけれども、今の時代の雰囲気の効率化は効率化と同時に何か人間的でいて大事なモノを失っている気がしてなりません。
私の語彙力では表現するのが難しいですが今の効率化は「暖かい」効率化ではなく、「冷たい」効率化の色を帯びているような気がするのです。
そしてその「冷たい」色を帯びた効率化は人間的でいて大事なモノの隙間にそっと忍び込み、気がつかないうちに私たちの生活を静かに蝕んでいるような気がしてならないのです。
私はその何か人間的でいて大事なモノを「遊び」や「余白」とよんでいますが、仕事においてもプライベートにおいても本質的に新しいものは「遊び」がないと生まれないモノだと考えているため、今の状況をとても深刻な事態であると捉えています。