世の中には、たくさんのSEO対策について書かれた情報で溢れかえっていますが、私には、どこのSEO対策を読んでも、その場しのぎの糊塗策(ことさく)にしか思えないことがほとんどです。
なぜそう思うのか?
それはSEOの本質とは、あまりにもかけ離れているからです。
キーワードを何度も繰り返す、優良なサイトから被リンクをもらう、サテライトサイトを作る・・・確かにそれらは大事ですが、Googleはそれら一連の行為を、偽装行為や不正行為に当たる恐れのあるものとしてみており、検索結果を操作するスパム行為として認識しています。
(Googleはそれらを「ブラックハットSEO=ウェブスパム」と読んでいます)
だから、そうした施策を施せば施すほど、一時的には結果が出るかもしれませんが、時代の流れによってすぐに使い物にならない施策となってしまい、また新たに施策をし・・・といったことの繰り返しになってしまいます。
SEOに限った話ではありませんが、情報が錯綜し、情報が溢れかえる現代の社会において、もっとも大事なことは「本質は何か」を見抜き、余計な情報に惑わされないことです。
本質を探らずに目まぐるしく変わる情報ばかりに目を向けていると、その時の流行(トレンド)に飲まれ、左右されてしまい、結果、「軸」となるものや「核」となるものが見えてきません。
では、SEO対策の本質はどこにあるのでしょうか?
今回の記事ではSEO対策の本質についてお話ししていきます。
ぜひ、SEOの基本と本質を理解していただき、これからはユーザーにとって最高のコンテンツを提供できることに集中してコンテンツを作成していただければと思います。
※今回の記事を読んでいただければ、今後SEO対策についてあれこれと悩む必要がなくなると思います。
ここではSEOを知る上で、私も常日頃から大事にしている、ウェブ上にコンテンツを作りコンテンツマーケティングを仕掛ける上で最も大切なことについてお話ししていきます。
【この記事を読むことで、下記の問題を解決することができます】
・検索アルゴリズムの基本
・9割以上の人が間違っているSEO対策の本質とは?
・コンテンツマーケティングとSEO対策の基本
目次
- 1 SEOとは
- 2 SEO対策の本質とは
- 3 Googleの理念に沿ってコンテンツを作成するとは
- 4 Googleの理念「Googleが掲げる10の事実」
- 4.1 Googleは検索エンジンによって叶えたい未来を公式メディアを通じて示唆してくれている
- 4.2 Googleの理念に触れていないSEO対策は、SEO対策とは呼べない
- 4.3 Googleは何よりも検索ユーザーのことを第一に考えている
- 4.4 1:ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
- 4.5 2:1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 4.6 3:遅いより速いほうがいい。
- 4.7 4:ウェブ上の民主主義は機能する。
- 4.8 5:情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 4.9 モバイルフレンドリーなサイトかどうかを確認する
- 4.10 SSL化について
- 4.11 6:悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 4.12 7:世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 4.13 8:情報のニーズはすべての国境を越える。
- 4.14 9:スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 4.15 7〜9について
- 4.16 10:「すばらしい」では足りない。
- 5 Googleの「ガイドライン」や「ウェブマスター向け公式ブログ」を手がかりにする
- 6 SEOでGoogleが求めているのは、何よりも情報の「関連性」と「信頼性」
- 7 SEO対策の肝は「検索クエリで訪れるユーザーの体験価値を高めるコンテンツ」になっているかどうか
- 8 SEO上、コンテンツとの関連性はどのように評価しているのか
- 9 Googleの検索アルゴリズムは主に5つの要因でコンテンツを評価している
- 9.1 検索結果を決める主な要因1:検索意図の把握とは
- 9.2 検索結果を決める主な要因2:ページの関連性とは
- 9.3 検索キーワードが含まれていなくてもGoogleアルゴリズムが関連性の高いページと判断したコンテンツを表示することもある
- 9.4 ページの関連性はGoogleアルゴリズムの独断と偏見が入り混じる
- 9.5 Googleが検索結果の表示を操作する理由
- 9.6 検索結果を決める主な要因3:コンテンツの品質とは
- 9.7 なぜ情報特化型サイトは高く評価されるのか
- 9.8 被リンクの数や質について
- 9.9 ユーザーの検索意図を把握したコンテンツかどうかが大事
- 9.10 Googleのサイトやコンテンツの評価基準について
- 9.11 コンテンツの品質は、専門性を高めるために監修者をつければ良いというわけではない
- 9.12 コンテンツの品質として、情報は新しいものか、きちんと更新されているか
- 9.13 共起語の使用がコンテンツの品質を高めるわけではない。
- 9.14 検索結果を決める主な要因4:ユーザビリティとは
- 9.15 ユーザビリティとはコンテンツ内の内容も含めたユーザーの利便性
- 9.16 ユーザビリティは時代性を表す
- 9.17 検索キーワードによっては、複数の解釈を求めることもある
- 9.18 ユーザビリティの定義はユーザーの使用環境によって変わる
- 9.19 ユーザビリティには、常時SSL(暗号化通信)も含まれる
- 9.20 ユーザビリティは影響度によって変化する
- 9.21 ユーザビリティとはユーザーの体験価値を高める施策のこと
- 9.22 検索結果を決める主な要因5:文脈の考慮とは
- 9.23 Googleは検索ユーザーが検索したい情報を意図的に働きかける動きがある
- 10 SEO対策で必要になる2つの視点
- 11 より良質なコンテンツを作成するために、検索アルゴリズムの大まかな動きを把握する
- 12 コンテンツ作成は出版物と同じという意識を持つ
- 13 SEO対策はユーザーに最高のコンテンツを届けるための施策を行うこと
- 14 まとめ
SEOとは
SEOとは略称で、正式名称をSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)と言います。
SEO対策とは
また、一般的にSEO対策とは、Googleの検索エンジンで上位を表示させるために必要な一連のプロセス(施策、改善策)のことを指します。
つまり、Googleの「検索エンジンに好まれるサイト作成をすること」をSEO対策と言います。
SEO対策の本質とは
世の中には様々なSEO対策がまことしやかに囁かれており、様々なことが言われていますが、実は「SEO対策の本質」は一言で言い表すことができます。
それは「Googleの理念に沿って良質なコンテンツを作成すること」です。
つまりは、Googleの考えをきちんと理解し、Googleの意図をできるだけ正確に汲みとり、Googleと足並みを揃えて良質なコンテンツを作成していくことこそがSEO対策の全てであり、それこそが「SEO対策の本質」になります。
SEO対策は「キーワードを何度も繰り返す」といった単純なものではない
SEO対策は、決して「キーワードを何度も繰り返す」ことや「サテライトサイトを作る」といったような単純なものではありません。
ましてや、SEO対策は、一朝一夕でできるほど単純で簡単なものではありませんし、それ単体で対策となるようなものではありません。本質をついたSEO対策は、実に様々な要素が複雑に絡み合った複合的な対策です。
例えば、内部リンクや、外部サイトからもらう被リンクを充実させることはもちろん大事ですが、そこに恣意性があると評価を落とします。
Googleはあくまで自然に発生したナチュラルなリンクを好むからです。
本質をついたSEOはすぐに効果が出るものではなく、多くの場合、じわじわと時間をかけて少しずつ効果が生まれてきます。
SEO対策は検索ユーザーの利便性を考えたものでなければならない
また、コンテンツ内から発するリンク一つとってみても、あくまで、検索ユーザーのことを考えたリンクを適切な場所に貼る必要があります。
つまり、「A」と言うコンテンツと、リンク先の「B」と言うコンテンツとの間の情報にきちんと整合性が取れており、双方のコンテンツが「ユーザーの利便性を高めるもの」という意味で帰結している必要があります。
「A」と言うコンテンツと、「B」と言うコンテンツに関連性がない場合は恣意的なリンクとして、評価を落とします。
また、内部リンクだけではなく、現在見ているコンテンツから外部のサイトに遷移を促す「発リンク」にしても大事なのは、コンテンツ間の整合性であり、そのリンクが本当にユーザーにとって役に立つものであるのかを十分に検討する必要があります。
一般的に言われているように、ただ単に、専門性や権威性、公共の機関が行なっている信頼性のあるサイトに遷移させることがそのコンテンツの価値を高めるわけではありません。
どんな時でも、あくまで検索ユーザーの利便性を図ったものでなければならないし、検索ユーザーがその情報を必要かどうか、他サイトや他ページに飛ばす意味をきちんと考慮しなければいけません。
現在は発リンクに対しても、どこのサイトに飛ばしているのか、整合性がきちんと取れているのかまでGoogleはしっかりと精査しています。
つまり、リンク先の情報と関連性がないものについては恣意的なリンクとして評価を落とす対象となります。
ユーザーの検索意図とずれる関連性のないリンクは、一時的には効果があるケースもありますが、あくまで検索クエリから訪れる検索ユーザーのことを考えた情報になっていないと、長期的な視点で見た場合、サイト内でのユーザーの体験価値が下がり、SEO上好ましくありません。
検索クエリとは・・・検索する際に打ち込むキーワードのことです。クエリとは「質問」のことを指します。
SEO対策の基本は、Googleの理念に沿って良質なコンテンツを作成すること
Googleの理念に沿ったコンテンツを作成するためには、Googleの考えをしっかりと理解し、コンテンツ作成者がGoogleと足並みを揃える必要があります。
ここを抜きにして、細かいテクニックに走っても何ら意味がありません。また、どんなに検索ユーザーのことを考えた良質なコンテンツを作成したとしても、Googleの意向に沿っていないとSEO効果を最大化することはできません。
Googleの意向というのはコンテンツの品質はもちろん、Googleがそのコンテンツを評価しやすいつくりになっているかどうかを含みます。
ここは、サイト作成者は常に肝に命じておくべきことだと思います。
巷に溢れるSEO対策は、この一番大事な部分を無視して、いきなりテクニック論に走るから、短期的にはSEO効果を期待することができても、長期的なSEO効果を期待することができないのです。
そして「流行」に左右され、文字通り、時代のうねりに「流され」て「行き」、結果、廃れていってしまいます。
SEOを意識したコンテンツの基本は、まず何よりも第一に、検索ユーザーの意図にかなうものになっているのかどうか、そして次にGoogleがそのコンテンツに対して適切な評価をくだしやすいつくりになっているかどうかです。
最低限、この2つの基本をしっかりと整えてあげる必要があります。
この2つの基本の上に積み上げるからこそ、それぞれの施策をバランスよく、うまく組み合わせるからこそ、その後に続く細かいテクニックの効果などが生きてくるものだと理解してください。
原理原則に基づいた強固な土台の上に細かい対策を打っていくからこそ、SEO効果を最大化するための複雑多岐に渡る、様々な現象を期待することができますし、よりサイトを複雑化することができるので、強いサイトに育てていくことができます。
そうした細かい施策についても、今後SEOのレシピにアップしていきますので期待していてください。
(「SEOのレシピ」は、コンテンツマーケティング全般についてお話ししていきますので細かい施策などについても解説していきます)
Googleの理念に沿ってコンテンツを作成するとは
では、Googleの理念に沿った良質なコンテンツを作成するためにはどのようなことに気をつけ、どのようにコンテンツと向き合って作成していけばいいのでしょう。
それにはまず、Googleの意図しているものを、Googleが提供している情報から読み解いていく必要があります。
まずは簡単にGoogleの理念から見ていきます。
Googleの理念「Googleが掲げる10の事実」
Googleは創業間も無く「Googleが掲げる10の事実」を策定し、常にこの通りであるように努めて事業を展開しています。
そのため「Googleが掲げる10の事実」からは、検索エンジンを提供しているGoogleという会社の考えや意向、検索を通じてどのような世界にしていきたいのかをうかがい知ることができ、私たちにとても重要な知見を示してくれています。
【Googleが掲げる10の事実】
1:ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
2:1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3:遅いより速いほうがいい。
4:ウェブ上の民主主義は機能する。
5:情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6:悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7:世の中にはまだまだ情報があふれている。
8:情報のニーズはすべての国境を越える。
9:スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10:「すばらしい」では足りない。
以上が、Googleの企業理念であり、Googleと言う会社の基本的な姿勢、考えです。
Googleは創業まもない頃から、この10の理念に則った行動になるように常に見直しながら、事業を行っています。
例えば、それは「Googleが掲げる10の事実」の冒頭でも下記のように述べられています。
”Google がこの「10 の事実」を策定したのは、会社設立から数年後のことでした。Google は随時このリストを見直し、事実に変わりがないかどうかを確認しています。Google は、これらが事実であることを願い、常にこのとおりであるよう努めています。”
『Googleが掲げる10の事実』より引用
もちろんGoogleも営利を営む企業ですし、この通りにならないこともあるかと思います。事業を行う上でどうしても矛盾してしまう考えや行動なども出てきてしまうでしょう。
しかし、Googleの本質やGoogleが進めていく事業の在り方、基本原理はここに定められていると言っても過言ではありません。
Googleは検索エンジンによって叶えたい未来を公式メディアを通じて示唆してくれている
実は、Googleは、自らの検索事業を通じてどのような社会にしていきたいのか、その方針、方向性、コンテンツ作成者に期待することや求めていることなどを、積極的に「理念」や「ウェブマスター向けブログ」「Twitter」「ガイドライン」などを通じて公開することで我々に示してくれています。
時代によって細かい中身は、その都度修正されていますが、「よりユーザーにとって良質なコンテンツが溢れる検索結果にする」という大筋は変わっておらず、一貫して「Googleが理想とする未来」に向けて事業を展開しています。
つまり、我々はGoogleのサービスを利用する以上、Googleが検索事業で叶えたい未来に向かって進むべきであり、Googleの方針に則り、足並みをそろえてサイト作成、並びにGoogleの求める良質なコンテンツを作成していく必要があります。
ただし勘違いなさらないで欲しいのは、Googleが示してくれているのはあくまで全体の方針、指針であり、コンテンツ作成をする上での手引き(ガイドライン)にすぎません。
具体的に何をすればいいか、検索アルゴリズムはどのように機能しているのかなどの、「核心」については一切触れておらず、「関連性や信頼性が大事である」や「ユーザーの信頼を得られるサイトを構築する」または「専門性と権威性を明確にする」などといったような、抽象的な表現にとどめていますので、具体的にそれがどのようなことを指しているのかは、文脈から読み取る必要があります。
Googleの検索エンジンを使用する以上、Googleが叶えたい未来、Googleの考えに則ったサイトやコンテンツというのが基本であり最大のポイントです。
極論してしまえば、あなたがどのようにそのコンテンツを評価しようと関係ありません。
つまり、あなたがどんなに「このコンテンツは良質だと思う」「良質だと判断する」もしくは潜在的に「ユーザーに本当に良質なコンテンツである」細かいことを言えば「ユーザーにとって必要なリンクだ」と思っていたとしても、まずはGoogleが定める「良質なコンテンツ」の定義と外れてしまうと検索結果として表示される舞台の上にも立つことさえ許されないのです。
あくまで、Googleが思う、または、Googleが考える良質なサイトやコンテンツとは何かという定義をきちんと理解してサイト作成ならびにコンテンツ作成をしていく必要があります。
Googleの理念に触れていないSEO対策は、SEO対策とは呼べない
くどいようですが、大事なのことなので繰り返しになります。
Google社の理念である、「Googleが掲げる10の事実」は、ウェブマーケティングに携わっているものとして、非常に重要な知見を示してくれています。
これらを意識しないSEO対策は、スポーツで言えばルールを知らずに試合に臨んでいる、またはカラダ作りの基本を知らずに、ただただ筋トレを重ねて体を大きくしているだけだと思ってください。
スポーツ選手は、自らがのぞむ競技によって、ルールはもちろん、トレーニングの方法や筋肉の付け方などが全く違います。
それと同じようにSEO対策の話をしているのに、Googleの意向や考えに触れないというのは本来おかしな話なのです。
Googleの意向に触れていないSEO対策は、世の中には多いですが、Googleの理念に触れずにSEO対策の話をしているということは、基本を押さえていないのと同じだということを再度認識する必要があります。
Googleは何よりも検索ユーザーのことを第一に考えている
それでは、ここからはまず、Google社の理念である「Googleが掲げる10の事実」からどのようなメッセージを受け取ることができるのかについて、解説していきます。
人によって考えることやメッセージの受け取り方は違うかと思いますので、Googleが公表している、それぞれの理念の説明文も一緒に載せていきます。
これらのメッセージは抽象的な内容がほとんどですが、すべての理念に共通している背景もあります。それはGoogleは「ユーザー」を第一に考え、常に「ユーザー」に軸を置いて考えているということです。
Googleの掲げる10の事実(理念)のうち、「ユーザーに焦点を絞れば・・・」が一番に掲げられているのも見逃すことはできません。
説明文のはじめも「Googleは、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。」から始まります。
SEO対策で大事なのは、「Googleを攻略する」といったようにGoogleを敵対視することではなく、Googleの考えを知り、Googleの考えに寄り添って検索ユーザーにとって良質なコンテンツを作成していく、または、Googleが目指すべき未来に向けて足並みをそろえ一緒に歩んでいくことです。
ここからは、いよいよ、サイト作成に役立つ、重要な項目のポイントだけに絞り、基本となるGoogleの考えを紐解いていきます。
※掲げられている10の事実の順番もGoogleの考えを知る上で、非常に重要になってくることは言うまでもありません。
1:ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
”Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。Google のトップページはインターフェースが明快で、ページは瞬時に読み込まれます。金銭と引き換えに検索結果の順位を操作することは一切ありません。広告は、広告であることを明記したうえで、関連性の高い情報を邪魔にならない形で提示します。新しいツールやアプリケーションを開発するときも、もっと違う作りならよかったのに、という思いをユーザーに抱かせない、完成度の高いデザインを目指しています。”
『Googleが掲げる10の事実』より引用
まず、大事なのはGoogleは、あくまで「ユーザー」に焦点をおいていることです。
Googleの理念には、はっきりと「当初からユーザーの利便性を第一に考えています」と明記されており、この文面からGoogleの理念が始まっていることは特に注目すべきところだと思います。
Googleと足並みを揃えるには、つまり、どんな時も、そのコンテンツは本当にユーザーにとって必要なものであるのかを考えて作る必要があります。
検索クエリからサイトやコンテンツに訪れるユーザーに対して十分な利便性を提供しているのか、ユーザーの期待に大きく応えられているのかを常に問い続ける必要があります。
いつ、いかなる時も、そのサイトの「コンセプト」や「意図するもの」が、ユーザーの利便性を向上させ、ユーザーの意図するものや、ユーザーの期待するものに応えられることができるようになっているのかどうかを、十分に検討しサイト設計をしコンテンツを提供していく必要があります。
もしも提供している情報が「ユーザーのため」につながらない場合は、サイト設計やコンテンツを再度、見直す必要があると言えるでしょう。
コンテンツを作成する上での基本姿勢として、Googleの提供する検索サービスを利用する以上、どんな時も「検索ユーザー」の利便性を第一に考え、コンテンツが「ユーザー」にきちんと向いているかを意識して作成するということを忘れないでください。
2:1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
“Google は検索を行う会社です。検索問題を解決することだけに焦点を置いた世界最大級の研究グループを有する Google は、自分たちにできることが何か、それをもっとうまくやるにはどうすればいいかを知っています。複雑な問題も反復に反復を重ねて解決し、すでに膨大なユーザーが情報をすばやくシームレスに検索できているサービスに対しても、絶え間ない改善を続けています。検索分野で培った技術は、Gmail、Google マップなどの新しいサービスにも応用されています。Google では、他の分野でも検索技術を活用することで、ユーザーが生活のあらゆる面においてさまざまな情報にアクセスして利用できるよう努力を続けています。”
『Googleが掲げる10の事実』より引用
Googleは今でこそ、様々な事業を手がけていますが、あくまで「検索を行う会社」ということに事業のベースを置いています。
自らを「検索問題を解決することだけに焦点を置いた世界最大級の研究グループを有するGoogle」と示している通り、検索問題を解決することに事業のコアを置いています。
Googleがいう検索問題の解決とは、ユーザーが欲しい情報をすぐに取り出せる環境のことを指します。
例えば、「◯◯へ行きたい」と検索をかけた時に、「そこへいくには、これこれのルートがあります。時間はこれくらいかかり、料金はこれくらいです」と言った情報を瞬時に取り出せると便利でしょう。
また「周辺の観光情報や、現地の混み具合、季節、温度、オススメのスポットや、オススメの料理屋さん」なども同時に表示されていれば、期待を上回る情報となります。
これがユーザの欲しい情報をより深掘りして生まれた「付加価値」の提供です。つまり、ユーザーの欲しい情報+αの価値を生む情報です。
さらに「その人、個人の趣味趣向や意図に沿った検索結果」が表示されれば、ユーザーが求めている期待を上回り、より感動的なサービスとなるでしょう。(おそらく、現在はここに向かっている途中と言えると思います)
ユーザーの検索問題を解決するためには、常にユーザーにとって「良質なコンテンツ」が表示されなければなりません。
そうした、検索問題を解決するため、Googleは自らが開発したソフトウェアを使い、常に検索ユーザーにとって、良質なコンテンツを膨大な情報の中から探しだし、順位づけを行い、上位に表示させ、ウェブの世界が良質なコンテンツで溢れるように検索エンジンを見直し、テストを行い、終わりなく改良し続けています。
良質なコンテンツとは何か?なかなか難しい問いになりますが、一言で言えば「ユーザーの抱えている問題を解決できるコンテンツ」と言い表すといいでしょう。
ユーザーの期待を上回るような回答ができれば、なおいいと思います。つまりユーザーが気がついていないけれども、潜在的にユーザーが抱えている悩みや問題についても言及されており、期待を上回る回答ができていればそれは「良質なコンテンツ」となりえます。
つまり、検索エンジンからアクセスしてくる検索ユーザーの「知りたい」「解決したい」「どうにかしたい」などのニーズにきちんと答えられるような内容のコンテンツになっているかどうかということを、第一にGoogleは求めているし、検索ユーザーのことを考えたコンテンツ作成が何よりも大事なポイントだということです。
ですから、SEO効果を高めるためには、他のどんなサイトよりもユーザーの検索問題を解決するためのコンテンツを作成することに集中するべきですし、検索クエリから訪れるユーザーが求めているものは何かを把握して、独自の視点でわかりやすく工夫してまとめて提供しなくてはなりません。
また、Googleはユーザーの利便性を高めるという意味で、独自コンテンツ=オリジナルコンテンツを推奨しています。
検索結果として表示される結果(情報)が、同じような内容のものばかりだと「検索ユーザーの利便性」が妨げられる恐れがあるからです。
Googleは一つの問題が必ずしも同じ情報で解決できるとは限らないということを知っています。つまり検索結果としてユーザーに複数の選択肢を与えるということも大事にしています。
ユーザー自身にコンテンツを比較させ、判断を促し、選ばせているのです。
だからこそ、コンテンツに独自性が求められるという背景があるのです。
一方で、検索ユーザーは検索キーワードは打ち込んで情報を検索しますが、どんな内容を打ち込めばいいのかよくわからないケースもあります。そうしたユーザーにもコンテンツにアクセスできるように、SEO対策を施し、見つけやすくしてあげる工夫も必要になります。
もちろん、Googleがコンテンツを正しく評価できるようにサイト設計やコンテンツを整える必要がありますが、ベースの考えとして、ユーザーの信頼を得られるようにサイトを構築することや、どうしたら検索キーワードから訪れるユーザーが抱える検索問題を解決することができるのだろうという考えのもとコンテンツを作成してください。
3:遅いより速いほうがいい。
“Google は、ユーザーの貴重な時間を無駄にせず、必要とする情報をウェブ検索で瞬時に提供したいと考えています。自社のウェブサイトにユーザーが留まる時間をできるだけ短くすることを目標にしている会社は、世界中でもおそらく Google だけでしょう。Google は、Google のサイトのページから余計なビットやバイトを削ぎ落とし、サーバー環境の効率を向上させることで、自己の持つスピード記録を何度も塗り替えてきました。検索結果の平均応答時間は 1 秒足らずです。Google が新しいサービスをリリースするときには、常にスピードを念頭に置いています。モバイルアプリをリリースするときも、新時代のウェブにふさわしい高速ブラウザの Google Chrome をリリースするときも同じです。今後も、さらなるスピードアップを目指して努力を続けていきます。”
『Googleが掲げる10の事実』より引用
Googleはユーザビリティ(使いやすさ)を非常に重視しています。
検索ユーザーに出来るだけ負荷をかけることなく、素早くページを表示させることに力を入れているかはもちろん、検索ユーザーが問題解決までスムーズにサイト内やコンテンツ内を動けるかどうかを重視しています。
ユーザーが問題解決までの糸口を探し当てるまでの前後関係の動線もしっかりと見ています。だからこそ、サイト内、またはコンテンツ内の関連性のないリンクは評価を下げる対象となり得るのです。
ただし、ユーザーが問題解決にあたって必ずしも、サイト内にとどまる時間が短ければいいというわけではなく、問題に対しての適切なコンテンツの量が必要となります。
(ここでの「自社のウェブサイトにユーザーが留まる時間を短くすることを目標にしている会社」とは「Google」自身のことです。Googleのインターフェースは明快で、他社のウェブサイトと違い余計な情報は省かれ、構造が非常にシンプルなものとなっており、ユーザーに検索してもらうことに集中しています)
要は、検索ユーザーが抱えている問題を素早く解決できるような利便性を高めたサイトの作り、すぐに解決につながるコンテンツにアクセスできるような「サイトマップ」など、わかりやすいリンク先をWebページ内で提供できているのかなどを十分に検討する必要があります。
SEOを意識したサイト設計を行うときは、全て「今やろうとしていることが、ユーザビリティの向上につながるのか」または「ユーザーにわかりやすいように工夫されているのか」「今やろうとしていることは本当にユーザーにとって必要なものであるのかどうか」に集約されている必要があり、全ては「ユーザーの利便性を高めるため」という部分に焦点を置く必要があります。
サイト設計は、全てユーザーの抱えている問題をわかりやすく、そしてより少ない手間で、どこのページにアクセスしても解決に導けるような設計にしておくべきです。
これはサイト設計の手前の「サイトコンセプトの設計」に大いに影響します。
サイトデザインは大事ですが、重要なのは「中身」であり、コンテンツそのものであることを、今一度徹底するべきです。
繰り返しになりますが、サイト設計においては、より少ない手間で、より素早く、検索ユーザーが求めている情報にアクセスできるようになっているのかがポイントです。
コンテンツ作成またはコンテンツ設計においても、ユーザーが知りたい情報が出てきたときに、先回りして、ユーザーにその内容について答えられるページにアクセスできるようになっていると、よりSEOとしての効果が期待できます。
つまり、検索ユーザーのサイト内での動きやすさなどの利便性を高めていき、より「わかりやすく」より「素早く」「どこからでもアクセスできる」解決できるようなサイト設計、コンテンツ作成を試みてください。
※サイトデザインを、見栄えの良い(カッコイイ)サイトデザインにすることと勘違いされている方もいますが、「本質的にはユーザーがわかりやすいサイトデザイン」「ユーザーの抱えている問題解決にどこからでもアクセスできるユーザビリティの良いサイトデザイン」「ユーザーの利便性を向上させるためのサイトデザイン」が、良質なサイトデザインであるということを忘れないでください。
4:ウェブ上の民主主義は機能する。
“Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。Google では、200 以上の要素と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。この手法なら、新しいサイトが増えるたびに情報源と投票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効果も高まります。また Google では、多くのプログラマーの力の結集によって技術革新が進むオープンソース ソフトウェア開発にも力を入れています。”
Googleはページ間のリンク、つまり被リンクを重要視していることは周知の事実です。
ウェブ上に溢れるSEO対策の中には、「Googleは被リンクを重視していない」などという意見もありますが、私はそれは違うと断言できます。
なぜなら「Googleが掲げる10の事実」の中に、はっきりと次のように明記されているからです。
”ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します”
『Googleが掲げる10の事実』より
もしGoogleが被リンクを重視していないというのであれば、それは不自然なリンク、または、あまり発信元として評価の対象となりえない、意味をなさないサイトからのリンクだと思います。
Googleはあくまで自然発生したナチュラルなリンクを好むからです。
確かに時代によって、Googleの求める良質な被リンクとは何かの定義が変わり、Googleの求める被リンクの質や中身がより問われるようになってきていますが、被リンクが大事であり、Googleが被リンクを重視しているということは今後変わりようのない事実です。
なぜなら、Googleは「客観性」を好むからです。
Googleはナチュラルな被リンクを、人気投票のように捉えており、そのコンテンツは本当にユーザーに支持されるものなのかを厳しく観察しています。
つまり、多くの良質な被リンクを他サイトからもらうということは「コンテンツに対する評価を高めている」ということに他なりません。
良質な被リンクとは、ページの関連性などの高い外部からのリンクのことです。
ちなみに、この考えは、学術書の考えに基づいており、世に溢れる優れた学術書は、多くの学術書で引用され、自然発生的に広まっていくものだという基本原理に基づいています。
大事なことなので繰り返しになりますが、Googleは自然発生したナチュラルな被リンクを検索結果の質を高める上で重要なものであると認識しています。
まずクローラがクローリングし、インデックスし、Googleが判断する。そのあとに、ある程度上位に表示させ、どれくらいコンテンツがユーザーに支持されるのかの様子を見ているように思います。
そして、その検索クエリにおける、他サイトや他コンテンツとの比較で、よりユーザーに支持されているものをテストし、瞬間的には一気に上位に上がったとしても、多くの場合一気に上げることはせずに、少しずつ時間をかけて検索結果の上位に引き上げていきます。
これは私の感覚になりますが、私の感覚ですと、あまり検索結果に影響のない時間帯を選び、細かくテストをしているように思います。
5:情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
“世界はますますモバイル化し、いつどこにいても必要な情報にアクセスできることが求められています。Google は、モバイル サービスの新技術を開発し、新たなソリューションを提供しています。スマートフォンから Google 検索にさまざまな方法でアクセスできるだけでなく、メールを読んだり、カレンダーでイベントを確認したり、動画を見たりなど、世界中のあちこちからスマートフォンをさまざまな用途に使えるようになりました。また、無料のオープンソース モバイル プラットフォームである Android では、さらに画期的な革新をモバイル ユーザーに提供したいと考えています。Android は、インターネットの土台にあるオープン性をモバイルの世界にもたらすものです。Android によって、ユーザーの選択肢が広がり、先進のモバイル体験が可能となるだけでなく、携帯通信事業者、メーカー、デベロッパーにとっては、新たな収益機会が生まれます。”
今ではスマートフォンが一般に普及し、いつでもどこにいても必要な情報を検索できるようになってきています。
それに伴い、Googleはモバイルユーザーをより重視しています。
そのため、モバイル端末、中でもスマートフォンをより意識したサイト作成を心がける必要があり、サイトをモバイルに対応することでユーザーの利便性を高める必要があります。
これは単純に、従来のパソコンの大きな画面でみるよりも、モバイル端末は画面が小さくなり、コンテンツの中身が見にくくなることでユーザーの利便性を妨げてしまうからです。
見にくい、読みにくい、使いにくい、いちいち拡大する必要があるなどの手間は、ユーザーにとっても好ましくありません。
そうしたサイトやコンテンツは、ユーザーの利便性を著しく下げてしまい、モバイルユーザーに最適化されていないサイトが多くなるとユーザーが検索エンジンを使わなくなってしまう恐れがあるからです。
つまり、スマートフォンの小さい画面でパソコンで見るような画面が表示されるということは、Googleからユーザーの利便性を妨げる「ユーザビリティの意識の低いサイト(またはコンテンツ)」とみなされてしまいます。
レスポンシブウェブデザインと呼ばれる、画面の大きさに準じて大きさが変更されるサイト設計にするとGoogleが求めるモバイルフレンドリーのサイトにすることができますので、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを意識したサイト設計をしてください。
モバイルフレンドリーなサイトかどうかを確認する
また、サイトがモバイルフレンドリーかどうかは必ず確認してください。
サイトがモバイルフレンドリーであるかどうかのテストは下記から行っていただくことができます。
【モバイル フレンドリー テスト – Google Search Console】
URL:https://search.google.com/test/mobile-friendly?hl=ja
コンテンツの品質はもちろん大事ですが、そのコンテンツをきちんとユーザーに届けるためにも、しっかりとユーザビリティ(使いやすさ)を考えて、サイト設計やコンテンツ作成をしていく必要があります。
SSL化について
また、ユーザービリティという意味合いで、近年SSL化(https://)は基本となってきています。
世界的に見れば、まだ普及していないことも多く、あくまで推奨段階にありますが、今後SSL化はユーザーを守るという意味でも標準化されていくと思ってください。
2020年現在でもSSL化していないサイトはアクセスしても、更新をかけないとページが表示されなかったり、そもそもブラウザでページが表示されないということもあります。
それは検索結果の上位に表示されていたとしても起こります。
例え悪意がなく、良質なサイトやコンテンツを作成していたとしても、そうしたサイトはGoogleの定める基準に達しておらず、ユーザビリティの意識の低いサイトとして評価を下げてしまう対象となるので注意してください。
またコンテンツ内でSSL化をしていないサイトにリンクを貼り遷移させると、Googleからセキュリティ面で問題のあるサイトとみなされ、コンテンツやサイトの評価を下げる対象となります。
つまり内部リンクはもちろん、外部サイトへ飛ばす「発リンク」一つとってみても、責任が追及され、ユーザービリティの意識の低いサイトであると判断をされかねません。
SSL化だけでユーザーが守られるとは思いませんが、これはウェブが一般の方にも普及し、悪意のあるサイトからユーザーを守るための施策の一つだと考えてもらって構いません。
6:悪事を働かなくてもお金は稼げる。
“Google は営利企業です。企業に検索テクノロジーを提供することと、Google のサイトやその他のウェブサイトに有料広告を掲載することで収益を得ています。世界中の数多くの広告主が AdWords で商品を宣伝し、数多くのサイト運営者が Google の AdSense プログラムでサイトのコンテンツに関連する広告を配信しています。広告主だけでなく、すべてのユーザーの皆さんにご満足いただくため、Google では広告プログラムとその実践について次のような基本理念を掲げています。
A.検索結果ページには、その内容と関連性のない広告の掲載は認めません。Google は、広告というものはユーザーが必要としている情報と関連性がある場合にのみ役立つと考えています。そのため、検索結果ページに広告がまったく表示されない場合もあります。
B.派手な広告でなくても効果は上げられると Google は考えています。ポップアップ広告は邪魔になってユーザーが見たいコンテンツを自由に見られないので、Google では許可していません。Google は、閲覧しているユーザーに関連性のあるテキスト広告のほうが、ランダムに掲載される広告よりずっとクリック率が高いことに着目しました。企業の規模には関係なく、あらゆる広告主がこのターゲット広告を利用できます。
C.Google が掲載する広告には、スポンサーによる広告リンク(スポンサーリンク)であることを必ず明記しているため、検索結果の完全性が損なわれません。Google が検索結果のランクに手を加えてパートナー サイトの順位を高めるようなことは絶対にありません。PageRank は、お金で買うことはできません。Google のユーザーは Google の客観性を信頼しているのであり、その信頼を損なって短期的に収益が増加しても意味がないのです。”
ここでのポイントは「関連性」と「客観性」です。
Googleがなぜユーザーを向いているのか。
それは、Googleが営利企業であり、検索エンジンを通じてユーザーに選ばれ続けるサービスを提供することが、何よりも大事だと認識しているからです。
だからこそ、ユーザーの利便性を追及しています。
ですから、私たちウェブマーケティングに携わるサイト作成者(またはマーケッター)もGoogleに倣いユーザーの利便性を考えてサイト設計や、コンテンツ作成を進める必要があります。
「6:悪事を働かなくてもお金は稼げる。」で示されているのは、Googleが考える自社の広告のあり方ですが、ここからもGoogleという会社の考えをうかがい知ることができます。
Googleは、検索エンジンを無料で開放し、検索結果や、サイト内に表示される有料広告で収益を得ていますが、それらは検索クエリとコンテンツとの「関連性」によって広告が表示されています。
つまりユーザーが必要としている情報と「関連性」があるのかどうかに重きを置いていますので、ユーザーが求めている情報と関連性のないページは、そもそも検索結果に表示されません。
大事なのは、まず第一に検索ユーザーが求めている情報や期待している情報との関連性だということです。
次に「客観性」が働きます。
つまり、ユーザーが期待している結果と、Googleが関連していると思われる結果を表示した後に、ユーザーがその情報を、今、本当に欲しているのかを探ることになります。
つまり、コンテンツを、より客観的に見てもらうための「人気投票」が始まります。
例えばユーザーが「野球」と検索しているとします。
しかし一言で「野球」と言っても様々なニーズが期待されます。
そこで、「野球」に基づく関連性の高い結果を、まずはGoogleのアルゴリズムが判断し検索結果を表示させます。その上で、ユーザーからより多くの支持を得ている検索結果を上位に表示するようにする・・・といった流れです。
そうすることで今、検索されているキーワードとの「関連性」をGoogleが把握できますし、「客観性」が保たれることとなります。
つまり、一つの「キーワード」での検索結果として、瞬間的により多くの人が求めているコンテンツだと判断します。
大事なのはキーワードとコンテンツとの「関連性」と、多くのユーザーがその情報を望んでいるという「客観性」です。
客観性については、より多くの検索ユーザーがその情報にアクセスしているか、その情報に対する滞在時間はどれくらいか、検索ユーザーが本当に知りたい情報になっているのかどうかなどをもとに判断しています。
大事なのは第一にユーザーがそのキーワードで本当に求めている情報との「関連性」、そして次にユーザーから支持されるコンテンツであることの証明である「客観性」です。
7:世の中にはまだまだ情報があふれている。
”Google が他のどの検索サービスよりも多い HTML ページのインデックス登録に成功した後、Google のエンジニアたちは、簡単には検索できない情報に目を向けました。その一部は、電話番号や住所、事業別ディレクトリなどで、新しいデータベースを統合するだけで検索可能になりました。しかし、中にはもっと工夫が必要なものもありました。たとえば、ニュース アーカイブ、特許、学術誌、数十億枚の画像や数百万冊の書籍を検索する機能です。Google の研究者たちは、今後も世界中のあらゆる情報を検索ユーザーに提供するために開発を続けていきます。”
8:情報のニーズはすべての国境を越える。
”Google の創業地はカリフォルニアですが、全世界のユーザーにすべての言語で情報へのアクセスを提供することを目標としています。そのため、60 以上の国にオフィスを構え、180 を超えるインターネット ドメインを有し、検索結果の半分以上を米国外のユーザーに提供しています。Google の検索インターフェースは 130 を超える言語で利用でき、検索結果を自国語のコンテンツのみに制限できる機能もあります。さらに Google では、その他のアプリケーションやサービスについても、できるだけ多くの言語と利用しやすいフォーマットで提供することを目標としています。Google の翻訳ツールを使用すれば、自分の知らない言語で書かれた地球の反対側のコンテンツも読むことができます。こうしたツールやボランティア翻訳者の力を借りて、世界中のさまざまな国や地域に対し、サービスの多様性と品質を大幅に向上させることができました。”
9:スーツがなくても真剣に仕事はできる。
”Google の共同創設者は、仕事は挑戦に満ちていなければいけない、挑戦は楽しくなければいけないという考えで会社を作りました。適切な企業文化があるほうが、創造性のある優秀な成果が上がりやすくなると Google は考えています。企業文化とは、ラバランプやバランスボールのことだけではありません。チームで目標を達成することや、個人の業績に対する誇りが会社全体の成功につながるということを強調しています。Google は社員を厚く信頼しています。Google の社員たちはさまざまなバックグラウンドを持ち、エネルギーと情熱をほとばしらせながら、仕事、遊び、人生に独創的にアプローチしています。打ち解けた雰囲気の中、カフェ、チーム ミーティング、ジムなどで生まれた新しいアイデアは、またたく間に意見交換が進み、試行錯誤を経て、すぐに形になります。こうしたアイデアが、世界展開を視野に入れた新しいプロジェクトの出発点になることもあるかもしれません。”
7〜9について
「7〜9」については、「1〜6」で語ってきた内容と重複することも多いので、ここでは項目と、Googleが掲げる事実の中身だけを載せておきます。
今まで私が解説した内容をもとに、それぞれが、解釈をするといいと思います。
10:「すばらしい」では足りない。
”Google にとって一番であることはゴールではなく、出発点に過ぎません。Google では、まだ達成できないとわかっていることを目標に設定します。そうすることで、目標達成に向けて全力を尽くし、期待以上の成果を残せるからです。Google は、技術革新を繰り返し、機能性の高いサービスに対して、さらに期待を上回る改良を加えています。たとえば、正しいスペルの単語を入力したときに正常に検索されるのを見たあるエンジニアは、スペルが間違っているときの処理方法について改善の余地を見出し、直感的で役に立つスペル チェッカーを開発しました。
たとえユーザーが自分の探すものを正確に把握していなくても、ウェブで答えを探すこと自体はユーザーの問題ではなく Google の問題です。Google は、全世界のユーザーがまだ具体的にイメージしていないニーズを予測し、新たなスタンダードとなるサービスを作り出しています。たとえば、Gmail を始めたときには、当時のどのメールサービスよりも多くの保存容量を提供しました。今考えると当たり前のサービスですが、そう思えるのは、現在 Google のメール容量が新たなスタンダードになっているからです。このような変化をもたらすのが Google の望みであり、新たな一歩を踏み出す方向を Google は常に探しています。つまり、現状に満足しないことが Google のすべての原動力となっているのです。”
ここで大事な点は下記の点でしょう。
”たとえユーザーが自分の探すものを正確に把握していなくても、ウェブで答えを探すこと自体はユーザーの問題ではなく Google の問題です。Google は、全世界のユーザーがまだ具体的にイメージしていないニーズを予測し、新たなスタンダードとなるサービスを作り出しています。”
Googleは自分の探すものが何かがわからなくても、情報を正確に捉え検索できるサービスを目指しているという点は非常に留意する必要があると感じます。
現在の検索エンジンというのは、現在提供できる手段の一つに過ぎず、Googleは誰もが、ウェブで答えを探せるようなサービスを目指しているということです。
そのために、絶えずアップデートを繰り返し、最終的には”ユーザーの探すものを正確に把握できていなくても瞬時に探し当てられるサービス”を目指しています。
例えば、スペルチェックや、サジェストなどもそうしたサービスの一環だと捉えてください。
Googleは検索を通じて、ユーザーがアクセスしたい情報に、より簡単に、より素早く、より手軽にアクセスでき、ユーザーの知りたい情報にアクセスできるように手助けをし、検索問題を解決できるようなサービスを目指しています。
つまり、ユーザーの利便性を高め、検索ユーザーに最高の体験価値を提供することを望んでおり、私たちもそれに倣い、ユーザーに最高の体験価値を提供できるようなコンテンツの作成に勤しんでいくべきだと思います。
Googleの検索サービスが、どんな所に向かっているのかを知る上で非常に重要となる考えであり手がかりだと思います。
Googleの「ガイドライン」や「ウェブマスター向け公式ブログ」を手がかりにする
Googleと足並みを揃えGoogleの意向に沿ったサイトやコンテンツをつくる上で、次の手がかりになるのが、Googleの示す「ガイドライン」や「ウェブマスター向けブログ」です。
Googleはコンテンツを作成するにあたってのルールを「ガイドライン」で、またサイト制作や運営、Googleに好まれるコンテンツを作成するにあたっての指針を「ウェブマスター向け公式ブログ」などで、割と明確に示してくれています。
・ガイドライン・・・サイト作成やコンテンツ作成にあたってのルール
・ウェブマスター向け公式ブログ・・・サイト制作、運営に関する情報、サイト作成の指針など公式情報
Googleが具体的に何をもとにウェブサイトやコンテンツを、良質なコンテンツと判断しているのか、Googleのアルゴリズムについての詳細な記述はありませんが、公式の「ガイドライン」や「ウェブマスター向けブログ」ではコンテンツ制作においてのルールやサイト運営に関しての重要な情報を割とはっきりとした言葉で公開してくれています。
例えば、サイト制作を進めるにあたってのルールに当たるガイドラインでは「おすすめの方法」「避けるべき方法」といった形で、ウェブサイトやコンテンツを作る上で「重視してほしいこと」、「してはいけないこと」、「サイトやコンテンツの評価を高めるためには何をしたらいいのか」ということについてはっきりと示されています。
ガイドラインについて
まず、ガイドラインについて少しだけ話していきます。
全てのガイドラインを紐解いて解説すると、非常に長くなりますので、今後SEOのレシピを運営しながら少しずつ記事コンテンツを追加していき、要所要所で解説していきます。
そのため、ここではポイントだけをお話ししていくこととします。
Googleのガイドラインは、ウェブでコンテンツ作成、またはサイト運営をするにあたってのルールに当たるもので、このルールに従わないコンテンツはGoogleから適切な評価を受けにくくなります。
特にサイト制作やサイト運営を行うにあたり、「してはならないルール違反」を犯してしまうと、Googleからペナルティを受けてしまうこともあり、その場合は、検索順位を下げられてしまったり、検索結果としてなかなか上位に表示されづらかったり、最悪な場合だとインデックスから削除され、検索エンジンに嫌われてしまうこともあります。
ここでいう検索エンジンに嫌われるとは、つまり、検索結果としてどこにも表示されないということです。
ですからGoogleのガイドラインは、割と大事な情報となります。
※インデックスとは・・・Googleがサイトやコンテンツの情報を取得後、保管している場所です。Googleにインデックスされることで、初めて検索ワードで検索されるようになります。
ガイドラインについては、日本語版では「ウェブマスター向けガイドライン」と「一般的なガイドライン」、「コンテンツ固有のガイドライン」、「品質に関するガイドライン」の4つに分かれており、それぞれの項目ではさらに詳しくサイトやコンテンツについて説明がされています。
【ガイドラインの概要】
1:ウェブマスター向けガイドライン
2:一般向けガイドライン
3:コンテンツ固有のガイドライン
4:品質に関するガイドライン
つまり、Googleが示すガイドラインに沿ってサイト設計、コンテンツ作成を進めていけば、Googleが定めるルールに準拠しているとみられ、サイトやコンテンツの適正な評価を促しやすくなります。
ガイドラインは、Googleの検索エンジンを利用する上で、最低限覚えておかなければならないルールだと思って下さい。
※Googleが公式で発表しているガイドラインでは、ウェブでサイトを作成する上でのルールがはっきりと明記されています。
Googleが定めたガイドラインのルールに準拠しない場合は、サイトやコンテンツの評価を著しく下げられてしまう場合もあるので注意してください。
ウェブマスター向け公式ブログについて
続いてウェブマスター向け公式ブログについて話していきます。
Googleは公式のブログ「ウェブマスター向け公式ブログ」で最新情報を積極的に公開してくれています。
サイト制作やサイト運営について、より細かくどこがどう変わったのか、何月何日にどこをどう変えていく予定なのか等を公式情報として公開してくれているので、今、Googleが何を思っているのか、どんな動きをしているのか、どんな動きをしようとしているのかを「ウェブマスター向け公式ブログ」を通して知ることができます。
「ウェブマスター向け公式ブログ」については、日本語版もありますが英語版の方がより正確に文脈を理解できると思いますし、情報更新や公開スピードが早いので、私は個人的に英語版を読み進めることをオススメしています。
また、日本語版だと情報の更新が遅かったり、まとめ的な要素が濃い情報もあるので、より最新で正確な情報を入手したい場合は必ず「英文版[EN]】を読み進めることをオススメします。
「日本語版」と「英語版」の両方のリンクを貼っておきますので、最新情報の入手先として活用してください。
【Google ウェブマスター向け公式ブログ [JA]】
>>>https://webmaster-ja.googleblog.com
【Official Google Webmaster Central Blog [EN]】
>>>https://webmasters.googleblog.com
ただし、あまり最新情報を追い続けても、本質を見失いかねませんので、こうした情報は本当に大事な情報だけ、適宜とっていく方がいいでしょう。
Googleウェブマスター向け公式ブログでの情報はエッセンス的な要素に過ぎないことも多く、実際、普通にサイト制作やサイト運営、コンテンツ作成をしていく上では、そこまで重視して追いかける必要はほとんどありません。
特に英語版は、非常に細かいことを話しているケースもあり、全てを理解しようとすると、頭を悩ませるケースもあると思います。
コーディング等の細かい話にもなってきますので、ウェブにあまり詳しくない方にとっては、理解できないことも多いかもしれません。
個人的には、ウェブマスター向け公式ブログ【英語版】で言う細かいことに時間を費やすなら、良質なコンテンツを作成することに集中した方が、賢い時間の使い方になると思っています。
確かに、本当に大事な情報もありますが、その多くは「ガイドライン」に準拠していれば、そこまで影響を受けないことが多いですし、私の経験上、十分だと思います。
ですから、ほどほどに、今、Googleはこうした動きをしているという程度に頭の片隅に入れておけば問題ありません。
私の場合、こうしたGoogleの公開している情報と、実際に運営しているサイトで受けている動き、その他、細かい反応などをもとに、膨大な過去の情報と照らし合わせ、これから、Googleはどんな動きをしようとしているのか、どこに向かおうとしているのかを紐解いていっています。
つまり、私は、こうした情報を頼りにして、私なりに解釈し、トライアンドエラーの繰り返しでGoogleの考えを紐解き、SEOで期待を上回る成果を上げています。
そうはいうものの、解釈の仕方はそれぞれですので、何も私の解釈が全てであるとは思っていません。
もしかしたら、私よりもSEO効果を最大化させる方法を知っている方もいるかもしれません。
要するに、そこにルールはあるけれども、正解は一つではないといった方がニュアンスとしては伝わりやすいかもしれません。
そのため詳細な内容については一度、より正確性が期待できる原文をそのまま読み進めることをお勧めします。
なかには日本語版に訳したサイトもありますが、それぞれの翻訳者のフィルターを通して都合のいいように解釈し翻訳されているケースもありますので、まずは自分自身の目で読み進め、しっかりと確かめることが大事だと思います。
Googleの公式ツイッター「Google SearchLiaison」について
また、Googleはツイッターでも積極的に情報公開してくれています。
Googleの公式ツイッターは下記からご覧いただくことができます。
【Google SearchLiaison(@searchliaison) / Twitter】
>>>https://twitter.com/searchliaison
けれども、私はあまりTwitterの情報はあてにしていません。
実際、多くの場合「ガイドライン」と「ウェブマスター向け公式ブログ」で事足りますし、それだけで十分です。
情報を読み進める上での注意点
ただし、こうした情報を読み進める際に注意したいのが、Googleに「答え」を期待してはならないということです。
Googleが提供している情報には、具体性に欠ける内容が多く、抽象的な内容や表現が多いことも留意しておく必要があります。
つまり、「●●をすれば検索結果の上位に表示されるからそうしてね」といった類いのものではなく、「●●をするといいよ」「だからコンテンツの評価を高めるためには●●してね」といった形であくまで指針が示されフォローされているだけです。
Googleのガイドラインやウェブマスター向けのブログを読んでみても、どこにも答えは書いてありません。あくまで「指針」や「考え」、つまりヒントがあるだけです。
「ガイドライン」や「ウェブマスター向け公式ブログ」には「何をするべきか」についての、指針は明記されていますが、具体的に「何を基準に検索結果の上位に表示しているのか」についての具体的な個々の評価方法については、明記されておらず、検索結果を決める、それぞれのアルゴリズムの主な要因についても具体的な言及は避けられています。
ですから、例えば、Googleにレシピのようなものを期待すると、期待外れになってしまうと思います。Googleに書かれているのは、あくまで「素材を活かす方法」であり、つまりは「素材の活かし方」であり、「美味しく調理するための基本」であるということを理解して読み進めていく必要があります。
一番大事な、調理された料理の味をGoogleがどのように判断し、いつ、どんな時に、どのような方法で他の料理人と比較して、どこがどう優れた料理なのかを判断し、また評価しているのかについては一切触れていません。
いや、実際には記載があるものの、検索結果として「関連性の高い有用な情報」と「信頼性の高い情報」を検索アルゴリズムが独自に判断し、検索結果の上位に表示しているというように表現するのにとどめています。
具体的に何をすればいいのか、どのようなコンテンツが「Googleの求めている味付けになるのか(サイトやコンテンツの評価を高め上位に表示することができるのか)」という部分は、コンテンツ作成者各自の「捉え方」や「読み方」に委ねられ、時代が求めているものなどの様々な条件を加味した上で、最終的にはユーザーが決めるものであり、実際にサイト運営をしていく上で表面化している事象をもとに、想像力を用いてGoogleの求めている味(考えや意図)を理解していく必要があります。
何度も言いますが、Googleは指針となるヒントは提供してくれますが、具体的に何をどうすればいいのかなどの明確な答えは示してくれません。
SEO対策について、Googleは意図的に具体的な明言は避けている
余談にはなりますが、実は、Googleは、誰もが安全で便利なウェブを守るために情報公開を意図的に制限しています。
情報公開を進めすぎてしまうと、ブラックハットSEOと言われるウェブスパマーたちの手により検索結果が操作され、検索結果を独占され、質の低いコンテンツが上位に表示されてしまう恐れがあるためです。
Googleは検索クエリごとに、ユーザーから支持される最も優れたコンテンツを検索結果の上位に表示させることを目指しています。
検索ユーザーの意図とはかけ離れたつまらないコンテンツや、役に立たないコンテンツばかりが、検索結果の上位に表示されてしまうと誰も検索エンジンを使わなくなってしまい検索エンジンの存在自体が危ぶまれるからです。
それは検索を通じて「【知りたい情報】に誰でも無料でアクセスできる」というGoogleの信念と、相反する結果となってしまう恐れがあります。
だからこそ、肝心な部分については、情報公開を避けています。
実際、1999年にPageRankに関する重要な論文を発表したところ、Googleの検索結果を操作しようとウェブスパマー達によって検索結果が荒らされてしまった経緯もあります。
その時、発表されたGoogle創業者のPageRankに関する重要な論文は下記リンク先から現在でも見ることができます。
>>>The Anatomy of a Search Engine
検索ユーザーのことを考え、ユーザーの利便性を第一に考えているからこそ、Googleとしては根幹に当たる具体的な部分は公表できないのです。
たとえ、Googleで働く社員さえも、外部に情報が漏れてしまう可能性があるので、ほんの一部の上層部以外、細かいことは知らないはずです。
・ブラックハットSEOとは・・・良質なコンテンツの力によって検索結果の上位に表示されるのではなく、キーワードの乱用や不正なリダイレクトなどの裏技やGoogleのアルゴリズムの抜け道のような手法を利用することで検索順位を得ようとする方法。別名:ウェブスパム
・ホワイトハットSEOとは・・・ユーザーにとって必要な情報が得られる良質なコンテンツの力や、ストレスのないページ表示速度の向上など、検索ユーザーの利便性を高めることによって検索ユーザーから支持され、検索結果の上位に表示される方法。
SEOでGoogleが求めているのは、何よりも情報の「関連性」と「信頼性」
では、実際にどのようにGoogleが情報を整理しているのかについても少し触れていきます。
つまり、これからGoogleが「コンテンツの評価をどのように促しているのかの概要」について、少しだけ触れていきます。
ここで話すのは、あくまで仕組みの話になりますので、こうすれば上位に表示されるといった話ではなく、正しく評価をしてもらうためには、どのようにサイト制作やコンテンツ作成に取り組んでいけば良いのかという話になります。
Googleはサイトやコンテンツの評価をどのように促しているのか
Googleはウェブページをクローラと呼ばれるソフトウェアを駆使して情報をクロール(取得)し、取得した情報をインデックス(格納)する事で情報を整理しています。
つまりサイトやコンテンツが検索結果として表示されるまでの流れは大まかに下記の通りになります。
【Googleがコンテンツを評価するまでの流れ】
クロール(サイトやコンテンツの情報を取得)
↓
インデックス(関連性や信頼性を判断し評価)
↓
検索結果に表示
Googleはクロールによって取得した情報を整理し、インデックスすることでコンテンツの適切な評価を行いますが、その際にGoogleはクローラというソフトウェアを使い、独自の検索アルゴリズム(計算式)によってコンテンツを評価しています。
クローラは、コンテンツ内に記載された情報を元に、インデックス(格納)しコンテンツの評価を促しますから、そのコンテンツにはどのような情報が書かれているのか、どのような人を対象としたものなのか、どのような人のどんな悩みを解消してあげることができるのかを、クローラにわかりやすいように読みやすくしてあげなければなりません。
これを「クローリング最適化」と言います。
さらにクローラーが読み込んだコンテンツに対して、適切な評価を促すことを、「インデックス最適化」と言いますが、どんなにコンテンツの内容が良くても、このインデックス最適化を行なっていないと検索結果の上位に表示させる事は難しくなってしまいます。
つまり、Googleの理念に叶った良質なサイト、または良質なコンテンツを作成するのを大前提として、さらに、クローラが回遊しやすいようなサイト設計、コンテンツ設計、そしてコンテンツの適切な評価を促すためのプロセス(施策・改善策)をする事で初めて、検索結果の上位に表示されるための準備が整うのです。
【SEOの本質をついたSEO対策とは】
・SEOを意識したサイトの設計
・良質なコンテンツ
・クロール最適化
・インデックス最適化
・クローリング最適化とは・・・コンテンツを読みやすく、正しい場所にコンテンツを格納してもらうためにコンテンツ内の情報を最適化すること
・インデックス最適化とは・・・しかるべきところに情報を格納し、Googleが適切な評価を促しやすいコンテンツになるように情報を最適化すること
優れたコンテンツ作成者はユーザーだけではなくGoogleにも書いている
私も多くの人と同じように、コンテンツを作成するときに、ユーザーを第一に考えます。
検索ユーザーは検索クエリによって、どんなことを期待しているのか、どのような答えを望んでいるのか、またはどのような解決策を探し、どのような応えを期待しているのか、そのコンテンツは特定の検索クエリによって訪れたユーザーを満足させることはできるか、それを考えて、その人たちが使うと思われる言葉やキーワードを想像し、コンテンツを作成していきます。
しかし、それと同じくらいにGoogleに向かっても書いています。
つまり、先ほど話したようなGoogleがコンテンツの適切な評価を促しやすいように、サイトの設計はもちろん、クローリング最適化、インデックス最適化も行なっていきます。
サイトの設計:ユーザーが欲しい情報にすぐにアクセスできるサイト設計
クローリング最適化:クローラが周りやすいサイト設計やコンテンツ作成
インデックス最適化:コンテンツの適切な評価を促すサイト設計やコンテンツ作成
私の場合は、それらをコンテンツ作成と同時進行で書き上げていきますが、慣れていない方は難しいと思いますので、まずはユーザーのことを考えたコンテンツを作成することに集中するといいと思います。
SEOのあらゆる施策の全ての基本は、一貫して「検索ユーザーのことを真剣に考えたコンテンツ」にあるからです。
そのあとに、クローラの回遊を促すための「クローリング最適化」そしてコンテンツの適切な評価を促すための「インデックス最適化」を行っていけばいいと思います。
必要なプロセス(施策や改善策)については、今後SEOのレシピで順次公開していきますので期待して待っていてください。
SEO対策の肝は「検索クエリで訪れるユーザーの体験価値を高めるコンテンツ」になっているかどうか
色々と書いてきましたが、Googleの理念に則って「検索クエリで訪れるユーザーの体験価値を高めること」が、SEO対策の本質であり、基本となります。
つまり、「ユーザーが欲しい情報を届ける」というのは基本中の基本であり、サイト運営やコンテンツ制作において当然のことですが、ユーザーの「体験価値」やユーザーの「利便性」を高めるためには、それをより深掘りして「+αの付加価値の提供」それぞれのユーザーのことを考えた、あなたならではの、「独自の視点から提供できるコンテンツを作成すること」が大事な視点となります。
なぜなら、それが他コンテンツや、他サイトとの差別化につながり、「ユーザーから選ばれる理由」になるからです。
Googleは検索クエリとして表示される情報は、同じような内容のコンテンツばかりということを理解した上で、よりオリジナリティのあるコンテンツを求めています。
これだけウェブに情報があふれる現在、これからは、「付加価値の提供をしユーザーの体験価値を高める」ことを無視しては検索エンジンを利用して、大きな成果を期待することはできません。
検索結果としての単なる回答だけではなく、ユーザーの期待を上回る体験価値、独自の視点からのオリジナリティあふれるコンテンツ、サイト運営、より深掘りされた付加価値の提供などがSEO効果を最大化するために必須になってきます。
つまり、ユーザーの期待値を超え、ユーザーの期待している答え+αの回答を検索ユーザーに提供できるようなサイトを作らなければ、この先、ウェブで生き残っていくことは難しいでしょう。
また、サイト設計、クローリング最適化、インデックス最適化などの数々の施策の全ての対策が「検索ユーザーにとって良質なもの」となっており、全てが複雑に絡み合って機能し、けれどもシンプルに「サイト内でユーザーの体験価値を高めること」に帰結するものとなっていなければなりません。
さらに、「ユーザーが欲しい情報」を深掘りすることが、あくまでユーザーの体験価値を高めることにつながっており、「関連性」のある情報になっていないといけません。
あくまで、検索キーワードとの関連性を踏まえた上で、ユーザーの利便性を高め、ユーザーにわかりやすく、深掘りされた先にあるユーザーの体験価値を提供し、それをサイト内のどこからでも、すぐにアクセスできるような形で提供することが肝心です。
これらの施策を「ユーザビリティの向上」と言い、Googleはよりユーザービリティの高いサイトやコンテンツを好んでいます。
※SEOのレシピ的にいうと、Googleはそのような「味付け」を好んでいます。
常にユーザーのことを考えて、ユーザーにより良い情報を提供できるようなコンテンツを作成する。基本的な姿勢は、そう思ってもらって問題ありません。
ある検索クエリで、ユーザーはどんな情報を欲しているのか、どんな解決策を望んでいるのかを十分に検討し、コンテンツを作成することが、どんな時も根底にあるということを絶対に忘れないでください。
SEO上、コンテンツとの関連性はどのように評価しているのか
ただし、どんなに検索ユーザーのことを考えて書いた記事コンテンツだとしても、Googleに正しく評価を促し、Googleが好むコンテンツ作成、サイト制作をしなければ、それらは絵に描いた餅になってしまいます。
だからこそ、その際に必要になるのはどのようにGoogleがコンテンツを評価しているのかと言う視点です。
コンテンツを作成するときの姿勢として、どんな時も、検索ユーザーのことを思って書くということは、再三に渡りお話した通りですが、SEO的な視点で言えば、ただ検索ユーザーのことを思って書くだけでは不十分です。
「Googleに向かって書く」と先ほどいったようにGoogleにわかりやすいように、どんな時もGoogleが読みやすく、正しくコンテンツの評価をしやすいようにコンテンツ作成をしていかなければなりません。
要するに、どんなにユーザーにとって良質なコンテンツであったとしても、Googleがどのように検索キーワードとコンテンツとの関連性を評価をしているのかの基本を知り、コンテンツの評価をしやすいように、コンテンツ制作をしていかなければ、SEO効果を最大化することができません。
細かい部分はわからないにしても、Googleの「味の見方」は押さえておく必要があります。
つまり、コンテンツを評価する仕組みである「検索アルゴリズム(計算式)」は、どのように機能しているのかは知っておく必要があります。
Googleがコンテンツ評価を促す仕組みである「検索アルゴリズム」については、下記からお話ししていきます。
※Googleと検索ユーザーの両方に好まれる書き方をすることを、私は「ウェブライティング」とよんでいます。
これは一般的なライティングで用いられる書き方と、ウェブのルールに則ったSEO上好まれるライティングの方法は、違うためこのように区別しています。
ウェブライティングについては、Googleという検索エンジンを利用するにあたっての非常に大事なポイントになりますので、今後詳しく掘り下げていく必要がありますので、ここでは触れません。
ここでは、一般的な「ライティング」と「ウェブライティング」はそもそも違うということ、ウェブにはウェブで受け入れられる書き方があるのだということを頭の片隅においておく程度で構いません。
・ウェブライティングとは・・・SEO効果を最大化し、Googleや検索ユーザーに読みやすい記事を書く方法
Googleの検索アルゴリズムは主に5つの要因でコンテンツを評価している
前置きが長くなりましたが、続いて、ここからはGoogleが「コンテンツの評価をどのように促しているのかの概要」について触れていきます。
より具体的で、より細かく突っ込んだことを言えば、ここでは書ききれないほどたくさんありますが、普通にコンテンツを作成する上ではそこまで多くの知識は必要ありません。
下記でお話しする検索アルゴリズムを決定づける5つの要因を押さえておけば十分です。
コンテンツ評価の基本として、Googleは主に下記の5つの要因でコンテンツの評価をしていることを最低限抑えておいて下さい。
【コンテンツ評価の5つの要因】
1:検索意図の把握
2:ページの関連性
3:コンテンツの品質
4:ユーザビリティ
5:文脈の考慮
ウェブ上に溢れるコンテンツを評価する仕組みのことを「検索アルゴリズム」と言いますが、語弊を恐れずに言えば「検索アルゴリズムを攻略することがSEO効果を最大限に高めること」であり、SEOとは「検索アルゴリズムに則ったコンテンツを作成する」ということでもあります。
検索アルゴリズムとは・・・ウェブ上のコンテンツを評価する仕組み(計算式)
(ただし私は「SEOを攻略する」と言う言葉の使い方を嫌っています。ここでは便宜上「SEOを攻略する」と言う言い方をしましたが、SEOは攻略するものではなく、あくまでGoogleの方針に従って、良質なコンテンツを作成することがSEOの本質であると見ているため、正確に言えば、「SEOはGoogleの求める良質なコンテンツとは何かをすり合わせ作業」であり、逆らうようなものではなく、むしろ同調しGoogleと寄り添い足並みを揃えていくものだと認識しているためです)
しかし、正直言って私もGoogleの検索アルゴリズムを完全に熟知しているわけではありません。
むしろ知らないことの方が多いでしょう。
それにもかかわらず、狙ったキーワードで上位に表示させることができているのは、ひとえにGoogleの考えをできるだけ正確に理解し、Googleの意向に沿ったサイト作成をしているからに他なりません。
言い換えれば、検索アルゴリズムは日々変わっていくものであり、突き詰めれば細かい枝葉の部分の話になってきますので、全てを知る必要はないのです。
普通にサイト作成やコンテンツ作成をする分には、細かく分かれた枝葉の部分を専門的な目で見るのではなく、基本軸となる幹の部分を抑えておけば、問題はありません。
検索アルゴリズムの仕組みを熟知していなくても、これからお話しする検索アルゴリズムを決定づける5つの要因を抑えて、Googleの意向に沿ったサイトを作成すれば自然と結果を出すことができます。
Googleの意向に沿ったサイト作成とは、繰り返し言っているように、「ユーザーの欲しい情報+αの期待を超えるコンテンツ」のことです。
つまりユーザーの知りたい情報だけではなく、それ以上のプラスアルファの付加価値が用意された、ユーザーにこのコンテンツに出会ってよかった、このサイトに出会えて心の底から良かったと思ってもらえるような、感動を生むコンテンツのことです。
こうしたコンテンツ評価の基準はおさえておく必要がありますが、どんな時も全ての基準や軸は「検索ユーザーのことを考えたコンテンツ」であることは間違いなく、変えようのない事実です。
繰り返しますが、検索アルゴリズムは、日々変わっていくものです。こうしてあなたがこの文章を読み進んでいる時も検索アルゴリズムの細かい部分は書き換えられているでしょう。
私が見て気がついているだけでも、1日のうちに細かい変更が加えられることは頻繁にありますし、常にユーザーの動向を見て、修正したり、戻したり、改良したりを繰り返している印象があります。
ですからそうした細かいところを追い過ぎてもよくありません。
そこを追い過ぎてしまうと、細かいことばかりが気になってしまったり、本質を見失ってしまい、結果を残すことが難しくなってしまうでしょう。
むしろ私たちは、ユーザーのことを考えた良質なコンテンツを作成することに重きを置き、ユーザーが満足するコンテンツを作成することに力を注いで行った方がいいと思います。
まずは本質を捉え、大まかに全体をとらえることが大事です。細かい動きである、ディテールは気にしすぎず、あくまで全体の流れを理解し、流れの調和の中で考え動いていくことが大事です。
これから、検索アルゴリズムについて、色々とお話しますが、全ての基準や軸は「検索ユーザーのことを考えたコンテンツ」であることを忘れずに読み進めて下さい。
検索結果を決める主な要因1:検索意図の把握とは
Googleの検索アルゴリズムのうち、検索意図の把握とは、検索クエリの意味の把握です。
ここで言う「検索意図の把握」とは、ユーザーの検索意図は正しいか、またどのような検索意図で検索されているのかを検索アルゴリズムが探る作業のことです。
ユーザーが検索する「検索意図」はキーワードやサイト作成を試みる業界によっては、非常に流動的な意味を持つこともあります。
なぜなら、一つのクエリに対して、複数の意味や定義を含み持つケースがあったり、時流によって鮮度が重視の「旬な言葉」があったりします。普段は違う意味でも、ときに急上昇するような流動的なキーワード(急上昇キーワード)をユーザーが探しているケースもあるからです。
そのため、一つのクエリに対して、より新鮮さや新しさを求めることもあります。
また、その単語によって検索ユーザーは何を知りたいのかは人によって随分と異なってくることもあります。
例えば、言葉の意味だけを知りたいケースもあるでしょうし、それが含みもつ内容の解決策を探しているのかもしれません。
そうした鮮度が求められるサイトやコンテンツについては、情報を取得し、整理するためにクローラが巡回する回数も多い印象があり、より公開スピード、更新スピードなどを含む「情報の新しさ(鮮度)」が求められることもあります。
こうした鮮度の高さが求められる情報はGoogleのフレッシュネスアルゴリズム(freshness algorithm)が適用されるからです。
またTwitterなどで拡散されている内容があり、その言葉(キーワード)をトレンドとして多くの人が求めている場合は、Googleはフレッシュネスアルゴリズムによって、意図的にキーワードによる検索結果をユーザーが求めている情報に寄らせていきます。
そうした情報やユーザーが欲しい情報はどの情報に当たるのかをGoogleは常に、検索エンジン上のユーザーの動きを監視し、検索アルゴリズムによって自動的に判断し検索順位を入れ替えています。
つまり一つの検索クエリとってみても、その時々の流れにより検索ユーザーの、検索意図が一時的にずれるケースがあるのです。
細かいことについては下記のGoogle Inside Searchの記事をご覧ください(該当記事は英文となります)。
【Inside Search: Giving you fresher, more recent search results】
>>>https://search.googleblog.com/2011/11/giving-you-fresher-more-recent-search.html
Googleはフレッシュネスアルゴリズムのことを下記のように説明しています。
”Different searches have different freshness needs.”
なので、こうしたトレンドに左右されないサイトやコンテンツを作る上で、コンテンツ作成者としてできることは、ターゲットを絞り、そのターゲットに対してドンピシャで網羅的でそれでいて本質的(本質をついた)なコンテンツを届けるということです。
あまりにもユーザーの動きを気にし過ぎてしまい、その時々のトレンドを追ってユーザーの細かい動きについていこうとするとキリがありません。
ここでは便宜上、「網羅的」・・・と書きましたが、キーワードによっては「深さ」よりも「浅さ」に向いていくような、より、シンプルなコンテンツを提供した方がいいケースもあります。
また、細かいことを言えば、コンテンツの書き方についても「深さ」よりも、より迅速に素早く解決策を提示して、より深く知りたい方は続きを読めるようなコンテンツの提供の仕方の方が良いケースもあります。
それらは、ユーザーののぞんでいる動きやターゲットユーザーによって変わってくるので、ユーザーの反応を見ながら変更を加えていく必要があります。
要は、その検索キーワードで訪れるユーザーはどんなことを知りたいのか、それを深く掘り下げる必要はあるのか、期待する答え以上のものをユーザーはのぞんでいるのかによってもコンテンツの中身の加減は違ってくるということです。
それぞれのコンテンツの作り方は、検索意図によって違い、ユーザーのニーズによって変更を加えていくべきです。
・検索クエリとは・・・クエリとは「質問」のことを指します。検索する際に打ち込むキーワードのことです。
繰り返しになりますが、ここで言う「検索意図の把握」とは、あるキーワードで、ユーザーの求めている情報を提供するために、ユーザーの検索意図は正しいか、またどのような検索意図で検索されているのかを検索アルゴリズムが探る作業のことです。
検索結果を決める主な要因2:ページの関連性とは
「1:検索意図の把握」により、検索アルゴリズムが、ユーザーの意図を理解したら、クローラ(ウェブ上の情報を取得するソフトウェア)によってウェブ上の情報を取得しインデックス(情報が格納・整理)されたページのタイトルや、見出し、本文の内容をもとにして検索アルゴリズムは、インデックス内で適切なキーワードを探します。
・クローラ・・・ウェブ上の情報を常時取得するソフトウェア。
・クローリング・・・クローラ(ソフトウェア)がウェブ上の情報を取得すること
・インデックス・・・クローリングした情報を整理し格納し、コンテンツの評価を促す場所
ページの関連性は、あらゆる方向から検索結果に表示する適切なキーワードとコンテンツを探し出す働きをします。
検索アルゴリズム(検索結果を表示する計算式)は、常に検索ユーザーが検索キーワードごとに最も適切なページが見つけられるように探し出すように働きかけますが、検索アルゴリズムは「1:検索意図の把握」をした後、検索ユーザーが質問の回答を得るのに値するページとキーワードとの関連性を分析をしていきます。
これは、これまでGoogleに蓄積されたあらゆるデータをもとにキーワードとコンテンツとの関連性を分析していますので、全てを把握することは不可能です。ですから、表面化された事象をもとに判断していくしかありません。
ざっくりと答えると、例えば、検索ユーザーのニーズをそのコンテンツがしっかりと捉えているか、他サイトとの比較の上で、キーワードに関連した言葉の出現率や、コンテンツとの関連性はどうか、関連性の高いページからリンクをもらっているか、または関連性のあるページにリンクを貼っているか、など「コンテンツの品質評価」に近い動きで、検索キーワードとページとの関連性を見ていきます。
検索キーワードと検索結果として表示されるページの関連性を調べるために、クローラというソフトウェアがコンテンツの情報を読み取り、ざっくりとコンテンツ全体の内容を見ていきますが、この段階では細かいディテール(中身)についてはあまり評価をせず、主にコンテンツがGoogleのガイドラインに沿った内容となっているのかや検索キーワードの出現率等をチェックしていきます。
要するに、このレベルで見ているのは、あくまで検索エンジンという質問箱に入力された、質問の答えを回答するに値する適切なページでありうるか、検索キーワードと検索ページとの関連性や整合性を見ていますので、語弊を恐れずに言えば、コンテンツ内の詳しい中身については、特別な評価をしていないように思います。
ただし、Googleの検索アルゴリズムがページの関連性を評価するにあたって、コンテンツの中身を完全に無視しているわけではないので注意してください。しっかりと中身も確認しています。
ですから、あくまで「コンテンツの品質評価」時よりも、ここでは中身は重視していないという程度に捉えてください。
検索キーワードが含まれていなくてもGoogleアルゴリズムが関連性の高いページと判断したコンテンツを表示することもある
このとき、Googleは、検索クエリと同じキーワード(質問に含まれている言葉)で情報を検索しますが、あくまで検索クエリは目安にすぎませんので、検索アルゴリズムが、検索クエリが探している情報よりも適切なキーワードがあると判断した場合は、検索キーワードが含まれていなくても、関連性が高いと思われるキーワード(質問に含まれている言葉、ページのコンテンツ、情報源の専門性、使用言語や地域など)を上位に表示することがあります。
なぜなら、ユーザーが質問したい内容を必ずしも把握しているとは限らないとGoogleは考えているからです。
それよりもより関連性が高いと思えるページを上位に表示した方が「ユーザーにとっての利便性は高まる」と判断し、キーワードが含まれていなくても上位に表示することがあります。
ページの関連性はGoogleアルゴリズムの独断と偏見が入り混じる
つまりページの関連性は、あくまでGoogleのアルゴリズムが学習した内容でユーザーの意図に沿ったページを上位に表示させようと働きかけます。
ユーザーにとって不利益であるとみなせば、どんなに検索キーワードが含まれていようが、検索キーワードとの関連性が高いコンテンツであろうが検索結果から除外する動きをします。
昨今のGoogleアルゴリズムは特にそれが顕著に表れているように思います。
Googleが検索結果の表示を操作する理由
ではなぜ、意図的に表示されないようにしているのか
Googleは「検索結果はユーザーにとって信頼に値するものであるべき」と考えているからです。
この点において、ページの関連性は「検索意図の把握」に非常に似ています。
先ほども少しお話ししましたが、ページの関連性は、ユーザーが意図する検索クエリによって大きく評価が分かれ、該当キーワードをほとんど使用していなくても時に検索結果に上位表示されることがあります。
繰り返しになりますが、ページの関連性はGoogleの検索アルゴリズムが、あくまでユーザーの「1:検索意図の把握」から、ユーザーがどのような情報を探しているのか「関連情報」を探し出す働きをし、これまでGoogleが学習した検索ユーザーや他サイトからの評価などからより関連性の高いページを上位に表示するように働きかけます。
ページの関連性は、最終的にはGoogleの検索アルゴリズムがどのようなコンテンツだと判断するのか、その解釈によって評価されます。
特に「タイトル」と「中身」は関連性のある情報で充実しており整合性が取れているか、適切な位置に「見出し」があるか、「関連性の高いワード」はコンテンツ内に盛り込まれているか、他サイトと比較してより「専門性の高いコンテンツ」になっているのかどうかなどを見て判断しています。
それらの情報は、絶対評価と言うよりも、相対評価的な意味合いが強く、他サイトと比較したり、ウェブ上のあらゆる関連情報をGoogleが学習し、その学習結果により関連性要因を導き出し、結果として「ページの関連性」の高い記事として評価しています。
要するに、ウェブ上のあらゆる関連データを集計していく動きをするのが「ページの関連性」であり、機械学習(AI)が進むことで、より関連性の高いキーワードが、コンテンツやサイト内に散りばめられているのかを学習しており、よりユーザーにとって有益な情報を表示するように、常に検索アルゴリズムが働きかける動きがあります。
ここでのページの関連性とは、クローリングによってインデックスされたサイトやコンテンツが、他サイトと比較した上での、関連キーワードの「深さ(専門性)」や「広さ(網羅性)」はどうかを見ていると言ってみてもいいかもしれません。
つまり、ページの関連性とは、コンテンツに検索結果として表示するに値する関連キーワード(質問に含まれている言葉、ページのコンテンツ、情報源の専門性、使用言語や地域など)が顕在的(コンテンツ内にはっきりと書かれている)または潜在的(その言葉に紐づく関連性のある言葉がコンテンツに盛り込まれているか、被リンクなどによる他サイトからの評価など)に、含まれているかを総合的に検索アルゴリズムが評価する動きのことです。
検索結果を決める主な要因3:コンテンツの品質とは
コンテンツの品質は、Googleが定める様々な要因に基づいて、検索ユーザーが検索結果として表示されたコンテンツに満足しているかどうかで判断しています。
ページの滞在時間をはじめとして、サイト内での動きはもちろん、ページビュー、ドメインの使用歴、被リンクの数、他サイトとの比較、コンテンツやサイトの独自性、付加価値の提供、サイトの影響度など、ページの関連性時よりも、コンテンツを細かく精査していき、時に検索結果の上位に表示させたりして、ユーザーにコンテンツ評価の判断を仰いだりします。
わかり易い指標としては、Googleが公式サイトで発表しているように、コンテンツの新しさ(または鮮度)、一つのコンテンツ内またはサイト内で検索キーワードが繰り返される回数などの「検索キーワード」と「コンテンツ」との「関連性」、該当コンテンツの「ページの滞在時間」、また「サイト内滞在時間」、サイト内での「ユーザーの動き」、「他サイトとの比較」など、検索アルゴリズムは、かなり複合的な要因でコンテンツの品質を評価しています。
ちなみに、下記は抜粋になりますが、公式サイト内では下記のように発表されています。
”
一般的な検索クエリの場合、関連がありそうな情報を掲載しているウェブページは、数千件どころか、場合によっては数百万件も存在します。検索クエリに対して最適なページを検索結果の上位に表示できるように、これらのウェブページの有用性を評価するためのアルゴリズムも作成しています。これらのアルゴリズムでは、ウェブが提供できる最適な情報を特定するために、コンテンツの新しさ、検索キーワードが出現する回数、ページのユーザー エクスペリエンスの質など、さまざまな異なる要因を分析します。また、内容の信頼性や権威があるかどうかを評価するために、同様のクエリについて多数のユーザーに評価されているサイトを見つけます。検索内容に関連する他の著名なウェブサイトがそのページにリンクしている場合は、情報の質が高いことの確かな証拠となります。
”
つまり、コンテンツの品質は様々な要因によって決定づけられていますが、その多くは検索キーワードとの「関連性」、コンテンツ内に現れる検索キーワードが用いられた「回数」、被リンクなどによる情報源の「専門性」、また情報の「信頼性」、コンテンツの新しさである「情報鮮度」、サイト内でのユーザーの動きからみた「ユーザー体験」などがコンテンツの品質を評価する大きな要因とGoogleの公式サイトでは公表されています。
・検索キーワードとの関連性
・検索キーワードの自然発生的な回数
・情報の専門性
・情報の信頼性
・情報鮮度(新しさ)
・サイト内でのユーザー体験
SEOについて書かれた多くのサイトでは「情報特化型サイトにするべきだ」とか「専門性の高い特化型サイトをGoogleは好む」など言われていますが、実は、特化したサイトが強いと言われる所以はここにあります。
なぜなら結果として、これらのコンテンツの品質を決める要因がうまく機能することが多いからです。
Googleは確かに「情報特化型の専門性の高いサイト」を評価していますが、それは上記のような要因がうまく機能し結果的に「ユーザーの満足度」が高まることが多いからにすぎません。
情報特化型にしたからといって、それが評価され、必ずしも検索結果の上位に表示されるわけではありません。情報特化型にすることによって、結果的にユーザビリティが高まり、サイト内でのユーザー体験が向上し、ユーザーがそのサイト内をくまなく見て回ってくれたり専門性が高まるようになるからこそ、サイトやコンテンツが高く評価されるようになるのです。
つまり、はじめに情報特化型サイトありきではありません。情報特化サイトだからではなく、情報特化サイトにすることで、結果的に、Googleやユーザーにとってそのサイトはどんなサイトなのかがわかりやすくなり、またサイトを使いやすくなり、最終的な結果として、ユーザーの満足度が高まり高い評価を受けやすくなるのです。
SEOを考えるときは、どんな時も「ユーザーのことを考えた施策である」ことに徹しなくてはなりません。
これは、些細な違いのように思えますが、なぜ情報特化なのかと言われた時に「ユーザーの体験価値」を高めるためや「ユーザビリティを向上させるため」と言う理由になっていないと、その施策は意味のないものに終わってしまう可能性が高いと思います。
多くのサイトはとってつけたように、まずはじめに「情報特化ありき」で考えて動いていますが、そうではなく、必ずユーザーの体験価値を高めるための施策の一つとして「情報特化にする必要がある」と考えてください。
ここの解釈を間違えると、どんなに頑張ってもコンテンツの品質を適正に評価されにくくなるので注意してください。
なぜ情報特化型サイトは高く評価されるのか
特化したサイトや専門性を深めたサイトは、検索クエリによってサイトに訪れるユーザーの心を掴んで離さないことが多く、ユーザビリティが高められていることも多いため、関連情報を求めてサイト内をぐるぐると回遊し、隅々まで見て回ってくれる確率が高くなります。
そして結果として、サイト内でのユーザーの体験価値が向上し、Googleからユーザーが得られる満足度が高いコンテンツやサイトと評価されます。
例えば、それは、「蕎麦もある、うどんもある、パスタもあるし、ラーメンもあるし、ハンバーグも、ステーキもある店」よりも、ここの店は蕎麦しかないけれども蕎麦がものすごく美味しい、または、ハンバーグしか置いてなく、さらにメニューも「こだわりのハンバーガー」一品しか提供していないけれども、素材から何までものすごくこだわっていて美味しい、という方が魅力的な店に見えるのと同じです。
つまり、専門性や特化型サイトは、検索クエリによる閲覧ページ数やサイト滞在時間が長くなり、結果としてユーザー満足度が高いコンテンツとして評価されるということになります。
しかし、何度も言いますが「ユーザーのことを考えて作った結果として」です。専門性が高いサイトが評価されているわけではなく、「結果的に」わかりやすく、使い勝手がよくなることも多いので評価されるようになるのです。
そして、検索クエリで訪れてくれる多数のユーザーのそうした動きを、他サイトとの間で比較され、コンテンツの品質が良いと判断されて、Googleに適正に評価されます。
また、そうしたサイトやコンテンツは、訪れたユーザーに最高の体験価値を提供するのにとどまらず、他サイトから良質な被リンクももらいやすくなります。
特化型サイトや、専門性を深めたサイトは、Googleはもちろん、ユーザーからも良質なサイトだと判断されることが多く、良質な被リンクをもらいやすくなるのです。
被リンクの数や質について
しかし、何度も言いますが、被リンクは数も大事ですが、より被リンクの質も重視されます。
キーワードを必要以上に何度も繰り返したり、リンクの売買を行うなどを行った場合、ウェブスパムとしてペナルティをもらうこともあります。
Googleは、そうした不自然なリンクを嫌うからです。
Googleは、あくまでユーザー間の間で自然に発生したナチュラルなリンクを好みます。
明確なことは言えませんが、これらをGoogleは随時ソフトウェアによってサイト内での動き(内部リンク)や滞在時間、また外部リンクが貼られていれば、どういったサイトに遷移したのかなどをユーザーの動きを隈なく調べ、他サイトと比較することで検索順位を決定づけているように思います。
だから騙しが効かないし、一時的に騙せたとしても短期的な結果で終わってしまうのです。
つまり、ただ単にリンクが貼られている数だけではなく、どのようなサイトから、どのように被リンクをもらい、どのようなサイトに遷移させ、結果的にどのような行動をユーザーはとっているのか、様々なサイトから、そうしたユーザーの動きなどの情報を収集しており、他サイトとの比較を含めた、極めて複合的な要因でコンテンツが評価され、順位づけがされていっているということです。
そのため、小手先のテクニックに走っても、何かのタイミングが合えば、上位に表示できるかもしれませんが、コンテンツの品質を他サイトと比較され、すぐに順位を落としてしまいます。
小手先のテクニックに走った被リンクは、自然なリンクではなく、恣意的なリンクとしてGoogleに評価されるからです。
被リンクとは・・・被リンクとは外部サイトに設置されたリンクのことを言います。あなたのサイトのURLが、外部のサイトからリンクを貼られることで、よりコンテンツに対する高い評価を得ることができます。被リンクはウェブ上のコンテンツにおける専門性、権威性、信頼性を示すための人気投票のようなものと捉えてもらって構いません。
ユーザーの検索意図を把握したコンテンツかどうかが大事
ここでも言えることは、ユーザーの検索意図を十分に把握したコンテンツを作成しているか否かです。
検索順位を決定づける要因はコンテンツの品質だけではありませんが、少なからずそうした要因が大きく関係していると私は見ています。
また被リンクがなぜ大事なのかというと、単純にクローラの回遊率を高められること、それに良質なサイトから被リンクを受けることによってサイトやコンテンツの権威性に繋がるからです。
ウェブに溢れる膨大な情報の中、情報の「専門性」を高めたサイトの「権威性」や「信頼性」はとても大事で、現在では、これらが検索順位を決定づけたり、コンテンツの品質を判断するのに大きな役割を果たしています。
「Googleが掲げる10の事実」の「4:ウェブ上の民主主義は機能する。」でもお話ししたように、優れた論文はあらゆる論文に引用され、そこに価値が生まれ自然発生的に広がっていくのと同じ考えです。
Googleのサイトやコンテンツの評価基準について
Googleは大きな括りで言えば3つの基準でサイトを評価しているように思います。
・サイト全体の品質評価
・それぞのれコンテンツの品質評価
・その他、非公開のGoogleの基準に則った細かい要素による品質評価
私自身、詳しい点数のつけ方についてはわかりませんが、この3つの品質評価によってサイトが評価されているように思います。これらは他のSEOについて書かれたサイトでも書かれていることもありますが、ほとんど同じ意見です。
しかし、ここで大事なのは、現在のGoogleの検索アルゴリズムには、Googleが検索クエリのユーザーへの”影響度”を判断し、サイト全体やコンテンツの品質評価をあらかじめ指定されている動きがあるということです。
サイトの情報やコンテンツの品質に関係なく、「公式サイト」の評価が高く動く検索アルゴリズムの干渉があるということは見逃すことはできません。
つまり、検索キーワードによっては、どんなにユーザーのためになるコンテンツ(情報)やユーザーの利便性が考えられたサイトでも、「専門性」や「権威性」、「信頼性」が乏しいとされ、上位に表示させることが難しいケースもあります。
あくまで、Googleが自身の影響度を考え、ユーザーに不利益な情報を与えないように、ユーザーを守るという名目で、検索キーワードや特定の分野によっては、前提とされる条件をクリアしたサイトしか上位に表示させない検索アルゴリズムの干渉もあるということです。
個人的に、この検索アルゴリズムの動きには、私は懐疑的な考えを示していますが、これだけネットにアクセスしやすい環境の中で、Googleがネットの情報からユーザーを守るための措置ということで当然の結果とはいえるでしょう。
しかし、なんとも煮え切らない気持ちを抱えています。
なぜなら、こうした優位性に注目した企業の、特定の条件をクリアしたサイトが、本来Googleが嫌うはずのコンテンツを盗む行為が見受けられるからです。
本来はGoogleが嫌うはずのコンテンツの盗用が、Googleに認められた強いドメインの場合は、いとも簡単にスルーされてしまうのです。
Googleのサービスを利用する以上、Googleの定めたルールに従わなければいけませんが、いつもGoogleが正しいとは限らないということです。
Googleは検索クエリ(質問)に対して「的確な答え」を返してくれるように検索アルゴリズムが計算してくれていますが、必ずしも「正確な答え」ではないということにも留意すべきだと思います。
※前提とする条件をクリアする必要のある特定の分野のことを「YMYL領域」と言いますが、「Google guideline2019」のP10にあたる項目「2.3 Your Money or Your Life (YMYL) Pages」にはYMYLについて下記のような記載があります。
”
2.3 Your Money or Your Life (YMYL) PagesSome types of pages or topics could potentially impact a person’s future happiness, health, financial stability, or safety. We call such pages “Your Money or Your Life” pages, or YMYL. The following are examples of YMYL topics:
● News and current events: news about important topics such as international events, business, politics, science, technology, etc. Keep in mind that not all news articles are necessarily considered YMYL (e.g., sports, entertainment, and everyday lifestyle topics are generally not YMYL). Please use your judgment and knowledge of your locale.
● Civics, government, and law: information important to maintaining an informed citizenry, such as information about voting, government agencies, public institutions, social services, and legal issues (e.g., divorce, child custody, adoption, creating a will, etc.).
● Finance: financial advice or information regarding investments, taxes, retirement planning, loans, banking, or insurance, particularly webpages that allow people to make purchases or transfer money online.
● Shopping: information about or services related to research or purchase of goods/services, particularly webpages that allow people to make purchases online.
● Health and safety: advice or information about medical issues, drugs, hospitals, emergency preparedness, how dangerous an activity is, etc.
● Groups of people: information about or claims related to groups of people, including but not limited to those grouped on the basis of race or ethnic origin, religion, disability, age, nationality, veteran status, sexual orientation, gender or gender identity.
● Other: there are many other topics related to big decisions or important aspects of people’s lives which thus may be considered YMYL, such as fitness and nutrition, housing information, choosing a college, finding a job, etc. Please use your judgment.
We have very high Page Quality rating standards for YMYL pages because low quality YMYL pages could potentially negatively impact a person’s happiness, health, financial stability, or safety.
”
つまりこのYMYL領域ではGoogleは意図的に情報を制限しています。この領域において勝負する場合は、前提とする条件をクリアしなければ、SEO上現在検索結果の上位表示させることは難しくなっています。
またGoogle guidelineの19ページには「専門性」「権威性」「信頼性」について下記のように記載があります。
”
3.2 Expertise, Authoritativeness, and Trustworthiness (E-A-T)
Remember that the first step of PQ rating is to understand the true purpose of the page. Websites or pages without some sort of beneficial purpose, including pages that are created with no attempt to help users, or pages that potentially spread hate, cause harm, or misinform or deceive users, should receive the Lowest rating.For all other pages that have a beneficial purpose, the amount of expertise, authoritativeness, and trustworthiness (E-A-T) is very important. Please consider:
● The expertise of the creator of the MC.
● The authoritativeness of the creator of the MC, the MC itself, and the website.
● The trustworthiness of the creator of the MC, the MC itself, and the website.
”
MCとはメインコンテンツのことです。
これらを十分に理解してサイト運営ならびにコンテンツ作成をしていく必要があります。
コンテンツの品質は、専門性を高めるために監修者をつければ良いというわけではない
巷のSEO対策の中には、専門家を監修につけるとSEO効果が高まるなどのことを嘯いている方がいらっしゃいますが、それは本質とはかけ離れています。
専門家を監修につけたからSEO効果が高まるのではなく、あくまで監修者をつけることでコンテンツの信頼性が高まり、サイトに訪れたユーザーからコンテンツが支持されるから結果的に上位に表示されるようになるのです。
ここを間違ってしまうと、冒頭でお話ししたようなその場しのぎの糊塗策に溺れてしまうようになってしまいますので注意してください。
コンテンツの品質として、情報は新しいものか、きちんと更新されているか
古い情報も増えてきた今、今後、最新の情報になっているかも重視されてくるように思います。
つまりコンテンツをウェブ上にアップしたのはいつなのか、更新したのはいつなのか、検索ユーザーの求めているコンテンツであり続けるよう、常に最新の情報になるように努めているかなどです。
さらに、それらはGoogleに対して通知するのではなく、いつの情報でいつ更新されたものなのかが、ユーザーに対してもわかるように、また、わかりやすいように設計されているのかどうかも、今後コンテンツの品質を評価する上で大事な要素として上がってくるように思います。
なぜなら、現在のウェブは古い情報も増えてきており、情報鮮度という意味でもキーワードによっては、ユーザーの期待にかなうものになっていないものが多いように思うからです。
例えばオフラインの出版物で、いつ出版されているかどうかわからないものに関しては多くの人は内容の信憑性が乏しいと判断しうると思います。
それと同じように今後はコンテンツの品質をしっかりと管理する必要があり、いつの情報かを明記する必要が出てくることが必須となるように思います。
共起語の使用がコンテンツの品質を高めるわけではない。
また、共起語の使用はもちろん大事なのですが、それだけでは表面的すぎます。
・共起語とは・・・ある言葉に紐づく別の言葉。関連語。
共起語を本文中に入れたり散りばめたりすることで、確かに表面上の専門性は増しますが、それは本質をついていません。
Googleはソフトウェアにより常時学習していますから、そうしたその場しのぎのテクニックを駆使した表面的なプロセスだけでは、すぐに検索順位を落としてしまうはずです。
多くの良質なサイトや良質なコンテンツと比較され、表面的な施策だけでは、同じ舞台に上がった時に、勝つことができないからです。
そうではなくもっと本質的なものに目を向けることをお勧めします。
本質的なものというのは、検索クエリによりサイトに訪れてくれる、検索ユーザーに最高の体験を用意するということです。
それなしでは、ユーザーから選ばれるコンテンツにはならず、検索結果で上位表示されつづけることはできません。
つまり、コンテンツの品質とは、検索キーワードとの「関連性」はもちろんのこと、情報源の「専門性」や「信頼性」が最も高い情報を提供するために、Googleが評価する検索結果として表示されたサイトやコンテンツにユーザーが満足しているかどうかを判断し、評価する検索アルゴリズムの動きのことです。
それらの検索アルゴリズムは、ユーザーに対する重要性や影響に基づいてGoogleのアルゴリズムが判断しており、様々な要因に基づいてコンテンツを評価していますが、ナチュラルに発生した良質な被リンクの数が多いと情報の信頼性や関連性、それにサイトの権威性が高められ、より検索結果の信頼度を高めることにつながります。
検索結果を決める主な要因4:ユーザビリティとは
ユーザービリティは、直訳すれば「使いやすさ」を指しますが、Googleは「総合的」に、そのサイトやコンテンツがユーザーにとって使いやすい環境になっているかを見て、ユーザビリティを判断しています。
単にアクセス時のページを読み込む際の表示速度や、ストレスなく表示できる環境が整えられているか、またモバイルフレンドリーなサイトになっているかだけではありません。
つまり、ユーザビリティとは、直訳すれば使いやすさを示しますが、より本質的には、サイトやコンテンツにアクセスした時にページが開くスピード、パソコン、タブレット、スマートフォンを使う全てのユーザーにとって使いやすいフレキシブルな設定になっているか、無駄に重いページになっていないか、ストレスなく閲覧できる環境が整っているかだけではありません。
それらは基本で、SEO的に非常に大事ではあるのですが、現在のGoogleは、より深い意味でのユーザビリティを見ているように思います。
ユーザビリティとはコンテンツ内の内容も含めたユーザーの利便性
ユーザビリティは、検索流入時に表示されるタイトルとコンテンツの整合性はきちんと取れているか、ユーザーが回答を得るのに適切な文量(テキストでの文字数)は相対的(他サイトとの比較)または絶対的にあるかなども含んでいるように思います。
さらに「コンテンツの品質評価」と似ていますが、滞在時間は他サイトと比べてどれくらいか、ユーザーがアクセスして、すぐに離脱していないか、適切な位置にユーザーが期待しうる回答を用意しているか、ユーザーが関連情報を知りたい時にすぐにアクセスできるようにサイトやコンテンツが設計されているか、ユーザーはサイト内で迷っていないか、情報は新しいかそれとも古いか、情報の参照元はどこか、誰が発信している情報なのか、その情報は信頼に値するものかなども見て総合的にサイトやコンテンツのユーザビリティを判断しているように思います。
また、ユーザビリティという視点で見た場合、過剰な広告によってユーザーの利便性を妨げていないか、関連情報以外のページに誘導するような恣意的なリンクが貼られていないか、不自然なリンクはコンテンツやサイト内に貼られていないかなども見ています。
つまりコンテンツ内やページ内、サイト内の情報はユーザーにとって都合の良いものになっているかも見ており、それら全てがユーザーのための導線であるように努めなければならないということです。
どんなに他の要因をクリアするような良質なコンテンツだとしても、ユーザーにとってのユーザビリティが考えられた良い環境でないと、Googleから適正な評価を受けにくくなってしまいます。
ユーザビリティは時代性を表す
よりユーザビリティについて深い話をします。
一言でユーザビリティといっても、それが含み持つ意味は多岐にわたり、時代が求めているものや、ユーザーが求めているものによっても大きく変わってきます。
例えば、はじめは言葉の意味だけ知りたい情報であったとしても、時代が進むにつれてユーザーが、どういう時にその言葉を使用するのかを知りたいと考えるようになった時、それに応えられるように例文を用意しておく必要があるでしょう。
さらに進めばどのようなシチュエーションの時にその言葉を使うのか詳しく知りたくなるかもしれません。
もっとすすめば、ビジネスの現場やプライベートな現場ごとのシチュエーションごとの使い分けが必要になるかもしれません。
それに応じて必要なテキスト量、動画なのか写真なのか、それともテキストなのか、コンテンツ内に必要となるツールも変わってきます。
そういう意味ではユーザビリティは広く、コンテンツの品質の視点も必要になり、コンテンツの品質評価と複雑に絡み合う複合的な要素であると認識することができます。
検索キーワードによっては、複数の解釈を求めることもある
ユーザビリティは、ユーザーが質問した内容について、複数の結論を持つ結果を表示することもあります。
つまり、公式では発表していないものの、検索キーワードに対して、絶対的な答えや明確な回答ができない場合、異なる複数の結論や内容のコンテンツを表示してユーザーに判断を仰ぎ、ユーザーの利便性を高めようとする動きがあるように思います。
そうしたキーワードでユーザーの利便性を高めるためには独自の切り口や結論などが必要となるケースもあります。
Googleは常にユーザーの質問に答えられるような、質の高いコンテンツを表示させるように検索アルゴリズムが働きかけますが、検索キーワードによっては、より広範囲の答えや複数の異なる意見を求めることがあり、ユーザー自身に選択してもらうことで、ユーザーの利便性を高められるような動きをすることもあります。
もしかしたらGoogleが意図していない検索アルゴリズムの結果なのかもしれませんが、少なからずそうした動きを見て取ることができます。
コンテンツの品質に近い考え方ではありますが、私はこれもGoogleがユーザビリティを高めるための施策であると判断しています。
ユーザビリティの定義はユーザーの使用環境によって変わる
現在スマホが一般に広く普及し、インターネットがより身近な存在となりました。
いつでもどこでも就寝前のベッドの上でも四六時中、何か気になることがあれば机の前のパソコンを起動しなくても、片手間でインターネットで検索をかけることができるます。
一方で従来のサイトデザインだと、パソコンで使用されることを想定してデザインされているため、2本の指をつまむようにしてピンチインをしなければ文字が小さすぎて文章を読むことができず、ユーザーの利便性を妨げてしまいます。
数年前なら問題にならないことも多かったですが、現在はスマホユーザーを意識したモバイルフレンドリーなサイトを作ることは必須となってきています。
ユーザビリティを考慮しないサイトをつくると、ユーザーが使いにくくなるので、サイトからの離脱を招いたり、サイト滞在時間が短くなるなど、ユーザーから見たコンテンツの品質にも影響してきます。
検索アルゴリズムの流れからすると、現在は影響がないキーワードでも、今後モバイルユーザーを意識したサイト作成は必須事項となってくるように思います。
ユーザビリティには、常時SSL(暗号化通信)も含まれる
ユーザビリティは、サイトの常時SSL化も影響します。
サイトを常時SSL化することは、セキュリティの面で最低限必要な施策であり、Googleはユーザーを守る上での最優先事項と考えています。
【Google ウェブマスター向け公式ブログ [JA]】
2020年現在、大手企業でもまだ積極的に導入していない業界があったり、海外では一部の国を除いて、まだ影響が出ない分野もあったりしますが、これからSEOを考える上で常時SSL化(https化)は必須となると考えてください。
SSL化していないからといって直接的に著しく評価が落とされているというサイトは見かけませんが、2020年現在、常時SSL化できていないサイトには下記のような問題を生じさせています。
【SSL化しないことの目に見える問題点】
1:アクセスしたWebページが表示されない
2:他サイトから被リンクを受けられない
3:「通信が安全ではない」と表示される
これらの事実は、短期的では問題がないようなケースであっても、長期的に見ればSEOの観点から行って好ましくありません。
この問題は、直接的な影響は少ないものの、間接的に影響が大きく出ます。
大事なことなので、それぞれについて、少しだけ掘り下げて解説していきます。
1:アクセスしたWebページが表示されない
SSL化していないことの弊害として、ページにアクセスしたのにブラウザでページが表示されないという現象を多く見かけます。
ユーザーがWebページの更新をかけるとWebページを開くことができ、閲覧できるケースもありますが、ほとんどのユーザーはアクセスできないとわかった時点で、即離脱します。
これはサイト内滞在率を低くすることにつながり、ユーザーの満足度を満たしていないコンテンツとGoogleから評価を下されてしまい、コンテンツの品質が著しく下がります。
その結果、良質なコンテンツであっても検索ランキングもどんどん落ちていきます。
2:他サイトから被リンクを受けられない
あまり知られていないようですが、SSL化していないと被リンクも受けられなくなります。
SSL化していないサイトに直接遷移させようとすると、SSL化しているサイトもセキュリティ上不完全なサイトと見なされてしまうからです。
つまり、どんなに頑張って渾身のコンテンツを作成しても、被リンクを受けることができないので、他サイトからリンクをもらうことによる「権威性」を上げることができません。
(こうした施策を施すことで、Googleは情報を発信する側にも責任を持たせているということです)
3:「通信が安全ではない」と表示される
SSL化していないとブラウザの目立つ位置に「通信が安全ではない」と表示されます。
パソコンの場合は、気にならないことも多いですが、スマホの場合はブラウザの上部にかなり大きく表示されるため嫌でも目にとまります。
どんなにコンテンツの中身が良質であっても、ユーザー視点で考えると、「通信が安全ではない」と表示された時点で、心理的にあまり長く滞在したくないサイトになるかと思います。
そうすると結果的にユーザーの満足度が下がるのでコンテンツの品質がどんどん落ちていきます。
ユーザビリティは影響度によって変化する
ユーザビリティはコンテンツの品質を内包する非常に大きな概念ですが、検索ユーザーにとってのユーザビリティは、その時々の大きな流れによって変化していきます。
何かユーザーが不利益を被るような大きな出来事があれば、それに対して、修正改善をするような動きがあるということです。
例えばスマホユーザーが多くなれば、スマホユーザーの満足度を高めるための施策をすることが必要になりますし、記憶に新しい2016年のWELQ(ウェルク)のような出来事があっても検索アルゴリズムのユーザビリティの定義は書き換えられます。
Googleは検索アルゴリズム(計算式)を容赦なく書き換えます。
ただし、検索ユーザーの利便性を高めるためという部分においては一致しているため、徹底してユーザーのことを考えてサイト制作、コンテンツ作成に望むことが大事です。
※WELQ(ウェルク)のようなパクッテリライトと揶揄されるコンテンツ記事は、今現在でもあふれています。それも株式上場している大手企業が堂々と行なっており、自体は深刻さを増していくばかりです。
さらに私がウェブ上を見ていて思うのが以前よりも「パクッテリライト」がより巧妙になってきています。出版物の丸写しというサイトもあったりと倫理の問題に発展しかねない状況を見て取ることができます。
こうした問題が表面化してくると、第二のWELQ(ウェルク)のような問題が起こりうる可能性もあります。
ユーザビリティとはユーザーの体験価値を高める施策のこと
コンテンツの品質がコンテンツの中身を見ているのに対して、ユーザビリティでは、コンテンツを含むサイト全体でユーザーの利便性が高められ、ユーザーの体験価値を高める施策が用意されているのかを評価しています。
ユーザーの体験価値という視点で見ると、ユーザーの入り口であるタイトルと、コンテンツの中身の整合性はとれているか、それに対して適切な回答がなされているのか、ユーザーが気になる情報の関連情報にまで詳しく、そしてわかりやすい位置に、アクセスできるようになっているか・・・。
サイトマップは用意されているか、動線は適切か、外部サイトにリンクを貼る場合、外部サイトはそのコンテンツと関連性があり適切なものとなっているかなども、広い意味でのユーザービリティに含まれます。
つまりユーザビリティとは、検索クエリに対してサイトとコンテンツとの関連性、整合性がきちんと取れた、総合的な利便性のことであり、ユーザーが求めている情報に対して、ユーザーに適切な回答を返しているか、またユーザーがコンテンツやサイトを使いやすいように設計されているかなどで判断しています。
また、別方向で見れば、ユーザビリティは、サイトのセキュリティを高め、ユーザーを守り、ユーザーの使い勝手を考慮し、ユーザー体験を高めるための施策が取れているかどうかが厳しく見られています。
コンテンツやサイトの情報の品質はもちろん、知りたい情報や関連情報がすぐにアクセスできるようになっているか、もっと深く知りたいと思った時に、知ることができるような動線は用意されているか、適切な場所に適切な数のリンクが貼られているかなど、総合的にユーザーの満足度を高める施策のことをユーザビリティと言います。
検索結果を決める主な要因5:文脈の考慮とは
文脈の考慮とは、より、検索ユーザーの意図に近づけようとする検索アルゴリズムの動きのことを言います。
検索アルゴリズムは、ユーザーが検索した最近の履歴や位置情報をもとに検索結果を、よりそのユーザーの検索意図に近いものを表示させようとする動きがあります。
例えば普段は東京に住んでいるユーザーが、大阪に出張に行った時にわざわざ「大阪 美味しいラーメン」などと入力しなくても出張先のホテルなどで、「美味しいラーメン」や「近くのラーメン」と検索すれば近隣のラーメン屋さんが表示されます。
また、広くはサジェスト機能(suggest)も文脈の考慮に含まれます。
・サジェスト(suggest)とは・・・検索エンジンで検索クエリを入力した際に、表示される検索クエリの候補のことです。
Googleは、検索エンジンに知りたい言葉を入力した際、サジェスト機能で、多くのユーザーが検索している言葉をいち早く表示します。
例えば私の検索エンジンで「SEO」と打ち込むと「SEO とは」「SEO 対策」「SEO キーワード」「SEO チェキ」「SEO Google」「SEO ツール」などと表示されます。
これらの表示されるサジェストはよりユーザーの意図に近いものを表示させようと働きかけるので、ユーザーによって変わることがあります。
そうした、ユーザーの検索意図を探り、より検索ユーザーの知りたい情報は何かをGoogleのアルゴリズムが独自に計算し、検索ユーザーの興味関心などの動向をもとに表示させようと働きかける機能のことを文脈の考慮と言います。
Googleは検索ユーザーが検索したい情報を意図的に働きかける動きがある
文脈の考慮とは、よりユーザーの検索意図に近いコンテンツやサイトを表示させるための働きかけであり、ユーザーが必ずしも知りたい情報を知っているわけではないということを前提に考えられた検索アルゴリズムの動きとも言えます。
Googleの検索アルゴリズムは、ユーザーごとに求めているものや、ユーザーが今いる場所によって求めている関連性の高い情報は違うため、その地域の検索結果でより関連性の高い情報を表示させる動きをします。
文脈の考慮を捉えたコンテンツを作成するためには、コンテンツ作成者がユーザーの動向を意識してユーザーがそのコンテンツを探すための手掛かりを用意しておく必要があります。
つまり、どのような言葉で検索することが想定されるのかを組んだ上でコンテンツの作成をしていくと文脈が考慮された設計のサイトやコンテンツになっていきます。
SEO対策で必要になる2つの視点
SEO対策を考えるときは、第一にまずユーザー視点でコンテンツやサイトを見ること、そして第二にGoogle視点でコンテンツやサイトを見ることが大事です。
ユーザーばかりに目を向けてしまうと、SEO上好ましくないコンテンツやサイトができてしまいますし、逆にGoogleばかりに目を向けてしまうと、ユーザーにとって好ましくないコンテンツやサイトができてしまいます。
SEOを考える上で大事なのは双方の絶妙なバランスです。
大事なのは両方のバランスを取ることであり、さじ加減を知ることです。
スパイスは加えすぎると、味は濁ってしまいます。しかし、バランスを考えて複数のスパイスを調合すると、今まで見たこともないブレンドが生まれ味に深みが生まれます。
それは時に滋味深い味わいとなり、SEOの枠を超えて、ユーザーに感動をもたらすものとなります。
ユーザーファーストの意味
Googleに好まれるコンテンツを作成することで、検索上位に表示されやすくなりますが、ユーザーのことを考えたコンテンツになっていないとユーザーの支持を得ることができず、すぐに検索結果から除外されてしまいます。
動きとしてはこうです。
まず第一にGoogleの審査を通過したコンテンツが検索エンジンの上位に表示されますが、そのあとはユーザーの人気投票が始まります。
ここでいう人気投票というのは、Googleが意図的に少しの間検索結果の上位にコンテンツを表示をさせユーザーの反応を見る工程のことです。
ここでは言えませんが、私は特定の時間で、そうした動きが多いことを確認していますが、いつそれが行われるのかは分からず、あくまでGoogleの気分次第ということになります。
そして現在表示されているコンテンツと比較し、検索アルゴリズムがより良質なコンテンツと判断したコンテンツを検索上位に徐々に上げていく動きを確認しています。
ですから、確かに検索結果の上位に表示させるためにはGoogle視点でコンテンツを作成することが必要なのですが、ユーザー視点がないとそうした不定期で訪れるユーザーからの審査に通ることができず、結果、検索結果の上位に表示させることが難しくなってしまいます。
だからというわけではありませんがユーザーかGoogleかどちらが先か、どちらが重要かと聞かれたら私は迷わず、必ずユーザーのためのユーザー視点でコンテンツまたはサイトを作成してくださいと言っています。
SEOアルゴリズムの審査上はGoogle視点が必要になるのですが、そのあとの上位に表示させるためにユーザーから選ばれる審査においては、よりユーザーの問題を解決できるようなコンテンツが好まれるからです。
より良質なコンテンツを作成するために、検索アルゴリズムの大まかな動きを把握する
またこれらの要因は必ずしも1番から順番に行われるものではなく、同時進行で進んでいきます。
つまり、常にGoogleは検索意図の把握をしようとしていますし、コンテンツの評価も促し文脈の考慮も検討しています。
検索アルゴリズムの動きは非常に複雑で、非常に広範囲でコンテンツが解釈され評価されていますので、そこを追うことに意味はありません。
検索アルゴリズムでは、こういうことが行われているということを知り、ルールに則り、そしてそれを意識してGoogleが思う良質なコンテンツを作成することに意味があります。
意識するだけで随分とコンテンツが良質なものとなっていくので、以上で書いたことを意識するだけでも随分と変わってくるはずです。
良質なコンテンツであるかどうかはユーザーとGoogleの検索アルゴリズムが判断する
Googleアルゴリズムという大きな流れの中で、新たなコンテンツが生まれると、否応なしにコンテンツがその流れに乗っていくことになります。
もしかしたらはじめは荒波かもしれず、時間がかかるかもしれませんが、きちんとユーザーの期待に応えられるようなコンテンツやサイトを作成し、Googleがクローリングした時に、コンテンツやサイトが読みやすく整理されていれば、検索結果の上位に表示される確率は高くなります。
あとはユーザーの判断次第です。
矛盾しているようですが、検索キーワードによってはサイト内の滞在時間が長ければいいというわけではありません。より素早くユーザーの期待に応えられるようなコンテンツが好まれる場合もあります。
ただし、それらも他サイトとの比較や、ユーザーの複雑な動きなど、複合的に解釈されていきます。
だからこそ、どれがより重要か、どの対策から優先して取るべきかという議論は意味がないものとなります。
これらの要因は、複合的なものであり、どれか一つで決まるわけではなく、すべてのものがバランスよく合わさることで、初めて機能するものだからです。
Googleがインデックスするまでの動きは変わらない
ただし、Googleがクローラというソフトウェアによってウェブ上の情報を集めて、インデックスさせてから評価をするという動きは変わりません。
クローラがクローリングする過程で、同時にそのコンテンツはどのようなコンテンツを判断し、インデックスさせていることには変わりありません。
5つの要因を満たすコンテンツ作成をする上で、SEO対策として大事なこと
何度も言いますが、検索アルゴリズムは非常に複雑な動きで複合的に解釈されていきます。
大事なのは、すべての要素を満たすコンテンツやサイトを作成することです。
そして最も大事なのは「整合性」です。
検索アルゴリズムの5つの要因は、それぞれが単体で存在しているのではなく、どれもが複雑に絡み合うことによって、初めて発揮されます。
コンテンツ作成は出版物と同じという意識を持つ
ウェブにはウェブで受ける書き方や記事構成の仕方があります。
ただし、意識としては常に人目に晒される出版物を作成しているのだということを意識してコンテンツ作成をしていくといいと思います。
出版物と捉えると、評価されるコンテンツにするためにはどのように作成していけばいいのか自然にわかるはずです。
それらをウェブのルールに置き換えてコンテンツを作成していくだけで、より良質なコンテンツに近づいていくと思います。
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また優れた出版物は、関連する優れた出版物を紹介してくれます。
出典と言う形で紹介することが多いですが、コンテンツもそれと同じものだと考える必要があります。
つまり紹介するリンク先の情報がきちんとしたものであるのかをしっかりと確認する必要があり、そこに最高のユーザー体験を届けると言う意味において整合性が取れていないとなりません。
SEO対策はユーザーに最高のコンテンツを届けるための施策を行うこと
私がここで取り上げてきたことは、私がコンテンツを作成する上で注意していることのほんの少しにすぎません。
けれども、基本はこれで十分です。
全ては検索ユーザーに最高のコンテンツを届けると言うところに軸を絞っていただき、適切なサイト設計、クローリング最適化、インデックス最適化をしていただければ多くの場合は効果を得られると思います。
最高のコンテンツを届けることを意識しながらも、Google検索と相性の良いコンテンツを作成する。
言葉にすれば簡単に思えますが、現実は複雑で、様々な複合的要因がありますので、整合性を図りコンテンツを作成していくのはプロにとっても気の折れる作業です。
良質なコンテンツを作る上で最も大事な視点
良質なコンテンツとは何か。
私なりの定義は再三にわたってお伝えしてきた通りですが、非常に感覚的なことを言うと、コンテンツを作成するときに自分ごとに捉えることが大事だと私は考えています。
コンテンツを作成するときに誰に書くのかというのは非常に大事な視点なのですが、経験上、自分に向かって書くのが最も効果的だと思っています。
私が良質なコンテンツを作成する上で対象としている相手は3人います
【良質なコンテンツを作る上で基本となる3人の対象者】
1:自分に向けて書く
2:愛する人に向けて書く
3:両親や子供に向けて書く
ターゲットを絞った後、私は必ずいずれかの人に向けてコンテンツを作成するようにしています。
つまり、上記の3人がものすごく悩んでいて、解決策を探しているとして、どのように伝えれば正確に伝えることができ、相手の悩みを解決できるのかという視点をものすごく大事にしています。
経験上、そうして苦難の末に生まれたコンテンツは良質なコンテンツとなるようなことが多い気がするので、もし良質なコンテンツとは何か、意味合いが掴めない方は、上記の3人の相手に向かって書くことを意識するといいコンテンツになるような気がしています。
※私のケースでは自分に向かって書くというのが一番いいものができる気がしています。なぜかはわかりませんが、コンテンツを作成した後に最も納得できるコンテンツとなるのは自分に向かって書いた時が多い気がしています。
SEOの大きな流れを理解し、常に本質を見る
大きな流れに飲み込まれないためには、その流れがどこに向かっているのかを知ることが大事です。
その流れがどこに向かっているのか、その一番大事な部分に関して今回お話ししたつもりです。
つまり、検索クエリから流入するユーザーにとって、最高のコンテンツを提供することが全てのベースにあると言うのが、私の現在のSEO対策の答えです。
細かい施策はたくさんあるものの、やはり、全てのベースは最高のコンテンツの提供に向かっていると言うことを強く意識してコンテンツを作成していくといいと思います。
検索アルゴリズムは細かい部分では日々変わっていくものですが、その本質は実は変わっていません。
細かい動きばかりにとらわれると、本質が見えなくなることが多いので、流れを理解して、その流れの中でどのように進むべきかを決めていくといいと思います。
まとめ
色々といってきましたが、最高のSEO対策は、ユーザーに選ばれる記事を書くということに他なりません。
SEO対策をあれこれと考えるのなら、何よりもまずそのコンテンツはユーザーが必要としているものか、ユーザーがそのコンテンツを見つけやすいように工夫されているか、ユーザーの抱えている問題に答え、ユーザーの期待する答えを提供できているのかに全力で注力する必要があります。
細かいSEO対策を施すのはそれからです。
(本文でも言いましたが、SEO対策とはGoogleがコンテンツの評価を適切に行えるようにするための施策です。一般的な意見として散見されるGoogleを攻略するというSEO対策とは異なります)
SEOとは、本来、Googleが第三者の立場となり、客観的に見て、そのコンテンツは本当にユーザーが必要としているものなのかを選ぶ行為であり、検索クエリから訪れるユーザーから選ばれるようなコンテンツに仕上げていくことがSEO対策という意味になります。
巷で言われているように、SEO対策とは決してGoogleを攻略することではありません。
Googleにあなたの提供するコンテンツはどんなコンテンツであるのかを、正確に伝え、Googleに第三者として仲介に入ってもらい、最終的にユーザーが選ぶコンテンツを作成することが本当の意味でのSEO対策なのです。
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[…] また「【SEO対策の本質や基本】検索アルゴリズムの仕組みと5つの基本」も併せて読み進めていただくとさらに内容を理解できるかと思います。 […]
[…] ※YMYLやEATについては「【SEO対策の本質や基本】検索アルゴリズムの仕組みと5つの基本」の「Googleのサイトやコンテンツの評価基準について」の項目を読んでください。 […]
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