Googleの検索アルゴリズムの本質と掲載順位を大きく左右する12の要因

Google検索をした際に、検索結果として表示されるサイトやページの掲載順位はGoogleのアルゴリズムによって決められています。

では、Googleのアルゴリズムはどのようにプログラムされていて、どのような項目を評価基準にして検索結果として表示しているのでしょうか?

今回の記事では、Googleのアルゴリズムとは何なのか、Googleのアルゴリズムに対する考え方や方向性、Googleのアルゴリズムで検索順位を決める要因などについて解説していきたいと思います。

★Googleのアルゴリズムって何?

Googleのアルゴリズムとは、Googleがウェブ上にアップされたサイトの情報を集めてインデックスした後、検索結果として表示される掲載順位を決めるための計算式=プログラムのことを言います。

つまり、無数に存在するウェブサイトのうち、どのサイトやページを検索結果として上位に表示するのかを決めるためのプログラムが「Googleのアルゴリズム」です。

Googleのアルゴリズムとは・・・

Googleアルゴリズムとは、ウェブにアップされた無数にある情報の整理を手助けし、検索ユーザーの検索意図に合致する情報(サイトやページ)を探し出し表示するための一連のプログラムのこと。
「鍵」となる言葉と最も「関連性」や「信頼性」が高い情報(サイトやページ)を探し出すだけではなく、ユーザーが意図していない「鍵」となる言葉周辺の役に立つ情報までを検知し、先回りしてより労力をかけることなく検索結果として自動的に表示するように働きかける一連のプログラム。

 

▼Googleアルゴリズムはユーザーの探したい情報を探し出すためのプログラム

ご存知のように、ウェブ上には、「ウェブサイト」や「ウェブページ」が無数に存在します。

Googleのアルゴリズムは、そんな無数に存在する「ウェブサイト」や「ウェブページ」の中から、「鍵」となる「言葉=キーワード」で検索ユーザーが検索した際に、どのコンテンツが「最も役に立つ」のか、また「関連性が深い」のかなどを瞬時に判断し、その結果を「検索結果」として表示します。

例えば、「今日の天気」とGoogle窓で検索すれば瞬時に、お住まいの地域の「天気情報」が出てきます。

しかも、天気だけではなくそれに関連してユーザーが知りたい情報と思われる「気温」「降水確率」「湿度」「風速」「1日の気温の推移」さらに、「週間天気予報」までも検索結果として表示されます。

つまり、これは「今日の天気」を知りたい人は、関連して「気温」や「降水確率」「湿度」「風速」「1日の気温の推移」「週間の天気予報」を知りたいとGoogleのアルゴリズムが判断し、関連した情報を自動的に表示させるように働きかけていることになります。

けれども、考えてみてください。検索結果として表示される、これらの情報が何者かに操作された情報だったとしたら、検索としての信頼性が損なわれてしまい、誰も利用しなくなってしまいます。

そこで、Googleはより信頼性の高い情報を検索結果として表示されるように、予めプログラミングされたアルゴリズムを使用しています。

つまり、検索結果として表示される情報は、関連性はもちろん、毎日使われる検索エンジンとして検索ユーザーの信頼を損なわないためにも、より信頼性の高い機関からの情報を上位に表示するように働きかけているのです。

Googleは自社の理念で自らが示しているように(「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる(Googleが掲げる10の事実より)」)ユーザーのことを常に第一に考えていますから、検索ユーザーの求めている情報を正確に判断し、その答えに最も近い情報を自動的に検索結果として表示させるように、毎日のように検索エンジンに改良を加えているのです。

▼Googleはどのような目的でアルゴリズムに改良(変更)を加えているのか

では、なぜGoogleは日々アルゴリズムに改良(変更)を加え続けているのでしょうか?

Googleがアルゴリズムに改良(変更)を加える目的は一つです。

「より検索ユーザーの役に立つコンテンツを検索結果として上位に表示させるため」

これ以上でも以下でもありません。

そして、SEO(検索エンジン最適化)を考える上で、まず何よりも先に「検索ユーザーの役に立つコンテンツ」を制作することは大前提となります。

「検索ユーザーの役に立つコンテンツ」それなしではGoogle検索の検索結果として上位に表示させつづけることはできないと考えてください。

Googleのアルゴリズムはとても優秀ですから、短期的なものであれば、小手先のテクニックで上位に表示させることはできても、長期的に見れば必ず掲載順位は落ちていきます。

(そういった小手先のテクニックで検索結果の上位に表示させる方法は「ブラックハットSEO」と呼ばれますが、すぐにGoogleが対策をし、表示から外していきます。)

検索エンジンの仕組みとSEO効果を最大限に高め検索順位を改善するための3つの視点」でも言いましたが、もちろんその過程において、Googleは大きな失敗を何度も繰り返し、関連性や信頼性のないサイトをこれまで何度も上位表示させてしまっています。

けれども、Googleの検索エンジンの方向性として、検索ユーザーの本当に役に立つサイトやページを検索結果として上位表示させる方向に向かっていると言う事実は押さえておくべきだと思います。

▼Googleのアルゴリズムを解明しようとすることはサイト運営者にとって最善の策ではない

私はよく、下記のように言います。

「Googleのアルゴリズムを解明することは多くの方にとって無意味なことです。それよりも検索の仕組みの概要や基本をとらえ、Googleのガイドラインに忠実に、そしてGoogleのガイドラインに則ってコンテンツを制作してください」

これの根拠を示すものは、Googleが「Googleの使命」というページで検索について下記のような方針を公表し、その方針に従って検索エンジンをつくっているからです。

【検索に対するGoogleの方針】

1:関連性と信頼性が最も高い情報を提供する
2:情報アクセスの機会を最大化する
3:情報を最もわかりやすい形式で提供する
4:プライバシーを保護する
5:Googleが販売するのは広告のみ
6:コンテンツを生み出す人々の成功を後押しする

引用:Google 検索の仕組み | Google の使命

▼Googleのアルゴリズムは毎日のように小さな変化が加えられている

そして「Googleは常に検索エクスペリエンスの改善に取り組んでいます」と自らが宣言するように、Googleはいくつものプロセスを通してより良い検索結果につながるように毎日テストを行い、よりユーザーの役に立つ検索結果を表示できるように、検索エンジンに日々改良を加え続けています。

常に検索エクスペリエンスの改善に取り組んでいます
Google は、検索をもっと改善できると確信しています。だからこそ Google エンジニアは、毎日多くの時間を費やしてテストを行い、毎年膨大な数の実験を実施して何千もの改善を加えているのです。

ー Google 検索の仕組み | 概要より ー

さらに、Googleの掲載順位を決めるランキングシステムは、1つのアルゴリズムではなく、複数のアルゴリズムによって構成されており、実に様々な要因で「関連性」や「信頼性」、「専門性」などの品質テストを繰り返しています。

その証拠として、Googleの公式サイト上の「検索アルゴリズムの仕組み」に記載されている内容を紹介します。

※※

検索アルゴリズムの仕組み

ウェブ上に存在する情報の量を考えると、何か情報の整理を助けてくれるものがなければ、必要な情報を見つけるのは不可能に近いでしょう。Google のランキング システムはそのために設計されています。検索インデックスに登録されている膨大な数のウェブページを分類し、最も関連性の高い有用な結果を瞬時に検索して、探している情報を見つけやすい形でユーザーに表示します。

このランキング システムは 1 つのアルゴリズムではなく、一連のアルゴリズムで構成されています。最も有用な情報を表示するため、検索アルゴリズムはさまざまな要因(検索クエリの単語、ページの関連性や有用性、ソースの専門性、ユーザーの位置情報や設定など)を検討します。各要因に適用される重み付けはクエリの性質によって異なります。たとえば、最新のニュース トピックに関するクエリに回答する場合は、言葉の定義に関するクエリに回答する場合よりも、コンテンツの鮮度がより大きな役割を果たします。

Google では、検索アルゴリズムが関連性や品質の高い基準を満たせるように、ライブテストや、世界各国にいる熟練した外部の検索品質評価者による評価など、厳正なプロセスを整備しています。品質評価者は、検索アルゴリズムに関する Google の目標が定義された厳しいガイドラインに準拠しています。このガイドラインは一般公開されており、誰でも見ることができます。

※※

様々なことが書かれていますが、つまり、要点を絞ると、Googleが変更を加える検索アルゴリズムの改善への取り組みの目的はただ一つ。

「より少ない手間で、より検索ユーザーの役に立つ情報を検索結果として表示するため」

Googleのアルゴリズムに加えられるプログラムの全ての目的は、そこに向かっているということをしっかりとおさえておいてください。

そうすると、今何をするべきなのか、ウェブの世界でどのようなコンテンツを制作していけば良いのか、その答えが自ずと導き出されてきます。

だからこそ、SEOだなんだGoogleのアルゴリズムがどうだとか言う前に、全ての施策の大前提として「周りのサイトよりも魅力的で、よりユーザーの役に立つコンテンツ」を制作し続ける必要があり、さらに作りだすだけではなく正確に評価してもらうための「最適化」をはかる必要があるのです。

※※※

詳しいことは後でお話ししますが、アルゴリズムの改良は次のプロセスによって厳しく精査され、検索結果として表示するサイトやページの評価を促し検索結果の利便性を高めつづけています。

【Googleのアルゴリズムに改良(変更)が加えられるまでのプロセス】

1:検索品質評価によるテスト
2:比較テスト
3:ライブトラフィックテスト
4:公開

※※※

Googleによれば、より検索結果を良くするための数々の施策はアイデアの段階から、テスト、そして一般公開までのテスト回数で見た場合、年間で464,065 件以上にも及ぶと公表されており、2019年のデータだけで見ても、そのうち3,620 件のアイデアが新たに評価の仕組みとして加えられています。

つまり、平均すると毎日10以上の改良が検索エンジンに加えられていたという計算になります。

>>>Google 検索の仕組み | ユーザーを最優先する

これらを全て把握し、その全てにおいて100点満点をとろうと働きかけることが、どれだけの時間を浪費し、どれだけ無意味なことかがこの数字を見ただけでも明らかかと思います。

それよりも要点を捉え、包括的な解決策に着手した方が、サイト運営者にとっても検索ユーザーにとっても、よっぽど建設的な行為かと思います。

★Googleのアルゴリズムについてお話しする前の概要について

では、ここからは具体的にGoogleのアルゴリズムはどのような項目でランキングを決めているのか、何を評価基準にしているのかについてお話ししていきます。

はじめに断っておきますが、これから紹介する評価基準はGoogleが公式なものとして明確に示しているものではありません。

なぜならGoogleは検索順位を決める際に、どのような基準でサイトやページを評価しているのか具体的な内容を公表していないからです。

ですから、検索エンジン上に現れる現象や、検索エンジンの改良に携わっているGoogle社員の発言、それに特許に記載された情報などから推測するしかありません。

私は今回Googleの評価基準をお話しするにあたって、Northcuttの「Google Ranking Factors: 273 Facts & Myths (2021) | 」。を参考にし、私の意見を交えた上でお伝えしていきます。

なお今回の記事では、より重要度が高い要因だと思われるものに限定してお話ししていきます。

詳細版については後ほど、別記事にまとめて掲載する予定です。

※別記事にまとめた際は当記事の今ご覧いただいている部分にリンク先を貼りますので、参考にしてください。

▼Googleアルゴリズムの検索ランキングを決める200の要因について

これからランキング要因をお話しするにあたり、私の立場を明確にしておきましょう。

Googleアルゴリズムにはよく「200の要因がある」と、耳にしますが、私の立場から言わせてもらうと、現実はもっと複雑であると考えています。

「Googleアルゴリズムのランキングを決める200の要因」の情報の元々のソースは、当時Googleのスパム対策チームのリーダーで、検索品質チームと一緒になって検索エンジン最適化問題の対策にあたっていた「Matt Cutts(マット・カッツまたはマシュー・カッツとも)」が「 “over 200 variables” in the Google algorithm.(Googleのアルゴリズムには200以上の要因がある」と発言したことがきっかけとなっています。

そもそもこの発言は、今から10年以上前の話で2009年当初のものであり、現在ではもっと様々な要因がいくつも絡み合って複雑な設計となっていることが容易に想像できます。

そうしたことから「Googleアルゴリズムの検索ランキングを決める200の要因」は、ごく一部の方面からは神話として扱われることもありますが、私自身の見解を述べさせていただくと、確かに表面に現れる結果としての現象を見る限り、事実はそれよりもはるかに複雑であるという見解に至ります。

つまり「200の要因」は必ずしも間違ってはいないが、より複雑で高度な評価軸が存在していると考えています。

表面に現れる現象を見る限りではいくつもの要素が複雑に絡み合い、関連しあって一つの大きな「Googleの検索アルゴリズム」が設計されているように思えるからです(実際様々なエラーを見る限りそうでしょう)。

▼なぜNorthcuttの「Google Ranking Factors」を参考にするのか

私が今回Googleアルゴリズムの要因を探るにあたってNorthcuttの「Google Ranking Factors」を参考にするには明確な理由があります。

まず第一に、「Google Ranking Factors」では、科学的な実験をもとにしており、各方面の実証からきちんとしたエビデンスが示されているからです。

例えば「Google Ranking Factors」では次の3つの情報筋(ソース)から、要因を探り出しています。

【Googleのランキング要因を探り出すための調査方法】

1:特許情報(まあまあ信頼できる情報)
2:Googleもしくはその社員の発言(より信頼できる情報)
3:科学的に正しく行われた実験(信頼できる情報)

私も概ねこの意見つまりは調査方法に同意しています。

検索ランキングを決めるGoogleアルゴリズムについて、Googleからの公表がない以上、全て憶測の域を出ません。

けれども、こうした特許情報に記載されている情報、Googleもしくは検索アルゴリズムの作成に関係のある社員の発言から推測すること、科学的に正しく行われた実験を経た上での情報であるなら、そこに信憑性が生まれるからです。

Googleアルゴリズムについて、一部のブロガーや、専門家でもない方が好き勝手にいろいろ発言しているのを様々なところで見かけますが、ほとんどの方の意見は憶測の域を出ず、おおかた正確な情報ではないように思います(もちろん中には、「おっ」と驚くような発言も耳に目にします)。

ほとんどの方は、「現象」ばかりに目を向けすぎて「本質」について何も語っていない気がするからです。

もちろん私もコアアップデートと言われる大きな変化が加えられた時、表面に見られる「現象」を参考にしますが、より「本質」的な視点で物事を判断するようにしています。

コアアップデートは私にとって「答え合わせ」の瞬間であり、その「瞬間」だけではなく、多くの方と同じように、まずは1週間から2週間程度様子を見て、変化を追い、そのあと1ヶ月、もしくは2ヶ月、そして3ヶ月後の結果を予測し、何がどう変わったのか、進むべき方向は間違っていないかを確認しています。

また、Northcuttの「Google Ranking Factors」を参考にする第二の理由は、「Google Ranking Factors」でまとめられた情報に私自身が共感できる部分が非常に多いからです。

私は検索アルゴリズムの正確さを測る際の物差しとして、過去の自分の経験と照らし合わせ、それに「共感できるか」という感情面も大事にしていますが、「Google Ranking Factors」には、この共感できる部分が非常に多いのです。

もちろん、私には理解できないことや、共感できない部分もあります。

ですからNorthcuttの「Google Ranking Factors」について、完全にそのまま同意しているわけではありませんが、かなり正確度の高い情報であると思っています。

以上の理由から、今回のランキング要因を作成するにあたり参考にさせていただくこととしました。


Northcuttの記事では、Googleのオーガニック検索で上位表示させる方法のほとんどが間違っていると指摘しています。

ブロガーやフォーラムなどで情報発信される情報のほとんどがGoogleの「要因」ではなく「テクニック」や「間接的な相互関係」にとどまった「正確ではない要因」としています(私もこの点について同意します)。

そして、本当に信頼できる情報というのは先ほどあげた3つの情報筋から調査したSEOに関する情報だと示し、その内容を網羅的にまとめています。

>>>「Google Ranking Factors: 273 Facts & Myths (2021) |

ウェブに関わるものとしてどのような方でも参考になる点も多いと思いますので一度ご覧になってみることをお勧めします(全て英文です)。

★Googleのアルゴリズムでサイトやページのランク付けをする評価基準は何か

くどいようですが、ここからは私がこれまでのメディア運営の経験から確証を持てる「要因」の中でも検索ランキングを左右する最も大事なGoogleアルゴリズムに的を絞りお伝えさせていただきます。

ただし何度も言うようにGoogleは毎日のようにGoogleアルゴリズムに変化を加えているので、これからお話しする情報は執筆時点でのアルゴリズムに過ぎません。

これからお話しすることは、より本質的なものに限定してお伝えしますので、そう簡単には変わるものではないことをお伝えした上で、また同時に、テクノロジーの発達や時代の流れなど様々な要因によって、これらの「要因」は絶えず変化し続けてきていると言うことも留意しておいてください。

つまり今日はそのアルゴリズムが適用されていても、明日にはくつがえり適用されなくなることもありうると言うことです。

実際は、そこまで急激な変化が起きることは稀ですが、そうしたことがあることも鑑みるべきことだと思います。

当記事やGoogleアルゴリズムに関しての情報は、出来るだけ、更新頻度を高める予定ではいますが、細かい動きについては見落としてしまうこともあるかと思いますので、その辺りはご承知の上読み進めてください。

今回の主題はGoogleアルゴリズムの本質の話で検索順位を大きく左右する要因に絞った話ですので、本質的な部分に関連し合う多くのGoogleアルゴリズムの要因についてまとめることを目的としていません。

より詳しい要因について記述したGoogleアルゴリズムについての情報はまた別記事でお話しします。

▼Googleアルゴリズムに大きく影響を与える要因

Googleアルゴリズムに大きく影響を与え、サイトやページの評価を促す要因は大分類で見ると12の要因に整理することができます。

 

※Googleは検索順位を決める要因をはっきりと明言していません。そのため、ここでは箇条書きにして私の実体験を踏まえた経験からの観点、推測、そしてGoogleで検索エンジンを開発している社員の発言など信頼のできる情報源から得て私のフィルターを通してみた検索順位を決定づける要因をお伝えしていきますが、現実はもっと複雑であるということを十分に心得た上でこの先を読み進めてください。

 

【Googleアルゴリズムに大きく関与する12の項目】

1:ドメインに関しての重要な項目
2:サーバーに関すしての重要な項目
3:URLに関しての重要な項目
4:コンテンツに関しての重要な項目
5:内部リンクに関しての重要な項目
6:サイト全体に関しての重要な項目
7:ページに関しての重要な項目
8:SEOキーワードに関しての重要な項目
9:外部リンクに関しての重要な項目
10:被リンクに関しての重要な項目
11:訪問者に関しての重要な項目
12:ペナルティに関しての重要な項目

それぞれの項目における具体的な要因については下記にて記述していきますので参考にしてください。

▼1:ドメインに関しての重要な項目

まずドメインに関してですが、Googleアルゴリズムと大きく3つの要因が関係しています。

:ドメインの熟練度
:サイトの評判
:IPアドレス

・ドメインの熟練度とは

ドメインの熟練度とは、そのドメインが過去どのような使われ方をしていたのかということです。

例えば中古ドメインを利用している場合、過去の所有者が何らかのペナルティを受けていると、新しい所有者になってもその影響が引き継がれます。

加えてドメインの年齢やドメイン取得からの期間までもがドメイン熟練度に入ります。

使用しているドメインが古ければ古いほど信頼性の高いドメインとして認知され、評価は高くなります。

ただし新しく取得したドメインでも、ケースによっては一時的にGoogle検索で上位表示されやすくなったりチャンスを与える傾向もあります。

古いドメインを大事にする一方で、Googleは新しく取得されたドメインにもチャンスを与えているのです。

一般的に新しいドメインを取得した場合は、一時的にGoogle検索で上位表示されやすくなる現象が見られることから、老舗ばかりではなく新しい参入者にもより良いコンテンツを提供するチャンスを与えウェブ全体の新陳代謝を促しているのだと思います。

確かに総合的に見るとドメイン年齢は古いほど有利に働く傾向がありますが、古いドメインの上にあぐらをかいているだけではダメで、単純に全てのドメインが古ければ古いほどいいとは言い切れないところがあります。

・サイトの評判とは

サイトに向けられた評判のことです。

サイトドメインに向けられた評判と言った方がより正確かもしれません。

まわりから見て、そのサイトドメインはどのような評価を受けているのかということが検索順位を決める上で大きく関係してきます。

・IPアドレスとは

あまり語られることは少ないようですが、同じIPアドレスを使用して複数サイトを運営していた場合、他のドメインで運営している複数サイトの評判も見ています。

▼2:サーバーに関しての重要な項目

サーバーに関しては、大きく関わる要因は下記の通りです。

:サーバーの信頼性

・サーバーの信頼性とは

つまり、きちんと管理されているサーバーか否かです。

基本的なことでウェブサーバーがダウンすることが多かったり、サーバーレベルでクローラをブロックしていたりするとクローラが情報を正確に読み取ることができないため、インデックスされません。

インデックスされないということは検索結果として表示されないことを意味します。

また、現在では弱い暗号化通信(SSL)も評価基準に組み込まれており、評価を下げているように思いますので注意してください。

▼3:URLに関しての重要な項目

URLに関しては、大きく関わる要因は下記の通りです。

:URL構造

・URL構造とは

URL構造は、Googleがそのコンテンツはどんなコンテンツなのかを理解する手助けをします。

例えば、URL内に関連するキーワードが入っているかや、URL内のキーワードはアンダーバーではなくハイフンで正しく区切られているかなどの記述の正確さは検索順位に影響を与えています。

また、サブディレクトリに至るまで、サイト全体を通して話題の一貫性や統一性はきちんと取れているかなども評価の対象として見られています。

Googleは出来るだけ簡潔でわかりやすいURLを好み、わかりにくく長いURLは正しく理解することができずに評価を下げる要因となるので、URLは出来るだけ短くまとめてください。

▼4:コンテンツに関しての重要な項目

コンテンツに関して、大きく関わる要因は「コンテンツの質」です。

当たり前のことですが下記のことに注意してください。

:コンテンツのオリジナリティー(独自性)
:コンテンツの管理
:コンテンツの正確性
:サイト内のコンテンツで扱われている話題の統一性
:ユーザーの体験価値を高めているか
:コンテンツ内のアクセシビリティ(ユーザーエクスペリエンスの快適性、適切な位置でのリンク配置やALTタグなどの設計)

・コンテンツのオリジナルティーとは

同じ話題でも、他のサイトにはない視点でコンテンツが制作されているか。これに尽きます。

Googleは多様性を見ています。

例えば一つのキーワードで検索した際に、みな同じ内容のコンテンツが表示されているようであれば、それは多様性に欠けます。

そうではなく、多種多様な複数の内容が表示されている方が、ユーザーとしては検索回数が少なく済むので検索の手間を省くことができます。

その上で、最終的な結論はユーザーに委ねればいいので、役に立つ検索結果を表示していると言えます。

Googleは多くのケースでユーザーにとっての答えとなりうるものは一つではなく複数存在するということを十分に理解しており、その上であらゆる評価軸でユーザーからの人気投票を行い、今最も旬な情報を検索上位に表示する傾向があります。

・コンテンツの管理とは

ウェブにアップされたコンテンツの更新状況など新鮮なコンテンツとなるように努力しているか。コンテンツはいつ最初にアップされ、どの時期に更新がかけられているのか。常に新しい情報となるように努力しているかをGoogleは見ています。

また、サイト内外、特にサイト内で重複コンテンツがあるかどうか(同一サイト内でのカニバリゼーション)などもコンテンツの管理に関わってきます。

同じ話題や同じ結論に対して、違う視点から記述されたコンテンツであれば問題ないケースが多いですが、ページを傘増しする目的(ページボリュームを増やす目的)で同じ話題を扱うと、サイト内のコンテンツの管理ができていないとし、コンテンツの評価を下げます。

・コンテンツの正確性とは

コンテンツの正確性とは、その情報はどこから入手した情報なのか、誰が言っていたのか、信頼できる情報としての確固たる証拠はどこにあるのか、フレーズや文脈、言葉遣いに至るまで専門的な視点で書かれているのか様々な意味を総合した正確性です。

また文章の綴りや漢字などが間違っていないかなどです。

・サイト内のコンテンツで扱われている話題の統一性とは

サイト内ではどんな話題を主に取り扱っているのか、コンテンツはもちろんサイト全体を通して、その話題に関連するキーワード周りの見識の深さはどうか、その話題を扱うにたる人物であるか、言葉の表現方法は適切であるか、専門性を感じさせるサイトか、どのようなコンテンツが多いかなどに至るまでの総合的な話題の統一性と見識の深さのことです。

・ユーザーの体験価値を高めているかとは

いいコンテンツを提供し、検索ユーザーが抱える問題をより素早く、手間をかけることなくコンテンツ内で解決に導いているか、また、より様々なところからアクセスできるようにサイト内外部でサイト設計がなされているか、ユーザーが役に立つコンテンツを判断する助けとなる大事なキーワードは冒頭に記述されているか、コンテンツ内で使用されている文章はユーザーが検索しているキーワードと一致していたり関連性のあるものかなどのことです。

また、コンテンツを制作する上で、適切な位置で見出しタグを使っていたり、強調文字を使用するなどユーザーやGoogleが読みやすいように優しい設計と工夫することが大事です。

一方で、Googleアドセンスやアフィリエイト広告などの過剰な広告によって、読みにくくなっているサイトは評価を下げる要因となります。

・コンテンツ内のアクセシビリティとは

例えばユーザーがコンテンツで扱う話題について何か疑問に思った時に、すぐそばに関連する話題へのリンクを貼ってあるなど、すぐにそれを解決できるような手段が用意されているかや、画像にALTテキストが正しい形で記述されているかなど、画像検索でも正しく検索しやすいように整理されているかなどが大きく関わってきます。

あくまで適切な範囲と適切な方法でより多くの場所からアクセスできる導線が用意されていることが大事です。

▼5:内部リンクに関しての重要な項目

内部リンクに関して、大きく関わる要因は「内部リンクの関連性と信頼性」」です。

コンテンツに関わる要因と同じように、ユーザー視点で考えるのを前提として、Googleが読み取りやすいように設計してあげることが大切になります。

:内部リンクの数と密度
:内部リンクの関連性
:内部リンクの質
:内部リンクのアクセシビリティ
:ユーザーエクスペリエンス

・内部リンクの数と密度とは

まずコンテンツ内に貼られた内部リンクの数は多すぎると評価を落としますので、適切な数に絞り込む必要があります。その内部リンクが検索ユーザーにとって本当に必要なリンクであるのかを考えて配置するようにしてください。

また、リンク先が壊れているなどの内部リンクエラーも同様に評価を落としますので、リンク先がきちんと機能しているかどうかもチェックしてください。

・内部リンクの関連性とは

コンテンツ内に内部リンク(サイト内リンク)を貼るときは、現在のコンテンツとの関連性や関係性を十分に検討してください。内部リンクであっても無関係なコンテンツや、ユーザーの役に立たないコンテンツへ誘導するリンクは評価を下げる原因となります。

また、内部リンクを貼るときは、前後の文脈にも注意を払うようにしてください。突然脈絡もなくあらわれたリンクはあまり好ましくありません。

・内部リンクの質とは

内部リンクを貼るときは、アンカーテキストによって適切にユーザーを導いてあげてください。

単に「ここをクリック」などと明記せず、リンク先のコンテンツがどのようなものであるのかを明記したアンカーテキストを使用してください。

またやたらと長すぎるアンカーテキストはユーザビリティを下げ、何を伝えたいのかがわからなくなりユーザーもGoogleも混乱してしまいますので評価を下げる原因となります。

さらに、クリック率を高めるためのに意図的にアンカーテキストを長くすることは評価を下げますので注意してください。

・内部リンクのアクセシビリティとは

ユーザーが疑問に思った時など、読み手の流れを阻害しない適切な位置で関連ページに自然に遷移できるように内部リンクを配置してください。

読み手の邪魔をする内部リンクは、ユーザーにとってもGoogleにとっても害となります。

内部リンクを貼るときは、関連ページへの遷移のしやすさも意識してください。

・ユーザーエクスペリエンスとは

内部リンクを貼るときは、ユーザーにとってコンテンツが読みやすく、さらに使いやすいように設計されているのかという視点を大事にしてください。

サイト内全体として、コンテンツが使いやすく設計されているか、適切な形で関連ページへユーザーをナビゲーションできているのかなど、あくまでユーザ主体にコンテンツを設計していってください。

外部リンクほどではありませんが、内部リンク一つとってみても、そのリンクは本当に必要であるのかを十分に検討して適切な位置と最適な数を配置してください。

▼6:サイト全体に関しての重要な項目

サイト全体に関して、大きく関わる要因は「サイトの専門性と信頼性」」です。

サイトの専門性と信頼性を高めるために、ユーザーとGoogle両者にとってわかりやすく優しい設計を心がけてください。

:サイト全体のオリジナリティー(独自性)
:サイト全体のキーワードとサイト内コンテンツとの関連性
:サイト全体に渡ってのサイトの管理
:サイト内に記述された情報の正確性
:サイトの信頼性
:サイト内で扱われている話題の統一性
:ユーザーの体験価値
:アクセシビリティ

・サイト全体のオリジナリティー(独自性)とは

サイト全体を通して、他のサイトにはないオリジナリティーのあるコンテンツを生み出しているのかを大事にしてください。

言うまでもないですが、コピーコンテンツは評価を下げる上にペナルティの対象となります。著作権侵害を起こすとサイト全体がGoogle検索から表示されなくなりますので注意してください。

ただしGoogleはウェブにアップされたほとんどのコンテンツは類似しているものであると認識していますので、あからさまなコピーコンテンツ以外は著作権侵害にあたりません。

しかし、それをコピーコンテンツとするのかの裁量はあくまでGoogleにあるのでその点は留意しておくべきだと思います。

・サイト全体のキーワードとサイト内コンテンツとの関連性

あなたのサイト全体で使われている一連のキーワードとサイト全体を見たときの「文脈」や「フレーズ」など、密接に関係があるようにサイトを構築しているのかは注意を払うべきです。

コンテンツ単位、ページ単位はもちろんですが、サイト全体を通してのキーワードとの関連性をGoogleは評価の対象としています。

ただしあまりにもキーワードが密接しすぎているとGoogleはそれを検索順位を意図的に上げるように作為的に準備されたコンテンツ、つまり不自然なサイトとみなします。

ですからサイト全体を通しての共通の話題に対して、あくまでもキーワード頻度は自然なものであるのかを意識してください。

またごちゃごちゃしているとユーザーにとってもGoogleにとっても、どんなサイトなのか、誰のための何のサイトなのかが分からなくなってしまいますので、出来るだけわかりやすいサイト構成にすることも大切です。

ただしシンプルなだけではなく、ある種の「複雑さ」や「深さ」も兼ね備え、それらと密接した構成となっていることがこれからのサイト運営では大事です。

必ずしも専門的な内容である必要はありませんが、専門性を評価の軸にしているということを心のどこかに留めておくべきだと思います(Googleは専門的なコンテンツが大好きで評価をする傾向があります)。

・サイト全体に渡ってのサイトの管理とは

サイトの管理とは常に更新をしたりするなど、サイトのコンテンツが古くならないように努力をしているかなどを指します。

Googleは古い情報にも価値があることを認めた上で、常に更新や追記をするなどの新鮮さも求めています。

この辺りの判断はサイトで扱うキーワードや扱うカテゴリーによって働くアルゴリズムが変わってきます。

また、外部へのリンクは古いものとなると、違うオーナーの手に渡り、そのオーナーが悪意のある使い方をしているとサイトの信頼性を損なってしまいますので、外部リンクを貼るときは、外部リンクの管理も必要になるので注意してください。

検索エンジンの改良に関わるGoogle社員マット・カッツが言及しているようにサイト運営者は一つの外部リンクに対して慎重になるべきです。

さらに暗号化通信(SSL化)の使用もサイトの管理に含まれます。

いうまでもありませんが、マルウェアなどに感染したサイトは評価を落とし、ユーザーの安全を脅かすサイトだと判定され、最悪ペナルティを与えられることもありますので常にサイトの安全性を保った運営をすることが大事です。

・サイト内に記述された情報の正確性とは

サイト内に記述された情報の出所はどこなのか、出典元を明らかにすることも大事です。

文書はもちろん、写真、動画なども含まれます。

また出典元を明らかにするために外部リンクを貼ることもありますが、適切な形で外部へのリンクが貼られているのかにも注意を払ってください。

情報のソースを記すために、専門性や関連性のある外部サイトへ適切な形でリンクを貼ることは非常に大事ですが、外部リンクを貼った時は、サイトの管理を怠らないでください。

「サイト全体に関するサイトの管理」にも記述しましたが、そのサイトがペナルティを受けているサイトだったりした場合は評価を下げる対象となるからです。

繰り返しになりますが、外部リンクを貼るときは常にその外部リンクは本当に必要になるのかを考えて慎重に使用することをお勧めします。

・サイトの信頼性とは

サイトの信頼性とは、きちんとサイト運営者とコンタクトが取れるページが用意されているのかを指します。

問い合わせるためのコンタクトページの設置はもちろん大事ですが、運営者情報、プライバシーポリシーなどは必ずサイトに組み込むようにしてください。

私がコンテンツを執筆している時点では、こうした運営者情報の記述は一部のアルゴリズムにしか適用されていませんが、今後広がっていくものと予想しています。

(執筆時点では実験として当サイトのこうした情報は抜いてあります)

・サイト内で扱われている話題の統一性

サイト内で扱われる話題は一貫性のあるものか、また話題は統一されているのか、専門的なものとなっているのかはGoogleにとって大事な指標です。

Googleにもユーザーにも何を専門としているサイトなのかがわかるようにサイト全体の構成を整えて運営してください。

ただし、専門的しすぎるとユーザーにとって読みにくく取っ付きにくいサイトになってしまい、悪い意味でマニア受けするサイトになり、最終的にユーザーとGoogleの評価を下げる要因となりますのでその辺りのバランス感覚を兼ね備えることが大事です。

・ユーザーの体験価値とは

Googleはスマートフォンなどのモバイルデバイスを使用したユーザーを特に大切にしています。

サイト全体を通してモバイルユーザーにとっての読みやすさを意識して下さい。

例えば、パソコンでは問題なくてもスマートフォンで閲覧した場合、モバイルに最適化されたページが表示されず、文字が小さかったり、読みにくいサイトはたくさん目にします。

内容が十分なものであってもそうしたサイトは評価を下げてしまいますので、モバイル端末でアクセスした際にはモバイルで読みやすい画面に変換されるレスポンシブWEBデザインを使用するなどし、サイト全体のレイアウトを整えてください。

またサイトにアクセスしてからページが開くまでの時間、つまり読み込み速度が遅い場合は、評価を下げてしまいますので、読み込み速度を常に速く快適なものとするようにしてください。

検索結果ページからアクセスするユーザーにとって不快な気持ちを与えないことが大切です。

・サイト全体を通してのアクセシビリティとは

文章とリンクの比率は大いに意識してください。

文章のわりにリンクが多すぎると、不自然なものであると認識し評価を下げます。

Googleはユーザーが面倒を感じない、ユーザーの手間をかけないサイトやページを検索順位の上位に表示させる傾向があります。

それは例えクリック一つでも同じことです。

一回のクリックが命取りとなることもあります。

ですから検索結果からアクセスしたページですぐに、違うページへの遷移を促すのは実はあまり良くありません。

特にファーストビューに広告が表示されていたり、別の記事に遷移を促すページは評価を下げます。

それがそのキーワードで検索するユーザーに本当に必要なものである場合なら別ですが、基本的にはアルゴリズム的にはあまりいい評価をされないということは理解しておくべきことだと思います。

サイト内に検索結果ページのようなリンクだらけの記事を用意することもありますが、そうしたページは評価を下げますので注意してください(リンク先ばかりのページは検索結果として上位に表示されにくい傾向があります)。

サイト全体を通して、出来るだけユーザーに手間をかけることなく問題解決の糸口にたどり着く設計をすることが大事で、検索結果としてたどり着いたのに、また検索結果のようなページが現れた・・・となったらユーザーにとっては手間をかけてしまい評価を下げてしまいます。

あくまでコンテンツ内の文章や文脈で自然に遷移を促すようにしてください。

常に適切な位置でのリンク配置設計を心がけてください。

▼7:ページに関しての重要な項目

ページに関して、大きく関わる要因は「ページ単位での適切な管理」が行き届いているかです。

ページの管理を行うにあたって、下記の要因が求められています。

:サイト内でのページの人気度
:ページ内でのキーワード密度
:クリック率
:フッターリンクなどを使用したリンク数
:モバイルアクセシビリティ(レスポンシブウェブデザインの使用、ページの読み込み速度)
:正しいコード(エラーコードの有無など)

・サイト内部でのページの人気度とは

サイト内でのページ人気度は内部SEOでいうと、サイト内でのそのページに対するリンク数や、アクセスのしやすさを示しています。

サイトナビゲーションでアクセスがしやすいように促すことはGoogleの評価を得る上であまり大事なことのようには思いませんが、ユーザーの評価を得て、そのサイトが誰のための何を専門としたサイトなのかを表明する上では大事な要素となります。

サイト内部でのページの人気度の評価を高めるためには、サイト設計が重要なものとなり、最終的なユーザーにとっての着地点を示してあげ、そこに向かってユーザーを自然に導いていってあげる導線を構築することが大事となります。

・ページ内でのキーワード密度とは

ページ内でのキーワード密度とは、本文内でどのようにキーワードが扱われているか、キーワードの扱い方やキーワードが出現する頻度、そしてキーワードが使用される自然さを表しています。

ただし、キーワードはあくまで自然に扱われることが大事なので、あまりにも頻繁に出現したり、不自然である場合は評価を下げます。

キーワードの出現が自然なものであり、キーワードが適切に扱われ、コンテンツ内にうまく組み込まれるように意識してください。

ページ内に記述されたキーワードは少な過ぎてもいけませんし、逆に多過ぎても評価を下げます。

また、本文内でキーワードが出現する位置も大事で、コンテンツの冒頭にキーワードが出現すると、そのコンテンツが何について記述されたコンテンツであるのかを示すことができるため評価をあげる傾向にあります。

これは一般的に大事なことは先にいうというGoogleの考えから来ています。

・クリック率

私の感覚的には、検索結果ページからのクリック率もGoogleは測っているように思います。

これは検索結果として表示されるページから、ユーザーがどれくらいクリックしたのか、またどれくらい長期間滞在したのかをGoogleが無料で提供する「Chrome」というブラウザで情報を取得しているように思います。

SEOについて記された世界にあふれる多くの文献では、関係がないというような書かれ方をすることが多いですが、アルゴリズムはウェブを使うユーザーにとっての人気投票で決まるような側面もあります。

クリック率がどのくらい左右されるのかはわかりませんが、クリック率やクリックした後のサイト内での滞在率はアルゴリズム上、大切な指標となっているように思います。

・フッターリンクなどを使用したリンク数

ページのフッターにたくさんのリンクを施してあるサイトがありますが、過剰な数の詰め込みすぎたフッターリンクはGoogleの評価を下げる要因になります。

注意したほうがいいでしょう。

・モバイルアクセシビリティ

ページの読み込み速度(ページの表示速度)やレスポンシブWEBデザインの使用など、モバイルユーザーにとって使いやすいページが表示されているのかを意識して作成してください。

・正しいコード

ページ上のコードエラーは、サイトやコンテンツがきちんと管理されていないと判定され、品質評価を下げます。

またウェブのコンテンツにおいて、どこにもリンクされていない、アクセスが不可能な孤立したページもGoogleの評価を下げるので、注意してください。

Googleは、ウェブをあらゆるコンテンツそれぞれがつながり合う有機的な集合体として考えているので、あくまで適切に、自然な形で他コンテンツとのつながりを促すことは大切な視点となります。

▼8:SEOキーワードに関しての重要な項目

SEOキーワードに関して、大きく関わる要因は「自然な場面でのキーワードの使用」です。

SEOキーワードの扱い方に関しては下記に詳しく記述していきます。

:適材適所でのキーワードの利用
:キーワードとサイトの統一性
:フレーズや文脈に至るまで直接的ではなく間接的な形でのキーワード頻度
:キーワードを意識したサイトコンセプトの構築や内部構成

・適材適所でのキーワードの利用とは

まず、タイトル内には必ずキーワードを示してください。

ユーザーやGoogleが、アクセスした(もしくはアクセスしようとしている)コンテンツが何について記述されたコンテンツであるのかを判断する手助けをします。

そして、「タイトル」と「本文の内容」が「一致」しているかも十分に検討をした上で、タイトルをつけてください。

「大事なことは先にいう」の考えに則し、タイトルはそのコンテンツがどんなコンテンツであるのか、何について記述されたコンテンツであるのかを示します。

またアクセスしたページ内にあるキーワードが、それに関連する様々な言葉と密接に関係するようなページ作成を心がけてください。

Googleが求めるキーワードは、表面に現れるキーワードだけではなく、そのキーワードを使用したときに周辺に現れる、様々な関連ワードも含みます。

・キーワードとサイトの統一性

そのキーワードを使用した場合、サイト全体として使われる言葉はどのようなものとなるのかは常に意識してください。

サイト全体を通して、キーワードと密接に関連した言葉やフレーズを使用していた場合、サイト全体の評価を高めていきます。

キーワードとサイトの統一性が取れているのか、効果的なSEOを考える上で常に全体のバランスを整えていくことが必要になります。

 

・フレーズや文脈に至るまで直接的ではなく間接的な形でのキーワード頻度

ユーザーが検索する直接的なキーワードだけではなく、そのキーワード周辺に紐づいたワードをサイト内、ページ内、コンテンツ内で使用し、全体として統一性をとり、バランスが保たれるようにサイト設計をしてください。

例えば、このコンテンツで言うと「Googleの検索アルゴリズムの本質」についてというのが主題にあり、検索アルゴリズムについて知りたい人は、他にどのような情報を知りたがっているのかを想像し、その関連要素を拾っていき、必要な場合は、それらの情報にアクセスできる設計となるように心がけて制作しています。

この記事を執筆している段階では、まだサイト全体のコンテンツ量が少ないのでそこまでリンクを貼ることはせず、誘導を促していませんが、今後、新しいコンテンツを作成し、更新をする過程で必ず関連するコンテンツへのリンクを貼り、ユーザーの行動を促していくように設計していきます。

検索するユーザーの思考として、そのサイトで新たに疑問が生まれ、新たに生まれた問題を違う言葉で検索して解決しようと行動しますが、それらの疑問に対して先回りをし、適切な位置でサイト内に組み込まれたコンテンツへの誘導をし、即座に問題を解決できるように促していきます。

ただし、やりすぎると、逆に不自然なものとなってしまいますので、あくまで自然な形でバランスをとることを心がけてください。

・キーワードを意識したサイトコンセプトの構築や内部構成

ビジネス的な観点からサイトを運営するときは、必ずゴールが必要です。

サイトにアクセスしてくれたユーザーを満足させ、さらに付加価値を与え、あなたのファンとなり、最終的にあなたのビジネスになるような行動をとってもらうような内部構成が大事になります。

そのためにはサイトコンセプトから、サイト設計、内部の構造に至るまでの抜かりない設計図が大切になります。

それぞれのコンテンツが複雑に絡み合い、そして混ざり合う中で、一つの結論としてあなたの提供するサービスを利用する、そしてそれがサイト運営者の意図的に流した情報ではなく、ユーザーの判断で行われること、そうしたサイト設計を心がけることがユーザーの体験価値を高めるために非常に大切な要因となります。

サイトの設計図は、必ずしも最初から完全なものを使用する必要はありません。

まず先にどのような内容について扱うサイトなのか、サイトコンセプトを決めてしまってサイトをつくりながらでも構築していっても問題ありません。私はどちらかというと、まず動き出してしまって、やりながら決めていくタイプです。

▼9:外部リンクに関しての重要な項目

外部リンクに関して、大きく関わる要因は「関連性と信頼性のある自然でいて適切な形での外部リンクの使用」です。

適切な形での外部リンクの使用に関しては下記に詳しく記述していきます。

:サイト運営者としての外部リンクへの責任を持つ

・サイト運営者としての外部リンクへの責任を持つとは

自サイトから外部にリンクを促す発リンクは慎重になるべきです。

これについてはGoogle社員のマット・カッツ(マシュー・カッツ)も言及していますが、それが信頼のおけるサイトへのリンクであるかどうかは慎重に議論する必要があります。

たった一つのリンクでさえ命取りとなりかねないので、サイト運営者として外部リンクに対しては責任を持ってください。

例えば、外部リンク先のサイトが、何らかのペナルティを犯した場合、そのサイトへの遷移を促したサイト(つまりあなたのサイト)までもGoogleからの評価を下げてしまいます。

ですからリンク先のサイトやページが信頼のおけるものであるかは非常に慎重になってください。

外部リンクを貼る際は、あなたが扱っている話題との関連性はもちろん、信頼性があり、よりユーザーにとって役に立つ情報へアクセスできる外部ページであることを前提としてリンクを貼ってください。

またリンクビルディングを行うことは一概に悪いことだとは言えませんが、適切でない形での不自然なリンクビルディングは評価を下げる要因となりますので注意してください。

外部サイトへの発リンクは検索順位の決定に大きく影響を及ぼします。

▼10:被リンクに関しての重要な項目

被リンクに関して、大きく関わる要因は「権威あるサイトからの自然かつ適切な形での被リンク(バックリンク)」です。

被リンクについては、サイト外部の要因が大きく関連する外部SEOとなります。

:被リンクの量
:被リンクの質
:自然な形での外部リンク

・被リンクの量とは

どのようなサイトからどれだけ被リンクを受けているのかが検索順位に大きく関係してきます。

検索順位の決定要因には人気投票のようなものが含まれるとお伝えした通り、サイトやページの人気度は関連するページからの被リンクの数(バックリンク)が一つの要因となっています。

また被リンクがどれだけ長い間、リンクされているのか「リンクされている長さ」も大事です。

・被リンクの質とは

多くのユーザーが認める権威あるサイトからの被リンクは検索順位に大きく影響します。

それがページに対するリンクであっても、サイトに対するリンクであっても多くのサイトから支持を受けているサイトからのリンクは検索順位に大きく影響を与えます。

またリンク元ページとの話題の関連性も非常に大事です。

リンク元ページに書かれている内容と何も接触していないようなコンテンツへリンクが貼られてもSEO上プラスに働くことはあまりありません。

リンク元ページのコンテンツがあなたのサイトのコンテンツに密接に関連しているほど被リンクの質としてSEOとしての効果は高くなります。

昨今はソーシャルメディアも台頭していますが、ソーシャルメディアも被リンクの質として大事な要因となっているように思います。

フォロワー数は関係ないと言われがちですが、執筆をしている段階では一部ソーシャルメディアのフォロワー数が非常に重視されているように思え、検索順位の結果に大きく影響しているように思えます(どのメディアかは明記しません)。

ただ、ソーシャルメディアによる評判は操作することが簡単にできるため、現在のソーシャルメディアの動向を見る限りでは、何らかの対策が必ず行われ、長い目で見れば、現時点では検索順位を決定づける要因として長続きはしないものと私は考えています。

(Googleは検索順位を操作する問題に対しては遅かれ早かれ対処していきます)

・自然な形での外部リンク

被リンクの数が急激に上がったり、急激に下がったりした場合、Googleはあなたのサイトを警戒します。

なぜならリンク売買が行われたり、意図的なリンク操作が行われている可能性があると判断するからです。

Googleが好むのはあくまで自然な形でのリンクであり、紹介したいと思われるほど役に立つコンテンツであるということを十分に理解してください。

また被リンクを受ける際のアンカーテキストも、全て同じアンカーテキストが使われていたり、不自然な形であった場合、意図的なリンク操作だと判断しGoogleは警戒をし、評価を下げる要因となるので注意してください。

外部からのリンクである被リンクを受ける際は、あくまで自然な形でもらうことが望ましいのです。

▼11:訪問者に関しての重要な項目

訪問者に関して、大きく関わる要因は「ユーザーの満足度」です。

下記に具体的な内容を記述していきます。

:訪問者の滞在時間
:検索を完了するまでの手間の少なさ
:離脱率
:クリック率

・訪問者の滞在時間とは

あまり言及されているところを見たことがありませんが、私の経験からすると、GoogleはGoogle検索の結果ページから、どれだけのユーザーがクリックし、どれだけの時間滞在し、離脱したのか、またある問題を解決する手段を検索した際に一連の検索行動を通してかかる手間(検索回数など)は「何手」であったか、検索ユーザーは「Aというキーワード」を検索した後に、次にどのようなキーワードを検索したのか、などその検索ユーザーの行動履歴を見て集計しています。

そして、その結果として、より役に立つページをアルゴリズムに加え、検索結果を良いものとしているように促しています。

つまり、そのコンテンツを必要としている人は、他にどんなことを疑問に思い、どのような検索をするのだろうかと想像し、その答えに対してあなたのサイトで解決できるような導線を用意してあげることがこれからのウェブの世界では大事になってきます。

・検索を完了するまでの手間の少なさとは

Aというキーワードで検索した際、問題を解決するまで、どのようなキーワードを入力し直し、ユーザーが検索を終えるまでに何手かかり、その一連の検索時間にどれくらいの時間を要したかということです。

動きを見る限りでは、他のサイト全体と比較して、あなたのサイトが有利に働けば評価をあげ、他のサイトが上回れば評価を下げるというような動きを繰り返しています。

これらはGoogle検索、Chromeブラウザでのサイトトラフィックデータなどの検索履歴をもとに集計しているように思います。

・離脱率とは

検索ユーザーがあなたのサイトにアクセスし、どれくらいの時間で検索結果ページに離脱したのかです。

ページにエラーが起きていたり、アクセスしてから読み込み表示されるまでの時間が長ければすぐに離脱してしまいます。

つまり検索ユーザーがせっかくアクセスしたのに「戻る」ボタンを押して違うサイトにいく確率や、どのサイトにアクセスし、どれだけ滞在したのかなどの全体として評価を比較し、検索順位を決定しています。

・クリック率とは

検索結果ページからどれくらいのユーザーがクリックしてアクセスしたのかがクリック率です。

検索結果ページに表示されるテキストや画像と、検索ユーザーが求めている情報の一致度を合わせたものがクリック率として表示されます。

このクリック率が低いと、検索ユーザーから人気のない記事と判断され評価をさげ、クリック率が高ければ人気のある記事だと判定され評価を上げる傾向があります。

▼12:ペナルティに関しての重要な項目

ペナルティに関しての、大きな要因は「ユーザーに誤解や不利益を与えるようなサイトオーナーの行動」になってしまっているか否かです。

例えば下記のような内容が含まれます。

:意図的にユーザーの行動を制限し操作をするアクション
:隠しコンテンツの設置
:ガイドライン違反

意図的に検索ランキングを操作するような行動をとったサイトは、Googleからペナルティを受ける対象となります。

・意図的にユーザーの行動を制限し操作をするアクション

ドアウェイページなど、ユーザーに価値がないほぼ内容が同じの無意味なページの作成は評価を下げます。

例えば地域ごとに「タイトル」と「地域の場所」だけがすり替わるページを用意していた場合などがこれに該当します。

こうしたユーザーの行動を制限する自動生成コンテンツはSEO上ペナルティの対象となるので注意してください。

・隠しコンテンツの設置

SEOを操作するために隠しテキストを入れるなどのクローキングの有無はペナルティの対象となります。

検索順位アップを狙ったCSSによる隠しコンテンツや、意図的なリンク販売も同様にペナルティの対象です。

・ガイドライン違反

著作権違反や、自動翻訳コンテンツによって単に翻訳されただけのサイトを作成しているサイトはペナルティの対象となります。

サテライトサイト全てが悪いというわけではありませんが、リンクホイールといったユーザーにとって価値のない、リンクだけを目的として作られたサイトからのリンクもリンクスパムだと判定され評価を下げることがあります。

またスパムが蔓延しているIPアドレスを使用した場合やPageRankの受け渡しを目的としてリンクを売買する行為もペナルティの対象となります。

★検索アルゴリズムに改良が加えられるまでのプロセス

ここからは、より検索アルゴリズムについての理解を深めるために、検索アルゴリズムに改良が加えられるまでのプロセスについて解説していきます。

Googleは、2019年のデータを見ると464,065件以上のテストを繰り返し、そのうち3,620件の改良が検索エンジンに加えられたと言うことを先ほどお話ししました。

では、検索アルゴリズムはどのようなプロセスで改良が加えられているのでしょうか?

新しいGoogleのアルゴリズムを検索結果として公開するまで、Googleは、下記のプロセスでテストを行なっていきます。

【検索テストから公開までのプロセス】

1:検索品質評価によるテスト
2:比較テスト
3:ライブトラフィックテスト
4:公開

順番に丁寧に見ていくこととします。

▼1:検索品質評価者によるテスト

Googleは、常に検索品質評価によるテストを外部の検索品質評価者と協力して行っています。

Googleが定める「検索品質評価ガイドライン」に沿った検索結果が表示されているかを検索品質評価者と協力してテストし目的の情報を適切に得られているかどうか検索エンジンの品質を継続的に評価しています。

品質評価者はコンテンツの品質をコンテンツの専門性、権威性、信頼性(E-A-T)に基づいて判定しますが、この検索品質評価者の品質評価によって改善すべき点などの問題点を洗い出し、より良い検索結果にするにはどうすれば良いのかを模索していきます。


ちなみに、主な要因は下記の通りです。

・検索意図の把握
・Webページの関連性
・コンテンツの品質
・ユーザービリティ
・文脈の考慮

コンテンツ評価の5つの要因の詳細については「【SEO対策の本質や基本】検索アルゴリズムの仕組みと5つの基本 – SEOのレシピ」をご覧ください。

▼2:比較テスト

続いて、品質評価者によるテストで浮き彫りになった課題に対してどのようにすれば、より良い検索結果を表示させることができるのか比較テストを行なっていきます。

比較テストでは異なる2つの検索結果を品質評価者に表示し、どちらがより良い検索結果であるのかを評価していきます。

いわゆるABテストですが、面白いのは「A」となる検索結果が、検索結果の変更案を適用したもので、「B」となる検索結果は検索結果の変更案を適用していない「未適用」の結果であるということです。

そうした方法で、どちらの検索結果が好ましいのかを品質評価者に対して問い、理由を聞いていきます。

▼3:ライブトラフィックテスト

ここまでは検索品質評価者によるテストでしたが、ここからは実際の検索ユーザーによるライブトラフィックテストが加わります。

完全公開する前に実際のユーザーはその新しい検索機能を、どう思うのか、どのように使うのかをライブトラフィックテストを行い確認していきます。

テストの対象者は0.1%のユーザーにのみ限定して公開し、十分なデータが揃った時点で、機能を使用していないグループと比較していきます。

ユーザーは何をクリックしたのか、クエリは何件行われたか、そしてそのうちどれくらいそのまま放棄し新しいクエリ検索がされたか、ユーザーがクリックするまでにどれくらいの時間がかかったかなどを調べていきます。

新しい機能を取り入れると、検索ユーザーの利便性や関連性がどれほど高まるのかを探っていき、その機能が現在の機能よりも検索ユーザーにとってより良い機能であるのかの判定を行なっていきます。

▼4:公開

そして最後に、Googleのエンジニア、検索アナリストは、ここまでのテストで集まったデータを参考にして一つ一つの機能を十分に検討していきます。

より良い検索結果につながるものだと判断した場合、変更に値するものとなり一般ユーザーの機能として公開していきます。

つまり、ここでようやく、Googleの検索アルゴリズムに変更が加えられていきます。

★人物に焦点を当てた場合のプロセス

検索アルゴリズムに改良が加えられるまでのプロセスを十分に理解するためにも、ここからは視点を変えて「評価する人物」に焦点を当てたプロセスをまとめていきます。

▼検索品質評価者によるテスト

まず、検索品質評価者が、Google検索の結果が、Googleの検索品質ガイドラインに沿ったものとなっており、検索ユーザーが目的とする情報により、手間なく正確にたどり着くことができているのかどうかを評価していきます。

検索品質評価テストは2019年では383,605件行われていると公表されています。

検索品質評価テストで得られたフィードバックをもとに、Googleのエンジニアが新しいアルゴリズムを作成し、新しいアルゴリズムと、従来のアルゴリズムのどちらがより良い検索結果として表示されているのかを検索品質評価者に対して2つの案を提示する比較テストをしていき、そこで得られたフィードバックをもとにさらに改良を加えていきます。

この比較テストは2019年には62,937件行われていると公表されています。

▼ごく一部の限られたユーザーに対してテスト

新しいアルゴリズムが検索品質評価者から、従来の機能よりも良い結果を示していると評価された場合、Googleが続いて行うのは、ごく限られた一部のユーザー(Google公表値0.1%)に公開してライブトラフィックテストを行なっていきます。

新しく加えられたアルゴリズムでは、実際のユーザーがどのように反応をするのかをライブ(実際使われる検索エンジンに組み込む形式)でテストしていきその結果を分析していきます。

ライブトラフィックテストは2019年には17,523件行われています。

実際に使用するユーザーの反応がポジティブな数値を示せば、次の「公開」の「準備」に入ります。

▼一般ユーザーに公開

最後に、ライブトラフィックテストから得られたデータをGoogleのエンジニアや検索アナリストが見て、新しいアルゴリズムとして採用するかどうかを慎重に検討していきます。

新しいアルゴリズムを採用することでユーザーの利便性が上がり、より良い検索結果として反映できると判断したら、一般ユーザーに公開となります。

2019年でテストから公開に至ったのは3,620件とのことです。

つまり平均すると1日に10件は何らかの改良が加えられているという計算になります。

★検索アルゴリズムへの理解はウェブサイト運営者としての主文律

ここまでご覧いただいた時点で、検索アルゴリズムとはどんなものなのかをご理解いただけたかと思います。

検索アルゴリズムはGoogleがもたらすウェブの世界での法律のようなものだと理解するとよりわかりやすいと思います。

例えば、ガイドラインが法文(法令の条文)にあたり、ウェブの世界ではガイドラインに即して行動していないとGoogle検索からはじき出されます。

多くの人は法律の抜け穴を探そうとして小手先のテクニックに走りますが、すぐに見つかり新たな法文が作成され通用しないものになります。

また現実世界の法律がそうであるように、解釈次第では良くも悪くもどちらとも取れるケースが数多く存在します。

ですから絶対こうすればいいということは存在せず、一度決められたある種の細かい「答え」も時代性や時代の流れとともに変わる人々の動きによって大きく変わっていっていきます。

けれども本質的な部分は何も変わっていません。

ここでいう本質的な部分とは、より検索ユーザーの役に立つコンテンツを検索上位に表示させること、そして、より少ない回数で手間をかけることなく検索ユーザーが欲しい情報に辿り着けるように設計することこの2つの事実です。

【検索アルゴリズムの設計の本質(検索アルゴリズムが変化を加える方向性)】

・検索ユーザーの役に立つコンテンツを検索順位の上位に表示させる
・より少ない検索回数で、手間(時間)をかけることなく、素早く検索ユーザーが欲しい情報にアクセスできるようにする

そして明らかになっていることはGoogleはより「専門的」でいてより「信頼性」があり間違いがない「権威」あるサイトの女王や、より「自然(ナチュラル)」なものを好むということです。

それは広告などによって操作された情報ではありません。

より本質的な情報の価値とは何かについて絶えず考え「私たちの生活を豊にするための情報」を「検索上位に表示させる」方向に常に働きかけているということです。

例えば、何か検索ユーザーの身の回りで問題が発生し、その解決策を探るためにGoogle検索を行なったとします。

検索ユーザーは現在持ちうる限りの、限られた単語を用いて、その問題を解決しうる「鍵」となる言葉を入力します。

何度も検索をかけることもあれば、一回だけ検索しただけでたどり着くようなこともあります。

Googleのアルゴリズムは、そうした言葉探りの状況であっても一回だけ検索しただけで辿り着けるように設計するように働きかけている傾向があります。

つまり、検索ユーザーが最初の鍵となる言葉を入力した後の行動や、解決に至るまでの検索回数、どういう言葉ではじめに検索し最終的にどのような検索語句で検索を終えたのか、そういった細部に至るまでの行動履歴が見られており、そのデータを蓄積して改良を加え続けています。

多くはクリック率や滞在時間、離脱率などで測っているように思いますが、そうした行動履歴によって判明した事実と照らし合わせ、より少ない回数で、より手間をかけることなく検索ユーザーの問題を解決するように検索アルゴリズムが改良されていっているのです。

全てはそこに向かっているということを理解しておかないと、コアアップデートと呼ばれる検索アルゴリズムに大きな変化が加えられたときにはじき出されてしまいます。

だからこそサイトのコンセプトが非常に大事であり、その検索語句で検索する検索ユーザーは、どんなことに悩んでいて、どんなことを解決したいのかをサイト運営者は絶えず考え続ける必要があるのです。

そうした検索ユーザーの気持ちを考えたり、想像をしないで、安易にサイトを制作していると、大きな動きに取り込まれてしまいますので注意してください。

当サイトをご覧になっているあなたには、ぜひ、本質的な部分で間違わず、常に検索ユーザーの役に立つコンテンツを公開し、ウェブライティングのスキルを磨き、ウェブの世界であなただけの素晴らしいビジネスを築き上げていっていただけたらと思っています。

それなしではこれからのウェブの世界では生き残っていくことが難しいのです。

▼Googleアルゴリズムの評価を得る上で文章の長さが大事か?

最後によく聞く疑問、コンテンツを作成するにあたって文章の長さは大事かについてお答えします。

これらの本質から掴みとれば、文章の長さは大事かという疑問は愚問であるとわかると思います。

「大事なケースもあれば、そうでない時もある」です。

文章の長さが大事なのかが重要なのではなく、正しくはそれよりも先に

・検索ユーザーがその「鍵」となる言葉で検索した際に問題を正確に解決できる分量であるか
・周囲のコンテンツと比較して、十分な情報量を提供できているか

が大事であり、検索ユーザーの問題を解決できる道筋を与えてあげることです。

そして、そこにプラスして「周囲のコンテンツにはない、よりオリジナリティー性の高い役に立つコンテンツとなっているか」最後に、「クローラがコンテンツを正確に読み取り、正しい場所にインデックスされるようにサイトやページが設計されているか」

この道筋を間違わなければ、いずれいい結果を生む可能性が高いと私は考えています。

最終的には、「そのコンテンツは検索ユーザーの期待に応えているか」を検索ユーザーの行動履歴などをGoogleが観察し、それを反映したアルゴリズムに書き換えられていきます。

Googleや検索ユーザーのことを考えた時に、私たちはそれらをの架け橋となる役目を果たすべき存在であり、それ以上でもそれ以下でもありません。

そうした意識を持ってコンテンツを制作していくことが、これからのウェブの世界で生き残る鍵となる、私自身もそう考えて、日々コンテンツの制作に励んでいます。

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