サイトを運営しているとたまにGoogleのコアアルゴリズムアップデートに関する話題を耳にする事があります。
Googleのコアアルゴリズムアップデートとは、簡単にいうと検索結果が大きく変動することだと思ってください。
そしてGoogleのコアアルゴリズムアップデートは定期的に行われ、平均すると大体2〜4年くらいを目安に検索順位が大きく変わる瞬間が訪れます。
ただ、これが、最近では毎年のように行われており、だからこそGoogleのコアアルゴリズムアップデートは、サイト運営者を悩ませている問題の一つとなるのです。
今回はそんなGoogleのコアアルゴリズムアップデートについて、そもそもなんで起きるのか?どんな傾向があるのか?それに対してどんな対策をすれば良いのか?コアアルゴリズムアップデートに対しての大事な考え方は何か?などについて初心者にもわかりやすいように解説していきたいと思います。
目次
- 1 Googleのコアアルゴリズムアップデートって何?
- 2 Googleのコアアルゴリズムアップデートはどれくらいの頻度であるの?
- 3 コアアップデート以外では検索順位の変動はないの?
- 4 そもそもGoogleのコアアルゴリズムアップデートってなんで起きるの?
- 5 コアアルゴリズムアップデートの検索順位の変動って黙って見ているしかないの?
- 6 Googleのコアアルゴリズムアップデートの対策はないの?
- 7 Googleのコアアルゴリズムアップデートの具体的な対策について
- 8 Googleのコアアルゴリズムアップデートに対してSEOは効果がないの?
- 9 Googleのコアアルゴリズムアップデートに対する大事な考え方
- 10 GoogleのコアアルゴリズムアップデートをものともしないSEOの条件
- 11 SEOはほどほどに
- 12 SEOに裏技は存在しないしアルゴリズムの裏を書いたSEOは意味がない
- 13 まとめ
Googleのコアアルゴリズムアップデートって何?
Googleのコアアルゴリズムアップデートとは、大幅に検索順位が変化する検索エンジンのアップデート(改善)のことです。
コアアルゴリズムアップデートが行われると今まで検索上位に表示されていた記事が、突然どこかに消えてしまったり、逆に今まで上位に表示されていなかった記事が突然上位に表示されるようになります。
つまりGoogleのコンテンツに対する評価基準が大きく変わることをコアアルゴリズムアップデートと言います。
そもそもGoogleのアルゴリズムって何?
Googleのアルゴリズムとは検索エンジンに組み込まれた特殊な計算式です。
このGoogleのアルゴリズム(計算式)でサイトやページの評価をしどのサイトやページを検索順位の上位に表示させるのかを決めています。
コアアルゴリズムをいじるとコンテンツの評価基準が大きく変わる
そのアルゴリズム(計算式)のコア(核)となる部分をいじることで表面に現れる現象がGoogleコアアルゴリズムアップデートになります。
つまりは計算式のコア(核)となる部分をいじるので、コンテンツに対する評価基準が大きく変わり、検索順位が大きく変動するというわけです。
Googleのコアアルゴリズムアップデートはどれくらいの頻度であるの?
大体2〜4年くらいの頻度で大幅なアップデートが行われ、コアアップデートが行われる年は、一度だけではなく大抵、年に数回ほど検索順位が大きく動きます。
私はGoogleの検索エンジンを開発している「中の人」ではないので詳しいことはわかりませんが、一回のアップデートでは足りない部分や、予期しない変動を修正していくため、数回に分けて行われていると思われます(動きを見るとそう感じます)。
ただ近年、この動きは頻繁にあり、コアアルゴリズムアップデートとはいかないまでも、毎年のように似たようなアップデートが繰り返されています。
コアアップデート以外では検索順位の変動はないの?
Googleのコアアルゴリズムアップデートは【大きく】検索順位が変動することだと思ってください。
Googleのコアアルゴリズムアプデート時でなくとも、検索順位は一定ではなく、常に小さな改善が繰り返され、毎日少しずつ変動し続けています。
これについては、「Googleの検索アルゴリズムの本質と掲載順位を大きく左右する12の要因」に書いてありますので参考にしてください。
そもそもGoogleのコアアルゴリズムアップデートってなんで起きるの?
Google的には、より良い記事を検索順位の上位に表示させるためコアアルゴリズムアップデートをしていると言われています。
良い記事とはより読者の問題を解決しやすい記事だったり読者にとって価値が高い記事ということです。
※【Google的】にはや【言われています】と言葉を濁しているのは、必ずしもいいアップデートが行われているとは思えないからです。個人的には上位に表示する記事が年々保守的なものになっていっていたり、つまらない検索順位になってきていると感じるからです。
コアアルゴリズムアップデート時の検索順位はどうやって決まるの?評価基準は?
では確信的な部分。検索順位はどうやって決まるのか?評価基準はどこにあるのか?
実はそれについて、こうすれば良いという明確な答えはありません。
おそらく世界中どこを探してもないでしょう(らしい人は、Twitterなどでたまに見かけますが・・・)。
もし明確な答えを語る事ができる人がいるのであれば、その人はGoogleの検索エンジンの開発に関わっている人だけです。
またそれぞれのジャンルにおいて評価基準は異なっており、現在では複雑化していますので、その全てを知ることは不可能です。
多分検索エンジン開発者自身も全てを正確に理解しているわけではないように思います。
コアアルゴリズムアップデートの検索順位の変動って黙って見ているしかないの?
ただ過去の傾向やレポートなどを見て、Googleは今どんな方向に向かっているのか?Googleは一体、何をよしとし、何を悪いと思っているのか?その方向性は探っていくことはできます。
そしてそれが唯一コアアルゴリズムに対する対策ということになります。
この辺りは経験値がものをいうので、実際に起きた現象を見ながら、探り探り舵を切っていくしかありません。
Googleのコアアルゴリズムアップデートの対策はないの?
Googleのコアアルゴリズムアップデートに対する対策はあります。それをこれからお伝えします。
YMYLという評価軸
Googleのコアアルゴリズムアップデート時に、特に変動が激しいのがYMYLという領域です。
YMYLとは「Your Money, Your Life」の略で、この領域に関連するキーワードは、この後にお話しするEATという評価基準がより重視されています。
ではYMYLとはなんなのかというと「お金」や「健康」など人々の人生に大きく影響を与える分野は、EATという評価基準を用いて厳密に評価しますよということです。
ざっくり言えば「お金」と「健康」に紐づくキーワードはEATを証明できるものがないと上位に表示させませんよということです。
EATって何?
ではEATとは何か?
EATとは下記3つの頭文字をとった略語のことを言います。
E=Expertise(専門性)
A=Authoritativeness(権威性)
T=Trustworthiness(信頼性)
つまりEATとは記事における「専門性」「権威性」「信頼性」のことを指すと思ってください。
イエティではありませんよ。イーエーティーです。冗談です。
EATが意味するものとは何か?
ではこのEATが意味するものは何か?
これを一言で片付けるのは難しいですが、「誰だか訳のわからない人が書いた記事よりも社会的に認められた人が書いた記事の方を上位に表示させるよ」という意味だと捉えてください。
Googleのコアアルゴリズムアップデートの具体的な対策について
より専門性を意識して記事を書き、読者からの信頼を獲得し、その分野での権威となる事が大切です。
・・・とは言っても抽象的で難しいでしょう。
この辺りは「【SEO対策の本質や基本】検索アルゴリズムの仕組みと5つの基本」でもお伝えした通りですので、記事を読んでいただいてポイントを押さえておいてください。
一言で言ってしまえば、SEOを強く意識してGoogleの裏をかいて上位表示させるのではなく、きちんと経験に基づいて記事をつくる事が一番の対策となるように感じます。
Googleの裏を書いたSEOはブラックハットSEOと言いますが、ブラックハットSEOは短期的には効果が望めても、中長期的には悪さをする事が多いので、そうしたその場しのぎのSEOには頼らない方がいいです。
Googleのコアアルゴリズムアップデートに対してSEOは効果がないの?
効果はあります。
というかSEO対策をしないでいると、検索順位で上位表示させることはできません。
SEOの基本については前回お伝えした通りですのでしっかりと押さえておいてください。
>>>【SEO対策の基礎】検索順位が決まる3つの要因について初心者にもわかりやすく解説
Googleのコアアルゴリズムアップデートに対する大事な考え方
ここからはGoogleのコアアルゴリズムアップデートに対してSEO的にどのような考え方でのぞめばいいのかについてお話ししていきます。
もしかしたらこれからお話しする部分が、今後のGoogleのコアアルゴリズムアップデートで大事な部分かもしれません。
当サイトでは何度も言及していますがSEOは調味料のようなものに過ぎません。
SEOは決してコンテンツの主役であってはならないし、コンテンツの味を惹きたる脇役のようなものです。だから、SEO対策と証するものが前面に出てきて主張してはなりません。
SEOはあくまでコンテンツの味を引き締めたり引き立てたりする調味料のものだと思ってください。
>>>SEOはコンテンツの味を整える調味料のようなもの。役に立つコンテンツを作成することが高みに昇る術
より自分の専門分野を明確にする事が大事
また、Googleのコアアルゴリズムアップデートに対する対策としては、よりその分野での専門性を明確にするという事が大切になります。
例えば、プロ野球選手でもあり、プロサッカー選手でもあり、プロバレーボール選手でもあり、プロバスケットボール選手であると言ったら、その人はどんな人なのか分からなくなりますよね?
この人は一体何を専門としている人なのだろうと思うはずです(多くの人はサイト内でそうしてしまっています)。
もちろんプロスポーツ選手という大きな括りでまとめる事はできますが、これと同じようにサイト内であまりにもたくさんのトピックを扱い過ぎているとそのサイトは何の専門について書かれているサイトなのかが分からなくなります。
これは読者も同じですし、Googleも同じです。混乱してしまうのです。またせっかくいい記事を書いているのに、余計な記事があるだけでそのサイトにおける主成分が薄まってしまうのです。
そのサイトに共通している「何か」が背景として見えればいいのですが、それが共通していないと、見ている側が混乱してしまうのです。
それよりも「Aサイト」「Bサイト」に分けてサイトを運営した方が、SEO的には効果が生まれやすくなりますし、それぞれのサイトで扱うトピックに深みが生まれます。
専門的になり過ぎてはいけない
ただしあまりに専門的になり過ぎてしまうと、今度は読者が置いてけぼりをくらってしまうようになります。
だからSEO的にはある程度、専門とは別の記事を書くことも大切になります。
その分野に特化しすぎるのではなく、その分野を軸としながらも、あらゆる展開を模索すると言ってもいいかもしれません。
ガチガチに固めすぎるのではなく、もっと柔らかいイメージで専門分野について語る事が大切なのです。
当サイトでは「余白」や「遊び」といっていますが、箸休めのような記事も挟んでおく事が大切なのです。
>>>イチロー「無駄なことはできるだけやった方がいい。そうでないと合理的になれない」
要は専門性を高めることは大事ですが、全体としてみた場合のバランスも大事なのです。
読者を味方につける事が大事
また、近年、YMYLやEATの評価軸が加わったことにより、より読者を味方につける事が必要になってきています。
平たく言えばサイトにおけるブランディングが大事になってきているということです。
だから、その分野の専門となる記事をあげつつも、それ以外の記事もあげ、読者に対して親しみを持ってもらう姿勢も必要になってきています。
ページ単体ではなく、サイト全体として読者にとって意味がある、存在感のあるサイトに仕上げていかないとこれからのSEOでは立場を守る事が難しくなってきているように思います。
本がヒットする4つの条件の考え方をコンテンツ作成に活かす
幻冬舎の見城さんは本がヒットする要因として下記4つの条件を上げています。
【本がヒットする4つの条件 by見城徹(幻冬舎社長)】
1:オリジナリティーがある事
2:明快であること
3:極端であること
4:癒着があること
これはそのままコンテンツ作成にも当てはまると思ってください。
そしてこの考え方を適度に取り入れて、サイトを運営していくとGoogleのコアアルゴリズムアップデートに振り回されない強いサイトになるように思います。
GoogleのコアアルゴリズムアップデートをものともしないSEOの条件
私は先ほどの見城さんの言葉を煎じて
1:「簡潔」
2:「明快」
3:「極端」
4:「癒着」
+アルファの要素として
5:「オリジナリティー」
が、SEOを意識したコンテンツを作成する上で大事な考え方であると思っています。
>>>【SEO対策】SEO的にヒットさせるコンテンツをつくる4つの条件
特にこの中の「癒着」には、これ以上ない意味があります。
「癒着」がある事で、サイトのブランディングにもつながりますし、権威性も高まるので、Googleのコアアルゴリズムアップデートにも強いサイトが出来上がります。
また近年、コンテンツが「簡潔(文章の長さ云々の話ではなく、読者の期待している答えがすぐに返ってくるか)」であることや「明快(分かりやすさ)」であることがより重視されてきているように感じます(これは肌感覚として)。
ゆえにSNSがより重要視されている
また近年SNSによる情報発信もSEOにおいて大切になりつつあります。
FacebookやInstagram、Twitterなどあらゆる媒体をミックスさせたメディア展開をしていくとよりGoogleコアアルゴリズムアップデートに強いサイトになります。
(と分かっておきながらも、当サイトでは今のところSNSに力を入れていないという矛盾(笑)まあ、そのうちね)
コンテンツはGoogleに向けることも大事だが、あくまで読者のものだという姿勢を崩さない
よくSEOを勘違いされている方を見ていて思うのは、Googleを意識しぎてしまったり、検索順位の上位を狙い過ぎて不自然なサイトに仕上がってしまっているように思います。
そうではなく、読者にとって利用価値のあるサイトを目指すべきであり、それが最終的なSEOの出口になります。
つまりSEOを意識していないのに、勝手に上位表示されるという現象です。
そして今時代はそういう方向に向かっています。
ただ、現在の動向を見てみると、まだまだSEOとしてしっかりとした対策を施す事が大事な部分があり、サイトにもページにも適度にSEO対策をして、Googleがきちんとコンテンツを評価しやすいように整えてあげる事が大事なように思います。
言い方が難しいですが、はじめにGoogleありきではなく、はじめに読者ありきで、その後にGoogleが続くといった気持ちでコンテンツを作成すればうまくいくと思います。
SEOはほどほどに
SEOは極端にやりすぎると、ある種の化学調味料のようなものになってしまい見ている側の胃がもたれてしまいます。
つまりいき過ぎたSEO対策はコンテンツが不自然な味わいになってしまったり、サイトにとって害を及ぼしてしまうのです。
これは本当声を大にして言いたいのですが、本当にその場しのぎのSEO対策とも呼べないSEOがいまだに至るところで目にします(素人目でみてもコンテンツの中でやけにキーワードが主張するサイトのことです)。
これからはそうした不自然なSEO対策を施したサイトは駆逐されていくと思います。
大事なところではしっかりとSEOをかけ、それ以外の部分ではなるべく押さえて、ページ単体でSEOをかけるのではなく、サイト全体で専門性を高めてSEOをかけていくという考え方がGoogleのコアアルゴリズムアップデートを乗り越える上で大事になると思います。
SEOに裏技は存在しないしアルゴリズムの裏を書いたSEOは意味がない
また、SEOにも流行のようなものがあり、ある期間において効果がるSEOだったり、先にあげたサテライトサイトを構築するといったようなSEOが流行る事があります。
またGoogleの裏を書いた裏技やアルゴリズムの抜け道のようなものが流行ることもあります。
ただそれは流行であって一過性のものに過ぎないことも多いです。
そうした流行に惑わされてしまってはせっかくのコンテンツが台無しになってしまいます。
それよりもまずはしっかりと、読者の方に目を向け、読者の問題を解決するコンテンツを作成することに力を入れる。そしてコンテンツができてから、仕上げとしてSEOという調味料をぱぱっとかける。
それくらいの塩梅がちょうどいいと思います。
まとめ
最後に記事の内容をまとめます。
まず、Googleコアリズムアップデートとは、検索順位が大幅に変化することをいい、およそ1〜2年ごとにあります。
そしてコアアルゴリズムアップデートが行われる年は、年に数回検索順位の大きな変動があります。
コアアルゴリズムアップデートはよりGoogleの検索エンジンを使うユーザーにとって役に立つ記事を上位に表示させるために行われますが、近年ではYMYLという評価基準を重視してきており、特にEATを意識してサイトを運営する事が大事になってきています。
Googleコアアルゴリズムアップデートに対する考え方は、読者にとって価値のある記事を書き続ける事であり、結果としてサイトの専門性を高めることにあります。
そしてSEOは強く意識しすぎると逆に効果がなくなってしまいますので、あくまで自然な範囲内で、SEOをかけるべきところはしっかりとSEOをかけて、それ以外のところでは極力かけない、無駄な部分を作る事が大事な考え方となってきています。
今ここでまとめた内容が、分からなければもう一度記事を読み返してください。
ここでまとめた内容は全て本文内に記してありますので。
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