SEOに正解はありません。
そこにあるのは現象だけで、いついかなる時も、今何が起こっているのかをつぶさに観察し丁寧に読み解く必要があります。
SEOの世界に答えはない以上、それを追い求めるだけ時間の無駄だと思ってください。
SEOに答えを求めれば求めるほど、深みにはまっていきますし、まるで意味のないいたちごっこになります。
目次
SEOの世界にも評価を左右するトレンドがある
あまり知られていませんが、SEOの世界にもトレンドがあり、トレンドによって「評価が高い項目」と評価が下げられる項目があります。
また時期によって評価が高くなる項目と、評価が低くなる項目があります。
例えば、ある時期においては、Googleは「A」と言う項目の評価を高く設定し「B」と言う項目の評価を低く設定していたのに、ある時期をすぎると、まるでてのひらを返した様に「A」という項目の評価が低くなり、逆に「B」という項目の評価が高くなると言うようなことが普通に起きます。
そしてそれらに対する評価は、Googleのデータベースに蓄積されている「分類」や「区分」ごとに基準が違い、評価基準はより複雑化していると思ってください。
例えばGoogle図書館(Googleのデータベース上)に貯蔵されている「自然科学」という「分類」では「A」項目が高く評価されているのに「技術・工学」の分類になると「A」項目が低く評価されていたりします。
こうしたウェブに存在する諸々のコンテンツやコンテンツの分類を整理し、より検索意図にかなうコンテンツを検索上位に表示するための計算式をいわゆる「Googleの検索アルゴリズム」と言いますが、この「Googleの検索アルゴリズム」は、毎日の様に更新されており、1日の中でも時間帯によって評価に対する基準が大きく変わっていたりします。
だから、SEOを追い求めると深みにはまっていきますし、意味を為さないのです。
(SEOでは頻繁にそれに対する答えが変わるためSEOに正解を求めるほど「混乱」し結果として振り回されます。これは、今日まで「1+1=2」だった世界が、明日になったら「1+1=3」が常識になっているようなものです)
コアアップデートが起きたときにとるべき対策について
近年、Googleは年に数回のコアアップデートと呼ばれる検索エンジンの大幅なアップデートを繰り返しています。
Googleがいうには、コアアップデートとは、検索エンジンをより良いものにするために、検索エンジンのアルゴリズム(計算式)にGoogleのエンジニアが大きく手を加えることを指しますが、これが本当悪さをすることが多い。
多分、Googleの開発者も、アルゴリズムを書き換えるときに、その変化がどこまで影響を及ぼすのか実際のところよくわかっていないのではないかと思います。
「よくわかっていない」という言い方にはいささか語弊があるかも知れませんが、「完全にはよくわかっていない」という意味だと思ってください。
確かなことは言えませんが、おそらくシステムが複雑すぎてGoogleの思惑とは違う、Googleの意図しないところで、コアアップデート後に毎回バグが生じているのではないかと思っています。
何故そう思うのかといえば、Googleのコアアップデート直後は本当に悲惨な結果になることもあり、そのうち徐々に動きが落ち着き、2ヶ月から3ヶ月ほどの期間をかけてしかるべき場所に落ち着いてくる様に思うからです。
これらの現象からくる事実を決定づける裏付けとしては、Googleが2019年8月に公式に「コアアップデートについての対策について唯一の対策は何もしないこと」とアナウンスしていることにあります。
この言葉の裏には「大きな手を加えた直後のバグを修正していくのには時間がかかるから、しばらくそのままにしておいてね」と言う意味が含まれているように感じるのです。
>>>Google のコア アップデートについてウェブマスターが知っておくべきこと(外部リンク)
2021年12月のコアアップデートについて
例えば一つ例をあげましょう。
昨年2020年12月にも大きな変化、コアアップデートがありました。
それはもう、なんとも表現しづらく納得し難い悲惨なものでしたが(コピーコンテンツが検索上位を占拠していました)、しばらく様子を見ていた結果、昨年12月のアップデートにしても、やはりしかるべき場所に落ち着いた感はあります。
もちろん、この期間、ただ指を加えて見ていたわけではありません。
周りの変化を見て、おそらくGoogleはこのように考えているのだろうなと、判断し、それに則ってちょっとだけ手を加えました。
その結果、影響を受けたコンテンツはもとの位置にとは言いませんが、ほとんど影響を受けることなく、さらに影響を受けなかったコンテンツではいい影響を及ぼしています。
でも本当に手を加えたのは「ちょっとだけ」です。
経験からくる「勘」を養い「感覚」を研ぎ澄ます
では、私はどの様にこの変化に対応しているのかといえば、それはもう「感覚」としか言いようがありません。
「感覚」の部分は「曖昧」なところがあり、言葉にすることが非常に難しい。
言葉にできないわけではないのですが、諸々が抱えている条件や環境によって、有効な対応策は変わり、それを正確に表現することが困難極まりないのです。
例えば、ここにSEO的に「五月雨(ネーミングセンス(笑))」というプランが正しいとしましょう。
正しいと思われる「五月雨」というプランは「A」という状況では正解であっても、立場の違う「B」という状況に当てはめたときに不正解になり得ます。
つまり一方の状況においては正解であっても、違うゾーンに足を踏み入れると不正解となり、それは「1+1=2」の様に単純な計算式で表すことはできず「1+1=ー100」になったり「1+1=150」になったりするのです。
そして、それは各々の抱えるサイトの状況によって変わる上に、さらに今日「1+1=100」だったものが、明日には「1+1=−100」になっていたりします。
それだけ今のSEOは複雑だと思ってください。
Googleのコアアップデートにどのように対応しているのか
少しだけ具体的なお話をします。
私の場合は、コアアップデートが起きてから、大体1〜2週間くらいは様子を見て(何もしないで)周りの変化を探り、その期間でどのような変化が加えられたのかを予測していきます。
この観察期間は長ければ1ヶ月以上要するケースもあります。
全体を観察し、Googleの検索エンジンで今何が起きているのかの全体像を掴んでいき、変化が加えられた箇所を少しずつ絞り込んでいきます。
つまり「アタリ」をつけていきます。
この「アタリ」は経験則からくる、「仮説」です。
周りの変化などを見て、おそらくこういうことだろうなと言う程度のものです。
Googleから「ここに変化を加えたからよろしくね」と言った具体的な変化に対するアナウンスがない以上、こちらが周りの変化から状況を見て推し量っていくしかありません(もちろんGoogleもヒントはくれます)。
このとき、あらゆる媒体を見ていきますが、国内のTwitterやFacebookなどは役に立たないことが多いです。
なかには眼を見張るべき重要な意見もありますが、それはごく少数で、ほとんどの情報は役に立ちません。
みな、ここぞとばかりにマウントをとっていたり、恣意的な意見がほとんどを占められるため、そうした災害時には「本質を見極める」ことは極めて困難な状況にあると思います。
なかには専門家気取りの情報も散見され、もっともらしく発言していたりしますので、素人の方が、今本質的に何が起きているのかを把握するのは極めて難しいでしょう。
人々が混乱しているときは、SNSは本当に役に立たないことが多いです(大衆は常に間違うとはよく言ったものです)。
ではどのように状況の推移を観察しているのかと言うと、実際に変化が起きている現場に足を運ぶことが一番です。
変化が加えられたことによって浮上したサイトに「共通しているものは何か」を実際に目で見て、一つずつ確認していきます。
つまり、実際に「検索エンジン」や「サーチコンソール」などを使い、あなたのサイトに共通して起きている変化を見ていきます。
このとき、共通して見られる「特長」または「特徴」がアップデートによって書き加えられた変化です。
答えは常に現場に落ちていると思って下さい(事件はSNSで起きているのではなく、常に現場で起きています)。
コアアップデート直後の変化は一時的な現象である
ただし、この変化はコアアップデート直後に加えられた変化であって、一時的な現象に過ぎません。
検索アルゴリズムに手が加えられた変化は最低でも1〜2週間はおちつきませんから、早々に結論を下すのは間違った判断のもととなります。
その時の状況や被害状況にもよりますが、私の場合、悪い変化が起きたとしても、ほとんどの場合しばらくは様子を見ていきますし、様子を見た方がいいです。
何故なら、その変化が本当にGoogleが意図する変化をしているのかが判断しづらいところがあるからです。
前にもお話ししたように、書き加えられた検索アルゴリズムにバグが生じている可能性があり、コアアップデート後にそのバグを少しずつ修正する可能性があるからです(というよりか、ほとんどのケースで1ヶ月から2ヶ月程度の時間をかけてバグを修正しています)。
だから、私の場合は長くて1〜2ヶ月程度は様子を見ていくこともあります(この点については先ほどお伝えした通りです)。
では、その様子を見ている間、何をしているのかと言うと、ただ指を加えて待っているのではなく、検索エンジンで実際に検索をかけてみたりして、その時のアルゴリズムがどういう動きをしているのかを変化を探っていきます。
つまり、情報をとりにいきます。
コアアップデート直後にどのようなサイトが浮上したのか、そして時間が経つにつれてどのようなサイトが下降したのか、また上昇したのかなどを一つ一つチェックしていきます。
そして、書き加えられた変化の「筋」を掴んでいきます。
大方、「筋」を把握できたら、実際にサイトに変化を加えていきます。
Googleのコアアップデートに巻き込まれてしまった場合は、そうしたある種の経験からくる「勘」を働かせて「アタリ」をつけ対処していくしかありません。
ただし、私のように「勘」を働かせることは多くの人はできないと思います。
こうした一連の変化がわかるようになるまでには(「勘」を養う)言うまでもありませんがそれ相応の時間がかかるからです。
一朝一夕では身に付かず、日々の観察を通して、自分なりのデータを少しずつ蓄積していき失敗を繰り返しながら勘を養っていかなければ身に付けることができないのです。
この辺りは株価や為替に通ずるようなところがあるような気がします。
(ツイッターやSNSなどの自称専門家は、こうした手間をはぶき発言しています。つまり、自分の意見を言っているのではなく、誰かが発言した意見を自分発信のものとして、ただ横流しにしているだけがほとんどです。伝言ゲームのようなもので、広まっていけば行くほどに「尾ひれ」がつき本質とはかけ離れたものになっていきますから、最終的にはモヤモヤとしたものが残ります)
近年のコアアップデートに見られる大前提条件
近年のコアアップデートで、共通してみられるのは、「EAT」を含むコンテンツの質です。
これについてはあらゆるサイトで言われていることなので、ご自身でGoogle検索をかけてみてください。
当サイトでもコンテンツの質については書き綴っていますので、参考にしていただくと良いと思います。
大前提となるコンテンツの質
何度も言いますが、大前提として、こうしたコアアップデートにきちんと対処するには「コンテンツの質」が何よりも大事です。
これは間違いありません。
ただしこのコンテンツの質というのは非常に曖昧な表現で「質とは何か」は、それぞれのサイトの性質によって解釈が異なるように思いますし実際にその通りで非常に曖昧な表現だと思います。
ただ、Googleの考えとして、検索ユーザーのやくに立つコンテンツを上位に表示しようと働きかけようとする動きがありますから、コンテンツの質とは何か、全てのコンテンツに共通していえるのは、そのコンテンツを必要としているユーザーにとって最適な答えを用意しているかどうかだと思ってください。
よく言われているように、長文であれば良い(評価される)わけではありませんし、短文が悪い(評価されない)わけではありません。
厳密に言えば、SEOにおいて文字数は関係あるときと、関係ない時があります。
全てはユーザーが求めているコンテンツになっているのかであり、ユーザーが求めている情報が掲載されているサイトこそが「コンテンツの質」になると思って下さい。
ただし、単純にいいコンテンツであれば検索上位にランクインされるという単純な話ではありませんので、そこは勘違いなさらないようにしてください。
コンテンツを最適化し、Google図書館(Googleのデータベース)の正しい場所に情報が保管され、きちんとした評価を受けられるようにコンテンツを整理してあげる必要があります。
この辺りのことに関しても当サイトにまとめてありますので探してみてください。
ネット上に、いいコンテンツを持つことは良質な不動産を持つことと一緒
きちんと対処すればGoogleのコアアップデートは恐れることはありません(今のところ・・・)。
例えば私が運営するブログの一つは、個人のブログでありながら常に検索ランキング上位にランクインし続けています。
EATに触れていますから、検索をかければ周りは大手企業や専門性の高いサイトの集まりです。
それでもずっと、特に何もしなくても検索上位にランクインし続けています。
様々な契約の関係で、実際におみせすることが出来ないのが非常に心苦しいですが、更新頻度もそこまで高くないにもかかわらず、検索キーワードでは常に上位にランクインしています。
更新頻度は、大体月に1回、なかには、半年から1年ほどの間、何も更新をかけないと言うこともあります。
それでも、何もしなくても検索上位にランクインし続け、そこから膨大なトラフィックをうみ、今もなお利益を生み出し続けてくれています。
これはインターネット上に、常に満室で予約待ち状態の不動産を持っているようなもので、特に私が何もしなくても、結果として定期的に私に収入をもたらし続けてくれています。
SEOを極めた先にはそういう世界が待っているものと思ってください。
SEOに精通するにはどうしたらいいか
SEOに精通するには、勉強をしてはいけません。
SEOに詳しくなるに越したことはないですが、勉強すると遠回りとなるケースが多いように思います。
実務レベルとしてみた場合、必要な情報もあれば、不必要な情報もあり、どちらかというと不必要な情報の方が多い。
いや、ほとんどの情報は不必要な情報ばかりで、実際、実務レベルで見た場合、私も世の中の詳しいと言う人ほど詳しくはありません。
この辺りは実際に経験してみないとわからないことだと思いますが、ことSEOに関しては、本当に必要な知識はそこまで多くはありません。
マニアックな人からすれば「そんなことも知らないの?」と言われることもあるかと思います(逆に「そこまで知っているのに何で結果を出せないの?」と言うこともあります(冗談です))。
それにまずは勉強する道を選んだ場合、様々な企業、個人から搾取され続けるものと思ってください。
私も過去、SEOを勉強したことがありますが、結果として、専門家を気取る方達から、搾取されて大した収穫もなく終わってしまったという気がします(そうした経験が今活きているという見方もできますが・・・)。
もちろん、本物に指示を仰いだ場合は別ですが、SEOのプロはそこまで多くはなく、本当に一握りしかいないと思ってください。
特に注意が必要なのは、派手にやっている人、注目を浴びている人です。
そうした発言に影響力を持つ人全ての人が正しいことを言っているわけではありません。
具体的なことは申し上げられませんが、その裏に何かしらの意図が含まれていることもありますので注意してください。
本物に指導をしていただけるケースは、個人では非常に難しいケースがほとんどです。
手を動かし、経験を大事にしながら、みる眼を養う
ではどうすればいいのか。
まず第一に「手を動かす」ことです。
つまりしのごの言わず、やって見る。現場に身を置いて見る。
手を動かして実際に体験したり経験した情報というのは何よりも変えがたい「一次情報」になります。
「知る」のと「やる」のとでは雲泥の差があります。
まずは、やってみること、実際に体験したり経験を積むこと、そこから始まると思ってください。
どの分野でも上達するには、まずは自分でやってみたりそれを真似てみたりして、その道の「理」を知ることからはじめて見る事です。
では次に結果を出すためにはどうしたらいいのか。
それには「眼を養う」しかありません。
いいものにたくさん触れて、そしてそれについて深い知見を持つ「本物」に指示を仰いでください。
繰り返し繰り返し、何度も失敗を繰り返しながら、研鑽を積んでください。
そしてその過程で、できればきちんとした知識をもった人に教えをこうてください(残念ながら、日本のSEOの世界には「本物」はあまりいませんが・・・)。
何故こんなことを言うのかというと、国内外かかわらずSEOのプロを名乗る胡散臭い「偽物」が本当に多いからです(少なくとも私はあまり「本物」にあったことがない。私が知っている中で「本物」は数えられる程度です)。
ただし、ここには問題があって、「本物」を見分けるにもやはりそれなりの眼がいります。
では、眼を養うにはどうすればいいのか。
それはいいものをたくさん見て、いいものにたくさん触れ、眼を養い、たくさんの経験をして「本物」と「偽物」を見分けるための「勘」を身につけるしかありません。
眼を養う過程で騙されることもあるでしょう。歯痒い思いもするでしょう。たくさんの失敗もするでしょう。やるせない気持ちになったり、いたたまれないほど悔しい思いもするでしょう。
ただしそれも全て経験です。そうした経験なしには本物を見る目は養われないと思ってください。
そしてそれらの経験を通してえた体験によって、いつしか「本物」と「偽物」を見分けられるようになります(私はこの部分を「共感」できるかどうかで判断しています。偽物には話していて共感できる部分がなかったり、もっともらしいことを言っているけれどもなんとなく違和感を感じたりします)。
特に一定の「結果」を出すとそれが手にとるようにわかるようになります。
だからこそ、いついかなる時も、眼を養い、手を動かし、思想や考え方などたくさんの素晴らしいものに触れ、物事の本質をみる眼を養うことでしか道はないものと思ってください。
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