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Googleの検索順位を大きく左右するアルゴリズムの228の要因

今回の記事では、Googleの検索順位を決める具体的な要因(アルゴリズム)についてお話ししていきます。

Googleはどのようなアルゴリズムを検索エンジンに組み込みコンテンツを評価し、検索結果として表示しているのか・・・様々なサイトやページを評価する際に軸として用いられているアルゴリズムの採点基準(要因)を紹介します。

もちろん、Googleは今回紹介する検索順位に関わる要因を公表しているわけではありませんが、検索結果として表面に現れる現象や、Googleで検索エンジンの開発に携わる社員の発言、それにGoogleの保有する特許やその関連情報などから導き出したデータをもとにしていますので根拠のある内容となっているはずです。

今回の記事を読んでいただき、調べていただければ、検索結果として上位表示されているサイトに当てはまるものばかりだと実感していただけると思います。

より根拠があり、Googleの検索順位を決める本質的な要因を厳選してお伝えしていきますので、「なぜかユーザーの役に立つコンテンツを制作しているのに全く上位表示されない・・・」と悩んでいる方は参考にしていただき、上位にしっかりと表示され、多くの方に愛されるコンテンツとなりしっかりと評価されるように励んで行っていただければと思います。

目次

★そもそもGoogleのアルゴリズムって何?

Googleのアルゴリズムとは検索順位を決めるための一連のプログラムのことを言います。

検索窓にキーワードを入力した後に検索結果として表示されるページのどれがふさわしいのか自動的に検出し順位をつけて評価が高いものを上から順番に表示するための一連のプログラム(計算方法)のことです。

※より詳しい内容については「Googleの検索アルゴリズムの本質と掲載順位を大きく左右する12の要因 」を参考にしてください。

★Googleの検索順位を決める要因には「内部要因」と「外部要因」がある

Googleの検索順位を決める要因には、サイト内部に関わる「内部要因」と、サイト外部の働きによる「外部要因」があります。

まず、Googleが検索順位を決めるアルゴリズムの働きには、この「2つの要因」があるということをしっかりと理解してください。

そして「内部要因」と「外部要因」は、それぞれアルゴリズムに対して「ポジティブに働く要因」と「ネガティブに働く要因」があります。

つまり、2つの要因にはそれぞれ「プラス評価される要因」と「マイナス評価されてしまう要因」が存在します。

Googleのアルゴリズムは、この「2つの要因」でサイトやページの評価をうながし、検索順位を決めるようプログラムされています。

▼内部要因(内部SEO)とは

内部要因とは、サイト内部の検索順位の結果を左右する要因のことで内部SEOとも呼ばれます。

内部要因は、サイト運営者が直接操作できるSEO要因でサイトに対してクローラ(Googlebot)の読み取りやすさ、Googleがインデックスする際の分類のしやすさ、サイトの使いやすさやわかりやすさ、コードなどが正しく記述されているかなどが評価の対象となります。

これらは単一で評価されるものではなく、それぞれの要素が複雑に絡み合いこの後お話しする「外部要因」と複合的にかけ合わさって評価され総合点として、検索順位が決定されます。

※内部要因ではなく「内部SEO」と言った場合は、サイトの内部構造を検索ユーザーやGoogleにとってわかりやすいものとし、htmlなどを正確に記述するなどサイト内部の要因を検索エンジンに対して最適化する「作業」のことを言います。

▼外部要因(外部SEO)とは

外部要因とは、サイト外部で起きている事象が検索順位を左右する要因のことで外部SEOとも呼ばれます。

外部要因は、サイト運営者が直接操作できない(もしくは操作してはいけない)SEO要因でサイトに向けられた被リンクの質やリンクされている数、リンクのされ方、リンクの獲得速度などが主な評価の対象となります。

内部要因と同じように、これらは単一で評価されるものではなく、それぞれの要素が複雑に絡み合い「内部要因」と複合的にかけ合わさって評価され総合点として、検索順位が決定します。

※外部要因ではなく「外部SEO」と言った場合は、サイトの外部での評価を高めるために紹介されやすいページを作成したり、サイトの安定化を図るなどユーザーの目に触れるための施策を施し、サイト外部の要因を検索エンジンに対して最適化する「作業」のことを言います。

★Googleのアルゴリズムを理解することは「目的」ではなく「手段」である

勘違いして欲しくないので先にお話ししますが、Googleのアルゴリズムを理解することは「目的」ではなく「手段」です。

目的と手段を混同してしまうと、悲惨な結末になってしまいますので注意してください。

Googleのアルゴリズムを「目的」としてしまうと、検索ユーザーの役に立つコンテンツを提供すると言う本来の「目的」とどんどんかけ離れていってしまいますので注意してください。

Googleのアルゴリズムを理解することは、あくまで、あなたの制作したコンテンツを、Googleに正確に理解してもらい、Googleとユーザーから正当な評価を得られるように情報を提供するために役立ちます。

何度も言います。

Googleアルゴリズムを理解することは「目的」ではなく「手段」であるとしっかりと肝に銘じた上でここから先を読み進めてください。

そしてGoogleの検索エンジンの開発に大きく携わっているジョン・ミューラー氏の言うように「Ranking isn’t always the goal(ランキングは常にゴールとは限らない)」ことを理解した上で読み進めてください。

※ジョンミューラー氏は“If I didn’t know what technical SEO was, but had consistent high quality CONTENT, could I rank #1?(テクニカルSEOが何かを知らなくても、一貫して質の高いコンテンツを持っていれば、1位になれるのでしょうか?)”と言うウェブマスターの発言に対して下記のように提言しています。

“Ranking isn’t always the goal, your site can rank well but if nobody searches for it, that’s not really useful. From that, great content alone, even if it’s world class, does not mean you’ll get great traffic. And, understanding computers doesn’t change that part either.”

出典:Google’s John Mueller: “Ranking Isn’t Always the Goal”

★Googleのアルゴリズムを決める要因について

今回アルゴリズムに関する記事を執筆するにあたり、私はNorthcuttの「Google Ranking Factors」を参考にさせていただいております。

ひとりのウェブマスター(サイト運営者)として完全に同意するものと、一部同意するもの、同意しないものがありますが、今回の記事では記事に書かれている内容をもとに私の意見を交えて公開しています。

なぜベースとなる資料として選んだのかについてははっきりとした理由があります。

世界中で多くの評論家が様々な意見を言っている光景を目にしますが、より私の経験と照らし合わせたときにNorthcuttのデータは共感できる内容が多く、私自信が持ち合わせている様々なデータと照らし合わせても、非常に納得のいくものが多かったため、今回の記事を書くにあたってのベースとなる資料として、活用させていただきました。

ご存知のように、Googleのアルゴリズムの内容をまとめるにあたって、全てを完全にオリジナルで整理しようとすると途方もない労力と時間がかかってしまいます。

それよりも出来るだけ早くコンテンツとしてまとめられるように、あえてベースとなる資料として参考にさせていただいた次第です。

▼科学的なデータをもとに根拠を記す

特に単なる憶測や感覚に頼るのではなく下記の3つの指標を下に裏付けをとり、根拠のある科学的なデータとして公表していることについて共感できます。

1:Googleが保有するもしくはそれに関連する特許の情報を使っていること
2:Googleで検索エンジンの開発に関わる者の発言を参考にしていること
3:科学的な実験に基づいたデータで判断していること

私はこの3つの指標に、私自身が持ちうる独自のデータと経験などを照らし合わせて、共感できるか、同意できるかでこの話題に対して切り込んでいきます。

ネット上では多くの人が様々な発言をしているのを目にしますが、Googleが公表しない以上、これらのソースをベースとした情報以外は全て憶測に過ぎません。

「Northcutt」の記事でも触れられていますが、日本国内に限らず、海外でも同じようにネット上では、全く根拠がない好き勝手な発言や、出どころが不明な噂話、テクニカルな話をしていることが多いですが、ほとんどが憶測の粋を出なかったり、本質的な内容とはかけ離れたテクニック論に過ぎません。

実際、具体的でテクニックに頼った内容は、拡散され、ひどいものに関してはGoogleによって対策を施されすぐに使い物にならなくなってしまいます。

テクニックに走った内容は、麻薬のようなもので、その場しのぎのごまかしにしか過ぎないのです。

▼より本質的な部分でGoogleのアルゴリズムへの理解を促すことが目的

テクニカルなSEOは使えば使うほど不自然となり、よりGoogleが嫌悪する内容に偏っていき使う人が多くなればそれに対して対策が施されてしまいます。

一方で本質的な内容は抽象的ではあるものの、様々な解釈をすることができ、より多様性のあるコンテンツを生み出していきます。

より、Googleが目指す多様性のあるウェブの世界への扉を開いていくはずです。

私が今回お話しするのは、もちろん後者の内容となります。

ですから、今回の記事は人によっては抽象的でわかりづらいと感じる部分もあるかもしれませんが、当サイト全体を通して伝えたいことが今回の記事に詰まっています。

具体的にどうやっていくのか「HOW」については、これから当サイトで追加していく様々な関連記事を読んでいただければ全体として理解できるものとなっていくと思いますし、そのようにまとめていきます。

▼読み進める上での注意事項や知っておきたいこと

Googleのアルゴリズムについての記事を読み進める上で下記の点に留意して読み進めていってください。

1:Googleのアルゴリズムは全てのキーワード(またはカテゴリー)で同じように評価するわけではない
2:オリジナルよりコピーの方が強くなるなどガイドラインと矛盾が生じることがある
3:タイミングによって点数の付け方に対する比重は変わる

▼1:Googleのアルゴリズムは全てのキーワード(またはカテゴリー)で同じように評価するわけではない

Googleはキーワードやカテゴリーごとに異なるアルゴリズムを採用しています。

ですからこれからお話しすることが、必ずしもあなたのサイトに100%当てはまるべき内容ではないことを先にお伝えしておきます。

つまり「A」というキーワードには要因が当てはまるのに、「B」というキーワードにはその要因が当てはまらないといったことがごく自然に現れます。

そうしたことがあることを十分に理解した上で読み進めてください。

もちろん、より多くの方の役に立つコンテンツとなるように、それらは厳選したり注釈を加えたりしてお伝えしていくこととします。

▼2:オリジナルよりコピーの方が強くなるなどガイドラインと矛盾が生じることがある

Googleは模倣したコンテンツが違法であることを十分に理解した上で、よりオリジナルなコンテンツの制作を推奨しています。

しかし、不思議なことに誰かのコンテンツを模倣したコピーコンテンツがオリジナルのコンテンツの上位に表示されてしまうことがままあります。

Googleはそれらをわざとやっていると言う説もありますが、私は単なるエラーではないかと考えています。

つまり様々な要素が複雑に絡み合い関連し合う中で、たまたまエラーとしてコピーされたコンテンツが上位に表示されてしまうといった現象です。

検索順位はサイト全体の総合点で決まる要素もありますので、より比重がかけられている採点基準が多ければ、模倣したコンテンツであってもそちらを上位表示するように働きかけてしまいます。

▼3:タイミングによって点数の付け方に対する比重は変わる

Googleのアルゴリズムは常に一定ではありません。

日ごとに、もっと言えば時間ごとに刻々と評価に対する基準や比重に変更が加えられています。

つまりある時期においては「A」というアルゴリズムが重視され、時期が変わると「B」というアルゴリズムが重視されるといったことがごくごく普通に起きます。

Googleは実験を繰り返し、その時期に最もふさわしい評価軸を選択し、その時期に最適化されたウェブサイトやWebページを上位表示させる傾向が見られるのです。

そして、その複雑なアルゴリズム同士の兼ね合いの中でエラーが起きてしまい、先ほどの「オリジナルよりコピーの方が強くなる」などの矛盾が生じてくるのです。

Googleはコアアップデートと呼ばれるアルゴリズムに大きな変化を加えた後に、「何もしないことが一番いい」と発言していますが、Googleはまず大きな変更を加え、その後にアルゴリズムを微調整していくので、急にランキングが落ちたからと変に焦ってサイト内に変更を加えると、加えられた変化がネガティブに働いてしまうことがあり、長期的に見た場合、マイナスに働いてしまうことがあるからだとその発言の意味を私は解釈しています。

以上の注意事項を留意の上でここから先を読み進めていただくとより内容が理解しやすくなると思います。

★検索順位を決めるGoogleアルゴリズムの228の要因

前置きが長くなりましたが、ここからGoogle検索の検索順位を決めるアルゴリズムの要因についてお話ししていきます。

表現がわかりにくいものに関しては、ちょっとした解説を適宜入れていきます。

今回お話しする検索順位に大きく関わる要因は228ありますが大枠でまとめると下記の12のカテゴリーに分類できます。

【検索順位を決める際にGoogleが用いるアルゴリズムの12の要因】

1:ドメイン
2:サーバー
3:URL
4:コンテンツ
5:内部リンク
6:サイト全体
7:ページ
8:SEOキーワード
9:外部リンク
10:被リンク
11:訪問者
12:ペナルティ

それぞれの要因における具体的な中身について下記から詳しく触れていきます。

★1:ドメインが関係するランキング要因(検索順位に関わるドメインの要素(要因))

まずはじめに、ドメインが検索順位の決定に関係する要因についてお伝えしていきます。

▼「ドメイン」に関して【内部】SEO的にアルゴリズムが【ポジティブ】に働く要因

下記にあげるドメインに関する要因は全て、SEO上ポジティブに働く要因です。

▼1−1:Keyword in Domain Name(ドメイン名内におけるキーワードの使用)

ドメイン名内でサイトを表すキーワードが使用されている。

1−2:Use of HTTPS (SSL)(HTTPS(SSL)の利用)

ドメインがSSL化(HTTPS化)されている。

▼1−3:Old Domain(古いドメイン)

古いドメインを使用している。

・1−4:New Domain(新しいドメイン)

新しく新規で取得されたドメインを使用している。

【補足】

新しいドメインにも一定期間上位表示させるチャンスが与えられることがあります。また時期によっては古いドメインよりも、新しいドメインが強い時期もあります。

▼1−5:Long Domain Registration Term(長期にわたるドメイン登録)「ドメイン取得からの期間」

ドメインが長い期間取得されている。

・1−6:Keyword is Domain Name(ドメイン名がキーワード)

ドメイン名に完全一致するキーワードが含まれている(商業クエリなどで適用)。

▼1−7:ccTLD in National Ranking(ccTLDと国内検索)「ドメインの種類と地域」

.jpやukなどのカントリーコードは対象国内のものを使っている。

【今後、評価に関係が生まれそうなドメイン内部の要因】

ここからは、まだ全てのアルゴリズムに適用されているわけではないものの、比較的SEO的にポジティブな反応を示していたり、現在はアルゴリズムに関係はないものの、今後ポジティブな評価として反応が生まれそうなドメインに関する要因を紹介していきます。

▼1−8:Public Whois(Whois情報の公開)

Whois情報を公開している(ドメインの登録情報を公開している)。

Googleはドメイン登録情報を利用したスパム選別のための特許を取得しているため、今後「ドメインのWhois情報公開の有無」が、Googleアルゴリズムに組み込まれ、検索順位決定要素になる可能性があります。

ただ、これは2006年からほのめかされていることで、いまだに実現に至っていないということを見ると、実現しない可能性が高いと私は見ています。

▼ドメインに関して【内部】SEO的にアルゴリズムが【ネガティブ】に働く要因

下記にあげるドメインに関する要因は全て、内部SEO上ネガティブに働く要因です。

▼1−9:Poor Domain Reputation(評価の低いドメイン)「ドメインの過去の履歴」「ドメインの評判」

過去にまで遡り、評価の悪いドメインを使用している。

注意:前のドメイン所有者が評価を落としたドメインを使用している場合は評価を下げる】

1−10:Parked Domain(パークドメイン)の使用

「工事中」などと言った検索ユーザーの役に立たないページ(パークドメイン)が掲載されている。

注意:実際にサイトが載せられていない自動生成の広告ページなども同じようにドメインの評価を下げる】

1−11:ccTLD in Global Ranking(グローバル順位におけるccTLD)

日本のユーザーを対象にしているのに対象外の国のカントリーコードを使用している。

注意:カントリーコードを使用するとグローバルランキングで見た場合評価を下げる(.jp=日本など対象国内のSEOで見た場合は効果があると思われるが、グローバルな視点で見た場合のSEOには不安が残るケースがある)】

【ケースによっては「ネガティブ」に働くドメインに関する要因】

1ー12:Subdomain Usage (N)(サブドメインの利用)

サブドメインを使用している。

注意:サブドメインは完全に別のサイトであると判断され「+」の方向にアルゴリズムが働くこともあるが、複雑なアルゴリズムにおいて他の要因が影響しあい不利益を生むケースもある】

1ー13:Number of Subdomains(サブドメインの数)

たくさんのサブドメインを使用している。

注意:サブドメインをたくさん使用していると、アルゴリズムに何らかの変化が加えられた際にサブドメインで運営している全てのサイトを1つのサイトと見られたりGoogleの混乱を引き起こすケースもある】

▼ドメインに関して【外部】SEO的にアルゴリズムが【ネガティブ】に働く要因

下記にあげるドメインに関する要因は、外部SEO上ネガティブに働く要因です。

▼1−14:Links from Same /24 (“Class C”)(同じ/24 IPからのリンク(クラスC一致))「同じIPアドレスを使用している別ドメインのサイトの質」

注意:同一の/24 (“Class C”)IPアドレスからのリンク群(不自然な相互リンクは評価減もしくはペナルティの対象となる)】

★2:サーバーが関係するランキング要因(検索順位に関わるサーバーの要素)

つづいて、サーバーが検索順位の決定に関係する要因についてお伝えしていきます。

▼サーバーに関して【内部】SEO的にアルゴリズムが【ポジティブ】に働く要因

▼2−1:Web Server Near Users(ユーザー付近のWebサーバ)「サーバーの場所」

サーバーの場所が検索ユーザーと同じ国内にある。

確認:検索ユーザーと同じ国内にWebサーバーはあるか】

▼サーバーに関して【内部】SEO的にアルゴリズムが【ネガティブ】に働く要因

2−2:HTTP Status Code 4XX/5XX on Page(ページのHTTPステータスコード 4XX/5XX)

Webサーバが200(OK)か301/302(リダイレクト)以外のステータスコードを頻繁に返している。

2ー3:X-Robots-Tag HTTP Header(X-Robots-Tag HTTP Header)

サーバーレベルでクローラーをブロックしている。

注意:サーバーレベルでクローラーをブロックしているとクロールされない(HTTPヘッダーやrobots.txtファイルでもクロールブロックをすることはできる)】

2−4:Weak SSL Ciphers(弱いSSL)

弱い信号の暗号化通信(SSL)を使用している。

注意:弱い暗号化通信(SSL)は評価を下げる】

★3:URLが関係するランキング要因(検索順位に関わるURLの要素)

次に、URLが検索順位の決定に関係する要因についてお伝えしていきます。

▼URLに関して【内部】SEO的にアルゴリズムが【ポジティブ】に働く要因

Googleはサイトやコンテンツを分析するにあたって、構造化データを参考にしています。

そのため、サイト内の情報についてサイト運営者がGoogleに出来る限り読み取りやすく、理解しやすい判断材料を用意してあげることが大事になります。

>>>構造化データの仕組みについて  |  Google 検索セントラル  |  Google Developers

▼3−1:Keyword in URL(URL内のキーワード)「URL内でのキーワード使用の有無」

ドメインの外側にあるURL内にそのコンテンツを示すキーワードが入っているかは、Googleにコンテンツとの関連性を示す手助けになる。

ただし簡潔に表現することが大事で長すぎたり、過度にキーワードを入れたURLは不自然になり効果が薄れる。

確認:URL内に関連のあるキーワードが入っているか】

▼3−2:Keywords Earlier in URL(URL前半部分のキーワード)「URL内でのキーワード使用の有無」

URL内にキーワードを入れるときは、出来るだけ前前半部分にコンテンツとの関連性を示すキーワードを入れる。

確認:URL前半部分にキーワードに関連した語句がある】

3−3:Subdirectories(サブディレクトリ)

サイト全体で扱っているトピックの一貫性、統一性が大事。

確認:ドメイン全体を通して扱っているトピックの一貫性や統一性は取れているか】

3−4:Hyphen-Separated URL Words(ハイフンで区切られたURL内のキーワード)

URLを区切るときはア必ずハイフン(-)で区切る。アンダーバー(_)で区切るとGoogleが分析する際に誤解する可能性がある。

確認:URLを区切る場合、URL内のキーワードはハイフンで正しく区切られているか(アンダーバーの使用は信頼性が高くない)】

▼URLに関して【内部】SEO的にアルゴリズムが【ネガティブ】に働く要因

・3−5:Exceedingly Long URLs(やたら長いURL)

長いURLはGoogleが読み取りにくい。

何より、長いURLはユーザーに対しても優しくない。

注意:URLが長すぎると評価を下げる】

・3ー6:URL Keyword Repetition(URL内キーワードの繰り返し)

URL内でのキーワードの繰り返しは逆効果となる。

注意:URL内でキーワードを繰り返しても何の意味も持たない】

★4:コンテンツが関係するランキング要因(検索順位に関わるコンテンツの要素)

次に、コンテンツが検索順位の決定に関係する要因についてお伝えしていきます。

▼コンテンツに関して【内部】SEO的にアルゴリズムが【ポジティブ】に働く要因

Googleは1つのテーマに対して包括的に書かれ、なおかつ詳細に書かれているコンテンツを高く評価します。

「横」に広げるのではなく、1つのテーマや「話題」に対して「縦」に深く掘り下げたコンテンツを良質なコンテンツとして評価する傾向があります。

つまり、コンテンツに対しての縦の深度があればポジティブな評価を与える傾向があります(ただし一番は検索語句でより早く、より手間なくユーザーが解決できるようなコンテンツの環境を整備することです)。

▼4−1:Fresh Content(新鮮なコンテンツ)「コンテンツの質」

全てのサイトに当てはまるわけではないが、フレッシュネスアルゴリズムが適用されるような情報の速さが大事なコンテンツを扱っている場合は、情報の鮮度や新しさが非常に大切となる。

またフレッシュネスアルゴリズムが適用されていない場合でも情報が定期的に更新されていたり、ユーザーに迷惑をかけない情報の鮮度を保っておくことが評価を左右する。

確認:情報(コンテンツ)は新しいものか(もしくは情報が定期的に更新され新しい情報となるよう努めているか)】

・4−2:Words with Noticeable Formatting(強調表示された単語)

Hタグほどの効果は持たないが、強調表示することはそのコンテンツでどのような内容を扱っているのかを示すことができるためユーザーにとってもGoogleにとってもそのコンテンツを読むときに大事な要素となる。

Googleが保有している特許(US 8818982 B1)にも “matches in text that is of larger font or bolded or italicized may be weighted more than matches in normal text.”という記述があり、Googleがコンテンツを理解するときに強調表示された単語が一つの指標となっていることを窺い知ることができる。

確認:ページの内容を表す重要な「言葉」は適度に強調表示されているか】

▼・4−3:Keyword in ALT Text(ALTテキスト内のキーワード)「画像のALTタグなどの設定」

ユーザーはGoogle窓にキーワードを入力して検索をかけるが、画像のALTテキストを入力し、画像検索した際もキーワードでサイトにアクセスでき導線を用意しておくとより良い評価を得ることができる。

少なくともこうしたユーザーのアクセスのしやすさを考えてコンテンツを制作する必要がある。

確認:ALTテキストはしっかりと入力されているか】

▼・4−4:Old Content(古いコンテンツ)「コンテンツの質」

Googleの保有する特許(US 8549014 B2)”Document scoring based on document content update”の一文に”For some queries, older documents may be more favorable than newer ones.(一部のクエリでは、古いドキュメントの方が新しいドキュメントよりも有利な場合があります)”と記述されていることから、Googleがコンテンツの古さも評価の基準にしていることがわかる。

確認:情報(コンテンツ)が公開されてからどれくらいの期間がたったか】

▼・4−5:Novel Content against Web(他サイトより独創的なコンテンツ)「コンテンツの質」「コピーではなく独自の言葉で書かれているか」

Googleの保有する特許(US8140449B1)”Detecting novel document content”によれば、Googleは関連性の高いコンテンツグループに新しいコンテンツが分類されたら、様々な方法でコンテンツの独自性を検証している。

そして、Googleは他には見られない独創的なコンテンツを高く評価する。

確認:他サイトにはないオリジナリティーを持つコンテンツか】

▼・4−6:Novel Content against Self(自サイト内でより独創的なコンテンツ)「コンテンツの質」「コピーではなく独自の言葉で書かれているか」

他サイトのコンテンツと比較されているように、自サイト内のコンテンツも独自性が高いコンテンツであるのかをGoogleは検証している。

そしてどのサイト内であっても他には見られない独創的なコンテンツであった場合、高く評価する。

確認:自サイト内で現在扱われていないオリジナリティーのあるコンテンツを生み出しているか】

▼・4−7:Good Spelling and Grammar(正しい綴りと文法)「文章の正確性」

文章が正確に書かれているか?不自然な文章になっていないか?

確認:文法や綴りは正確か(誤字脱字はないか)】

・4−8:Rich Media(リッチメディア)

Google窓からの文字テキストによってアクセスを促すだけではなく、画像検索や動画検索からもアクセスできるようにコンテンツを制作する必要がある。

確認:サイト内に画像検索や動画検索から検索したユーザーがアクセスできるように設計しているか】

▼・4−9:Domain-wide Fresh Content(ドメイン全体での新鮮なコンテンツ)「コンテンツの質」「コンテンツのトピックの統一性と新鮮さ」

必ずしもコンテンツが増え続けることがよしとされるわけではなく、ドメイン全体でコンテンツをきちんと管理されているのかという要因の方が大きい。

確認:ドメイン(サイト)全体で鮮度の高いコンテンツを提供している(更新や追加を行うなど常に新しいコンテンツを公開している)】

▼・4−10:Domain-wide Old Content(ドメイン全体での古いコンテンツ)「コンテンツの質」「どのようなコンテンツが多いか?(行動or情報収集or指名検索)」

全ての古いコンテンツに高い評価が付けられているのかは確証が持てるデータはないものの、サイト全体が長く存続する古いコンテンツで満たされていた場合、Googleがコンテンツを評価する際に用いる基準となるポジティブな要因に引っ張られやすくなる。

例えば、古いコンテンツほど指名検索などで検索されやすくなることも一例として挙げられる。

総合的に見た場合、サイト全体が古いコンテンツで満たされているほど有利に働くケースが多い。

確認:ドメイン(サイト)全体でのコンテンツの古さ(価値を損なわない古いコンテンツ)】

・4−11:Keywords Earlier in Headings(冒頭でのキーワード)

文章冒頭でキーワードを使用するとそのコンテンツが何ついて書かれた記事なのかが分かりやすくなる。キーワードに関連したり紐づいたりするワードをちりばめるとなお良い。

少なくとも、ユーザーがアクセスした際に最初に目に飛び込むファーストビューでキーワードが出現することを意識することが大事。

確認:早い段階でのキーワードの出現(一般的に大事なことは先にいうという考えから)】

【特定のカテゴリーのアルゴリズムに強い影響を及ぼす要因】

▼・4−12:Reading Level(読解レベル)「コンテンツや市場の専門性/ニッチ性」「コンテンツ内で使用されている文章(キーワード等)と扱っているトピックの一致性」

Googleは専門性が高いコンテンツに対しポジティブな評価を与え上位表示させる傾向がある。

Googleは読解レベルに応じて「上級」「初級」などと分けることができるものの、読解レベルでランキングに対する評価が変わっているのかというと全てのアルゴリズムに当てはまるわけではない。

それよりも、多くのケースにおいて、専門性を備えた上での文書の読みやすさを重視している。

確認:コンテンツに書かれた文書の専門度、コンテンツの読みやすさ】

▼・4−13:More Content Per Page(もっとページにコンテンツを)「コンテンツの文章の量」

文章は長ければ良いというわけではない。逆に短すぎれば良いというわけでもない。そのキーワードで検索するユーザーにとって適切な量の文章量が必要。

確認:多くの場合、コンテンツ内の文章の長さは検索順位に影響を与えない】

・4−14:Positive Sentiment in Comments(ポジティブな感想コメント)

必ずしも、いい評価を得ている商品レビューを優先して上位表示させるようにはしていない。

確認:ポジティブな意見がコンテンツの質を決めるわけではない(Googleは商品レビューの感情表現を分析できる)】

・4−15:Positive Star Ratings

商品レビューにおいてポジティブな評価が、必ずしも上位表示に繋がるわけではなく相関関係は見られない。

確認:レビューの星の数は検索順位に影響を及ぼさない】

▼コンテンツに関して【内部】SEO的にアルゴリズムが【ネガティブ】に働く要因

▼・4−16:Text in Images(画像内のテキスト)「画像のALTタグなどの設定」

画像内に埋め込まれた文字情報(テキスト)は、クロールできない。

注意:画像内にあるテキストは画像分析されないので評価されない(クロールできない)】

・4−17:Text in Video(動画内のテキスト)

Googleは、動画内の文字情報も同じようにクロールできない。

注意:動画内のテキストは正しく読み取れないので評価されない(クロールできない)】

・4−18:Text in Rich Media(リッチメディア内のテキスト)

ペナルティはないものの、リッチメディア内のテキストをクロールすることができない。

注意:リッチメディア(高度な機能を含んだ広告)内のテキストは評価の対象とならない(クロールできない)】

・4−19:Frames/Iframes(FrameとIframe)

htmlで記述されたフレームやインフレーム内のコンテンツ(フレームページ)はGoogleが正しくクロールすることができない。

注意:GoogleはFrameとIframe内のコンテンツは正しくクロールできない】

▼・4−20:Thin Content(薄いコンテンツ)「コンテンツの質」「サイト内のユーザーにとって全く価値のないスパムコンテンツの有無」

オリジナリティーがなく、SEO目的などの薄っぺらいコンテンツは評価を下げる。

注意:内容が薄いコンテンツ(包括的でなく上部っつらのコンテンツ)】

▼・4−21:Domain-Wide Thin Content(ドメイン全体での薄いコンテンツ)「コンテンツの質(オリジナルコンテンツか否か)」

ページ単位での薄いコンテンツは評価を下げるが、同様にドメイン単位(サイト単位)での薄いコンテンツも評価を下げる。

注意:サイト(ドメイン)全体にわたるオリジナリティーのない質の低いコンテンツ】

▼・4−22:Too Many Ads(過剰な広告)「コンテンツの質」「リンクと文章の比率」

2012年1月にGoogleに組み込まれたページレイアウトアルゴリズムにより、ファーストビュー(英語名:above the fold)での広告表示や、ユーザーがスクロールしないとコンテンツを見つけることができないコンテンツは利便性の低いコンテンツだとして評価を下げる。

また、コンテンツ内の過剰な広告はユーザーエクスペリエンスを損なうものとしてSEO上ネガティブに働き同様に評価を下げる。

参考:Page layout algorithm improvement  |  Google 検索セントラル ブログ

注意:コンテンツよりも主張し、やたらと目につく多すぎる広告】

▼4−23:Duplicate Content (3rd Party) (他ドメインとの重複コンテンツ)「コピーではなく独自の言葉で書かれているか」「重複コンテンツの有無」

Googleはウェブ全体で他サイトにはないユニークなコンテンツを高く評価する。

付加価値を与えることなく他サイトとコンテンツが重複していた場合、品質に関するガイドラインの「無断複製されたコンテンツ」に該当し評価を下げる。

注意:別のサイトにある重複コンテンツ(他サイトにそっくりなコンテンツ)】

▼・4−24:Duplicate Content (Internal)(自ドメイン内での重複コンテンツ)「サイト内のユーザーにとって全く価値のないスパムコンテンツの有無」「重複コンテンツの有無」

自ドメイン内(自サイト内)であっても、重複したコンテンツ(類似するコンテンツ)は、Googleの評価に影響を与えることがある。

>>>重複コンテンツの作成を避ける  |  Google 検索セントラル  |  Google Developers

注意:自サイト内にある重複コンテンツ(サイト内で同じ内容のコンテンツ)】

▼・4−25:Keyword-Dense ALT Tags(ALTタグ内のキーワード出現率)「画像のALTタグなどの設定」

ALTタグ内にキーワードを詰め込みすぎると検索結果を意図的に操作する行為の一つ「キーワードスタッフィング」に該当し、評価を下げる。

注意:ALTタグ内でキーワードを使いすぎていると評価を下げる(キーワードの乱用はペナルティの対象となる)】

▼・4−26:Exceedingly Long ALT Tags(やたら長いALTタグ)「画像のALTタグなどの設定」

検索順位を操作するために、ALTタグ内のキーワードを詰め込みすぎたり、意図的に長くする行為は同じようにキーワードスタッフィングとみなされ、評価を下げる。

注意:適切な長さでない長すぎるALTタグは評価を下げる】

▼・4−27:Outdated Content(期限切れのコンテンツ)「コンテンツのトピックの統一性と新鮮さ」

コンテンツが古くなり、陳腐化すると、評価を下げる。ただし、Googleが具体的に何を基準にしてコンテンツを「陳腐化している」と評価しているのかは不明で確証を持てるものはない。ただし現象を見ている限りでは、何らかのアルゴリズムが働いていることは確か。

注意:コンテンツが更新されておらず古くなりすぎると評価を下げる(定期的に更新し時代遅れのコンテンツとならないよう、常に最新のコンテンツとなるよう努めなければならない。リンク切れが起きていないか、情報は更新されているかなど、リンク切れはないか(リンク切れの数)などの要因についても常に鮮度を保つことが大事)】

▼・4ー28:Overuse Bold, Italic, or Other Emphasis(太文字や斜体文字などを多用する)「boldやitalicが使われているキーワードの有無や適切さ」

コンテンツ内で強調された文字はポジティブに評価される可能性が高いが、やりすぎると何ついて書かれたコンテンツなのかがわからなくなったり、検索順位を意図的に改ざんする行為とされ評価を下げる。

注意:太文字や斜体文字などの強調文字が多すぎると評価を下げる(乱用しすぎるとスパム行為とされる)】

・4−29:Dynamic Content(動的コンテンツ)

動的コンテンツはクローラーが正しく読み取ることができず、評価をすることができない。

注意:アクセスするユーザーに合わせて表示する内容が異なる動的コンテンツは評価を下げる(動的コンテンツはGoogleのクローラーが評価しにくい)】

・4−30:Use of Pop-ups(ポップアップの使用)

ポップアップとは、ページを開いたり、ある程度読み進めたところで自動的に画面に表示される広告のことだが、ポップアップの使用はユーザーエクスペリエンス(ユーザーの体験価値)を損なう行為として評価を下げる。

注意:ページを開いた時のポップアップの使用は「ユーザーエクスペリエンス(体験価値)」を損ない評価を下げる】

▼コンテンツに関して【外部】SEO的にアルゴリズムが【ポジティブ】に働く要因

▼・4−30:Keyword ALT Text(ALTテキストのキーワード) 「画像のALTタグなどの設定」

画像リンクに使われているALTテキストはアンカーテキストと同等に評価を上げる。画像検索の際に表示されるためアクセスのしやすさ(アクセシビリティ)を向上させる。

確認:画像のALT属性に使われているキーワードはアンカーテキストと同等の効果を持つ】

▼・4−31:Context Surrounding Link(リンクまわりの文脈) 「リンクと文章の比率」「文章コンテンツと画像やリンクコンテンツなどの比率」

内部リンク、外部リンク関係なく文中に使用されているテキストリンクは、文脈から切り離されたリンクよりもGoogleからの評価を向上させる。

Googleの特許(US8577893B1)「Ranking based on reference contexts」からも、それをうかがい知ることが出来る。

私の経験から言っても、テキスト内に自然に埋め込まれたリンクの使用はGoogleがコンテンツを評価をする際の手助けとなるように思う。

確認:リンク周りの文脈と、遷移先との関連性(文脈から切り離されたリンクよりも文中リンクの方が高い価値を提供している)】

▼・4−32:Query Deserves Freshness (QDF) (Query Deserves Freshness)「コンテンツのトピックの統一性と新鮮さ」

一部の検索クエリに関しては、フレッシュネスアルゴリズムが適用され鮮度がより重視されることがある。

つまりニュース関連の記事のように情報鮮度が高いうちだけ上位表示され、鮮度が落ちると評価を下げるというアルゴリズムが一部の検索クエリでは適用される。

確認:クエリの性質によってはより鮮度が高いものが上位表示される(Googleは全ての検索クエリを同様に順位づけしておらず、情報鮮度が求められるニュースクエリなどに関してはフレッシュネスアルゴリズムが適用される)】

・4−33:Safe Search(セーフサーチ)

アダルトコンテンツに該当する場合は、セーフサーチが有効になっているケースが多く、順位が変動する。

【セーフサーチ機能の有無(アダルト関連のコンテンツはセーフサーチの有無によって検索順位が変わる)】

・4ー34:Query Deserves Oldness (QDO)

「4−4:Old Content(古いコンテンツ)「コンテンツの質」」で記述したように、一部のクエリでは、Googleの保有する特許(US 8549014 B2)”Document scoring based on document content update”からGoogleがコンテンツの古さも評価の基準にしていることがわかる。

(QDOは「Northcutt」の筆者がつくった造語で一般的には存在しない用語)

確認:一部ののクエリにおいては新しいコンテンツよりも古いものの方が価値がある】

▼コンテンツに関して【外部】SEO的にアルゴリズムが【ネガティブ】に働く要因

・4−35:Advertorials (Native Advertising)(記事広告(ネイティブ広告))

記事広告はGoogleからは有料リンクとみなされている。

そのため記事広告で外部からリンクを買うときは、それが広告だとわかるように記載しリンクタグに「rel=”nofollow”」を記載することが必要。

注意:広告と記されていない記事広告のリンクは評価を下げる(広告内のリンクは広告だとわかるように記し、rel=”nofollow”)を記す】

・4−36:Poor Content Surrounding Links(低品質なリンクまわりのコンテンツ)

外部からのリンクであっても、低品質なコンテンツからのリンクは評価を下げる対象となる。

どのよう見ているのか具体的な評価軸はわからないが、外部サイトがどのような形でリンクを貼っているのかも同時に見ている。

注意:リンク周りの低品質なコンテンツは評価を下げる(リンクの品質とコンテンツの品質は大きく関係している)】

・4ー37:No Context Surrounding Links(リンクまわりにコンテクストが無い)

前後関係がない上に脈絡がなく、突然サイトに誘導するような外部から不自然な形で貼られたリンクはGoogleのガイドラインに該当し、Googleから意図的なリンク操作と判断される可能性があり、該当した場合は評価を下げる。

注意:リンク周辺に文脈がなく突然あらわれる、リンクを貼る必要性を感じない不自然なリンク】

・4ー38:Irrelevant Content Surrounding Links(関連性のないリンクまわりのコンテンツ)

リンクとリンク先との関連性をGoogleは見ている。

つまり無関係なリンクは意味がなく、Googleから評価を下げる原因となる。

詳細についてはGoogleの保有する特許(US8577893B1)「Ranking based on reference contexts」にも記述されている。

注意:リンク周辺に関連性がなく突然あらわれる、リンクを貼る必要性を感じない不自然なリンク】

★5:内部リンクが関係するランキング要因(検索順位に関わる内部リンクの要素)

つづいて、内部リンクが検索順位の決定に関係する要因についてお伝えしていきます。

▼内部リンクに関して【内部】SEO的にアルゴリズムが【ポジティブ】に働く要因

▼・5−1:Internal Link Anchor Text(内部リンクのアンカーテキスト)「ターゲットテキストが最適化された内部リンクの数」

サイト内部のページを繋ぐアンカーテキストは、ユーザーをリンク先のコンテンツの内容を伝える上で非常に大事な役割を果たす。

アンカーテキストは、どんな内容のページなのかを簡潔に示すものが良くコンテンツとキーワードの関連性が高いものを用いると良い。

確認:内部リンク先はアンカーテキストできちんとナビゲートできているか】

▼内部リンクに関して【内部】SEO的にアルゴリズムが【ネガティブ】に働く要因

・5−2:Broken Internal Links(内部リンクエラー)

内部リンクエラーが起きていると、サイト管理がなされていない低品質なサイトとしてGoogleの評価を下げる。

注意:リンク先が壊れているなど内部リンクエラーがある場合は評価を下げる】

・5−3:Page NoIndex(NoIndexページ)

NoIndexタグが入ったページは、インデックスされない。

Googleにインデックスして欲しくないページに対してのみNoIndexを入れる。

注意:ページにNoIndexタグが使用されているページは評価の対象とならない。Googleはページごとの評価もうながすが、サイト全体での総合点も検索ランキングを決定する上で重視している。サイト全体の評価を下げるような、サイトと関連性のないページはnoindexタグを入れると良い】

▼・5ー4:Disallow Robots(robots.txtのdisallow) 「robots.txtの使用の有無や使用の適切さ」

robots.txtに「disallow」の表示を入れるとGoogleにクロールされなくなる。

インデックスを削除されるわけではないが、情報の更新がされなくなるため、ネガティブ要因だけではなくポジティブ要因も働かなくなるので次第に検索順位は落ちていく。

注意:robots.txtをDisallowするとクロールされず評価の対象とならない】

▼・5ー5:internal NoFollow(内部リンクのNoFollow)「no followリンクの数」

基本的なことだが、サイト内で「nofollow」タグを使用してはいけない。

「nofollow」の意味は、信用できないリンク先でページランクを受け渡さない、この先はクロールしてはいけないとサイト運営者が意思表示をするためで、自分のサイト内部に向けて使うものではない。

サイト内部で「nofollow」タグを使用するとサイト全体の評価を下げる。

注意:自サイト内部でnofollowを行なっていると評価を下げる(nofollowは信用できないリンク先、この先はクロールするな、PageRankを渡すなという意味であり、絶対に自サイト内でnofollowを行なってはいけない)】

※なお2016年までGoogle社員で検索エンジンの開発に深く携わっていたマット・カッツも「just never “nofollow” your own site.(絶対に自身のサイトでnofollowは使ってはいけない)」と警鐘をうながしている。

▼・5ー6:Too Many Internal Links(過剰な内部リンク)「内部リンクの密度」

過剰な数の内部リンクはユーザーエクスペリエンス(体験価値)やユーザービリティ(使いやすさ)が悪くなり、結果的に評価を下げる。

Googleは、あくまでユーザーの役に立つ関連記事へのリンクや、文脈の中での自然な形でのリンクを好む。

注意:1ページあたりの内部リンクの数が多すぎると評価を下げる(過去は100個以内と制限されている時があったが、現在は「妥当な数」に緩和されている)】

▼・5−7:Long Internal Link Anchors(長い内部リンクアンカー)「アンカーテキストが最適化された内部リンクの数」

アンカーテキストが長いと最悪の場合、キーワードスタッフィングに該当し評価を下げる。

適切に用いられたアンカーテキストはユーザービリティなどの観点からGoogleの評価を上げる一方で、意図的に長くしクリックしやすくしたり、キーワードを詰め込みすぎる行為などのやりすぎは評価を下げる。

注意:長すぎる内部リンクのアンカーテキストは評価を下げる】

★6:サイト全体が関係するランキング要因(検索順位に関わるサイト全体の要素)

つづいて、サイト全体が検索順位の決定に関係する要因についてお伝えしていきます。

▼サイト全体に関して【内部】SEO的にアルゴリズムが【ポジティブ】に働く要因

・6−1:Mobile Friendliness(モバイルフレンドリー)

モバイルフレンドリーであるかは検索順位に大きく影響する。

Googleはスマートフォンが普及するに伴い、モバイルユーザーを特に大切にしているからだ。サイトにアクセスしたモバイルユーザーにとって使いやすいようにサイトの仕様を整える必要がある。

確認:モバイルユーザーに読みやすいように表示されているか】

▼・6−2:Keyword Density across Domain(ドメイン全体のキーワード密度)「サイト内のページ数」

Googleの保有する特許(US7996379B1)「Document ranking using word relationships」でほのめかされているように、Googleは単語それぞれの関係を専門性のあるサイトであるかの指標にしている。

確認:サイト全体で使用されているキーワードの密度(サイト全体を通してのキーワードとの関連性や専門性)】

・6−3:TF-IDF across Domain(ドメイン全体でのTF-IDF)

特定の文書(ページ)でよく出現する単語は、文書(ページ)の特徴を示すのに役立ち、特定の文書(ページ)でしか現れない単語は単語の重要度を上げる役割を果たす。

この単語の出現頻度に対する関係を専門的にはTF-IDF(単語の出現頻度と逆単語の出現頻度)と言うが、ヒルトップアルゴリズムが採用されて以降、文書の専門性を見る上で大事な指標となっている。

Googleは、その文書(ページ)が何について書かれている文書(ページ)なのかを、ドメイン全体のキーワードの出現率でも測っている

確認:サイト全体でトピックに対してのキーワード頻度は自然で適切なものであるか】

・6−4:Schema.org(構造化データの利用)

構造化データを利用すると、クローラにとって読み取りやすくなりまた検索エンジンの表示もわかりやすく表示させることが出来るため、検索順位を表示する上でポジティブに働く。

【確認:サイト内に構造化データを用いているか】

▼・6−5:Sitewide Average Novelty Score(サイト全体でのユニークスコア)「コンテンツの質(オリジナルコンテンツか否か)」

「コンテンツに関してポジティブに働く要因」でもお伝えした通り、Googleの保有する特許(US8140449B1)”Detecting novel document content”によれば、Googleは関連性の高いコンテンツグループに新しいコンテンツが分類されたら、様々な方法でコンテンツの独自性を検証している。

これがサイト全体に適用され、パンダアルゴリズム(中身のないコンテンツの評価を下げる)やヒルトップアルゴリズム(専門性のないサイトの評価を下げる)などと密接に関係しあって評価を決めている。

つまり、ユーザーの役に立つコンテンツを制作し、なおかつ、根拠のある文書となるように専門的な視点でGoogleにとってわかりやすく書かれたものであるほど良い。

確認:サイト全体を通してオリジナリティーのあるコンテンツを生み出しているか】

・6−6:Using rel=”hreflang”(rel=”hreflang”タグの利用)

多言語でサイト運営をしている場合、地域や国に合わせてページが適切に表示される必要がある。

そのため多言語で運営している場合は「rel=”hreflang”」タグを用いて、どの地域に向けたコンテンツであるのかを示して上げる必要がある。

確認:サイトがどの国の言語向けに作られているのか示されているか(多言語で運営している場合)】

【コンテンツに関して今後重要になってくると思われる指標】

ここからは現在でもアルゴリズムに組み込まれ、何らかの働きをしているものと思われるけれども、どの範囲まで影響を及ぼしているのか不確定なものについて記述していきます。

今後重要となってくる要因となりうるのできちんと対策をしておいた方が良いと思います。

▼・6ー7:Privacy Policy Usage(プライバシーポリシーの使用)「お問い合わせ先や運営者情報、プライバシーポリシーなどの有無」

プライバシーポリシーをきちんと明記しているか。

確認:プライバシーポリシーをサイトに記載している】

▼・6ー8:Verifiable Phone Number(確証の取れた電話番号)「お問い合わせ先や運営者情報、プライバシーポリシーなどの有無」

つながる、電話番号を記載しているか。

確認:確実につながる電話番号(信頼できる連絡先情報の記載)】

▼・6−9:Accessible Contact Page(アクセス可能なコンタクトページ)「お問い合わせ先や運営者情報、プライバシーポリシーなどの有無」

サイト運営者に連絡が取れるページが用意されているか。

確認:アクセスできるコンタクトが取れるページ(信頼できる連絡先情報の記載)】

・6−10:Verifiable Address(立証された住所)「お問い合わせ先や運営者情報、プライバシーポリシーなどの有無」

サイト運営者のオフィスがある場所。

確認:存在が証明できる住所(信頼できる連絡先情報の記載)】

・6−11:Low Code-to-Content Ratio(コンテンツに対するコード割合)

コードの割合は、ページの読み込み速度に関わってくる。

ページ内のコードが複雑になると読み込み速度に影響してくるので、よっぽどのことがない限り影響度はそこまでないと思うが、コードは少ない方が良い。

確認:コンテンツに対してコードの割合が低いほうがいい(読み込みが早く軽いサイトは評価が高い)】

【検索順位に影響があると噂されているが根拠がなく関係のないコンテンツに関する要因】

まことしやかに噂されているものの、関係がない要因も存在します。

下記にあげる要因は、あらゆるサイトで検証しても、根拠がないため、少なくとも執筆時点では噂に過ぎない程度だと留めておいてください。

(少なくとも執筆時点では関係ありません)

・6ー12:Google Analytics(Googleアナリティクス)

Googleアナリティクスの利用可否が、検索結果の順位に影響するかどうかは今のところ証明されていない。

【Googleアナリティクスの設置(グーグル アナリティクスは検索順位に影響を与えない)】

・6−13:Google Search Console(Googleサーチコンソール)

Googleサーチコンソールの利用可否が、検索結果の順位に影響するかどうかは今のところ証明されていない。

【Googleサーチコンソールの設置(Googleサーチコンソールの設置は検索順位に影響を与えない)】

▼・6−14:XML Sitemaps(XMLサイトマップ)「XMLサイトマップの使用」

XMLサイトマップを利用していることが検索結果の順位につながる根拠は今のところ証明されていない。

【XMLサイトマップは検索順位に影響を与えない】

・6ー15:Use AdSense(アドセンスの使用)

Googleアドセンスをサイト内に設置しているかどうかが、検索結果の順位に影響するかどうかは今のところ証明されていない。

【アドセンスの利用(アドセンスを利用しているか否かは検索順位に影響を与えない)】

▼サイト全体に関して【内部】SEO的にアルゴリズムが【ネガティブ】に働く要因

▼・6−16:Slow Website(読み込み速度が遅いサイト)「ページの表示速度」

サイト内の読み込み速度は、評価の対象となる。

そして、読み込み速度が遅いサイトは、Googleの評価を下げる。

あらゆる状況下、あらゆるデバイスからサイトにアクセスすることを想定して、出来るだけ読み込み速度が早いものとしておく必要がある。

注意:読み込み速度が遅いサイト】

▼・6−17:Poor Uptime(あまりに長い応答時間) 「ページの表示速度」

ページが表示されるまでの応答時間が、あまりにも長いサイトはユーザビリティが悪いサイトとして同じように評価を下げる。

注意:応答時間が長くなかなかアクセスできないサイト(長時間ダウンが続きアクセスできないサイトを含む)】

▼・6ー18:Invalid HTML/CSS(正しくないHTML/CSS)「HTML記述やCSSの正確性」

サイト全体で見た場合のコードが正しくないと、問題を引き起こし、検索順位を決めるアルゴリズムにおいてネガティブに働く可能性が高くなる。

つまりHTMLやCSSは正しく記述する必要がある。

注意:HTMLやCSSなどのコードが間違っていると問題を引き起こし評価を下げる要因となる(正確でないコードを使用すると、例えば正しくクロールできず評価を下げる要因となる)】

・6−19:Infected Site(感染したサイト)

サーバー側の問題にも関わってくるが、セキュリティの不具合から感染したサイトは、Googleから何らかの問題を抱えているサイトとして認識される。

Googleは、ユーザーエクスペリエンスに悪影響を及ぼすソフトウェアがサイト内に組み込まれていないか、不審なファイルをチェックしておりセキュリティを重視している。

このことは下記リンク先のガイドラインにもしっかりと記載されている。

>>>マルウェアや望ましくないソフトウェア  |  Google 検索セントラル  |  Google Developers

感染したサイトは、ユーザーにも不利益を与えるためネガティブに働くことはあってもポジティブに働くことはない。

注意:感染したサイトなどセキュリティに問題のあるサイトは評価を下げる】

▼・6−20:Sexually Explicit Content(露骨なアダルトコンテンツ)「キーワードの使用(公序良俗に反する言葉の有無)」

アダルトコンテンツはセーフサーチに引っかかる。

>>>セーフサーチを使用して露骨な表現を含む検索結果を除外する – パソコン – Google 検索 ヘルプ

サイトの内容によってはアダルトコンテンツでなくても、引っかかってしまうケースもあるので、アダルトな表現を使用するときは注意が必要。

注意:露骨なアダルト表現をしているコンテンツは評価を下げる(18禁コンテンツを制限するセーフサーチフィルタを使用していると表示されない)】

・6−21:Foreign Language Non-Isolation(分離していない外国語のコンテンツ)

サイト内で著しく対象国でない地域の言語を使用している場合は、評価を下げる。

注意:対象地域で外国語となる言語を分離していないサイトは評価を下げる(日本人向けなのにイタリア語で書かれているサイトなど)】

▼・6−22:Site Lacks Theme(テーマを失っているサイト)「コンテンツのトピックの統一性と新鮮さ」

何を専門として、何について書かれているのかわからないサイトテーマを失っているサイトは、ユーザーにとってもGoogleにとっても適切に評価をすることができない。

サイト全体で大元となる話題が一貫していないとサイトの評価を下げる。

注意:テーマがないサイト(何についてのサイトかわからない専門性や一貫性のあるテーマが見えないサイトは評価を下げる)】

▼・6−23:High Ratio of Links to Text(テキストに対してリンクが多い)「リンクと文章の比率」

必要性を感じないリンクを不自然に多く貼ってあるサイトは評価を下げる。

サイト内、またはページ内で用いられるテキストの量に対して明らかにリンク数が多いサイトは評価を下げる。

(Googleはより少ないクリック数で素早くユーザーの抱えている問題を解決できるサイトを好む)

注意:テキスト量に対してリンク数が多い(リンクしか貼られていないサイトは評価を下げる)】

・6ー24:Domain-wide Ratio of Error Pages(ドメイン全体でのエラーページの割合)

サーバー側の問題にも関わってくるが、アクセスした際に表示されるステータスコードがサイト全体で頻繁に400番台や500番台を返す場合、エラーページの扱いとなり、問題のあるサイトとして評価を下げる。

注意:ドメイン全体でエラーページの割合が多い場合は評価を下げる(品質の低いサイトだと評価されインデックスされない可能性がある)】

・6−25:Low Bounce Rate(低い離脱率)

多くの情報筋ではこの説を否定しているが、私の見解ではGoogleは検索ユーザーの離脱率は確実に見られている。

なぜなら、Googleはより少ない手間で、ユーザーが答えにたどり着く設計を心がけており、あるキーワードで検索した際に再度検索される検索回数を見ているからだ。

つまり「A」というキーワードで検索した場合、最終的にはどのようなキーワードにたどり着くのかデータを蓄積しており、その結果を検索結果に反映する動きが見られる。

Chromeで滞在率や離脱率などのデータを採取することは簡単だが、離脱率はChromeを使うまでもなく簡単に抜き出し出来る。

【検索ユーザーの離脱率の低さ(クリックしてからのユーザーの離脱率の低さは検索順位に影響する。離脱率が低いということはユーザーがそのコンテンツを隅々まで読んでいるということを意味する=ユーザーの役に立つコンテンツ)】

【噂されているが根拠がなく関係のないサイト全体に関する要因】

・6ー26:Sitemap Priority(サイトマップ優先度)

XMLサイトマップで優先度属性を指定することはクロールを助けるが、優先度属性を示すか示さないかが検索順位に影響を与えるわけではない。

注意:サイトマップ優先度(XMLサイトマップで優先度属性を指定していない場合クロールに影響が出るケースがあるが検索順位をあげるわけではない)】

・6−27:Sitemap ChangeFreq(サイトマップchangefreq)

XMLサイトマップの「changefreq」では更新頻度を示すことが出来るが、更新頻度を示すことが検索順位に直接影響を与えるわけではない。

注意:XMLサイトマップのchangefreqでコンテンツの更新頻度の送信(コンテンツの更新頻度を指示しないとクロールに影響が出るケースがある)(changefreqが検索順位に影響を与える確固たる証拠は世界中どの考察を見てもみつからない)】

▼・6−28:Missing Robots.txt(robots.txtが無い)「robots.txtの使用の有無や適切さ」

robots.txtの可否は、直接的にサイトの評価につながらない。

robots.txtを使用していないとサイトの評価が下がると言った証拠はどこにも示されていない。

【robots.txtがない(robots.txtの有無は検索順位に影響を及ぼさない)】

▼サイト全体に関して【外部】SEO的にアルゴリズムが【ポジティブ】に働く要因

・6ー29:Click Through Rate on Domain(ドメインのクリック率)

キーワードからのクリック率はGoogleの検索結果として表示される検索順位の決定要素になっているものの、サイト全体で見た場合のクリック率がどこまで影響しているのかは確証が持てない。

ただし、Googleの保有する特許(US9031929B1)「Site quality score(サイト品質スコア)」を見る限り、これらの要素は何かしらの影響を与えているものと見ていい。

ちなみに「Site quality score」の作者は、パンダアルゴリズム(薄いコンテンツよりも濃いコンテンツを高く評価するアルゴリズム)の名前の元となった人物「Nanveet Panda(ナンヴィート・パンダ)」である。

確認:サイト単位でのクリック率(いろいろな検索結果と比較してのサイト全体での品質スコア】

【噂されているが根拠がなく関係のないサイト全体に関しての外部要因】

・6−30:Submit Sitemap Tool(サイトマップ登録ツール)

サイトマップを登録しているかどうかが検索順位に影響するという噂があるが、サイトマップ登録の可否は検索順位に影響しない。

【サーチコンソール上のサイトマップ登録ツールの使用(あまり意味がない)】

・6−31:Use AdWords(AdWordsの利用)

Google広告を利用することが検索順位に影響するという噂があるが、Google広告を利用することが検索結果の順位に影響するかどうかは、世界中どの分析を見ても今のところ証明されていない。

【Google広告を利用している(意味をなさない)】

・6−32:Don’t Use AdWords(AdWordsを利用しない)

逆にGoogle広告を利用しないことが検索順位にポジティブな要因として影響するという噂があるが、Google広告を利用しないことが検索結果の順位に影響するかどうかは、世界中どの分析を見ても今のところ証明されていない。

【Google広告を利用していない(意味をなさない)】

・6−33:Low Alexa Score(低いAlexaスコア)

Alexa Scoreが検索順位のランキング要因となっているという噂もあるものの、Northcuttの意見と同様、私もこの要素には否定的である。

なぜなら、外部のスコアをあてにするよりGoogleが提供するChromeブラウザでより深い情報を取得できていると考えているからだ。

【Alexaのスコアは順位決定要因にならない】

▼サイト全体に関して【外部】SEO的にアルゴリズムが【ネガティブ】に働く要因

・6−34:Crawl Rate Modification(クロール速度の変更)

サーチコンソールでサイトをクロールする速度を遅くすることはできるが、クロール速度を遅くすると検索順位にも影響し評価が下がる。

注意:クロールの速度が遅くなるとインデックスに影響を与え検索順位が悪くなる(フレッシュネスアルゴリズムが適用されているときは顕著に現れる)】

・6−35:Diluted Domain Authority(ドメイン権威の分散)

外部から受ける被リンクは関連性があり権威のあるサイトから受ければ価値があるが、関連性が浅いサイトからリンクをもらっても意味をなさず権威を薄める。

注意:薄められたサイト権威(発リンクを貼るサイト、関係のあるサイトからの被リンクは価値があるが、無意味なそれ以外のページからの被リンクは価値を持たない。ドメイン単位での外部リンクの貼りすぎはページ権威を分散させ評価を下げる)】

・6−36:Negative Sentiment(ネガティブな感情)

Googleの保有する特許(US7987188B2)「Domain-specific sentiment classification」からも分かるとおり、Googleは検索順位にドメイン固有の感情スコアを採用している。

つまり、感情スコアによってサイト(または特定のブランド)の検索順位を決める何らかの要因が働いているものとみられる。

注意:外部から自サイトへ向けられた負の感情】

・6−37:Click Manipulation(クリック操作)

検索結果からのクリック率は検索順位を決める一つの要因となるが、不正な操作でクリック率を上げると評価を下げる。

注意:外部からのクリック率(不正な操作で行われたクリック率の増減は検索順位を変動させる)】

・6−38:Low Dwell Time (Short Click)(短い滞在時間(ショートクリック)

Googleの保有する特許(US9031929B1)「Site quality score」に次のような一文がある。

”a click of at least a certain duration, or a click of at least a certain duration relative to a resource length”

つまりクリックしてから滞在する時間の長さによって品質を測っており、検索順位を決定する上で一つの要因となることがほのめかされている。

よって、短い滞在時間だった場合、評価を下げることが分かる。

注意:クリックしてからの滞在時間が短い(クリックしてからの滞在時間やコンテンツの長さごとのクリックの継続時間は検索順位に影響する)】

【今後重要になってくると思われるサイト全体に関する外部要因】

・6−39:Chrome Blocked Sites(Chromeでブロックされているサイト)

Chromeでは拡張機能を使うことで、特定のウェブサイトを検索結果として表示できないように設定が出来たり、登録したサイトにアクセスできないようにすることが出来る。

Chromeで集められた、ブロックされているサイトのデータを検索順位に組み込むことは簡単に出来るため、もしかすると今後、重要な要因になってくる可能性がある。

注意:ユーザーに検索結果として表示されないようにブロックされているドメインのサイトは評価を下げる】

★7:ページが関係するランキング要因(検索順位に関わるページの要素)

つづいて、ページが検索順位の決定に影響を与える要因についてお伝えしていきます。

▼ページに関して【内部】SEO的にアルゴリズムが【ポジティブ】に働く要因

▼・7−1:Distribution of Page Authority(ページ権威の分布)「サイト内でのページの人気度」「ページの人気度(そのページに対する外部リンクの数)」

Googleの保有する特許(US6285999B1)「Method for node ranking in a linked database」に記されているように、サイト全体からリンクされているページはサイト内での権威が高くなる。

確認:サイトを代表するページにアクセスしやすくなっているか(内部リンクの数)】

▼・7−2:Keyword Density of Page(ページ内のキーワード密度)「本文内でのキーワードの使い方や頻度」「キーワード使用の自然さ」

ページ内に使用されるキーワードは適度な量があれば良い。もしもキーワードを繰り返したいのであれば、そのキーワードに関連する別の言葉に置き換えて自然な文章となるように調整をすべきだ。

※ページ内で使用されるキーワードが多いほどSEO上有利に働くといまだに誤解されているケースが散見されるが、これは全くのでたらめである。キーワードを多く詰め込むほど不自然なものとなり、評価を下げる。

確認:ページ内のキーワードの出現率は適切なものであるか(キーワード密度が高すぎたり低すぎたりしていないか)】

▼・7−3:Keywords Higher on Page(ページ上部のキーワード)「本文内でのキーワードの位置」

通常、大事なことは先にいう。つまり大事なキーワードはページの上部で伝えるべきだ。

「4−11:Keywords Earlier in Headings(冒頭でのキーワード)」でも同じことについて言及したが、ページ上部のみやすい位置でのキーワードの出現は、ユーザーにとってもGoogleにとっても、その文書がどのような内容について書かれたものであるのかを示す手がかりとなる。

ページレイアウトアルゴリズムについて記されたGoogleのブログ(Page layout algorithm improvement)でも述べられているように、ページの上部で自然な形でキーワードを述べることは、SEO上ポジティブに働く。

確認:キーワードがページやサイトの上部にあるか(一般的に大事なことは先に言う)】

【検索順位に影響されると噂されているが関係のないページに関する要因】

・7−4:Meta Description(メタディスクリプション)

かつては検索順位に影響を与えポジティブに働いていたが、マットカッツが正式に否定していることを考えると今は意味がない。

>>>Google does not use the keywords meta tag in web ranking

確認:メタディスクリプション内のキーワードは現在は意味がない】

▼・7−5:Using rel=”canonical”(rel=”canonical”タグの使用)「rel=”canonical”の正しい使用」

rel=”canonical”タグは正規コンテンツであることを示す際に使用する。

rel=”canonical”タグで正規コンテンツを指定することで、重複コンテンツによる評価減、並びにペナルティを回避することが出来るが、タグ利用によって検索順位が左右されることはない。

Googleの重複ページの扱いなどについてはGoogle Developers内の「重複した URL を正規 URL に統合する」に詳しく記述されている。

確認:rel=”canonical”タグを使用し重複コンテンツではなく正しいページであることを示す(URLの正規化)】

・7−6:Quantity of Comments(コメントの数)

ユーザーから書き込まれるコメントの量はコンテンツの質には関係しない。

確認:コメントの数は検索順位を決定する要因にはならない(Googleはユーザージェネレイトコンテンツを分けて分析できる)】

▼ページに関して【内部】SEO的にアルゴリズムが【ネガティブ(−)】に働く要因

・7−7:Search Results Page(検索結果ページ)

Googleは「より少ない手間で、より素早く」検索ユーザーが抱える問題を解決したいと考えている。

そのため検索結果として表示されたページにアクセスしたのに、またクリックしないと目的のページにたどり着けないとなると、ユーザーにとって手間がかかり、時間もかかってしまいユーザビリティを考えているページだと評価されない。

この問題は、元Google社員のマット・カッツのブログ「Search results in search results」にもしっかりと記述されている。

検索結果のような目的のページへ誘導するようなリンク先ばかりが羅列されたページにはいい評価がつかず、逆に評価を下げる要因となる。

また、ドアウェイページ(Doorway page)と呼ばれるような目的のページに誘導するようなページも評価を下げる。

このことはGoogleウェブマスターガイドラインの「An update on doorway pages」でもしっかりと指摘されている。

注意:検索結果ページのようなリンクの多いページは評価を下げる(ユーザーに手間をかける「タグページ」「カテゴリーページ」なども同様)】

・7−8:Orphan Pages(孤立したページ)

どこにも内部リンクが貼られていない、内部リンクを辿ってたどり着くことが不可能な孤立したページは評価を下げる。

最悪ウェブスパムとして扱われ評価を下げる。

注意:どこにもリンクが貼られておらずアクセス不可能な孤立したページ(スパムにされる可能性もある)】

・7−9:Too Many Footer Links(過剰なフッターリンク)

ページのフッター部分のフッターリンクは、本文のリンクよりも評価が下がるがリンクを貼る機会も多い。けれどもフッターにリンクを詰め込みすぎると、スパムとして扱われペナルティの対象となることもある。

注意:コンテンツ下部のフッターリンクが多すぎると評価を落とす(適切な量のフッターリンクの数にする必要がある)】

・7−10:Soft Error Pages(ソフトエラーページ)

ソフトエラーページは、ユーザーエクスペリエンスの悪い低品質なページとして評価を下げる。

注意:ソフトエラーページは評価を下げる(ソフトエラーのページ数がサイト全体に及ぶほど評価を下げる)】

・7−11:Code Errors on Page(ページ上のコードエラー)

PHP、javaなどのサーバー側の言語にもエラーがあると評価を下げる傾向がある。

注意:ページのコードエラーは評価を下げる(PHPやJavaその他のサーバ側の言語にエラーがあると品質評価が悪くなる)】

▼ページに関して【外部】SEO的にアルゴリズムが【ポジティブ】に働く要因

・7ー12:Click Through Rate on Query/Page(クエリ/ページでのクリック率)

検索結果ページ【SERP(Search Engine Result Page)】からのクリック率は、ユーザーが目的のページにたどり着くことができたかの一つの指標となる。

同じような理由で離脱率やあるキーワードを用いた際のユーザーが検索を終えるまで検索する回数までもが検索順位決定に影響を与える。

確認:検索結果ページからのクリック率】

▼ページに関して【外部】SEO的にアルゴリズムが【ネガティブ】に働く要因

・7−13:Diluted Page Authority(ページ権威の分散)

ドメイン単位と同じように、ページ権威も一つのページから貼られるリンク数が多くなるほどページランクは分散される。

外部から被リンクを受けた際、大元のページでリンクされている数が多いほどその権威は分散される。

注意:薄められたページ権威(外部からのリンクは、リンク数が多くなるほどページ権威は分散される)】

・7−14:Footer Links(フッターリンク)

外部からリンクを送信される際もフッターリンクは、本文内のリンクに比べて評価を落とす。

注意:フッターのリンク(フッターに設置されたリンクは本文内のリンクと比べて悪い評価になる)】

・7ー15:WordPress Sponsored Themes(WordPressスポンサーテーマ)

WordPressののテーマにリンクを埋め込む行為はリンク先の評価を落とし、スパムとして扱われる。

またWordPressのテーマにリンクを埋め込み外部リンクを稼ぐ行為は、Googleのウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)「リンクプログラム」の下記の事項に該当する。

”第三者のコンテンツ所有者に対し、必要に応じて アウトバウンド リンクに修飾属性を適用するかどうか選ぶ権利を与えずに、特定の利用規約や契約、または同様の取り決めの一部として、リンクを義務付けること。”

>>>リンク プログラム  |  Google 検索セントラル  |  Google Developers

注意:バックリンクをワードプレスのサイトテーマのフッター部分に埋め込む方法はスパム行為となる】

★8:SEOキーワードが関係するランキング要因(検索順位に関わるSEOキーワードの要素)

つづいて、SEOキーワードが検索順位の決定に影響を与える要因についてお伝えしていきます。

▼SEOキーワードに関して【内部】SEO的にアルゴリズムが【ポジティブ】に働く要因

▼・8−1:Keyword in Title Tag(タイトルタグ内のキーワード)「タイトル内にキーワードが使われているか否か」

タイトルはそのサイトやページが何について書かれた文書なのかを示すために非常に大事な場所である。

特に前半部分にキーワードを入れることでユーザーはもちろん、Googleに対しても親切な設計となり評価を上げる。

確認:記事タイトル内にキーワードが使われているか】

▼・8−2:Keyword Stemming(キーワード語幹)「対策しているキーワードと、ページの内容やサイトのメイントピックとの関連性」

対策しているキーワードと関連性のあるワードを使用しているかは、関連性や文書に深みを与える意味で非常に大事な指標となる。

確認:キーワードと関連性のあるワードを使用しているか】

▼・8−3:TF-IDF of Page(ページのTF-IDF)「本文内でのキーワードの使い方や頻度」「キーワード使用の自然さ」

サイト全体についての要因「6−3:TF-IDF across Domain(ドメイン全体でのTF-IDF)」でも記述したが、特定の文書(ページ)でよく出現する単語は、文書(ページ)の特徴を示すのに役立ち、特定の文書(ページ)でしか現れない単語は単語の重要度を上げる役割を果たす。

この要因が、Googleの保有する特許(US7996379B1)「Document ranking using word relationships」と密接に関係を持ち、文書の専門性を示す上で非常に大事な要素となっている。

文書内にそれを示すキーワード、またはその関連用語が適切に自然な形で用いられていると専門性が高いとされ評価を上げる。

確認:文書内にキーワードがどれだけ出現したか(単語の重要度の指標となる単語の出現頻度はどれくらいか)】

▼・8−4:Key Phrase in Heading Tag (H1, H2, etc.)(Hタグ内のキーワード (H1, H2, etc.) )「見出しタグの使い方」

Hタグ内のキーワードは、そのページが何について記されたものなのかを示す際に非常に重要な意味を持つ。

Hタグは「H1」が最も評価の比重が高く、続いて「H2」「H3」と評価の比重が軽くなってくる。

何が言いたいのかというと、Hタグは適切に設置するべきでありSEOキーワードを適切な形で組み込むとユーザーにとって読みやすい文書となり、さらにGoogleにとってもその文書の評価を促しやすくなる。

確認:Hタグの中にコンテンツの内容を示す重要なキーワードは含まれているか】

▼・8−5:Keywords in Close Proximity(キーワードの近隣性)「本文内でのキーワードの位置」

検索ユーザーは検索をする際に、異なる複数の単語を用いて検索をかけることもあるが、その際用いられたキーワードが近いほど、その検索クエリにとって関連性が高い単語として有利に働く。

ページ内で用いられている単語同士の近さや関連性は、検索ユーザーがページを探し出すのに役立ち、Googleに対してもわかりやすく評価を促しやすくなる。

確認:キーワードとなるそれぞれの単語は近い位置にあるか】

・8−6:Exact Search Phrase Match(検索フレーズの完全一致)

Googleは保有する特許(US8818982 B1)「Deriving and using document and site quality signals from search query streams」で記しているように「Information Retrieval (IR) score(情報検索スコア)」によって完全一致するドキュメントに高評価を与える。

”a document matching all of the terms of the search query may receive a higher score than a document matching one of the terms

出典:特許US8818982 B1

確認:検索クエリと完全一致するフレーズは含まれているか(一部一致よりも評価が高くなる傾向にある)】

・8−7:Partial Search Phrase Match(検索フレーズの部分一致)

Googleの保有する特許(US8818982 B1)に記載されている「情報検索スコア」により、完全一致しないフレーズであったとしても関連性によって、部分的に一致している関連フレーズが出現する文書でも時に上位表示させることがある。

つまりはサイト内、ページ内、コンテンツ内で使われる言葉やフレーズは密接に関係を持つべきだし慎重に選ぶ必要がある。

確認:検索クエリと部分一致するフレーズは含まれているか(キーワードと関連性があるフレーズは含まれているか)】

・8−8:Phrasing and Context(フレーズと文脈)

自然な形でキーワードを多く出現させることは大事だが、それよりもサイト内全体で、ページやコンテンツにまたがってそのキーワードで検索するユーザーの関連するフレーズや、文脈、よりそのフレーズと密接に関わるフレーズなどを学習し、アルゴリズムに組み込んでいる。

このことについては、Googleの保有する特許(US7536408B2)「Phrase-based indexing in an information retrieval system」では「2. Identification of Related Phrases and Clusters of Related Phrases(関連するフレーズの集団と関連するフレーズの識別)」で記されていることから明らかである。

確認:コンテンツ全体がキーワードと関連するフレーズを内包するコンテンツに仕上がっているか(関連フレーズの同一性および集団的関連フレーズ)(キーワードの出現率ではなく、キーワードを関連する要素が含まれているコンテンツの質)】

▼・8−9:Keywords Earlier in Tag(タグ前部のキーワード)「タイトル内のキーワードの位置(先頭か真ん中か後ろか)」

そのページを表す重要度の高いキーワードの使用はタグの後半部分よりも前半部分にあるほど効果的に働く。

確認:タグの前半にキーワードが含まれている(文章、タイトル、ページにおいて重要度が高い言葉は前においたほうがいい)】

▼・8ー10:Salience of Entities「対策しているキーワードと、ページの内容やサイトのメイントピックとの関連性」

さらに踏み込んで言えば、キーワードは単語やフレーズだけではなくページの内容、サイト内で取り扱っている話題との関連性を常に意識して制作していくべきだ。

要はキーワードに頼らない本質的なコンテンツを作成することで、ユーザーから評価を得た場合、Googleからも評価を上げることが出来る。

確認:単語やフレーズだけではなく、物事周辺に至るまでの本質を捉えたキーワード構造となっているか(例えば、「肉の調理法」と検索したユーザーに単語やフレーズにない「ステーキのレシピ」を検索結果として紹介するといったキーワードに頼らないコンテンツ構造)】

・8−11:Keywords Earlier in Display Title(表示タイトル前部のキーワード)「タイトル内のキーワードの位置(先頭か真ん中か後ろか)」

タイトルをつけるときはキーワードが前にあるほど、検索ユーザーの目を引き、さらにGoogleに対してもそのページが何について書かれたページなのかを示しやすくなるため、結果として評価を上げる。

確認:表示されるタイトルの前半部分にキーワードが使用されているか】

【噂されているが根拠がなく関係のないSEOキーワードの要因】

・8−12:Keywords in HTML Comments(HTMLコメント内のキーワード)

HTML内にキーワードを埋め込んでも、検索順位には影響を与えない。

【HTML内のキーワードは検索順位に影響を与えない】

・8−13:Keywords in CSS/JavaScript Comments(CSS/JavaScriptコメント内のキーワード)「外部CSSやjavascriptの有無や活用方法」

CSS/JavaScriptコメント内にキーワードを埋め込んでも、検索順位には影響を与えない。

【CSS/JavaScriptコメント内のキーワードは検索順位に影響を与えない】

・8−14:Keywords in CLASSes, NAMEs, and IDs(CLASS,NAME,ID内のキーワード)

CLASS,NAME,ID内のキーワードも検索順位に影響を与えない。

【CLASS,NAME,ID内のキーワードは検索順位に影響を与えない】

▼SEOキーワードに関して【内部】SEO的にアルゴリズムが【ネガティブ】に働く要因

▼・8−15:High Body Keyword Density(Body内での過剰なキーワード出現率)(密度)「本文内でのキーワードの使い方や頻度」

キーワードが重要だからと言って「Body」内に過剰にキーワードを詰め込みすぎると不自然な文章となる上に評価を下げる。

注意:キーワードを詰め込みすぎていて文脈のない不自然な文章となっていると評価を下げる】

▼・8−16:Keyword Dilution(キーワード出現率の希薄化)「本文内でのキーワードの使い方や頻度」

キーワードの出現率が高すぎると評価を下げるが、逆にキーワードの出現率が低すぎても関連性が薄くなったり、ユーザーはもちろんGoogleが何について書かれたコンテンツなのか判断できなくなり評価を下げる。

サイト全体を通して明確なテーマを持って運営していくように意識すると、この問題はクリアできると思う。

注意:キーワードは少なすぎると評価を落とす(テーマが一貫しておりキーワード密度が自然なものとなっているか)】

▼・8−17:Keyword-Dense Title Tag(タイトルタグ内でのキーワード出現率)「本文内でのキーワードの使い方や頻度」

重要なキーワードだからといってタイトルタグ内で何度も同じキーワードを繰り返すと評価を下げる。

注意:タイトルタグ内で重要度が高いからといって何度も繰り返しキーワードを使用していると評価を下げる(タイトルタグ内でのキーワードの乱用を行なっていないか)】

▼・8−18:Exceedingly Long Title Tag(あまりにも長いタイトルタグ)「対策しているキーワードと、ページの内容やサイトのメイントピックとの関連性」

タイトルタグについても何度も同じキーワードを繰り返すとキーワードスタッフィングとなり評価を下げる。

注意:タイトルタグがあまりにも長いと何についてのコンテンツか分からなくなり評価を下げる(タイトルタグは適切な長さか)】

・8−19:Keyword-Dense Heading Tags(Hタグ内のキーワード出現率)

評価の比重が高いからと言って、無意味に「Hタグ」内でキーワードを利用するとキーワードスタッフィングになる。

注意:Hタグ内でのキーワードの乱用は評価を下げる(重要度が高いからといってHタグ内でキーワードを多用してはいけない)】

▼・8−20:Heading Tag (H1, H2, etc.) Overuse(ヘッドタグ(H1, H2, etc.)の過剰利用) 「見出しタグの使い方」

評価の比重が高いからと言って「body」内のテキストの量に対して過剰な「Hタグ」の使用は評価を下げる。

注意:文書量に対してHタグを過剰に使用しすぎていると評価を落とす】

▼・8−21:Too Much “List-style” Writing(くどいほどの箇条書き)「コンテンツの読みやすさ」

必要のない場所で箇条書きにし、キーワードを詰め込むと評価を下げる。

注意:キーワードを箇条書きにしただけのコンテンツはキーワードの詰め込みすぎと判定され評価を下げる(箇条書き内のキーワードは自然な文書であるか)】

・8−22:Commercial Queries (YMYL)(商用クエリ)

YMYL(お金と健康)領域においての商用クエリは、通常のアルゴリズムとは別のアルゴリズムが働く。

多くの場合ネガティブに働き、品質評価がより厳しく見られる。

注意:YMYL(お金と健康)領域において商用クエリのコンテンツは品質評価が厳しく見られる】

▼SEOキーワードに関して【外部】SEO的にアルゴリズムが【ポジティブ】に働く要因

・8−23:Query Deserves Diversity (QDD)

Googleは全ての検索クエリに対して同じ評価基準を用いていない。

より本質的な意味を表示するために、「A」というキーワードに対してGoogleが一般的に知られている情報を、検索クエリの検索履歴などで自動で結びつけて関連性を判断し、より関連性が高い検索結果を表示する。

これを「entity salience」というがGoogleはこれにより様々な検索結果に対応している。

確認:多様性のある解釈で複数の検索結果を表示するように働きかける】

・8−24:User Search History(ユーザの検索履歴)

Googleには、ユーザーが過去に検索した履歴をもとにしてより近い情報を検索結果として表示させる働きがある。

確認:ユーザーの検索履歴による検索結果のパーソナライズ化】

・8−25:Total Branded Searches + Clicks(ブランドワード検索の合計+クリック)

ブランド名で検索した際にクリックされる率で検索順位が決まる。

これは「サイトの品質スコア」が影響し、Googleの保有する特許(US9031929B1)「Site quality score(サイト品質スコア)」にも「The score is determined from quantities indicating user actions of seeking out and preferring particular sites and the resources found in particular sites」としっかりとした記述がされている。

確認:ブランド名などの指名検索数とクリック数】

・8−26:High Dwell Time (Long Clicks)(長い滞在時間(ロングクリック))

クリックしてからどれくらい長くサイトに滞在したのかも検索順位を決める上で非常に大事な要素となる。

確認:クリックしてからサイトから離脱するまでの長さ】

★9:外部リンクが関係するランキング要因(検索順位に関わる外部リンクの要素)

つづいて、外部リンクが検索順位の決定に影響を与える要因についてお伝えしていきます。

▼外部リンクに関して【内部】SEO的にアルゴリズムが【ポジティブ】に働く要因

▼・9−1:Quality Outbound Links(質の高い外部へのリンク)「リンク先のサイトやページの質」

関連性や信頼性のおける、質の高い外部へのリンクは評価を上げる。

Googleはウェブの世界はそれぞれのサイトが関係しあい有機的につながっていることが望ましいとしているため、関連性のあるサイトへの質の高いリンクは良い評価につながる。

2016年までGoogle社員で検索エンジンの開発に多大なる貢献をしたマット・カッツも「PageRank sculpting」で次のように述べている。

1) making great content that will attract links in the first place, and
2) choosing a site architecture that makes your site usable/crawlable for humans and search engines alike.

つまり紹介されるほど「役に立つコンテンツを作り、検索ユーザーとGoogleの両方にとって優しいサイトとなるように作成する」という経験を伴った私の意見と完全に一致する。

ウェブサイトはそれぞれが緩やかにつながりあう集合体であるべきで、その流れをあなたのサイトで止めてはならない。

確認:関連性や信頼性があり、より役に立つ情報へアクセスできる外部ページへのリンクが貼られているか】

▼・9−2:Relevant Outbound Links(関連性のある外部リンク)「リンク先サイトやページとの内容の関連性」

被リンクの効果としてサイトの権威づけや関連性、文脈の判断を行っているが、同じようにサイト内に貼られた外部リンクにもこのアルゴリズムが働き、リンク先のサイトやページとの内容の関連性が見られている。

確認:関連性を持つサイトへの外部リンクは貼られているか】

【過去は効果があったものの現在では意味を持たない外部リンクの要因】

・9−3:Author Reputation(著書の評判)

【著者とコンテンツの関連づけ(現在は終了しているので意味を持たない)】

・9−4:Using rel=”author”(rel=”author”タグの使用)

【rel=”author”タグの使用は現在SEOに対して意味を持たない】

・9−5:Using rel=”publisher”(rel=”publisher”タグの使用)

【rel=”publisher”タグの使用は現在はSEOに対して意味を持たない】

▼外部リンクに関して【内部】SEO的にアルゴリズムが【ネガティブ】に働く要因

▼・9−6:Linking to Penalized Sites(ペナルティを受けているサイトへのリンク)「リンク先にスパムサイトなどが含まれているか」

Googleはペナルティを受けているサイトへ貼られた外部リンクに対しては厳しく評価する

つまり、そうしたサイトへ外部リンクを貼るとページやサイトの評価を下げる働きがある。

もしもリンクをする必要があるのならば「rel=”nofollow”」タグは絶対につける。

注意:ペナルティを受けているサイトへのリンクは評価を下げる】

▼・9−7:Too Many External Links(過剰な外部リンク)「ドメイン当たりの外部リンクの数」「ページ当たりの外部リンクの数」

あまりにも多く外部リンクを貼ると、評価を下げる。

注意:あまりにも多すぎる外部リンクは評価を下げる(適度な外部リンクは+要因)】

▼・9−8:Outbound Affiliate Links(アフィリエイトへのリンク)「リンク先サイトやページとの内容の関連性」

何も付加価値を与えないアフィリエイトサイトへ貼られたリンクは評価を下げる。

Googleは常にユーザーの役に立つページを表示させようとアルゴリズムが働きかけるので、アフィリエイトサイトへのリンクを貼りすぎるとペナルティの対象となる。

注意:ユーザーに付加価値を与えないアフィリエイトサイトへのリンクは評価を下げる】

【まことしやかに言われているが全くのでたらめの外部リンク要因】

▼・9−9:Outbound Links(発リンク)「リンク先のサイトやページの質」

外部サイトへの発リンクは、検索順位に何の影響も及ぼさないという話もあるが、これは真っ赤な嘘である。

そうした発言をする者はおそらく自らサイトを運営していない、自称ウェブマスターであるように思う。

注意:外部サイトへの発リンクは必ずしも検索順位に影響を及ぼさないは嘘(発リンクは、信頼のできる発リンクに限る。ウェブサイトは集合体であると言う考えのため、自サイト内で完結させるのではなく関連性が高く信頼できるサイトへの一定数の発リンクは必要)】

▼外部リンクに関して【外部】SEO的にアルゴリズムが【ネガティブ】に働く要因

▼・9−10:Excessive Cross-Site Linking(過剰なクロス・サイトリンク構築)「リンクだけを目的として作られたサイトからのリンクの有無」

リンクだけを目的として作られた保有サイトからのリンクや、相互リンク(クロスサイトリンク)のやりすぎは評価を下げる。

注意:クロスサイトリンクのやりすぎ(リンクによる権威を高めるために相互リンクを構築しすぎると評価を落とす。ただしリンクを貼ることがユーザーの利便性を高めるための施策であるなら別】

・9−11:Private Network (Link Farms)(プライベートネットワーク(リンクファーム))

SEO目的の意図的で不自然なリンク集めは、ブラックハットSEOと判断され評価を下げる。

注意:SEO目的のプライペートネットワークの構築(リンクファーム(リンク集め)で意図的に検索順位を高める行為はSEOスパムの一種でブラックハットSEOだとみなされる)】

・9ー12:Author Biography Links(著者人物紹介リンク)

ゲストブログへの投稿内の著者人物紹介ページでリンクを獲得する行為はガイドラインに違反するものとして評価を下げる。

ゲストブログを投稿することによってのリンク集めの危うさについて「The decay and fall of guest blogging for SEO」でマットカッツも提言している。

注意:著者の人物を紹介するサイトへのリンクで被リンクを獲得する行為は評価を下げる(不自然なリンクに該当)】

・9ー13:Article Directories(記事ディレクトリ)

記事ディレクトリを活用したリンク集めは、ペナルティ扱いとなる。

多くのSEO手法で言えることだが、SEO目的で、こうした意図的なリンクを構築することは時間が経つにつれて効果が薄くなり、最終的にガイドライン違反として、Googleからペナルティを下されるようになる。

注意:記事ディレクトリサービスから大量に貼られたリンク(不自然なリンクに該当)】

・9−14:Generic Web Directories(無名のWebディレクトリ)

審査のゆるい無名のWEBディレクトリに関しても同様のことがいえ、外部リンクを獲得するためにSEO目的で意図的にリンクを構築することはお勧めしない。

Googleの裏をつく手法は、遅かれ早かれGoogleにバレてしまい、最悪ペナルティの対象となるので避けるべきだ。

注意:有名なディレクトリではない緩い審査で誰でもリンクを貼れるような無名のディレクトリから貼られた大量のリンク(不自然なリンクに該当)】

・9ー15:Rapid Gain of Links(急激なリンクの増加)

急激にリンクが増加すると検索エンジンに対してスパムを行なっているシグナルとなる。

これはGoogleの特許(US8521749B2)「Document scoring based on document inception date」でも「While a spiky rate of growth in the number of back links may be a factor used by search engine 125 to score documents, it may also signal an attempt to spam search engine 125」と言及されている。

注意:急激に増加した外部からのリンクは評価を下げる(自然発生したリンクなら問題はない)】

★10:被リンクが関係するランキング要因(検索順位に関わる被リンクの要素)

つづいて、被リンクが検索順位の決定に影響を与える要因についてお伝えしていきます。

▼被リンクに関して【外部】SEO的にアルゴリズムが【ポジティブ】に働く要因

▼・10−1:Authoritative Inbound Links to Page(ページに対する権威あるサイトからの被リンク)「権威あるサイトからのリンクの有無」

権威あるサイトからのページに対する被リンクは評価を上げる。

確認:権威あるサイトからのページに対する被リンク】

▼・10−2:Authoritative Inbound Links to Domain(ドメインに対する権威あるサイトからの被リンク)「権威あるサイトからのリンクの有無」

サイトのドメインに対しての権威あるサイトからの被リンクも同様に評価を上げる。

確認:権威あるサイトからのドメインに対する被リンク】

・10−3:More Inbound Links to Page(ページに対するより多くの被リンク)

ページに対するリンクは多ければ、多いほどよい。

ただし、価値のあるリンクにはかなわない。

確認:より多くのサイトからのページに対する被リンク】

・10−4:More Inbound Links to Domain(ドメインに対するより多くの被リンク)

ドメインに対してのリンクは多ければ多いほどよい。

ただしページに対するリンク同様、価値のあるリンクにはかなわない。

確認:より多くのサイトからのドメインに対する被リンク】

・10ー5:Link Stability(被リンクの安定性)

被リンクは質も大事だが、リンクが当てられている長さも大事だ。

長い間向けられている被リンクは価値があがる。

確認:長い間向けられている自サイトへの被リンク】

▼・10ー6:Keyword Anchor Text(キーワードのアンカーテキスト)「リンクのアンカーテキスト」

自サイトに向けられたリンクのアンカーテキストは、遷移したページとの関連性を示す上で非常に重要な役割を果たす。

自サイトに向けられたリンクのアンカーテキストに、キーワードが入っているとキーワードとページの関連性を助ける役割を果たす。

確認:外部リンクのアンカーテキストは推移したページの検索ごとの結びつきを助ける】

▼・10ー7:Links from Relevant Sites(関連のあるサイトからのリンク)「リンク元ページとの関連性」

関連のある話題を扱っているサイトからのリンクは評価を上げる。

ただしGoogleは自然なリンクを好み、被リンクが全て専門的なサイトからだと不自然となり評価を下げる可能性がある。

確認:似たような項目を記述している関連のあるサイトからの被リンク(全ての被リンクがテーマに特化したサイトから貼られていると逆に不自然でマイナス要因となる)】

・10ー8:Crawl Budget(クロールバジェットの割り当て)

リンクを受けている数などサイト全体としてどのページが重要であるのかのサイト全体の権威性で、インデックスされるページの割り当て枠が決まる。

※Googlebotがクロールできる能力には限界があり本来であればクロールされるはずのURLがクロールされないことがある。そうしたGooglebotがクロールできる限界枠のことをクロールバジェットという。

確認:リンクを受けている数など全体としての権威でクロールやインデックスされるページの割り当て枠が決まる】

▼・10−9:Partially-Related Anchor Text(部分的に関連のあるアンカーテキスト)「リンクのアンカーテキスト」

自然発生した被リンクは完全一致するアンカーテキストの他に、部分的に一致するアンカーテキストが用いられている。

アンカーテキストが重要だからと言った理由で、全ての被リンクに用いられるアンカーテキストが完全一致だと不自然なリンクとなり逆に評価を下げてしまう可能性がある。

キーワードにそくしていながらも、より多様なアンカーテキストからのリンクが望ましい。

これはGoogleの特許(US8738643B1)「Learning synonymous object names from anchor texts」を見ても明らかだ。

確認:部分的に一致している外部からのアンカーテキスト(完全一致のアンカーテキストではなく、キーワードフレーズの一部を含んでいたり、キーワードと他の言葉が入っているような、部分的に一致した形で外部から貼られた、より自然な形での被リンク)】

・10ー10:Partially-Related ALT Text(部分的に関連のあるALTテキスト)

ALTテキストも同じようにキーワードが含まれていることが大事だが、全てにおいてキーワードが含まれている外部からのALTテキストはとても不自然に見られる。

アンカーテキスト同様、完全一致している方が評価が高いが、部分的に関連性のあるALTテキストの方が自然なものと見られる。

確認:部分的に一致している外部からのALTテキスト(完全一致のALTテキストではなく、一部のフレーズを含んだより自然な形での外部からの被リンク)】

・10−11:Link From Site in Same Results(同一検索結果からのリンク)

すでに上位表示されているページからの被リンクは、そうでないサイトやページからリンクされるよりも上位表示されやすくなる。

確認:検索結果で上位表示されているページからのリンク(あるクエリで既に上位表示されているページからの外部リンク)】

・10ー12:Positive Link Velocity(ポジティブなリンク獲得速度)

Googleの特許(US8521749B2)「Document scoring based on document inception date」によれば、「By analyzing the change in the number or rate of increase/decrease of back links to a document (or page) over time, search engine 125 may derive a valuable signal of how fresh the document is.」と記載されている。

つまり、被リンクを獲得する速度が、被リンクが減少する速度より上回っていた場合評価されるということを意味する。

確認:被リンクを獲得する速度がリンクが減少する速度より上回っていると評価される】

・10ー13:Links from ccTLDs in Target Country(ターゲットにしている国のccTLDからのリンク)

ccTLD(Country Code Top Level Domain)サイトからの被リンクの獲得は、特定の国の検索順位に影響する。

確認:特定の国ccTLD(Country Code Top Level Domain=,jpや.ukなど)サイトからの被リンクが検索順位に影響を与える】

【確証できる根拠は薄いものの、何らかが関係していると思われる被リンクの要因】

▼・10ー14:Twitter Sharing(Twitterのシェア)「ソーシャルメディアからのリンクの比率」

先に言おう。確信は持てない。

全てのアカウントに該当するわけではないが、特定のアカウントにおけるシェアは評価されているように思える。

ただし、TwitterはFacebookやInstagramよりも評価が低い。

確証はない:Twitterでシェアされている数(全てのアカウントに該当するわけではない)】

▼・10ー15:Facebook Sharing(Facebookのシェア)「ソーシャルメディアからのリンクの比率」

Twitterと同様確信は持てないが、全てのアカウントに該当するわけではないが、特定のアカウントにおけるFacebookのシェア率は検索順位を決定する要素に含まれているように思う。

確証はない:Facebookでシェアされている数(全てのアカウントに該当するわけではない)】

▼・10ー16:Link from Older Domain(より古いドメインからのリンク)「リンク元サイトの質」

一般的に古いドメインからの被リンクは、新しいドメインからのリンクよりも信頼性が高いものとされている。

私自身もそう思うし、世界中で運営されている他のサイト運営者も口を揃えて同じことを言う。

マイクロソフトの特許に(US20080086467A1)「Ranking Domains Using Domain Maturity」というものがあるが、これがGoogleの検索順位の決定要素に何らかの影響を与えていると見るのが世界中で多く見られる意見だ。

「Ranking Domains Using Domain Maturity」で見られる特筆すべき点は下記の内容だ。

”For example, in an embodiment,
domains that have been registered for more than ten years may contribute 100% of their accumulated ranks to a target domain’s rank;
domains that have been registered from six to ten years may contribute 75% of their accumulated ranks to a target domain’s rank;
domains that have been registered from three to six years may contribute 50% of their accumulated ranks to a target domain’s rank;
domains that have been registered for one to three years may contribute 25% of their accumulated ranks to a target domain’s rank;
and domains that have been registered for less than one year may only contribute 10% of their accumulated ranks.”

要約するとマイクロソフトの検索エンジンBingでは10年以上運営されていれば100%、6年以上10年未満は75%、3年から6年が50%、1年から3年が25%、1年未満の場合10%の価値を与えると記載されている。

確認:外部の古いドメインからもらった被リンクは価値が高い】

・10ー17:Chrome Page Bookmarks(Chromeのブックマーク)

Googleの保有する特許(US20070088693A1 https://patents.google.com/patent/US20070088693/en)「Document scoring based on traffic associated with a document」に下記のように記載がある。

“Search engine 125 may then analyze over time a number of bookmarks/favorites to which a document is associated to determine the importance of the document.”

つまり、Chromeのブックマークを文書の重要性となる指標にし、検索順位の決定要素にすることができるとほのめかされている。

確認:Chromeにどれくらいブックマークされているか】

・10ー18:Links from IP Addresses in Target Region(ターゲット地域IPからのリンク)

対象となる国にあるサーバー、もしくは近い国のサーバーからの被リンクはポジティブに影響すると考えられている。

確認:ターゲットにしている地域のIPからの被リンク】

▼・10ー18:Social Signals(ソーシャルシグナル)「ソーシャルメディアからのリンクの比率」

ソーシャルメディアからのリンクが検索順位の決定要因になることは、世界中にあふれる多くの意見で否定的だが、私は関連性があると考えている。

ソーシャルメディアによって軽い、重いはあるものの、特定の時期によって比重を変えているような気がする。

例えば、この記事を書いている2021年現在、特定のソーシャルメディアのフォロワー数などが検索順位に影響を与えているように思えるからだ。

検証の必要はあるが、検証した結果が出る頃には、この指標は大事なものでなくなっている気がする。

確認:SNSでの評判が権威性を示し、検索順位を決める要因となる】

▼・10−19:Twitter Followers(ツイッターのフォロワー数)「ソーシャルメディアからのリンクの比率」

Twitterのフォロワー数は検索順位に特に関係していないように思える。

もし関係していたとしても、そこまで大きな要因ではない。

確認:Twitterのフォロワー数が検索順位を決める要因となる】

▼・10ー20:Facebook Likes(FacebookのLike)「ソーシャルメディアからのリンクの比率」

私の意見を言わせてもらうと、Facebookのいいね数は間接的に関与していることはあるものの、直接関与しているものではないような気がする。

確認:Facebookの「いいね」数が検索順位を決める要因となる】

▼・10ー21:Backlinks from .EDU(.EDUドメインからのリンク)「トップレベルドメインの種類」

トップレベルのドメインからのリンクが評価を高めるということは既に過去のものとなっている。

【最古のドメインの.edu(ドット エデュ)からの被リンク(現在は意味をなさない)】

▼・10ー22:Backlinks from .GOV(.GOVドメインからのリンク)「トップレベルドメインの種類」

ドット ガヴからの被リンクも同様に意味をなさない。

【トップドメインの一つである.gov(ドット ガヴ)からの被リンク(現在は意味をなさない)】

▼被リンクに関して【外部】SEO的にアルゴリズムが【ネガティブ】に働く要因

▼・10ー22:Fresh Anchor Text(フレッシュなアンカーテキスト)「リンクのアンカーテキスト」

被リンクはつけられてからの古さと安定性(継続性)によって評価されるため、新しいアンカーテキストはどちらかというとネガティブに働く要素が多い。

注意:外部からの鮮度の高いアンカーテキスト(アンカーテキストによる被リンクは新しさよりも外部に設置されてからの古さは重要)】

▼・10ー23:Unnatural Ratio of Anchor Text(不自然なアンカー割合)「リンクのアンカーテキスト」

被リンクをもらう際に用いるアンカーテキストは、遷移したページで書かれている内容と関連性を示すものとなるが、アンカーテキストが多すぎると評価を下げる。

注意:不自然なアンカーテキストの割合(アンカーテキストはページの主題との関連性が大事で、やりすぎると評価を下げる)】

▼・10ー24:Reciprocal Links(相互リンク)「相互リンクの比率」

外部リンク「9−10:Excessive Cross-Site Linking(過剰なクロス・サイトリンク構築)」でも話したがリンク取得を目的とした不自然な相互リンクは評価を下げる。

注意:自然発生していない不自然な相互リンク】

・10ー25:Rapid Loss of Links(急激なリンクの減少)

被リンクが急激に減少した場合、リンク売買などのガイドラインに違反する行為が行われた可能性があり、Googleからポジティブな評価を得ることができない。

どちらかというとネガティブに働く。

注意:急激なリンクの現象は評価を下げる(急激なリンクの現象は評価を下げる。WEBスパムは期限が切れたらリンクを外すことから来ている。Googleはずっと貼り続けられているリンクを評価する)】

▼・10ー26:Sitewide Links(サイトワイド・リンク)「意図的な相互リンクサイトからのリンクの有無」

関連性がなく意味のないサイト群からの意図的な被リンクの構築は評価を下げる。

注意:集中的な関連性がなく意味のない大量の外部リンクはサイトワイド・リンクとみなされ評価減の対象となる】

・10ー27:Disavowed Links(リンク否認)

当たり前だが被リンクを完全に無視するツールを使用すると、評価を下げる。

注意:サーチコンソール内の被リンクを完全に無視するための申請ツール=リンク否認は検索評価を下げる(被リンクをないものとするため評価が上がることはない)】

▼・10ー28:Links from Penalized Sites(ペナルティを受けたサイトからのリンク)「ペナルティを受けているサイトからのリンクの有無」

ペナルティを受けているサイトからリンクを受けると調査対象となり、ペナルティを与えられる可能性がある。

注意:ペナルティを受けているサイトからリンクを受け続けているとペナルティを引き起こす可能性がある】

・10ー29:Unnatural Ratio of Anchor Type(不自然なアンカー種類割合)

1つのアンカーテキストだけに偏っていたり、不自然なアンカー形式の割合が多いと評価を下げる。

注意:不自然なアンカー形式の割合が高いと評価を下げる(「ここをクリック」など、不自然な1種類のアンカーテキストや度を超えたアンカーテキストの割合)】

▼・10ー30:Unnatural Variety of Linking Sites(不自然なリンクサイトの種類)「リンクだけを目的として作られたサイトからのリンクの有無」

何度も言うように、Googleは自然発生したリンクを評価する。不自然なリンクサイト群から貼られたリンクは評価を下げる。

注意:不自然なリンクサイト群(同一のアンカーで不自然に貼られているリンクは評価を下げる要因となる)】

・10ー31:Negative Page Link Velocity(ネガティブなページリンク速度)

既にお伝えしたように、Googleの保有する特許(US8521749B2)「Document scoring based on document inception date」には下記の一文が記載されている。

”By analyzing the change in the number or rate of increase/decrease of back links to a document (or page) over time, search engine 125 may derive a valuable signal of how fresh the document is.”

以上のことからリンクの減少速度が速いと評価を下げる要因になることが推測できる。

注意:外部から貼られたページリンクの増加率の変化(フレッシュネスアルゴリズムが適用されるときなどは比較され、評価される)】

・10−32:Negative Domain Link Velocity(ネガティブなドメインリンク速度)

ドメイン(サイト)単位でもリンクの減少速度が速いと評価を下げる要因になる。

注意:不自然なサイトへの被リンク獲得速度】

・10ー33:Ratio of Links Out of Context(コンテクストの無いリンク割合)(前後関係のないリンク割合)

前後の文脈がないリンクが多くあった場合、ウェブスパムとと耐えられる可能性がある。

注意:前後の文脈がないリンクの割合】

・10ー34:Inbound Affiliate Links(アフィリエイト被リンク)

アフィリエイト被リンクは、有料リンクペナルティの対象となりやすい。

注意:アフィリエイトリンクによる被リンク(有料リンクペナルティを気にする場合はnofollowをつける)】

・10ー35:Links from Irrelevant Sites(無関係サイトからのリンク)

無関係サイトからの被リンクは、評価の対象とならない。

注意:関連性のないサイトからのリンク(関連性のあるサイトからのリンクは評価をあげる)】

▼・10ー36:Building Links(リンクビルディング)「リンクだけを目的として作られたサイトからのリンクの有無」

リンクビルディング全般が悪いと言うのは真っ赤な嘘だ。

ある程度許容されているが、不自然な形でのリンクビルディングは評価を下げる。

注意:リンクビルディングは悪い(これは嘘。SEO上リンクビルディングが悪く働くケースは人工的に行われた不自然な形でのリンクビルディング。あくまでも自然な形で運営サイトに対して比リンクをもらうことはサイトの価値を高める)】

・10ー37:Link Building Services(リンクビルディング・サービス)「意図的な相互リンクサイトからのリンクの有無」

ページランク受け渡しのためにリンクを購入することはGoogleのガイドラインに違反するが、そのリンクが広報目的であった場合、安全なリンクとしてみなされる。

【リンクビルディングサービス群は悪いは迷信(ページランクのためにリンクを購入する一時的なリンクの受け渡しと、ページランクを受け渡す目的ではない広報目的の安全なリンクの売買は別物)】

▼・10ー38:Microsites(マイクロサイト(※訳注サテライトサイト))「リンクだけを目的として作られたサイトからのリンクの有無」

そもそも、サテライトサイトはあまり効果的な戦略ではない。

【サテライトサイト(マイクロサイト)からのリンク(ページランクの受け渡しを目的としたサテライトサイトはよくない)】

★11:訪問者が関係するランキング要因(検索順位に関わる訪問者の要素)

つづいて、訪問者が検索順位の決定に影響を与える要因についてお伝えしていきます。

▼訪問者に関して【外部】SEO的にアルゴリズムが【ポジティブ】に働く要因

・11−1:Chrome Site Traffic(Chromeのサイトトラフィック)

被リンクに関する項目「10ー17:Chrome Page Bookmarks(Chromeのブックマーク)」でも記述したが、Googleの保有する特許(US20070088693A1)「Document scoring based on traffic associated with a document」にトラフィックデータの使用をほのめかす表現がある。

よってGoogleはChromeで得たサイトトラフィックデータを何らかの形で検索順位の決定要因として使用していると見られる。

確認:Chromeで得たサイトトラフィックのデータ(Chromeユーザーのサイトトラフィックデータを参考にしている)】

▼訪問者に関して【外部】SEO的にアルゴリズムが【ネガティブ】に働く要因

▼・11ー2:High Task Completion Time(長い検索行動完了までの時間)「訪問者の滞在時間などの傾向」「離脱率」

Northcuttの記事でも触れているが、クリック率と滞在時間がランキング要因になっている証拠はたくさん見つかっている。

私自身も証拠たるデータを保持しているし、多くのサイト運営者が同じように感じていることだろう。

つまりGoogleはクリック率と滞在時間によって、ユーザーにとって真に役に立つコンテンツかどうかを判断する材料としているのだと思う。

注意:検索ユーザーが検索完了までに要する長い時間(クリック率と滞在時間)】

★12:ペナルティが関係するランキング要因(検索順位に関わるペナルティの原因となる要素)

最後に、ペナルティが検索順位の決定に影響を与える要因についてお伝えしていきます。

▼ペナルティに関して【内部】SEO的にアルゴリズムが【ネガティブ】に働く要因

▼・12−1:Foreground Matches Background(背景色と同じ文字色) 「キーワードの埋め込みの有無」「隠しテキストの有無」

背景色と文字色を同じにして「隠しテキスト」などでキーワードを埋め込むなどの行為はGoogleのガイドラインに反する行為としてペナルティを受ける。

注意:クローキングの有無(コンテンツと背景を同じ色にしていないか)】

・12−2:Single Pixel Image Links(1ピクセルの画像リンク)

小さい画像にリンクを埋め込む行為は隠しリンクとして、Googleのガイドラインに反する。

よってペナルティの対象となる。

注意:小さい画像リンクは貼られていないか】

▼・12−3:Empty Link Anchors(空のリンクアンカー)「クローキングの有無」

空のアンカーテキストを利用した隠しリンクも同様にGoogleのガイドラインに違反するため、ペナルティの対象となる。

注意:クローキングの有無(空のアンカーテキストで隠しリンクを貼っていないか)】

・12−4:Copyright Violation(著作権違反)

言うまでもないことだが、著作権違反はペナルティとなる。

私が運営しているサイトも巧みにパクった通称「パクリライト」と呼ばれる方法で、著作権を侵害する行為が横行しているが、明らかなものに関しては、著作権を侵害する行為として速やかにGoogleに報告させていただいている。

>>>著作権侵害による削除

昨今の疫病の影響なのかウェブが重要視されコンテンツ内の文章の表現をちょっと変えただけの「パクリライト」が横行し、検索順位を不当に上げる行為が蔓延しているが、著作権を侵害するサイト運営者に対しては厳しく対処している。

(ただし対応には、すぐに対応していただけるもの(1日以内)と時間がかかるものがある)

注意:著作権違反を犯していないか】

・12−5:Doorway Pages(ドアウェイページ) 「誘導ページ」

訪問者を別のページに誘導することが目的のユーザーに価値を与えない誘導ページ(「ドアウェイページ」や「ゲートウェイページ」)は評価を下げる。

都市名だけを変えた無意味なコンテンツなどはGoogleにスパムだと判定されペナルティの対象となる。

>>>誘導ページ  |  Google 検索セントラル  |  Google Developers

注意:ドアウェイページやゲートウェイページなどほぼ内容が同じな無意味な誘導ページを作成していないか】

・12−6:Automatically Generated Content(自動生成コンテンツ)

特定のプログラムによって自動的に生成されたコンテンツは、Googleランキングを意図的に操作することを目的としているものとして品質に関するガイドライン違反となる。

>>>コンテンツの自動生成  |  Google 検索セントラル  |  Google Developers

注意:プログラムを使って検索クエリに合わせてコンテンツを自動生成している場合はペナルティの対象となる】

・12−7:Phishing Activity(フィッシング)

言うまでもないことだが、情報を盗むためのフィッシング目的のサイトは、Googleのガイドラインに違反し違法な行為として厳しいペナルティを受ける。

注意:違法な行動やユーザーに危害を与える行動はペナルティの対象となる】

▼・12−8:CSS-Hidden Content(CSSによる隠しコンテンツ)「外部CSSやjavascriptの有無や活用方法」

検索順位を上げることを目的としてユーザーの目に見えない場所に隠しテキストを設置する行為はGoogleのガイドライン違反となりペナルティの対象となる。

>>>クローキング  |  Google 検索セントラル  |  Google Developers

注意:順位アップを狙ってユーザーに見えないように隠しコンテンツを使用しているとペナルティの対象となる】

▼・12−9:Selling Links(リンク販売)「リンク購入の有無」「被リンク対策の履歴(リンク購入や販売の有無)」

ページランクの受け渡しを目的としたリンク売買はペナルティの対象となる。

そして30%から50%ほどページランクが低下するとマットカッツは「“Why did our PageRank go down?”」で述べている。

注意:PageRankの受け渡しを目的としたリンク販売はガイドライン違反となりペナルティの対象となる】

・12−10:Spammy User-Generated Content(スパムなユーザージェネレイトコンテンツ)

ユーザー投稿により作成された問題のあるコンテンツはウェブスパムと判断され、ペナルティの対象となる。

注意:スパムな方法でユーザーによって制作・生成されたコンテンツ(UGC)はペナルティの対象となる(口コミサイトや通販サイトの商品レビューなどがスパムな方法で生成されるとペナルティの対象となる。ただし現在のGoogleはUGC(ユーザージェネレイトコンテンツ)を分けて分析できる)】

・12−11:Auto-Translated Text(自動翻訳コンテンツ)

海外サイトを丸パクリし、Google翻訳などを利用して自動的に翻訳しただけのサイトはガイドライン違反となる。

そうしたサイトは厳しいペナルティの対象となる。

注意:手軽な方法で、単に翻訳されただけのサイトはペナルティの対象となる】

・12−11:IP Address Bad Neighborhood(環境の良くないIPアドレス)

スパムが蔓延しているIPアドレスを使用していた場合、ペナルティの対象となる。

注意:スパムが蔓延しているIPアドレスなど、悪いIPアドレスを使用している場合ペナルティの対象となる】

【今後関わってきそうなペナルティの要素】

・12ー12:False Whois(嘘のwhois)

ドメイン登録に嘘の情報を使用するとペナルティを受ける可能性がある。

注意:whois情報の虚偽申告はペナルティの対象となる】

▼ペナルティに関して【外部】SEO的にアルゴリズムが【ネガティブ】に働く要因

・12−13:Negative SEO (Google Bowling)(ネガティブSEO(Googleボウリング))

粗悪なサイトのリンク(多くはアダルトサイト空のリンク)を短期間に大量に貼りつけられるネガティブSEOはサイトの評価を下げる。

注意:第三者から低品質の被リンクをサイトに貼り付けられることで生じるネガティブSEO(ライバルサイトの上位表示を妨害するために行われるネガティブSEO)】

このことについてNorthcuttの筆者は、被リンクは署名みたいなものだと表現しているがいい得て妙だと思う。

決してお金で買うようなものではない。

>>>リンク プログラム  |  Google 検索セントラル  |  Google Developers

注意:PageRankの受け渡しを目的としてサイトオーナーからリンクを買う有料リンクスキームは評価を下げる(対価のあるリンク売買)】

▼・12−15:Footprints(Webスパムの痕跡)「ドメインに対するペナルティの履歴」

ウェブスパムを引き起こしたこ痕跡があるとペナルティを引き起こす要因となる。

注意:ガイドラインに違反するようなスパム行為を行なった痕跡はペナルティを引き起こす要因となる】

・12ー16:Manual Action(手動対応)

手動対応によって問題が解決されないページはペナルティの対象となる。

注意:手動対応されたサイトやページで問題が解消されない時評価を下げる】

▼・12ー17:Link Wheel (or Pyramid or Tetrahedron)(リンクホイール)「リンクだけを目的として作られたサイトからのリンクの有無」

リンクホイールと呼ばれるサイト同士をリンクしあう手法が流行ったことがあるが評価減の対象となる。

どんなものであれ、ページランクを受け渡すことを目的としたリンクはペナルティの対象となる。

注意:PageRankを受け渡すことを目的とした同サイトへの過剰なリンク(マイクロサイト群からの意図的なリンク)】

・12−18:Illegal Activity Report(法的な削除リクエスト)

Googleのポリシーに違反し、法的に違法だと思われるコンテンツを作成しているサイトに関しては、Googleに対して法的な理由でコンテンツを報告することができる。

権利を侵害している法的な削除リクエストを受けたサイトは審査にかけられ、それが通れば厳しく罰せられることとなる。

>>>法的な理由でコンテンツを報告する – Legal ヘルプ

注意:著作権違反などで法的な削除リクエストを受けた悪質なサイトを放っておくとインデックスから削除される可能性がある(ライバルサイトを駆逐しようと悪戯で法的な削除リクエストをすると同じように罰せられる)】

・12−19:DMCA Report(デジタルミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act)レポート)

コンテンツの盗用など著作権に違反する行為は認定され次第該当コンテンツをドメインから消去する。

>>>著作権侵害による削除

注意:コンテンツの盗用、出典未記載のコンテンツ流用、著作権違反を犯した場合は認定され次第該当コンテンツをドメインから削除する】

▼・12−20:Comment Spam(コメントスパム)「ハッカーからの攻撃の履歴」

コメントスパムの痕跡は評価減の対象となり、ペナルティの対象ともなる。

注意:コメントスパム(自動生成されたアンカーテキストを含むなど、不自然な形式でのコメントの数はペナルティの対象となる)】

・12−21:Forum Post Spam(フォーラム投稿スパム)

フォーラムはコミュニケーションを生むことを目的としているため、フォーラムへの投稿スパムは評価を下げる要因となる。

注意:フォーラム投稿でのスパム(コミュニケーション目的以外でのフォーラム投稿は評価を下げる要因となる)】

・12−22:Forum Signature & Profile Links(フォーラム署名とプロファイルリンク)

フォーラムのプロフィールの署名欄によって被リンクをかさ増しするとウェブスパムだとして、ペナルティの対象となることがある。

注意:ディスカッション目的でないフォーラム署名やプロフィールリンクの貼り付け(フォーラムのプロフィールを作成して行う署名内の自サイトへ誘導するリンクは評価を下げる)】

▼・12−23:Widget Links(ウィジェットリンク)「クローキングの有無」

ブログパーツを配布するときにHTMLコードに自サイトへの隠しリンクを忍ばせて被リンクをかさ増しを行為は、クローキングを行っているとしてGoogleのガイドライン違反となる。

注意:ブログパーツなどの配布時にHTMLコードに自サイトへの隠しリンクを忍ばせて被リンクを獲得する手法はペナルティの対象となる(ウィジェットベイトとも)】

▼・12ー24:Penalty by Redirect(リダイレクトによるペナルティ)「リダイレクトのスパム的使用の有無」

301リダイレクトはペナルティを引き継ぐ。

このことはGoogleの検索エンジン開発に大きく関わるジョン・ミューラー氏によって語られている。

注意:サイトの引越しなどにより使用される「301リダイレクト」はペナルティを引き継ぐ(古いドメインを購入したとき新しいドメインにリンク効果を引き継ごうとしてもペナルティも引き継がれる)】

★結論

いかがでしたでしょうか。

もうすでにお分かりかと思いますが、全てを完璧にする必要はありませんし、検索結果を左右するアルゴリズムの細かいファクターを排除して本質的な部分に絞り込んだだけでもこれだけの採点基準があるのですから、全ての基準でパーフェクトをとるのは不可能です。

本文内でお話ししたようにどの採点基準に重きを置くのかも、日々かわりますし、時代の流れによっても変わります。

ですから、アルゴリズムばかりに目をやり、細かい動きにいちいち左右されていると。次第にGoogleに評価されることに比重を置いてしまい、Googleに評価されるためのコンテンツになっていってしまいます。

Googleに評価されることを目的としてしまうと、ユーザーの役に立つコンテンツをつくると言うGoogleが本質的に求めているものや実現したい世界からどんどんかけ離れていってしまいます。

つまり、パーフェクトを目指せば目指すほどユーザーの役に立たないコンテンツになっていってしまうと言う何とも皮肉な現象が起きてしまいます。

実際、今、こうしている間にもアルゴリズムは変更を加えられていることでしょう。

だから、これらの問題に対処するには結論は一つしかありません。

より検索ユーザーの検索しているコンテンツを、より検索ユーザーの役に立つ形で提供し、サイト内外部でしっかりとコンテンツが評価されるための布石を打ち、ユーザーにとってもGoogleにとってもわかりやすいようにサイトを整理しておく。

そして、そうしたコンテンツをつくり続けるためには、

誰のためにそのサイトが存在しているのか、サイト内やそれぞれのページでどのような話題を取り扱うのか、全てのページに渡って使われる言葉、フレーズ、文脈などをわかりやすい形でユーザーとGoogleに提供すること

が肝となります。

具体的な方法と結果として評価されるための数々の施策は当サイトで随時更新していきますので参考にしてください。

3件のコメント

[…] 実はこれよりももっと、詳しい内容については「Googleの検索順位を大きく左右するアルゴリズムの228の要因」でまとめさせていただいています(内部要因と外部要因についてより詳細に解説させていただいたものになります)。 […]

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