ベストセラーになっているので、厚切りジェイソンの「ジェイソン流お金の増やし方」を読んでいたら金の卵を産むガチョウの話が出てきました。
厳密には「Amazon audible」で聴いていたのだけれど、その中でもう使い古されているくらい有名な「ガチョウと黄金の卵」の話が出てきたのです。
僕は、イソップ童話にあまり興味がなかったので、大学生の頃にたぶん大学の教授からこの「金の卵を産むガチョウの話」をはじめて聞いたのだけれども、改めて聞いてみると色々と考えさせられることも多く、やはりそれは僕がその後にいろいろな人生を経験したからなのかなと思いました。
イソップ童話の金の卵を産むガチョウの話の概要
「金の卵を産むガチョウの話」で有名な「ガチョウと黄金の卵」はイソップ寓話の話の一つです。
詳しくはWikipediaでまとめられている「ガチョウと黄金の卵」を読んでいただいた方が概略は掴めると思うのですが、簡単にいうと、農夫が飼っているガチョウが1日1個、黄金の卵を産む話になります。
そして1日1個しか産まない黄金の卵を売って農夫は金持ちになったという話です。
大事なのはそのあとで、農夫は毎日黄金の卵を産むのだからとガチョウの腹の中には、それこそたくさんの金塊が詰まっているに違いないと考え欲をかき腹を切り裂いてしまいます。
けれども金塊が詰まっていることはなく、そのガチョウを死なせてしまった・・・という話になります。
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当時、僕はこの話を半分目を閉じて居眠りしながらきき(大学の講義は本当に眠くなる!)、「ふ〜ん、馬鹿だなあ」とくらいしか思いませんでした。
けれどもそれから、様々なことを経験し、久しぶりに金の卵を産むガチョウの話に触れた時、なんというか、ものすごく考えさせられる話だなと思えるようになったのです。
金の卵を産むガチョウの話の教訓
この話の教訓としてはWikipediaに書いてあるように、
欲張り過ぎて一度に大きな利益を得ようとすると、その利益を生み出す資源まで失ってしまうことがある。利益を生み出す資源をも考慮に入れる事により、長期的に大きな利益を得ることができる。
ということなのでしょう。
「なのでしょう・・・」と言葉を濁したのは、もしかしたら僕が勝手にそう受け取っているだけで、違う人が読めば、それ以外の解釈の仕方もあると思うからです。
厚切りジェイソンさんはこの金の卵を産むガチョウの話を「投資の話の例」としてあげていたのだけれども、これは多分いろんなことに共通して言える普遍的な出来事なのではないかなと思うのです。
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例えばこれはSEOでも当てはまります。
SEOは結果を出すまでに時間がかかります。そして、ものすご〜く地道な作業です。少しずつ少しずつパイを広げていくイメージです。
それこそ1日1個ガチョウが金の卵を産むような継続性と地道な努力、それに忍耐力が必要になります。
もちろん時間がかからない方法もないことにはないのですが、それをやってしまうと、長期的な視点で稼ぐこと、利益をもたらすことが出来なくなってしまうのです。
だから時間をかける。時間をかけるには時間をかけるだけの意味があるのです。
そしてその利益も多分、他の方法と比べると地味なように思います。
自社で扱う商材にもよりますが、多くのケースではYouTuberのように派手なものにはならないし(なることもあるのですが)、どちらかというと積み上げ型の利益といった言い方の方が正しいかと思います。
もちろん扱っている商材や取り組むべき市場との相性というのもあるのでしょうが、多くの場合は派手にはいきません。
ただ、派手さはないものの、やり方さえ間違わなければ、それこそ継続的な利益を獲得することが出来ますし、費用対効果で言えばそれこそ、普通のビジネスでは考えられないほど、物凄いことになります。
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過去、「派手なものの中には「嘘」が含まれる」という記事の中でも触れていますが、人は派手なことに気をひかれ、そこから魅力的な物事を感じとりますが、多くのケースで派手なことをするとどうしても「嘘」をつく必要が出てきます。
もしかしたら「嘘」といったら語弊があるのかもしれないけれど「ねじ曲げられた事実」というのが派手なものの中には存在するケースが多いのです。
一種のピエロのようなものだと思ってください。
ただ地味なものは目立ちはしませんが、その中には多くの真実が含まれていることが多いです。
SEOは結果を焦らずに「待つ」ことが大事
SEOでは「待つ」ということがある種の肝となってきます。
どちらかというと「発酵」に近いイメージです。やることをやったら後は静かに「待つ」のみです。結果は経過とともに後からついてきます。
狩猟民族というよりかは農耕民族が得意とする方法だと思ってください。
まず土地を調べ、その土地に適したタネを植え、水をまき、十分な肥料をあたえ、環境を整え、全てにおいて尽くしたら後はひたすらに待つ。
そうした忍耐力が必要になるのです。
もちろん育ったサイトだと、すぐに目に見える結果として上がってくることあります。けれども、多くの場合は「待つ」ということが必要になるのです。
僕もそうでしたが、この「待つ」というのが苦手な人が多い。
結果を焦ってしまい、すぐに結果が出ないと、焦り始めて変なことをしてしまい出すのです。
そして取ってつけたような裏技にたより自滅していく・・・本当に多いです。
現代人はノウハウなどの「方法論」だけですぐに結果が出ると信じ込ませられ、それに耐えうる「心」をないがしろにする傾向がありますから、仕方のない面もあるのかもしれません。
多くの場面ではメディアを通して「すぐに結果が出る」と信じ込ませられているせいもあるのでしょう。そしてそうしたお手軽で簡単に結果を出すことができる方法こそ人気があります。
ただ「待つ」ことが出来ないと、SEOに限らず長期的な視点で考えた場合、物事がうまくいくことは少ないように思います。
厚切りジェイソンの「ジェイソン流お金の増やし方」でも「待つ」ことの大切さが書かれていましたし、焦ってすぐに資産を売却したり変な動きをしないで長期的に見て考えるということもしっかりと書かれていました(繰り返しになりますがAmazon audibleで聴いたのですけれど)。
ローマは1日にして成らずという言葉がありますが、ローマが700年かかったように大きな事業は、消して短期間では完成できず、地道に積み上げていく必要があるのです。
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先ほども言いましたが「待たない」方法もあります。
ただ、それは一瞬だけ最大風速を生み出す投機的な方法だと思ってください。
長期的なビジネスとして成り立たせるためには「待つ」ことが大事であると心得ることが大事です。
逆にいえば「待つ」ことが出来ない人は多いですから、チャンスでもあるんですけどね。
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