迷ったら基本や原点に立ち返ることの重要性について

何事も基本が大事だと言いますが、この言葉は言い得て妙だと思います。

僕の師も、何事も基本が大事だということをおっしゃっていましたし、基本というのの重要性を重々説いていましたが、ある程度道を極めたり、自分の人生が進んだりすると、この基本の大事さ大切さというものの奥深さにおり行って触れる機会が増えてきます。

もちろん師と僕では、志す道が違うし(そもそも職業が違う)、時に考え方の違いから反発心を抱くこともあったり、今思い返せば「マジでこの人とは考え方が合わない」と本気で思うようなこともありましたが、やっぱり根本的な部分ではつながっていたんだなとつくづく思います。

その中の一つが基本が大事だという考え方です。

 

僕は、基本を身に付けることの大切さは師から直接教わりました。

それまでも基本が大切だという言葉は知っていたけれども、なんというかそれに特別な意味はなく、ただそこに存在する言葉の一つとして僕の中に居座り続けていました。

本当いいタイミングで、教わることが出来たと思います。あの機会がなければ、僕はいまだに道に迷い、迷いに迷って深みにはまっていっていたことでしょう。

人生というのは本当不思議なタイミングで何かを導いてくれると思います。

僕の仕事に対する姿勢や、それからこれまでの人生観はすべて、その考え方に基づいてできています。これ本当に・・・。

 

基本と言っても難しいことはなく、スポーツで言えば基礎にあたる部分が基本に当たります。

はじめはその意味や理由がわからなくても、基本や基礎をポイントとしてしっかりと押さえておくと、ある程度経験を積むとそれが活きてくることが多い。

そしてそれが理解できるようになると、他のこともわかるようになっていきます。

なぜなら道は違えど、そのもととなる源泉ではすべてつながっているように感じるからです。

>>>仕事人としての「共感」と「苦悩」について

上の記事でも書きましたが、だからこそプロと話すと経験したことのない物事なのにまるで自分が経験したことのように物事が感じられるようになっていくのだと思います。

不思議なものですね。

 

基本は心を自由にしてくれます。

そして解放してくれます。

なぜなら、基本は物事の源泉となるもので、よりどころとなるものだからです。

会社でいう理念もこれに近いものがあるのだと思います。

営む上で基本となる考え方が、理念ですから、基本となる考え方と隣接した位置にあるようにおもいます。

何かに迷ったり、悩んだり、つまづいたりしたときは、必ず基本に戻って考えてみる。

これを思うだけで、心が楽になりますし、実際、結果を出すことが出来ます。

仕事や人生における指針、方針のようなものだと思ってもらっても構いません。

※鬼滅の刃が流行りましたが、あれにも同じようなことを匂わすシーンが出てきます。

あまり詳しく触れるとネタバレになってしまうのでここでは割愛させていただきますが、「はじまりはあるひとつの呼吸」からはじまり、そこから様々な呼吸(=方法)に波及していったという描写がこれに当たります。もしかしたら、そうした部分に知らず知らずのうちに共感できるからこそ社会現象を引き起こしたのかもしれませんね。

 

ただ、悲しいかな。この基本はある程度経験を積まないとわかりません。実感できません。理解できません。だから10代、20代の多感な時期の若い人たちには何を言っても響きません。ある程度年月を重ねないと見えてこないのです(僕も30代後半とはいえ、世間的に見れば十分若いと思いますが・・・)。

それは仕事にしても、人生にしてもそうだと思います。それを理解するには、それを育む心と時間が必要なのです。近道なんて出来やしません。社会という荒波に揉まれに揉まれて自分のできること、できないこと、限界を知り、けれどもめげずに絶えず道を模索していく姿勢が必要になります。

曲がりくねった道をゆくこともあれば、時にデコボコとしていたり、穴があったりして実際はまってみたり(笑)道は険しく苦しいものですが、そうした経験を積まないとどうしても理解することが出来ないのです。

言葉を超えた何かとしか言いようがありません。言葉で伝えられることには限界がありますが、その限界の限界を超えた場所にあるのだと思います。

 

また、順風満帆な人生では決して見えてこないものの一つでしょう。

もしかしたらこれを「徳」というのかもしれませんね。

僕自身も30代も後半に差し掛かったころになってはじめて実感できた「理(ことわり)」の一つですし、それまではどちらかというと古臭い常識のようなもので、基本を蔑ろにしていた部分がありました。

基本なんて必要ない、結果を出せさえすればいいしそれが正義なんだというような、なかば現代の資本主義社会の理なきマネタリズムの最中にいましたからもう、本当よくやってこれたなと思います。

でも、ふと、振り返ってみると自分がどれだけ、基本に励まされ、また基本に忠実に活きていたのかがわかります。

そしてそれなしでは今の僕は存在していないとさえ言い切ることが出来ます。

 

あの時の僕と同じように基本なんて必要ないし、基本を身に付ける時間もない、ただ結果がすべてだ、結果を出した方法こそが正義だと考える方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。

それでもいいと思います。そういう考え方もあると思います。

ただ、いつか、結果を出してから、振り返ってみてください。

あなたが辿ってきた道は、いつの間にか基本に導かれ、どれだけ基本に忠実にいきてきたのかがわかるはずです。

仕事でもそう、人生でもそう、人が生きる道は本当に不思議で、運命の巡り合わせとしか言いようがないものですね。

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