今回の記事は、サーチコンソールで何ができるのかわからない方に向けて、サーチコンソールを使うことで何がわかるのかをまとめた概要のようなものになります。
ウェブ上には、様々なツールが出回っていますが、ツールは「使い方次第」という側面が強く、ツールに「使われる」のでなく、ツールを「使う」という思考が大切です。
まずは、しっかりとサーチコンソールではどんなことができるのか、なんのために使うツールなのかを理解していただき、サーチコンソールという貴重なツールを使い倒していってください。
【この記事を読むことで、下記の問題を解決することができます】
・サーチコンソールがどんなことに役立つのかがわかるようになる
・サーチコンソールの正しい使い方がわかるようになる
・サーチコンソールの7つの機能と3つのことがわかるようになる
目次
★サーチコンソールってどんなツールなの?
サーチコンソールは、検索ユーザーがサイトやページにアクセスする「前」の状況を知ることができるツールです。
サーチコンソールを使えば、どのような「検索語句」でサイトやページにたどり着いたのか、検索ユーザーが「Google検索」をかけた際、どれくらいの位置にあなたのページが表示されているのかなどを知ることができます。
また、サーチコンソールには、サイト上の問題点を知らせてくれたり、Googleから重要なメッセージを受信できる機能もあります。
似たような解析ツールに「Googleアナリティクス」というものもありますが、サーチコンソールに対して、「Googleアナリティクス」は、検索ユーザーがサイトやページにアクセスした「後」の状況がわかるツールとなっていますので混同しないようにしてください。
Googleアナリティクスは検索ユーザーがサイト上でどんな動きをしているのかを知ることができるツールとなっています。
★サーチコンソールの基本的な7つの機能
サーチコンソールは、主に7つの機能で構成されています。
細かく見ていくと、他にも機能はありますが、サーチコンソールの基本的な機能は下記の7つに集約されています。
【サーチコンソールの7つの機能】
1:検索パフォーマンス
2:URL検査
3:カバレッジ
4:サイトマップ
5:ウェブに関する主な指標
6:モバイルユーザビリティ
7:リンク
それぞれの機能の概要は下記の通りです。
▼1:検索パフォーマンス
検索ユーザーがあなたのサイトにアクセスする「前」の状況を知ることができます。
▼2:URL検査
特定のページに問題があるか検査し、検索結果として表示されるようにリクエストすることができます。
▼3:カバレッジ
読み込みエラーなど、問題点のあるページを発見できます。
▼4:サイトマップ
ページ数が多い場合、ウェブサイトの重要なURLをGoogleに教えることができます。
▼5:ウェブに関する主な指標
ページの読み込み速度を知ることができ、レポート内容に従うことで読み込み速度の改善を促すことができます。
▼6:モバイルユーザビリティ
モバイル端末を使用するユーザーに適切に表示されているのかを確認することができます。
▼7:リンク
人気の高いページや、どれだけリンクされているのかを一覧で確認することができます。
サーチコンソールでは、それぞれの機能を開いて展開すると、一定期間蓄積されたデータとともに詳細なレポートを開くことができます。
★サーチコンソールでわかる3つのこと
では、先に挙げた基本的な7つの機能を通して、サーチコンソールでは何ができるのでしょうか?
サーチコンソールでは先に挙げた7つの機能を通して、サイト運営で重要となる3つのことがわかります。
【サーチコンソールでわかる3つのこと】
1:検索エンジンで表示された回数と掲載順位
2:サイト上の問題点の把握と改善
3:Googleへの情報提供とメッセージの受信
それぞれの内容については下記で説明します。
▼1:【検索エンジンで表示された回数と掲載順位】
サーチコンソールでは、ウェブサイトが検索ユーザーの目にどれくらいとまっているのか、ウェブサイトの露出具合を確認することができます。
つまり、検索ユーザーが、Googleの検索エンジンを使用して、どのようなクエリ(検索語句)で、どれくらいの回数表示されているのかがわかります。
また、検索ユーザーが検索した「検索語句」ごとに、あなたのサイトが表示されている掲載順位がわかります。
ウェブサイトがどれだけ検索ユーザーに対して表示されており、そのうちどれくらいの検索ユーザーがサイトにアクセスしてくれたのかがわかるため、これより、表示されたサイトのタイトルや、より検索ユーザーの求めている情報を提供することによって、サイトの改善を促すことができます。
>>>【サーチコンソールのトリセツ】成果を出す検索パフォーマンスの使い方
▼2:【サイト上の問題点の把握と改善】
サーチコンソールを使うことで、あなたが運営しているウェブサイトの問題点や、改善点などを確認でき、ウェブページのパフォーマンスを分析し改善を促すことができます。
ウェブサイトがGoogleの検索結果に表示されるためには、Googleがウェブサイトの情報を正しく読みとり、評価してもらうよう促せるようにサイト全体を整えていかなければなりません。
これを「SEO対策」と言いますが、SEOでGoogleから評価を得る上で重要な問題点をサーチコンソールで把握し改善を促すことができます。
Googleの検索結果に表示されるためには、クローラと呼ばれるGooglebotが正しくあなたのサイトを認識し、評価をしてもらう必要がありますが、クローラによるクロールエラーを確認できたり、ウェブサイト上におきているセキュリティの問題点なども指摘してくれるので、検索ユーザーにとって快適な環境であるのかを把握することができます。
【検索順位が上位に表示されるまでの大まかな流れ】
・Googleクローラによりサイトやページの情報が読み込まれる
・ウェブサイトがGoogleに評価を受けカテゴリーごとにインデックスされる
・検索結果として表示された際の検索ユーザーに高い評価を受ける
・検索結果として上位表示される
※Googleにインデックスされるとは検索結果として表示されるための準備が整うことを意味します。そのため、インデックスされたからといって、必ずしも対策を施したキーワードで検索された際に検索結果に表示されるわけではありません。
▼3:【Googleへの情報提供とメッセージの受信】
サーチコンソールでは、新しくページを作成したり、更新した情報をサイト運営者からGoogleにお知らせすることができます。
Googleへ情報を伝えることで、いち早くクローラがあなたのWebページの情報を読み取ってくれ、素早く検索結果として反映してくれるようになります。
★サーチコンソールの機能を確認できる内容ごとに整理した場合
最後に、情報を整理します。
まず、サーチコンソールは、7つの機能により検索ユーザーがあなたのサイトやページに訪れる前のデータを知ることができます。
7つの機能とは下記の通りです。
【サーチコンソールの7つの機能】
1:検索パフォーマンス
2:URL検査
3:カバレッジ
4:サイトマップ
5:ウェブに関する主な指標
6:モバイルユーザビリティ
7:リンク
そしてサーチコンソールの機能で知ることができる内容を3つにまとめると下記の内容に集約されます。
【サーチコンソールでわかる3つのこと】
1:検索エンジンで表示された回数と掲載順位
2:サイト上の問題点の把握と改善
3:Googleへの情報提供とメッセージの受信
その上で、サーチコンソールでわかることを機能別にまとめると下記のように整理できます。
【1:検索エンジンで表示された回数と掲載順位を確認できるレポート】
・1:検索パフォーマンス
>>>【サーチコンソールのトリセツ】成果を出す検索パフォーマンスの使い方
【2:サイト上の問題点の把握と改善を促せるレポート】
・2:URL検査
・3:カバレッジ
・5:ウェブに関する主な指標
・6:モバイルユーザビリティ
・7:リンク
【3:Googleへの情報提供とメッセージの受信をできるレポート】
・4:サイトマップ
これらのレポートは、情報が欲しい検索ユーザーにコンテンツをしっかりと届けられているのかを確認する際に役立ちます。
そして、届いていないようであれば露出度を高め、ユーザーに良質なコンテンツを届けるためにSEO対策を施し、Googleや検索ユーザーからどのように認識されているのかを確認するなど、ページを改善するために役立てることができます。
★まとめ
今回は、サーチコンソールでは一体どんなことがわかるのか、その概要についてお伝えしました。
初心者の方には、とっつきにくいサーチコンソールというツールも、今回の記事を読んでいただければ、なんとなくその活用の仕方をイメージしていただけたのではないかと思っています。
今回お話した7つの機能と3つのことについては、今後の記事で、具体的な使い方としてお伝えしていこうと思っていますので楽しみにしていてください。
>>>【サーチコンソールのトリセツ】成果を出す検索パフォーマンスの使い方
追記:
サーチコンソールに限らず、様々なツールを使うにあたって想像力は必要になりますが、特別難しいことを知る必要はなく、専門的だけが知っているようなマニアックな知識は必要ありません。
私自身、データサイエンティストの方やデータアナリストの方に比べると、サーチコンソールの機能を熟知しているとは思っていませんし、実際、すべての機能を熟知し使い倒せるというほどサーチコンソールの機能に詳しいわけでもありません。
それは、今後の記事を読んでいただければわかるでしょう。
おそらく、サーチコンソールを日常的に使いこなしている本当の専門家の方から言わせれば、そんなことも知らないの?というレベルだと思います。
それでも結果を出すことはできます。
なぜなら、ツールを使うためのコツや考え方を掴んでおり、それに倣ってツールを使っているからです。
それが、私がツールは使い方次第という考え方の根拠であり、ツールに「使われる」のではなく、ツールは「使うもの」ですという言葉の証拠となるものです。
どんなに、その道に詳しく精通しているからといって、のぞむような結果を引き寄せられるとは限らないのです。
サーチコンソールに限りませんが、残念なことに、ほとんどの方が便利なツールに使われてしまっているのが、実情でしょう。
目で見てわかる「現象」としての答えに頼り過ぎてしまっていて、「本質」に迫る想像力を失ってしまっているように思います。
サーチコンソールに限らず、様々なツールを「使う」ためには必ず「想像力」というものが大事になります。
勉強して詳しくなれば、それらしいことが言えるようになりますし、それらしく振る舞うことができますから、そういう人たちに教えられると、そういうものだと思い込み、使い方や活用の仕方がどんどんわからなくなるのに、機能についてはどんどん詳しくなっていきます。
私たちが目指すところは、誰よりも機能に詳しくなるのではなく、正しい結果を導き出す方法のはずです。そこを勘違いしてしまうと、なかなか思うような結果に結びつけることは難しくなってしまいますので、注意してください。
「目的」と「手段」を混同しないようにしてください。
また、どんなに詳しい専門家であっても、分析することは得意でも、正しい結果を導き出すことは難しいケースもあります。いや、むしろそうしたケースの方が多いように感じます。
サーチコンソールを使って分析し、のぞむような結果を導き出すためには、特別専門的なことを理解する必要はありません。
想像力で導き出してわかることは、答えではなくヒントを手繰り寄せるようなものですから残念ながら確実性はありません。
それは、どこかつかみ所がなく、フワフワとしていて、霧の中を手探りで歩いているような、脳みそに釣り糸を垂らすような感覚といってもいいでしょう。
けれども、物事の本質を見極め、その現象をしっかりと捉えた時、確実に結果を手繰り寄せることができます。
AIによって機械学習は日々進化していますが、人間の持つ想像力は、個人によって変わります。
それとともにAIによる機械学習の結果もたらされる結論は一つでも、人間の想像力はもっとやわらかく、弾力性があり、未知のものに向かってどこまでも伸びていくものだと思っています。
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