どのような業界、業種についても言えると思うのですが、面白いことに一定の確率でビギナーズラックは存在します。
つまり、何も深く考えずにやってみた結果、期待していた以上の結果に結びつくと言う不思議な現象のことです。
そして、これもまた不可思議なことですが、特定の状況でいったんの流れを引き寄せられる人は一定数存在するものです。
ただしこのビギナーズラックが厄介で、それを頼りにしぎると本来あるべき方向性を見失いかねません。
(ビギナーズラックとは「初心者が得る幸運のこと」です)
目次
ビギナーズラックは一時の運に過ぎない
言うまでもないことですがビギナーズラックは一時の運です。
たまたまその時の流れに乗ることができて、良い結果に結びつけることができたに過ぎません。
たとえば、コロナ禍でSEOによる集客(検索エンジン経由での集客)をし始めた個人や会社は、今それをひしひしと感じていることでしょう。
Googleのアップデートにより淘汰されてしまいつつあるからです。
例をあげましょう。
直近で言えば2021年6月にもGoogleのアルゴリズムに大きく影響を及ぼすコアアップデートがありましたが、昨年12月のコアアップデートでは、私の感覚で言えばネットを新しく活用し始めた個人や企業に有利になるアップデートだったと思います。
これがGoogleの意図するものか、意図せざるものかは分かりませんが、全体を俯瞰してみれば結果的にそうなっていたように思います。
そして、それらの結果に便乗した彼らはSEOをいささか安易に考えていたように思います。
もしかしたら私が見た特定の分野だけかもしれませんが、コピーコンテンツが蔓延し、それはもうひどい状態になっていたからです(ウェブの世界は膨大な情報量があるので、全てのクエリに当てはまる事象だとは言えません)。
その多くは、検索結果として上位に表示されているコンテンツを、内容そのままにほとんどそのままの状態でパクリ、ドメインの力で検索ランキング上位に押し上げようと言う作戦だったように思います。
そしてそのような業者に私のコンテンツも狙われてしまい、一時的に検索結果としての優位性を失ってしまいました。
つまり、これもおかしな話ですが、私のコンテンツの方がGoogleにコピーコンテンツだと判定されてしまい、評価を下げられてしまい、その結果として検索順位を著しく落としてしまったのです。
なかには検索ランキング外になってしまったコンテンツもあります。
「ああ、また大変なことが起きたな」
私は内心そのように思いました。
キーワードをGoogleの検索窓に打ち込み検索結果を見てみても、私が作成したコンテンツの焼き直しや、見出しを変えただけのもの、内容の前後関係をただ変えただけのもの、そこには彼らなりの様々な工夫が見られました。
パクリ方は、年々巧妙になってきていて、内容は全く同じなのに、Googleに悟られないように微妙にニュアンスを変えていただけのものだったり、まあ・・・いろいろです。
それが業者によるものなのか、それとも自社で安易に推し進めたものなのかまではわかりません。
数が数なだけに、一つ一つ連絡していても面倒なのでGoogleに直接著作権侵害による申立手続きを行ったのですが、予想通り、そのうちのいくつかは認められましたが、いくつかは却下されてしまいました。
何せ、彼らもプロ。巧妙にGoogleの隙間を狙ってきているため、そのコンテンツをコピーと判定しても良いのか、判断するのも大変なのだと思います。
検索エンジンから入り、そうしたコンテンツを見ていると、共通してそのほとんどがコロナ禍になって作成されたもの、大体1回目の緊急事態宣言が出されてから作成されたものが多かったようにおもいます。
古いコンテンツが新しいコンテンツに駆逐されていく現象が今目の前で起きている。
その時、私はそう感じました。
ただ、流れを見ている限り、今回は放っておいても大丈夫そうだと判断し、しばらく放っておくことにしました。
つまり2020年12月のコアアップデートでは、何も変えずに様子を見てみようと言う判断をしました。
Googleいわく「コアアップデートの唯一の対策は何もしないこと」
やはり私の勘は正しく1月、2月、3月と時間が経つにつれ、徐々に修正されていきあるべき場所に戻ったなと言う感覚はあります。
つまりはGoogleが言うように「コアアップデートの唯一の対策は何もしないこと」が見事に当てはまった形になります(つまりはコアアップデート後のアルゴリズムによるバグを修正していたと言うこと)。
>>>コアアップデート後に取るべき対策と、SEOには答えがない件について
今回ばかりは、大きな流れに巻き込まれてしまったので、さすがに、完全に元どおりというわけにはいきませんでした。
検索結果の新陳代謝という面で、私のコンテンツは少し古くなったせいか、全体的に若干ランキングは下がっています(これは後遺症のようなものだと私は捉えています)。
ただ今の変動が激しいSEOにおいて、誰もが欲しがる多くのキーワードで5年も6年も検索ランクの1位を獲得し続けていたのですから、今現在の検索順位はまあ妥当と言えるところだと思います。
同じユーザーばかりが検索しているわけではないでしょうが、検索ユーザーも何度も同じコンテンツを見ていると流石に飽きてきますし、より新しいコンテンツを求め始めますから。
(私は一度コンテンツを作成し、放り込んだら無為に修正をすることなくほとんど放置します)
Googleによるバグなのか?
これら一連の現象がGoogleの意図するものだったのか、それともバグによるものなのかはわかりません。
私はバグだったと解釈していますが・・・。
Googleは気まぐれに、新しいサイトやコンテンツの優劣を判断するために意図的に検索ランキングの上位に表示させることがあるからです。
ビギナーズラックに潜む罠
今回の話がそのままビギナーズラックと言って良いのかは、わかりません。
・・・が、それに精通して良いない者が結果を運に頼っていた結果、偶然にも波に乗ることができたと言う意味においてはビギナーズラックに近い現象だと言えると思います。
しかし「分をわきまえず」にビギナーズラックに頼ってしまうと後々面倒なことに巻き込まれてしまうことが多い気がします。
例えば、上記の例で業者に頼んでいた場合は、味をしめてコンテンツの追加発注をすることが考えられます。
けれども、ただ一時の大きな流れに乗っただけですから、同じような結果に結びつけることはおおよそ不可能と言えるでしょう。
またコピーコンテンツを量産するやり方をノウハウと呼ぶのかどうかはわかりませんが、それがノウハウだとして、大量にコンテンツを作成したとします。
すると一気に流れが変わった時に、全てを失ってしまうでしょう。
ビギナーズラックが怖いのはこれです。
物事を過信してしまったり「知識」や「経験」に基づいた正常な判断ができなくなってしまうのです。
そして業者によって、どんどんと大事なお金を吸い取られてしまう。
良い時も悪い時も冷静に対処する
この業界、しっかりとした「知識」や「経験」によるものでない限り一時の現象としての結果に左右されてしまい、焦ってしまったり、調子に乗ってしまったりして、安定的な成果を出し続けることが難しいものと思ってください。
そうした時、きちんとした師匠がいれば、道を正してくれるのでしょうが、残念なことにこの業界、みなさん目がお金になっている人ばかりですので、それも難しい。
どうか、これを読んでいるあなたが、きちんとした師を見つけられることを願ってやみません。
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