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【サーチコンソールのトリセツ】成果を出す検索パフォーマンスの使い方

今回は、サーチコンソールの「検索パフォーマンス」レポートを使って、どのように成果を生み出すのか、サーチコンソールのトリセツと題して、実際に成果を生み出すサーチコンソールの使い方についてお伝えしていこうと思います。

今回お伝えすることは、私自身、数あるサーチコンソールの機能の中でも、普段の運営で最も使っている機能です。

そして、最も使っているサーチコンソールの機能を実際のビジネスの現場で、どのように使っているのか、蓄積されるデータをどのように現場レベルで活かしているのか、どのような考え方でサーチコンソールと向き合っているのかという大事な話をしていきます。

つまり、単なる機能の説明で終わるのではなく、実際の現場レベルまで落とし込んだサーチコンソールの「使いこなし方」についてお話ししていきます。

その過程で、データから何を読み解き、それをどのように現場に生かすのかという考え方についても触れていきますので、サーチコンソールの使い方で迷っている方は、ぜひ、本文を読み進めていただき、あなたのビジネスにお役立てください。

※テクニックの話ではなく、本質的なお話になります。

【この記事を読むことで、下記の問題を解決することができます】

・検索パフォーマンスの使い方がわかる
・検索パフォーマンスで成果を出す考え方がわかる
・検索パフォーマンスの使い方で迷わなくなる

目次

★サーチコンソールでは3つのことがわかる

検索パフォーマンスがどのような機能にあたるのかを知るために、まず、全体からおさらいしていきます。

サーチコンソールでわかること、できることは主に下記の3つに集約されます。

【サーチコンソールでわかる、できる3つのこと】

1:【検索エンジンで表示された回数と掲載順位】がわかる
2:【サイト上の問題点の把握と改善】を促せる
3:【Googleへの情報提供とメッセージの受信】ができる

このうち、今回の記事では【検索エンジンで表示された回数と掲載順位】がわかる機能についてお話しします。

それぞれの機能の概要についてここでは詳しくは触れません。

それぞれの機能の概要については、下記リンク先の記事を参考にしてください。

>>>【初心者】サーチコンソールで何がわかるの?7つの機能と3つの指標

★サーチコンソールの検索パフォーマンスで実際に成果を生み出すまでのプロセス

サーチコンソールを使うにあたって最も大事な機能は、検索エンジンで表示された回数と掲載順位がわかるレポートです。

ひとによって使い方は様々なので異論反論はもちろんあるでしょうが、少なくとも私はそう思っていますし、日々のサイト運営では「検索パフォーマンス」レポートを重視しています。

▼意図したことではない結果を発掘し育てる

サーチコンソールの解析結果を見ていると、意図したことではない作用が起こることがあり、「意図したことではない作用」に気がついたときに、大きなイノベーションが生まれると私は考えています。

私自身、サイトを立ち上げてから、方向を修正して、ユーザーとのズレを埋め、より検索ユーザーが求めるものに近いサイトやページに置き換えていくプロセスを重視していますが、サーチコンソールの解析結果を見て、この何らかの気づきを得た瞬間に、サイトやページが大きく飛躍しているように思うからです。

少し専門的な言い方をすると、主観的な設計に、サーチコンソールからわかる客観性が加わることで、よりユーザーが求めているものがはっきりしてくるようになり、検索ユーザーから求められているものとこちらが希望している結果の、全体のバランスを整えていくことで、最終的に望んだ結果を少しずつ手繰り寄せていっています。

 

【サーチコンソールで結果を出すまでのプロセス】

仮説を立てて実行 → 結果を見て修正(これを繰り返す) → 飛躍

 

ステップ1:こんなことにユーザーは悩んでいるのではないだろうか?(仮説)

ステップ2:仮説がハズれ、微調整をする。時には大胆に変更を加えることもある。(修正)

ステップ3:少しずつ検索ユーザーに選ばれGoogleの評価も高い記事になる。(飛躍)

 

私のケースに限定して言えば、仮説を立てて実行した結果、そのまま何事もなく順調に成果に結びつくことはまずありません。

いつも、必ずどこかで修正を余儀なくされ、検索ユーザーが何を求めているのかを知り、少しずつ結果を手繰り寄せていきます。

そして、いつもその繰り返しです。

▼サーチコンソールは、サイト訪問「前」の検索ユーザーの状況を知ることができる

サーチコンソールはサイト訪問「」の検索ユーザーの動きを知ることができる機能に特化したツールのため、特定のページにアクセスする「」のユーザーの動向を知ることができます。

つまり、一定の期間内において、あなたのページがどのくらいの回数「検索結果」として表示され、そのうち、どれくらいの方がページにアクセスしてくれたのか、また、あなたのページがキーワード全体のうち、順番で言うとどれくらいの位置に掲載されているのかなどを知ることができます。

具体的な使い方は、このあとお話ししますが、「検索語句」のなかには意図していなかった「ワード(検索語句)」が含まれていたり、検索されている検索語句をヒントにして、より強いコンテンツを作成できるほか、より良質なコンテンツに仕上げるためのヒントを手繰り寄せることができます。

▼サーチコンソールでは現在進行して起こっている状況は解析できない

ただ、サーチコンソールに記録されているデータは過去の情報となり、Googleアナリティクスのように、今現在進行して起こっている状況をリアルタイムで確認することはできません。

サーチコンソール上にデータとして蓄積され、解析可能となるのは大体2日前のレポートとなります。

この点においてタイムロスが発生しますので、注意してください。

※サーチコンソールが検索ユーザーのサイト訪問「」の状況を解析できるツールなのに対して、Googleアナリティクスはサイト訪問「」のユーザー動向を確認できるツールとなります。

>>>サーチコンソールとアナリティクスの違いと使い分け方

★「検索パフォーマンス」レポートでおさえておきたい機能と使い方

繰り返しになりますが、サーチコンソール上の「検索パフォーマンス」レポートは、検索ユーザーがGoogleの検索窓を使って検索した結果、どれくらいの回数あなたのサイトが検索結果に表示され、そのうちどれだけの数のユーザーが「クリック」してページにアクセスしてくれたのかがわかるレポートになります。

また、同時に「クエリ(検索語句)」や、検索結果として平均して何番目の位置にページが表示されていたのか、平均掲載順位などもわかります。

▼検索パフォーマンスレポートを使う上で知っておきたい語句

検索パフォーマンスレポートで表示される語句で注目すべきは下記の語句です。

・クエリ

検索ユーザーがGoogleの検索窓に打ち込んで検索した「検索語句」のことです。検索キーワードとも言います。

・表示回数

検索ユーザーがGoogleの検索窓で検索をかけた際に、検索結果としてあなたのページが表示された回数です。

・クリック数

あなたのページが検索結果として表示された後、あなたのページがクリックされた回数です。検索流入数とも言います。

・CTR(Click Through Rate)

クリック率を表しています。クリック率は「クリック数」を「検索結果として表示された回数」で割って算出されます。

例:

クリック数:10,000回
表示回数:25,000回のケース
10,000(クリック数) ÷ 25,000(表示回数) = 0.4 = 40%

・掲載順位

検索ユーザーが特定の検索語句で検索をかけた際、検索結果として表示された、あなたのサイト内のページの平均掲載順位です。

★検索パフォーマンスレポートでは「フィルタ」機能を使いこなすことが大事

検索パフォーマンスレポートは、絞り込みをかけて表示すること(フィルタをかける)で、様々なデータを検出できます。

単純に分析したい「期間」を設定したり、特定の期間のサイトの状況をモニタリングし比較したり、クエリ(検索語句)で絞り込みをかける使い方が一般的な使い方です。

★「期間」でフィルタをかける

検索パフォーマンスレポートでは、まず分析したい「期間」にフィルタ(絞り込み)をかけていきます。

そのあと特定の「期間」ごとに「比較」したり、特定の期間内の「検索語句(クエリ)」を検索したり、特定の期間における「アクセス数」や「平均掲載順位」を見て分析していきます。

【期間を選定した後の一般的な使い方】

1:特定の「ページ」の「検索語句」でフィルタをかける
2:特定の「キーワード」での「アクセス」を調べる
3:特定の期間内の「データ」を「比較」するためにフィルタをかける

具体的にどのように使いこなしていくのか。

これから、順番に話していきます。

まず、基本的な使い方となる「期間」でフィルタをかける方法をお伝えしてから「比較」する方法や「検索語句」「特定のキーワードでのアクセスを調べる」方法などについて触れていきます。

 

★「検索パフォーマンス」レポートの基本的な使い方

ここからはサーチコンソールの検索パフォーマンスレポートの、基本的な使い方についてお話ししていきます。

それぞれの項目を説明した後に、改善を促すための考え方や、使い方なども合わせて載せていきますのであなたのサイト運営にお役立てください。

これらは、机上の理論や考え方ではなく、また経験もしていないことをさも自分が経験をしているかのように振る舞う方が言うようなものではなく、私が実際に日々現場で苦心しながら行ない実際に成果を出している方法です。

★検索パフォーマンスレポートの基本:「期間」を絞り込んでデータを検出する

検索パフォーマンスレポートで期間を絞り込んでデータを検出したい場合、検索パフォーマンスにカーソルを合わせた状態で「日付:過去●ヶ月間」と書かれている部分をクリックしてください。

すると「期間」の設定画面が表示されます。

▼「期間」でフィルタをかける方法

まず、特定の「期間」でフィルタをかける方法をお伝えします。

先ほどの方法で「期間」の設定画面が表示されたら、タブが「フィルタ」になっているか確認してください。

少し表示が分かりづらいですが、「フィルタ」の下に白い棒のようなものが確認できれば「フィルタ」にカーソルがあっています。

上から「最新日」「過去7日間」「過去28日間」「過去3ヶ月間」「過去6ヶ月間」「過去12ヶ月間」「過去16ヶ月間」「カスタム」と表示されていたら問題ありません。

サーチコンソールで分析可能な設定期間は通しで16ヶ月となります。

カーソルが「フィルタ」にあっているのを確認したら、検出したい期間の横の「◯」をクリックし、データ検出期間が設定されたことを確認できたら右下の「適用」をクリックします。

すると画面に設定期間の検索パフォーマンスデータが表示されます。

通常のデータ検出は最新日から遡った過去16ヶ月間までの設定になりますが、「カスタム」の設定を使うことで、「過去16ヶ月間」内であれば、特定期間のデータを検出することもできます。

特定期間のデータを検出したい場合は、「カスタム」をクリックし「開始日」と「終了日」の設定を合わせてから「適用」を押してください。

「開始日」と「終了日」を合わせることで特定期間内の検索パフォーマンスデータを表示することができます。

▼【「期間」フィルタの基本的な使い方】

「期間」に限定して「フィルタ」をかけることで、特定の期間におけるサイトの推移を見ることができます。

例えば、1年を通して、どのような月にアクセスが多いのか、特定の事象が発生した時にサイトにどのような変化があったのかなどを見ることができます。

また、期間に絞り込みをかけることで、新しく追加したコンテンツの状況や反応を見たり、コンテンツに変更をかけたり、改善をしたりした前後のアクセス状況など反応の違いを比較できるようになります。

★1:「特定のページ」で集客できている「検索語句」を確認する方法

また、検索パフォーマンスのページでは、設定した期間内における「特定のページ」の「検索語句」を確認することができます。

先ほどの方法で「期間」の設定をしたら、折れ線グラフが表示されている下の段の画面を見ます。

左から「クエリ」「ページ」「国」「デバイス」「検索での見え方」「日付」と表示されており、デフォルト(はじめの設定)では「クエリ」にカーソルが合わさっていますので、これを「ページ」に合わせてください。

「ページ」の上でクリックをすると、カーソルがページに移動し、アクセス数(クリック数)ごとに高い順にページのURLが表示されます。

つづいて、調べたいURLをクリックしてください。すると「フィルタ」に該当URLが追加され設定が完了します。

次に「ページ」に合わせたカーソルを今度は、先ほどの「クエリ」に合わせ「クエリ」を選択しなおしてください。

すると選択したURL内における「検索キーワード」「クリック数」「表示回数」「CTR」「検索順位」が表示されるので、特定のURLにおける「検索語句」などを確認することができるようになります。

※設定を解除したい場合は「検索パフォーマンス」が表示されている下の段の「ページ:(ここにURLが記載されている)×」の「×」をクリックしていただくと設定を解除できます。

また、一覧に表示されているURLではなく、「特定のURL」の検索パフォーマンスを打ち込んで確認したいときは「検索パフォーマンス」の下の段に表示されている「+ 新規」から設定することができます。

「+ 新規」をクリックすると、上から「検索キーワード」「ページ」「国」「デバイス」「検索での見え方」と表示されますので、このうち「ページ」を選択します。

すると「ページ」の設定の絞り込み画面が出てきますので「フィルタ」にあっているのを確認してから直接URLを打ち込んでいってください。

このとき、コピペで貼り付けても構いません。

URLを入力できたら右下の「適用」をクリックすれば適用されます。

▼【「特定のページ」で集客できている「検索語句」フィルタの基本的な使い方】

すでにお伝えしたように、特定のページでどのような検索語句(クエリ or キーワード)で検索されていたのかを確認できる機能がサーチコンソールにはあります。

これにより意図した「検索キーワード」以外の「検索語句」も発見でき、今後のサイト運営やコンテンツ作成に役立てることができます。

例えば、検索語句に想定していないキーワードがあり、それについての内容が十分でなかった場合、その検索語句でアクセスする方にとって、その検索語句で検索する方にとって役立つ内容のコンテンツを追加すると、より反応が取れることがあります。

サイト運営でのぞんだ結果を出すためには、事前に狙ったキーワード(検索語句)で、どれくらいの人が検索しているのか、また、それによりどれくらいのアクセスが見込めそうかをチェックしていきますが、設定した期間内の特定のページの検索語句を確認することで、実際にどれくらいのアクセスがあったのかを確認することができ、さらにユーザーが本当に求めているものは何かなどを知るきっかけとすることができます。

★2:「特定のキーワード」のアクセス数を調べる方法

特定の検索語句でしっかりと、アクセスを獲得できているのかを知るには「検索キーワード」で「フィルタ」をかけて調べていきます。

特定のキーワードのアクセス数を調べたい場合は、先ほどの「特定のURL」を調べる際に利用した「検索パフォーマンス」の下の段に表示荒れている「+ 新規」から設定し「フィルタ」をかけます。

「+ 新規」をクリックすると、上から「検索キーワード」「ページ」「国」「デバイス」「検索での見え方」と表示されますので、このうち特定のキーワードのアクセス数を調べたい場合は「検索キーワード」を選択します。

すると「検索キーワード」設定の画面が表示されますので、タブが「フィルタ」にあっているのを確認した上で、グレースケールで「キーワード」と書かれている部分にカーソルを合わせクリックしてください。

すると青く下線が浮かび上がりますので、「キーワード」欄に特定のキーワードを入力してください。

キーワードを入力できたら右下の「適用」をクリックすれば設定されます。

※その他、特定のキーワードを調べる方法はいくつかあります。

 

▼【「特定のキーワード」のアクセス数を調べる:基本編】

コンテンツを作成する際、コンテンツ作成者は特定のキーワード(検索語句)できちんと上位に表示され、アクセスを獲得できるように狙ってコンテンツを作成していきます(アクセスを稼ぐとも言います)。

特定のキーワード(検索語句)とは、コンテンツを読んで欲しい相手に、確実に届けるために必要となる検索語句のことです。

そのため、狙いをかけた特定のキーワードできちんとアクセスを獲得することができているのかを知ることは、サイトを運営する上で非常に大事な考え方となります。

▼「特定のキーワード」でどれくらい反応が取れているのかを分析する

特定のキーワードがどれくらい検索され(どれくらい表示され)、そのうちどれくらいの人がアクセスしてくれたのかは、サイトを作成する上で非常に大事な指標です。

アクセス数は、「検索結果のサイト掲載順位」「検索結果に表示されるタイトルと説明文」に左右されますから、検索ユーザーに向けて、これらを最適化していく必要があります。

検索結果として表示される「検索結果に表示されるタイトルと説明文」は、いわばお店の入り口のようなものですから、そのお店に入ると、どのような体験が待っているのかを検索ユーザーに適切に示してあげる必要があるからです。

検索ユーザーが探している情報をそのページで探すことができるのかを示してあげることで、検索ユーザーがそのページに入りやすくなるのです。

イタリアンな店構えで、お店がイタリアンだと思っていたのに、実はフレンチだったとすればユーザーの信頼度を損ない、すぐにユーザーはお店を出て行ってしまうでしょう。

これでは検索ユーザーからの支持を得られません。

また、名物のメニューが店頭に掲げられていたのに、そのメニューが品切れだった場合もユーザーの信頼を損なうでしょう。

どのような検索語句でどのページが表示された際、どれくらいの人に表示され、どれくらいの人がページにアクセスしてくれたのかを知ることは、検索ユーザーにとって、有益なコンテンツを作成する上で大事な指標となります。

▼特定のキーワードでの検索流入が少ない場合は改善を促す

もしも、掲載順位が「1位」にあり「表示回数」も多いのにも関わらず、「クリック数」が極端に少なく「表示回数」に対しての「CTR(クリック「率」)」が低い場合は、他のサイトにアクセスが流れていってしまっているか、もしくは検索ユーザーが意図する目的を十分に果たせておらず、違う語句で検索し直してしまっている可能性があります。

きちんとしたコンテンツを作成しているのにも関わらず、そのようなことが起こる場合は、検索結果として表示される「タイトル」と「説明文」に変更を加えてあげることで検索ユーザーからのアクセスを促すことができます。

「タイトル」を変えてあげただけで、検索流入が倍になるというのはごくごく自然な話です。

それだけ検索結果として表示される「タイトル」それに「説明文」は大事なものだと思ってください。

検索ユーザーは、検索結果として表示された際、太字で画面に大きく表示される「タイトル」をまず見て、その下に小さな文字で表示されるキャプション(説明文)によって、そのページに自分が求めている情報があるのかを判断します。

現在のGoogleは、モバイルユーザーが検索する際に写真が紐づけられることもありますから、きちんと写真が紐づけられていれば、写真で判断することもあります。

その写真が検索している内容に近いイメージであればあるほど、検索ユーザーはそのページにアクセスします。

一般的に検索をかけると、比較対象となるサイトがたくさん表示され、タイトルとキャプションをさらっと読み、自分に必要な情報であるのかを判断し、必要な情報が載っていそうと判断するとタイトルをクリックし、アクセスします。

その判断は一瞬です。

少しでも目に留まるものがあれば、一旦立ち止まりタイトルと説明文を読みます。

その上で、検索ユーザーが求めている情報に近いものがあると判断すれば、そのページをクリックしページにアクセスします。

そうした状況を考えて、対象となる検索ユーザーへの動線を整備して、適切にアクセスを促せるように対策を施す方法を探るのが特定のキーワードのアクセス数を調べる代表的な使い方となります。

▼特定のキーワードでの「クリック数」「表示回数」「CTR」をしっかりと確認する

サイトやページの目的によってケースバイケースですが、私が、気にしているのは「クリック数」「表示回数」「CTR」です。

掲載順位も気にはしますが大体「1〜5位」以内の、上位であれば、あまり気にしません。

理想としては「1〜3位」以内がいいとは思いますが、私が作成するサイトの性質上、特別上位にいたからといってコンバージョン(想定する成果)が獲得できるとは思えないからです。

ユーザーは、はじめてアクセスしたサイトで判断をするわけではありません。

多くの場合は、1つの決断をする前に、検索を繰り返したり、違う角度から検索したり、訪れたページに書かれている内容をヒントにして、さらに深い言葉で検索を繰り返していきます。

例えば、GoogleによればBtoBでの購入プロセスでは、特定ブランドへアクセスする前に行う平均検索回数は12回と言われています。

出典:Think with Google – Discover Marketing Research & Digital Trends

もちろん、サイトの性質や検索語句によっては、上位にあればあるほど、理想的なケースもありますが、何度も検索してたどり着いた結果、そして検索ユーザーが考え抜いて比較し、そのサイトが発信している情報を信じていただいた、といったプロセスのほうが、高いロイヤルティ(Loyalty)を持つ顧客を獲得できると思っているからです。

※私の偏見かもしれませんが、ただ単に上位表示されているサイトの情報を信じている顧客は、何かが起こるとすぐに右へ左へ移ろいやすい性質があるように思います。

そうした移ろいやすい顧客よりも、長くじっくり付き合っていただけるようなお客様と私は付き合いたいですし、そうした顧客の獲得を狙って私は日々ウェブと向き合っています。

検索ユーザーには、腰を据えて私のコンテンツに向き合って欲しいからこそ、私も腰を据えた記事を書く必要があるのです。

 

▼【「特定のキーワード」のアクセス数を調べる:中級編】

検索パフォーマンスの「特定のキーワード」を見る上で、次に大事なのは、「特定のキーワード」を見て検索ユーザーがどんな悩みと向き合っていて、どのような問題を解決したいのか想像力を働かせることです。

先ほどの特定のキーワードを調べる段階では、その検索語句自体を見ていきましたが、中級編では、「特定のキーワード」が意味するものは何かに広げて、あらゆる角度から想像を膨らませていきます。

検索ユーザーと同様に、多くの場合は、その「検索語句」を連想する言葉を使って、様々な検索語句で調べて、その問題の本質をじっくりとつかんでいきます。

検索ユーザーは、あなたが思っているほど、その悩みを理解していないのかもしれませんし、結果としてあらわれるちょっとした検索語句の違いで、解消したい悩みが違うものかもしれないからです。

▼コンテンツを作成するときは、どんな時も検索ユーザーの気持ちになって考えるのが基本

検索ユーザーは、特定の内容についての「情報」を検索する際、ある特定の語句をもとに検索をかけます。

そして、検索ユーザーは、検索語句で訪れたページに書かれてある内容をもとに検索をし直し、少しずつ解決の糸口を探り、どんどんものごとの確信に迫っていきます。

それは悩みが深ければ深いほど、検索しなおしますし、問題が複雑であればあるほど少しずつ手がかりを探して手繰り寄せていきます。

例えば、顔にできたニキビが気になる方は「ニキビ 顔 治し方」や「ニキビ 顔 原因」などで検索します。

顔にできたニキビをニキビと認識していない場合は「顔 ぶつぶつ できた 何」と調べるかもしれませんし、「顔 出来物 名前」と調べるかもしれません。

多くの検索ユーザーはそれが、「ニキビ」とわからない場合は、その一歩手前の現象としてあらわれている表現方法を用いて検索します。

そのページに書かれてある情報をもとに、それが「ニキビ」だと判断した場合は、今度は「ニキビ 症状」で検索をかけるかもしれませんし、「ニキビ なおし方」で検索をしなおすかもしれません。

これらの検索をかける検索ユーザーの背景には、ニキビについての情報を知りたいということは共通して言えることですが、わずかな言葉の違いや、言葉の並び方、検索をかける際の微妙なニュアンスの違いによって、知りたいこと、解決したいこと、悩みなどが大きく違ってくるのだということが見え隠れしています。

例えば「ニキビ 顔 治し方」で検索をかける方は、顔にできたニキビをいち早く治す方法を探していると考えられますし、「ニキビ 顔 原因」で検索をかける人は、根本的な悩みの解決方法、つまり二度とニキビができないような体質にするにはどうすればいいのだろうかなどを探っているのかもしれません。

検索ユーザーが持つ背景を探っていけば、これらの言葉だけでも、様々な心理的な感情を探っていくことがでいます。

そしてこのキーワードのデータこそがサーチコンソールの真髄であり、このデータを見ることで、より検索ユーザーが求める本質的なコンテンツ作成に、迫っていくことができるのです。(私はサーチコンソールを日常的に活用するにあたって、この部分しか見ていません)

また同じ「ニキビ」という症状でも検索ユーザーによって「状況」が違います。

例えば、一週間後に、大事なイベントを控えていて、今日いきなりできたニキビをどうにかしようと悩んでいるのかもしれませんし、1ヶ月後に大事なイベントを控えていて、それまでになんとかしたい、ニキビの出ない体質にしたいのかもしれません。

長年、ニキビに悩んでいる人で、なんとかしてニキビのできない体質にできないのか日々考えているのかもしれません。

さらに、今でしたら、マスクの着用で肌が敏感になってしまい、マスクの下に出来たニキビをどうにかしたいと考えているのかもしれません。

検索ユーザー、一人一人、悩みの深さも違えば、状況も大きく違います。もっと言えば感情的な要因も異なります。

「ニキビ 治したい 早く」で検索をかける人は、もう切羽詰まっていて、出来るだけ短時間でニキビを治したいと考えているのかもしれませんし、ニキビをバカにされて感情的で衝動的な行動に走っている検索ユーザーかもしれません。

そうした検索ユーザー相手に「ニキビとは何か」から始まるコンテンツは、不親切でユーザーのことを考えているとは言えませんし、まずは何よりも早く、「ニキビを早く治す方法」を話してから、ニキビの「根本的な原因」と、ニキビが出ない体質について話を進めるべきでしょう。

検索語句によって検索ユーザーへのアプローチの方法を変える必要があるのです。

▼検索ユーザーの状況も考慮した上で検索語句を分析してコンテンツを作成する

今、お伝えしたように、一つの「言葉」とってみても、検索ユーザーによって様々な状況が考えられます。

そうした言葉が含みもつ裏の意味を検索ユーザーの視点に立って想像し、検索ユーザーが検索をかけた際に、その問題を解決できるコンテンツを確実に届けられるように、サイト内部に対策を施すことが、SEOでは大事な考え方となります。

そして、一度アクセスしてくれたユーザーを逃さず、より欲求を満たすコンテンツに仕上げていき、あなたのサイトのファンを増やしていきながら、最終的な結果として収益につながるようにサイトを構築しながらコンテンツを作成していく一連の施策を施し、あなたのサイトのファンを増やしていきます。

こうしたユーザー視点に立って検索ユーザーの抱えている悩みを解決してあげて、信頼を獲得し、結果として検索ユーザーに感謝され、自然に自社のファンとなり、長期的な自社の利益につなげていく手法をコンテンツマーケティングと言います。

▼SEOとコンテンツマーケティングは別物

SEOとコンテンツマーケティングを一緒くたに考えていらっしゃる方もいるようですが、これらは別々のものとなりますので注意してください。

SEOとコンテンツマーケティングをしっかりと理解し、両輪をしっかりと回してあげることで、より強いサイトやページを作成することができます。

 

※コンテンツマーケティングについては、今後当サイトで「SEO」とは別の項目で、または「SEO」の話と絡めてお伝えしていきます。

「SEO」と「コンテンツマーケティング」は、ウェブを最大限に活用する上で切っても切り離せない関係にあるからです。

 

▼【「特定のキーワード」のアクセス数を調べる:上級編】

「特定のキーワード」の背景を探っていった結果、それがふさわしいコンテンツでないと判断した場合、コンテンツの内容をガラッと変えることもあります。

コンテンツ作成者は、ある特定の検索語句で検索されることを想定してコンテンツを作成していきますが、結果としてそれが当たる場合もあれば、もちろん外れる場合もあります。

もしも外れた場合は、問題に対する切り込み方を変える必要があります。

これは時にページ単位ではなく、サイト単位で行うことがあります。

私が過去行なったケースでお話しすると、サイトで人気のある記事は何か、どのように検索ユーザーやGoogleから評価されているのか、そのサイトの本質は何なのかを探っていき、思い切ってサイト全体の方向性を人気のある内容に変えていったことがあります。

1年半ほど時間がかかりましたが、結果として、そのサイトはとてもいい方向に舵を切ることができました。

このように、まず試してみて、反応を見て、あとから人気のある方向性に舵を切るという方法も覚えておくと良いと思います。

変化の早いウェブの世界ですから、何が当たるかなんてわかりませんし、とりあえずコンセプトを打ち立てたら、まずはコンテンツを作成してみて、反応を見てみるというのが賢いやり方です。

時には、じっくりと考えて企画し、抜かりない計画を立てることも大事ですが、多くのケースでは目的地と、目的地にたどり着くまでのプロセスをふわっと決めたら、あとは偶発的に生まれる事象(意図しない結果)を信じて手繰り寄せていくやり方の方が結果としてうまくいくように思います。

やってみなければわからない。反応を見てみなければわからない。

これがネットの世界では常識だと思ってください。

大切なのは結果ですから。

まずはプロトタイプとなるものを製作し、反応を確認しながら、目的となるゴールに向けての切り口を探りながら、ゆっくりと手繰り寄せていく・・・。

私は、いつもこの方法でウェブと向き合っています。

そして結果としてうまくいっています。

▼「検索語句」を調べることで、問題に対する切り込み方や糸口を探る

また先ほどの検索語句の背景を探っていった結果、検索ユーザーが求めているコンテンツと内容が違った場合は、思い切って内容を刷新する必要が迫られる時もあります。

検索語句によって、それが緊急性が高い情報であるのか、それともじっくりと問題解決の糸口を探っているのかは異なります。

先ほども話しましたが、このときの大事な姿勢としては、何よりも検索ユーザーのことを考えて、検索語句で解決できるようなコンテンツの内容を盛り込むことです。

いち早く、検索語句で検索した検索ユーザーが知りたい情報を提供し、まずは、その問題を解決する方法を提示することです。

例えば、今すぐ解決したい問題なのに、その問題について、いきなり背景を語り出したり、「●●とは何か」などを語りはじめてはいけません。

検索ユーザーからは、必要のないうんちくを語る「うるさいサイト」だと思われてしまいます。

「歴史」から語り始めるコンテンツも散見しますが、それが本当に検索ユーザーの必要なものになっているのかという視点は忘れないでください。

必要があって「歴史」から語り始めるのは一向に構いません。

その解決策のために必要な情報であれば、それは必要なコンテンツとなります。

ただ、必要ないのに、文字数を稼ぐために「歴史」から語り始めるのはユーザーの信頼を損ないますし、長い目で見ると、いい結果を生むことは難しくなるように思います。

検索ユーザーが今すぐ解決したい問題を解決してあげた後に、「歴史」などについて話し始めるのは良いケースもありますが、多くの検索ユーザーは何よりも第一優先に問題を解決したいのです。

「検索語句」で検索している情報を知りたいのです。

もしそうしたことを語りたいのであれば、まずは検索ユーザーのニーズに答えてからにするのがセオリーです。

検索ユーザーが抱える問題を解決させてあげて、安心してもらった後で、ゆっくりと時間をかけて、その問題に対しての背景などを教えてあげてください。

 

▼【「特定のキーワード」のアクセス数を調べる:応用編】

続いて、応用編です。

特定のキーワードで実際に検索をかけてみて、他のサイトと比較して、あなたのサイトはどのように表示されているのか、検索結果として表示される入り口からあなたのサイトにアクセスした結果、検索ユーザーが解決したい問題をきちんと解決できているか、スムーズに辿り着けるような動線になっているのかを確認してください。

もちろん、全てのケースでわかりやすくする必要はありません。

サイトの性質によっては、あえてわかりにくくしたり、たどり着きにくい動線を用意する必要があるケースもあります。

ただし、セオリーとしては検索ユーザーにとってやさしいコンテンツであるのかを検索ユーザーの視点に立って考えることが必要になります。

▼検索語句を知ることで、検索ユーザーにとってやさしいコンテンツであるのか、理由をさぐる

どんなに検索ユーザーの役に立つコンテンツを作成しても、検索エンジン最適化(SEO)対策を施していないと、検索ユーザーの目に触れることなく、ネット上に溢れる多くのコンテンツの中に、役に立つコンテンツが埋もれていってしまいます。

実際検索をしてみるとわかりますが、良質なコンテンツが埋まっているケースはごまんとあります。

現在のGoogleはある種、人気投票のようなアルゴリズムで検索結果を表示している傾向があるので、どんなにいいコンテンツであっても、サイトの使い勝手や検索ユーザーから支持されていないサイトを上位に表示してくれません。

きちんとしたコンテンツを、その情報が欲しい相手に確実に届けられるようにすることはコンテンツ作成者の責務です。

私がコンテンツを作成するときは、常に、私が想定している検索ユーザーに対してやさしいコンテンツであるのかを意識して制作しています。

「やさしいコンテンツ」とは非常に抽象的で、何を持ってやさしいコンテンツであるのかは、検索語句ごとに違いますし、ターゲットとする相手によっても大きく異なってきますので、一概にこれだと示すことはできません。

やさしさという定義は、非常にふわふわとしているものですが、そのどこかつかみどころのないふわふわとしたものを、今一度検索ユーザーの立場に立って、検索をしてみたり、探ってみたりしてみてください。

特定の検索語句で、検索をかけた際に、自分のサイトよりも目に留まるページがあれば、そのページにアクセスし、続いて、そのページに書かれている内容を足がかりにして、検索をし直したりするなど、一連の検索ユーザーの動きを体験として味わうことは何よりも大事な情報となります。

そこにはデータには表示されない生の情報が、たくさん詰まっています。

検索ユーザーの立場に立って、何度も何度も検索をかける。

そうして出てきた悩みを解決するために用いた一連の検索語句や、検索結果として表示されたコンテンツの内容を大事にして、コンテンツの作成に向き合ってください。

そうすることで、一つのコンテンツにも関わらずあらゆるケースを想定した、検索ユーザーにとってやさしい網羅的なコンテンツが出来上がります。

こうした大事な生の情報を集める時にツールを使って答えを求める方もいらっしゃいますが、人間の感情はツールではわかりません。

人間の感情は機械的なものではなく、常に意識が分散し、揺らいでいるので、機械的に白黒つけられる「正解」は「間違い」であるケースが非常に高いのです。

必ず実際に、その人の気持ち、立場になって検索し、検索し、検索しなおして、最後にその検索語句の本質は何なのかはっきりするまで、なんどもなんども検索をかけて手繰り寄せていってみてください。

理想としては、検索ユーザーと同じ境遇になってみる、そうした時に、どのような感情で、どのように検索をかけ、どのように、その問題に対して対処しようとするのか、それらの状況を気持ちとして知ってみることが大事だと思います。

同じ境遇に立たされた時に、その問題に対してじっくりと時間をかけて問題解決の糸口を探ろうとしたのか、それとも、緊急性が高い時のように、急いでその問題に対して対処しようとしたのか。

そういうリアルな体験は、サイト運営に限らず、ビジネスを行う上では非常に大事で貴重な体験、総じて財産となります。

 

※ちなみに私は、当サイトのコンテンツを作成する上で「結果を出すことができずにいた過去の自分」に向けて、過去の自分に迷わずに結果を出す方法を伝えるとしたらどうするか・・・というように「過去の自分」に向けて書くことを意識しています。

そんな時に、こうしたサイトがあったら、迷わずにウェブを上手に活用できていたなと思うことを、まとめて、出来るだけシンプルに、無駄を削ぎ落として過不足なく伝えられるように書いていっています。

かっこよく言えば「未来の私から、過去の私への手紙」を書いているような気持ちでコンテンツに向き合っています。

結果として必ず私と同じような境遇にある読者の方の心に響くはずです。

 

▼様々な選択肢を模索する

答えは一つではありません。

また、それぞれのサイトやページごとに置かれている環境も違えば、導き出される答えも違います。

コンテンツを作成する上では、必ず「多様性」を意識してください。

また、一見つかみどころのない検索語句をもとにして様々な選択肢を必死に模索してください。

選択肢の追求は非常に時間がかかり、手間もかかり骨が折れる作業となりますが、それなくして、良質なコンテンツを作成し続けることはできません。

現在のウェブの環境下では、多様性を意識して検索語句を基に模索しないと、簡単に模倣され、すぐに選ばれないコンテンツになってしまいます。

選ばれ続けるコンテンツにするためには、日々、様々なことに触れ、思い、巡らし、絶えず改善を促し続ける必要があります。

だからこそ、たった一つの検索語句から、様々な可能性を探り、想像し、常にユーザー視点に立って、検索ユーザーの気持ちに立って、コンテンツを作成していってください。

そうして作り込まれたコンテンツはいつしか、ウェブの世界に根を下ろし、他のコンテンツ作成者が真似できないほど複雑で、多様性と可能性に満ちたウェブサイトを生み出していきます。

答えがない道を、答えを求めて模索する日々は非常に困難を極めますが、探求を続けた先には、あなたにしかつくれない、あなただけの世界観のウェブサイトが出来上がります。

そうして出来上がったウェブサイトは、比較されることのない唯一無二のサイトとなり、あなたの考え方に共感してくれる方がどんどん引き寄せられていきます。

そこに至るまでは、茨の道とも言えますが、一度、誰からも比較されないウェブサイトを作ってしまえば、そのウェブサイトは孤高のものとなり、しっかりと根を下ろしていくものだと信じて私はウェブに向き合っています。

★3:特定の「期間」におけるサイトのデータを「比較」する方法

「期間」を絞り込むもう一つの使い方として、特定の期間における自サイトのデータを「比較」する方法もあります。

期間内のデータを「比較」したい場合は、先ほどと同じ要領で「期間」の設定画面が表示されたら、タブを「比較」に合わせます。

「比較」の下に白い棒のようなものが確認できれば、「比較」にカーソルがあっています。

上から順に「過去7日間と前の期間を比較」「過去28日間と前の期間を比較」「過去3ヶ月間と前の期間を比較」「過去6ヶ月間と前の期間を比較」「過去7日間を前年と比較」「過去28日間を前年と比較」「過去3ヶ月間を前年と比較」「カスタム」と表示されますので、比較したい期間に合わせて「適用」をクリックします。

すると画面に設定期間の検索パフォーマンスが表示されます。

▼【「比較」フィルタの基本的な使い方】

「比較」フィルタは、サイトをリニューアルした際や、コンテンツに変化を加えた際に起きる前後の変化、何か特別なイベントが発生した前後などのサイト変化の状況を、詳しくみたいときに使うのが基本的な使い方です。

そうした特定のケースにおいて、検索パフォーマンスの「比較」を用いて細かく解析し、分析していくことで前後にどのような変化が生じたのが明確になるからです。

ちなみに、私が特定の「期間」を絞り込んでデータを「比較」をする際は、サイト内に何らかの大きな変化を加えた時、または外部要因によりサイト内に普段見られない異様な変化が起こった時です。

例えば急にサイト内のアクセスが増えた時や、普段と違ってアクセスが減った時などがこのケースにあたります。

そういった変化がなぜ起きたのか、どのようなことがきっかけで変化が起こったのかを調査する際に「比較」フィルタを使用します。

また、俗にいうGoogleコアアップデートと呼ばれるような検索結果を左右するほどの検索アルゴリズムに大きな変更が加えられた時や、ウェブの業界で大きな動きがあった時などは、サーチコンソールで比較して前後の変化を追うことがあります。

特定の「期間」で絞り込み(フィルタ)をかけ、「比較」することで、変化を加えた際の一定の期間のウェブサイトのパフォーマンス状況を検出し、洗い出すことでどのような変化が現象として現れているのか、データをもとに事象を追うことができるからです。

「比較」フィルタの基本的な使い方をまとめると、何かサイト内に大きな変化を加えた際、または検索アルゴリズムの変化などが起こった際に「比較」を使い、変化を加える前と後に現れる結果を重ねてみて比較し、加えた変化、または何らかの外部要因により加えられた変化がどのような結果に結びついているのかを紐解いていくときに「比較」フィルタを手掛かりにして、変化の概要をつかんでいくということになります。

▼時には記事タイトルの変更が「大きな変化」になりうる

「大きな変化」とは非常に抽象的ですが、例えばタイトルの変更一つにしてもページにとっては「大きな変化」に当たることがあります。

つまり、過去の経験をもとにサイトのアクセスを左右するほどの変化を加えた、もしくは加えられた変化が「大きな変化」ということになり、個々のケースで定義は異なります。

 

※Googleのコアアップデートとは

検索結果に大きな影響を及ぼす検索アルゴリズムの変化のことです。検索アルゴリズムとは、Googleがサイトやページを評価して掲載順位に変化を加える独自の計算式のことで、これにより、あなたのサイトやページの掲載順位が決められています。

ヒントはGoogleのガイドラインで定められていますが、具体的な内容については社外秘となっており、Googleの検索アルゴリズムをデザインしているものしかわかりません。

 

▼【比較フィルタの使い方:初級編】

ここからは、「比較」フィルタはどのように活用すればいいのかを具体的に示していこうと思います。

まずは基本的な「比較」をする方法からお話ししていきます。

あらかじめお話ししておきますが、これは私の使い方であり、経験則になりますので、全ての方のケースにあてはまるわけではありません。

基本的なことはお話ししますので、人それぞれの使い方、もしくは使い「型」は、「比較」フィルタを使用していく過程で、それぞれで工夫し、身につけていってください。

 

▼加筆修正を加えたコンテンツの前後の変化を「比較」する

一般的に「比較」フィルタは「比較対象」となる変化がないと使う機会はありません。

比較対象となるコンテンツは、コンテンツに何らかの変化を加えた時ということになりますが、変化を加えて、しばらく時間が経って、データが溜まった状態で比較を始めます。

つまり、加筆修正を加えた際、個々のコンテンツの前後の変化を追いたいタイミングで、この「比較」を使うといいでしょう。

「しばらくの時間」は個々のケースによって違いますが、少なくとも1〜2週間、1ヶ月程度のデータが集まれば十分だと思います。

「コンテンツに変化を加える」とは、コンテンツ内の動線を大幅に変えた時、コンテンツを読み進んでいく上で、ユーザーが立ち止まりそうな場所に変化を加えた時、またはページ内の見えやすい位置にユーザーのアクションを促すような文言を加えた時など様々です。

非常に小さな変化で言えば、コンテンツのタイトルを変えた時などもこの変化になります。

コンテンツのタイトルは、基本的な考え方としては検索ユーザーに「クリック」してもらうことを目的に作成していきますが、ちょっとした変化を加えるだけで、アクセスがぐんと改善されることがあります。

例えば検索エンジンで、目立ちやすい位置にあなたのサイトのページが表示されていた場合、タイトルに「Why(なぜ、何のためのコンテンツなのか)」「How(どのような手段で解決するのか)」「What(そのコンテンツは何がわかるコンテンツなのか)」が検索ユーザーにわかるように修正し、検索ユーザーの目を引くようなタイトルに変えるだけで、アクセス流入数が大幅に改善されるケースもあります。

(これらの成果を生み出すタイトルのつけ方については、のちにお話ししていきます。コンテンツの中身が非常に検索ユーザーのことを考えた内容になっているのにも関わらず、タイトルが悪いからということで、アクセスを他のサイトに取られてしまうのは、非常に残念なことだと思います。良質なコンテンツをしっかりと検索ユーザーに届けることはコンテンツ作成者の責務だと思います)

もちろん、そうした変更はコンテンツの中身が伴っていなければ、長続きはしません。

ただs、そうした修正を加えた前後の変化を追いたい時に、「比較」フィルタは役に立ちます。

※コンテンツによってはSEOを目的としてタイトルを変更する場合もあります。

 

▼【比較フィルタの使い方:中級編】

続いて、「比較」フィルタの使い方の中級編ですが、中級編では、検索ユーザーの気持ちになって、実際に検索してみて、アクセスする前の検索結果を、他のサイトと比較してみる際に使用します。

より良質なアクセスを促すために、実際に検索ユーザーの気持ちになって検索してみて、他のサイトと比べて魅力的かどうかを探っていきます。

※ただし、前提としてコンテンツが良質なものであるということが必要になります。良質なコンテンツとは、その検索語句でアクセスしてくれたユーザーに対して、検索ユーザーが欲しい情報を与えられているかどうかということで判断してください。

検索語句は「言葉」に過ぎません。検索されている「言葉」から連想して、検索ユーザーが欲しい情報は何か、想像を働かせる必要があります。その違いが後にSEOにも活きていますし、さらにはコンテンツマーケティングにも活かされていきます。

▼検索語句で検索した際に表示される他サイトと「比較」されていることを意識する

「比較」フィルタを使うときは、サイト内に現れる内部要因のみに気を囚われ過ぎる傾向がありますが、検索ユーザーが検索した検索語句で表示される他サイトとも比較されているという外部要因もしっかりと見ておく必要があります。

つまり、あなた自身が検索ユーザーの立場になって、定期的に「検索語句」で検索をかけて、表示される結果を比較してみて客観的にみてどのコンテンツを選ぶのかを考えることが大事です。

検索結果には、「タイトル」「説明文」「該当ページ」が表示されますから、表示された内容が、他のサイトと比べてその検索語句で検索するユーザーの本質的な問題を解決することができそうに表示されているのかを比較していくことが大事です。

同じような言葉の「タイトル」「説明文」「該当ページ」が表示されているときはチャンスで、検索結果として表示された他サイトとの違いを「タイトル」「説明文」「該当ページ」で示すことによってアクセスの流れを変えることができます。

また、実際に、他のサイトにもアクセスしてみてください。

同じ検索語句で表示される他のサイトにアクセスし、他のサイトに足りないものは何か、他のサイトにたりないコンテンツは何かを自サイトの「クリック数」「表示回数」「CTR」をみながら比較していきます。

例えば、自サイトの順位が「表示回数」が5,000回で掲載3位だとしましょう。

けれども、「クリック数」が4,000回で「CTR」が80%だった場合、3位にあるにも関わらず、他のサイトではなくあなたのサイトにアクセスが流れているということになります。

そうした場合、他のサイトの方がアクセス「後」のコンテンツに魅力があるものの、他のサイトはタイトルに訴求力がなく、アクセスが自サイトに流れてきてくれているということが考えられます。

この場合は、コンテンツの内容を見直し、修正をかけてあげることで、より良い成果を生み出せることが想定できます。

他サイトと比較し、より魅力的なコンテンツに修正を加えていくことで掲載結果を上にあげたり、より、検索ユーザーに役に立つコンテンツに修正でき、より成果を生み出せるコンテンツにすることができます。

▼基本的には検索結果上位にあるコンテンツがユーザーに選ばれている記事と認識して問題ない

基本的には検索結果の上位に表示されているコンテンツは、現在検索ユーザーに選ばれているコンテンツと考えて問題ありません(これには様々な異論はあるでしょうが・・・もちろん私も完全に同意致しかねる部分はあります)。

ですから、検索ユーザーにどのようなコンテンツが選ばれているのかを探るために検索をかけ上位にあるサイトが自サイトのコンテンツと何が違うのかをみていくといいでしょう。

そして、先ほどの要領で「比較」フィルタを使って自サイトと他サイトの違いを比較し、様々な視点から分析して改善を促していきます。

ただし、この時、ただ単純に上位にある記事の真似をすれば上がるという短絡的な思考に陥らないでください。

Googleのアルゴリズムはより、オリジナルなコンテンツを上位に表示するように働きかける傾向がありますから、「検索語句」の本質を捉えながらも上位サイトにはない「違い」を生み出していく必要があります。

Googleのアルゴリズムが嫌うのは、同じ内容のコンテンツだけで検索結果の上位が独占されることです。

そうではなく、あえて違う角度から切り込んだコンテンツを作成することで、上位サイトにはないオリジナルなサイトだとGoogleと検索ユーザーから認識され、結果として上位表示される確率が高くなるように思います。

やはり、ここでも必要なのは想像力です。

実際に検索ユーザーの気持ちになって、検索してみて、違いを比較しながら想像力を働かせ、検索ユーザーはどのようなことに悩んでいるのか、どんな解決策を欲しているのか、どんな情報が欲しいのか、物事の本質を捉え、他サイトにはないオリジナルな角度から切り込んだコンテンツを作成する。

それがサイト運営では非常に大切な考え方になると思います。

まずは、何よりも「他に勝る圧倒的な内容のコンテンツ」を作成し、そこにアクセスを流すためには、どのように改善していけばいいのかを細かく探っていきます。

具体的には、検索ユーザーとGoogleは何を求めて「ページ」にアクセスしてくれているのかを検索ワードから読み解き、実際に検索してみて他サイトと比較して何が足りないのかを探り、より検索ユーザーに選ばれるコンテンツにするためには、どんなコンテンツにすればいいのだろうと考えて修正し更新を加えていくことでサイトを強くしていきます。

▼【比較フィルタの使い方:上級編】

最後に「比較」フィルタの使い方の上級編です。

ここまで来るには非常に大変でしょうが、最終的には、この段階まで来て欲しいと思っています。

「比較」フィルタの使い方の最終段階としては、「比較」フィルタというツールを使わず、感覚に頼って運営していきます。

「比較」自体は、必要で、比較を否定するわけではありませんが、最終的には「比較」フィルタを使わずとも自分の感覚に頼ってオリジナルなコンテンツを生み出していくことが必要になると思います。

それは他サイトから比較されない、比較できないほどオリジナルなコンテンツを生み出すということです。

なぜか。

ネットの世界には、エッセンスだけコピーして、SEOを行い検索結果を上位にあげるというコンテンツ作成者が一定数存在するためです。

そうした矜持を持たないコンテンツ作成者と渡り合っていくためには、ある程度の段階まできたら、他のコンテンツ作成者には真似のできない本質をついた独自性を追求していくことが必要になります。

これが当サイトでお伝えする最終着地地点です。

そして、当サイトでは触れませんが、最終的にはGoogle検索から離れる必要も出てきます。

検索エンジンの世界では、どんなに有益なコンテンツを作成しても、そうした心無いコンテンツ作成者によって荒らされてしまい、Googleがコアアップデートを繰り返し、排除するということを繰り返しています。

その流れの中で、残念なことにどんなに有益なコンテンツを作成していようが、はみだされる方が一定数出てきてしまいます。

だからこそ、どんなコンテンツ作成者もユーザーにとって有益な情報を届けるためには、最終的にはGoogle検索から離れる必要があると私は考えています。

どのようにしてGoogle検索から離れるのかについては、クローズドの場所で、現在準備を進めている、メールマガジン、もしくはオンラインサロンのようなものでお伝えしていこうと思っています。

▼「比較」フィルタを使うケースは少なくても良い

私に限ってかもしれませんが、「比較」フィルタは使う機会は、もうほとんどありません。

現在私は「比較」フィルタを使うのは一年に数回程度の使用になってしまっています。ただ使い倒すときは、集中して行い使い倒します。

なぜ、数回なのかは先ほど説明した通りで、数回とは、サイト内に何か大きな変化を加えた時、Googleコアアップデートと呼ばれるような検索アルゴリズムに大きな変化が加えられた時、ページ内に変化を加え前後関係の変化を追いたい時、この3つのケースになるからです。

【私が比較フィルタを使用する3つのタイミング】

・サイト内に大きな変化を加えた時
・検索アルゴリズムに変化が加えられた時
・ページ内の内容に変化を加えた時

もちろん、これは私のスタイルに過ぎませんので、サイト内に集まるデータを集計し、そのデータから今後のサイトの道筋を探るために時間をかけることを否定するつもりはありません。

ただ、私の姿勢として、星の数ほどあるサイトの中から私のサイトにアクセスしてくれる検索ユーザーにどれだけ素晴らしいコンテンツを用意し、どれだけ人生を変えるほどの体験をしていただくコンテンツをつくり続けるのかに注力しているため、それ以外で無駄になるものは、徹底的に排除するようにして日々、コンテンツと向き合っています。

つまり、最終段階まできたら「比較」フィルタを使う時間を少なくし、より検索ユーザーの問題を解決するための本質に迫ったコンテンツを作成する時間にあてる必要があると考えています。

▼ある程度の段階まで来ると「比較」フィルタを使うことは時間の無駄になる

限られた時間の中で全てをパーフェクトに行う必要はありません。

データサイエンティストやデータアナリストのように、データ分析を専門としている方ならまだしも、データ分析ばかりしているとデータに振り回され、結局解決の糸口を見いだすことができず、時間だけが無駄に過ぎていってしまいます。

データは所詮データです。割り切って付き合うことが大事で、何よりも感覚的なセンスを磨いていってほしいと思いますし、データに表すことのできない複雑な感情こそが、本質的に大事なデータだと私は思っています。

それに現在のビジネス環境では、データを集めて、じっくりとデータを分析して、データをもとに何かをつくり上げるということが難しいように思います。

データを分析することももちろん大事ですが、それよりも、感覚的にパッパッパッと、進めていき、市場から生のフィードバックをもらい改善を促していくほうが、より戦略的かつ効率的に物事を進められるような気がします。

要は、日々うつりかわるビジネス環境の中で、軸はぶらさずコツ(骨)を掴み、ゴールを目指しながらも、細かいところにこだわらず、ゆるやかな計画性をたずえながら、したたかでいて大胆に行動するタフさが変化の早いウェブの世界では非常に大事になってきます。

もちろん時間がたっぷりあれば、十分に時間をかけてデータを拾い比較していくでしょうが、限られた時間の中で効率的に仕事を進めるということを考えた場合に、どうしても後回しになってしまっています。

大事なのはデータではなく、コンテンツだということをしっかりと心得てサイト制作をするべきだと思います。

★成果を生み出すための「検索パフォーマンス」の使い方のヒントと心得

今見てきたように、私の検索パフォーマンスの使い方は非常にシンプルです。

私がサーチコンソールの検索パフォーマンスを使う目的を一言でまとめるとすれば、検索ユーザーが求めているコンテンツを提供できているかを知るためです。

また、検索ユーザーに対して、よりよいコンテンツを提供するための手がかりを発見するためにサーチコンソールの検索パフォーマンスを利用しています。

▼使い方のヒントと心得1:掲載順位が上位なのにCTR(クリック率)が少ない

例えば、「掲載順位」が上位にあるのにも関わらず、アクセス数やクリック率(CTR)が極端に少ない場合は、検索ユーザーが求めている情報と、あなたのサイトで提供されている情報にズレが生じている可能性があります。

そのようなケースでは、他のサイトにアクセスが流れてしまっている可能性がありますから、他のサイトを参考にして、特定の「検索語句」で検索する、検索ユーザーは何を求めているのかを探っていきます。

そして、検索ユーザーが知りたい情報と検索結果として表示されるサイトページのコンテンツとのズレを取り除き、よりユーザーの役に立つコンテンツを提供できるように修正を加えていきます。

また、データを見る際は、表示される折れ線グラフだけではなく、折れ線グラフの上にある「合計クリック数」「合計表示回数」「平均CTR」「平均掲載順位」の変化にも注目して観察します。

さらに折れ線グラフの上にある数値だけではなく、具体的なデータとして表示される「クエリ」内の「検索キーワード」「ページ」などの「クリック数」「表示回数」「CTR」「平均掲載順位」も参考にして分析をしていきます。

コンテンツ作成者は「取りたいキーワード」を狙ってコンテンツを作成していきますが、「取りたいキーワード」がきちんと取れているかは特に注目してみています。

「取りたいキーワード」が取れた後は、今度は変化に気を配り、「取れたキーワード」のライバルサイトの動きなどに注視するのに使います。

実際に「取れたキーワード」で検索をかけてみて、ライバルサイトはどのような趣向のサイトを作成しているのか、コンテンツの内容はどのようなものか、どのようなコンセプトで運営しているのか、私が運営しているサイトとの違いは何かなどをつぶさに観察していきます。

▼使い方のヒントと心得2:必ず検索語句を用いて自分でGoogle検索をかけてみる

検索パフォーマンスを利用する際は、そこに表示された「クエリ(検索語句)」で検索してみることを忘れないでください。

つまり、検索パフォーマンスのデータをみる際は必ず「Google検索」も利用します。

「検索パフォーマンス」と「Google検索」はいつでもセットで利用すると考えてください。

実際に検索をかけてみなければ、あなたのサイトがどのような状況に置かれているのかがわからないからです。

検索ユーザーからどのような状況で比較されているのかがわからなければ、本当の意味でのあなたのサイトの立ち位置を確認することができません。

数あるサイトの中から、選ばれるには必ず理由があるのです。

どのような状況の時も検索ユーザーの視点にたって考えることはサイトを運営する上で非常に大切です。

インターネットの性質の一つに比較がしやすいという性質が挙げられますから、どのように比較されているのか、どのような状況で比較されているのかを知ることは、あなたのサイトをより良い結果に導く手がかりとなります。

いつでも検索ユーザーの気持ちに立って考えることを基本姿勢としていてください。

▼使い方のヒントと心得3:検索パフォーマンスの解析や分析は過不足なく行う姿勢が大事

しかし、解析や分析はキリがありません。

細かく見れば見るほど、時間がかかりますし、本来必要のない不要な分析をしがちになってしまい、良い結果を生み出すことは難しくなります。

あなたが資本力のある大企業に勤めていて、データを細かく分析する必要があるのであれば、そうする必要がありますが、一般的な個人の方や企業様の場合は、そこまでリソースをかけられないことが現実問題としてあげられると思います。

だからこそ、ある程度の段階まできたら、一旦距離を置くことが大事になります。

ある程度の段階とは、あなたが想定する結果を出せた段階です。

最終的には一定の距離を保ちながら分析をしたり解析をする必要があると思います。

では、どのように距離を置くべきなのか?

私の場合は、主にGoogleのコアアップデートなど大きな検索アルゴリズムの変化が起きた際に、その前後の違いなどを観察する程度に使用をとどめています。

小さな変化は毎日起こっていますが、ほとんどのケースで毎日注視するほど、大きな変化が起きるわけではありません。

また、小さな変化に心がとらわれてしまうと、サイトを運営する上で本質的なものを見失ってしまいます。

そうした理由もあり、私の場合は、限られたリソースを最大限有効に使うためにも、検索パフォーマンスの分析は最小限にとどめ、より良いコンテンツを検索ユーザーにお届けするためには何をすれば良いかなどに焦点を合わせ、コンテンツ作成の時間にあてることにしています。

▼使い方のヒントと心得4:サーチコンソールは外部要因、アナリティクスは内部要因

一方で、今現在起こっていることを、リアルタイムで感覚的に確認できるGoogleアナリティクスは、ほぼ毎日、チェックするようにしています。

常にGoogleアナリティクスを開いているわけではありませんが、仕事が一段落した際にパッとのぞいてみたり、サイト内でユーザーがどのような動きをしているのかを確認することは日々チェックすることが日課になっています。

同時に今、どのコンテンツにアクセスがあり人気があるのかもリアルタイムで表示されるデータからサクッと観察していっています。

サーチコンソールは外部要因にあたるため、変化が生じるまでに時間がかかりますが、Googleアナリティクスは内部要因にあたるので、サイト内の状況を少し変えるだけですぐにユーザーが反応してくれます。

そうした変化を見ることで、サイト内の目的はきちんと達成できているか、検索ユーザーにとって役に立つコンテンツをきちんと提供できているか、サイト内の動線は複雑ではないか、わかりやすくなっているか、アクセスしてくれたユーザーがきちんと目的の情報にたどり着き満足させることができているのかなどの変化をチェックするようにしています。

>>>サーチコンソールとアナリティクスの違いと使い分け方

 

※もちろんアナリティクスを使う際も、データアナリストやデータサイエンティストのような詳細な分析はしません

きちんとアクセスが流れており、反応を取ることができているのか、サイト内に何か大きな変化はないかを確認するだけで「パッ」「パッ」「パ」と決まった項目だけチェックして終わりです。

日々、そうしたことを繰り返し、脳内に膨大なデータを蓄積することで、感覚的に運用するようにしています。

大抵の場合は、ほとんどの人が思っているほど、結果を出すために、複雑なことは何もする必要はありません。

多くの人は「テクニック」だとか「確実性」だとか目に見える事象に目を向けがちですが、真実は地味でいてシンプルで、それでいて確実なものは何もないのです。

ここをこうすれば、こうした結果が出るというのは大抵はまやかしで、その場面、場面や立場、置かれている状況によって全く異なる結果をうみます。

確実性といったような情報は、実務では全く役に立たずある特定のケースが重ならないと効力を発揮できません。

当サイトを閲覧していただいているあなたは、そうしたマーケティング的な売り言葉に、惑わされないでください。

そうした言葉の背景にはビジネスが介在しており、真実を見失ってしまいますから・・・。

現場で流れる実際の出来事は、もっとふわふわしていて、やわらかく、いったりきたりを繰り返しながら、少しずつ進むものだということを肝に銘じる必要があります。

 

★まとめ

今回はサーチコンソールの中でも「検索パフォーマンス」の機能について基本的な使い方についてお話ししました。

今回お伝えした内容は、私がサーチコンソールを使う上でも非常に重要な意味を持っている機能です。

ウェブ上には様々なツールが出回っていますが、はじめになぜ、そのツールを使うのか、ツールを使う目的をはっきりさせておかないと、様々なツールに振り回され、使いこなすことができず、いつまでたっても望んだ結果を得ることができません。

また、私はウェブで結果を残すためには、ツールに頼りすぎないことが大事だと考えています。

どんなツールもそうですが、ツールに頼りすぎていると、検索ユーザーが本当に求めている情報だったり、サイトを行う上での本質が見えなくなり、やがてユーザーとの間の認識にズレが生じると感じているからです。

第一に考えるのは検索ユーザーの利便性であり、検索ユーザーがなぜそのキーワードで検索しているのかを考え、その検索キーワードでアクセスしてくれたユーザーを満足させることです。

さらに、検索ユーザーを満足させる提案も合わせてできれば、ユーザーにとって最高のコンテンツとなりえます。

ツールは使うものです。

ツールに使われるものではありません。多くの人はツールを使うのではなく、ツールに使われてしまっています。

そしてツールに振り回され、皆同じ行動を起こし、自滅していきます。

ウェブ上にある様々なツールは便利で合理的なツールもたくさんある反面、エンドユーザーは生身の人間であるということをしっかりと理解し、非合理的な判断を下すことができるのかが、勝負の分かれ目になるのではないかと個人的には思います。

ビジネスは、法人であろうが個人であろうが「ひと」と「ひと」との間で行うものですから、もっと「ゆらぎ」や「余白」が必要なものだと考えているからです。

どうか、生身の人間であるということをご認識いただき、ツールを使いこなし、あなた自身の視点で、ユーザーの立場に立ってクリエイティブに物事を解決するコンテンツを作成していただくことを願っています。

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